JP3051290U - 展示用パネル - Google Patents

展示用パネル

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JP3051290U
JP3051290U JP1998000820U JP82098U JP3051290U JP 3051290 U JP3051290 U JP 3051290U JP 1998000820 U JP1998000820 U JP 1998000820U JP 82098 U JP82098 U JP 82098U JP 3051290 U JP3051290 U JP 3051290U
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JP
Japan
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display panel
acrylic
resin layer
display
urethane resin
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Application number
JP1998000820U
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English (en)
Inventor
義昭 芹澤
広一郎 内海
Original Assignee
株式会社サンセイ
株式会社ニップコーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境にやさしい安全素材を使用し、資源の
リサイクル化に対応できる展示用パネルを提供すること
である。 【解決手段】合板30に離型剤を含有したアクリル・ウ
レタン樹脂の表面樹脂層21を具備する紙材20を積層
させて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、展示用パネルの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
展示用パネルとして広く利用されている合板の表面処理は塩ビ素材で行われる のが一般的であり、また、合板に貼付するマーキングフィルムの接着剤にはアク リル系樹脂が適用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
東京ビックサイトや幕張メッセなどのイベント会場では、大量の展示用パネル が使用されているが、これらは一回内至数回の使用で廃棄、投棄されることから 、環境問題・ゴミ問題を深刻化させつつある。本考案の課題は、環境にやさしい 安全素材を使用した展示用パネルを提供することであり、また、別の課題は、資 源のリサイクル化に対応できる展示用パネルを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、上述の課題は、前記実用新案登録請求の範囲に記載した手段 にて達成される。すなわち、第一の手段は、離型剤を含有した表面樹脂層を具備 する展示用パネルであり、第二の手段は、アクリル・ウレタン樹脂の表面樹脂層 を具備する展示用パネルであり、第三の手段は、離型剤を含有したアクリル・ウ レタン樹脂の表面樹脂層を具備する紙材を積層させた展示用パネルであり、第四 の手段は、表面樹脂層がアクリル・ウレタン樹脂を含むニトロセルロ−ス系イン クで形成された請求項1の展示用パネルである。
【0005】
【考案の実施の形態】
図1に本考案による展示用パネルの断面説明図を示す。図1の展示用パネル1 0は、アクリル・ウレタン樹脂の表面樹脂層21、アクリルアマイドを含有した 特殊処理紙間強化紙でなる基材22、及び接着層23でなる紙材20を、合板3 0に積層させたものとなっている。図1において、紙材20の表面樹脂層21に は、従来の塩ビ樹脂に代えてアクリル・ウレタン樹脂を用いている。安全素材で あるアクリル・ウレタン樹脂の塗布により環境問題に対処すると共に、アクリル ・ウレタン樹脂の適用により展示用パネルの剥離機能を向上させる。
【0006】 塩ビ素材は焼却時に有毒ガスを発生させるばかりではなく、展示物のマーキン グフィルムと強固に接着して、展示用パネルとマーキングフィルムの剥離機能を 失わせるようである。これは、展示用パネルの塩ビ可塑剤と展示物のアクリル系 接着剤とが反応し、固化することが原因の一つとして考えられる。すなわち、液 状可塑剤が、マーキングフィルムの粘着部に移行して、アクリル系粘着剤の粘着 特性を変化・阻害するのである。よって、展示用パネルの表面樹脂層にアクリル ・ウレタン樹脂を使用することにより、マーキングフィルムの粘着剤との反応を 抑制することができ、剥離機能の向上が期待される。
【0007】 また、図1の展示用パネルは、粘着シートなどの装飾材を貼付していない未使 用時にも対応できるように、表面を自由に染色できる紙材にて仕上げている。紙 材の使用によって、装飾処理や加工処理、再生処理や焼却処理が非常に容易なも のとなる。
【0008】 合板は、JAS規格に準じた防炎合板であり、有機燐系化合物の防炎薬品で処 理している。この合板は目的・用途に応じて、単合板、パーチクルボード、ファ イバーボード、集成材、セメント板、珪カル板、段ボールシート、ハニカムボー ドなどに置き換えることができる。
【0009】 このような展示用パネルの用途は多種多様であり、例えば展示会などの装飾壁 面として利用でき、システムユニットの壁材用となる。また、看板、POP類な とのディスプレイツールとして利用でき、切り文字看板下地用、ポスターパネル 、掲示板用パネルとしても活用できる。
【0010】 ここで、展示用パネルに積層させる紙材は、例えば以下の製造方法によって作 ることができる。まず、特殊処理紙間強化紙の表面を塗装処理する。塗料は、ア クリル・ウレタン樹脂、硬化剤、及びシリコンをインキに含有させたものを使用 する。シリコンは離型剤であり、配合量を増大させれば当然それだけ剥離機能が 大きくなるが、その配合量は樹脂の種類や展示用パネルの用途に応じて適宜常識 的な値とする。また、インキは表面強度を付けるためニトロセルロース系インキ を用いる。表面樹脂塗工後、次に、硬化処理及び脱溶剤処理を行う。例えば、高 温で短時間熱風処理を行う。最後に、温乾処理を行って樹脂を硬化させると共に 残存溶剤を放出させる。例えば、やや高温で長時間温乾することによって、残留 溶剤が表面粘着体の粘着剤を犯すことを防止する。その他、家具表面に張り込ま れている印刷紙材の製造方法などを流用してもよい。
【0011】 図2に、展示用フィルムの断面説明図を示す。図2の展示用フィルム40は、 基材50の裏側にアクリル系の接着層60とセパレータ70とを積層させたもの である。セパレ−タ70を剥がして展示用フィルム40を本考案による展示用パ ネルに貼着させた場合、接着層60と展示用パネルの表面樹脂層との反応及び固 化に対する抑制が期待される。
【0012】 ここで、図1に示した展示用パネルと、図2に示した展示用フィルムを貼り合 わせて、剥離機能をテストした。表1は、接着と剥離を連続して繰り返し行った テスト結果を示すものであり、当実施例のものは10回以上の反復テストにおい ても良好な剥離機能(◎)を維持したのに対し、従来品の塩ビ樹脂及びアクリル 系粘着剤のものは、剥離は困難(×)という結果が得られた。
【0013】
【表1】
【0014】 表2は、接着を長期間行った後の剥離機能をテストしたものであり、当実施例 のものは、3ケ月以上経過した後も良好な剥離機能(◎)を保持したのに対し、 従来品は、剥離は困難(×)という結果が得られた。
【0015】
【表2】
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、展示用パネルと展示物との剥離機能を 発揮させることにより展示用パネルの反復使用が可能になるので、資源のリサイ クル化を促進し、環境問題の解決に大きく貢献することができる。また、紙材の 使用により、製造時の加工処理及び廃棄時の焼却処理も非常に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による展示用パネルの断面説明図であ
る。
【図2】展示用フィルムの断面説明図である。
【符号の説明】
10 展示用パネル,20 紙材,21 表面樹脂層,
22,50 基材,23,60 接着層,30 合板,
40 展示用フィルム 70 セパレータ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】離型剤を含有した表面樹脂層を具備するこ
    とを特徴とする展示用パネル。
  2. 【請求項2】アクリル・ウレタン樹脂の表面樹脂層を具
    備することを特徴とする展示用パネル。
  3. 【請求項3】離型剤を含有したアクリル・ウレタン樹脂
    の表面樹脂層を具備する紙材を積層させたことを特徴と
    する展示用パネル。
  4. 【請求項4】表面樹脂層がアクリル・ウレタン樹脂を含
    むニトロセルロース系インクで形成された請求項1の展
    示用パネル。
JP1998000820U 1998-02-09 1998-02-09 展示用パネル Expired - Lifetime JP3051290U (ja)

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