JPH04120596U - 育苗施設におけるデータ処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 育苗施設におけるデータ処理を極めて簡単
にして経済的な手段で信頼性の高いものとする ［構成］ 穀物乾燥施設（２９）における荷受計量デ
ータや自主検査データを処理する乾燥施設用データ処理
システム（３０）に、育苗施設（３１）における育苗処
理データを入力させるように設け、乾燥施設用データ処
理システム（３０）でもって育苗施設（３１）の育苗処
理データを集計処理させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は育苗施設において、例えば苗出荷時に各組合員利用者の出荷苗の種類 や出荷数などを集計処理するように育苗施設におけるデータ処理システムに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

育苗施設における苗出荷時の苗出荷数の集計処理や伝票発行などは全て手計算 や手書きなど人的処理で行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため、各種データ処理に手間と時間を要して作業能率に悪いばかりでなく 、処理ミスの発生率も高く信頼性に欠け、またデータの保存などでも不便である などの問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

したがって本考案は、穀物乾燥施設における荷受計量データや自主検査データ を処理する乾燥施設用データ処理システムに、育苗施設における育苗処理データ を入力させるように設け、乾燥施設用データ処理システムでもって育苗施設の育 苗処理データを集計処理するように構成して、乾燥施設用のデータ処理システム を育苗施設のデータ処理システムにも共同活用して、育苗施設での育苗処理デー タの集計などの処理を極めて経済的に労力を頼ることなく自動化で行うようにし たものである。

【０００５】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。図１は穀物乾燥施設におけ るデータ処理システム、図２は同荷受計量及び自主検査工程説明図であり、二系 列の荷受計量部（１）（２）を備えるもので、個人別・荷口別に籾を投入する荷 受ホッパ（３）と、該ホッパ（３）からの籾をコンベア（４）及び昇降機（５） により搬入する粗選機（６）と、該粗選機（６）により藁屑を除去した籾を昇降 機（７）を介して搬入する貯留タンク（８）と、該タンク（８）からの籾の重量 を測る荷受計量機（９）と、貯留ビン又はサイロなどの貯留部並びにカスケード ドライヤなどの乾燥部に前記計量機（９）からの籾を送出する払出タンク（１０ ）とを、各荷受計量部（１）（２）に夫々備えている。

【０００６】 また重量計測ロードセル（１１）と、水分測定センサ（１２）とを、前記荷受 計量機（９）に設けると共に、荷受操作盤（１３）を介して前記ロードセル（１ １）及びセンサ（１２）を中央のデータ処理機（１４）に接続させ、操作盤（１ ３）に入力される荷受カード（Ａ）からの荷受識別番号と、計量機（９）におい て計測された荷受データ（籾の重量及び水分量）を処理機（１４）に入力させる ように構成している。

【０００７】 さらに、前記荷受計量機（９）で計量した籾の一部を自主検査用のサンプル籾 として取出す定量サンプル採取機（１５）と、個人別・荷口別に一定量のサンプ ル籾を前記採取機（１５）を介して取出すサンプルローダ（１６）とを備え、同 一荷受の籾から何回かに分けて採取機（１５）によりサンプル籾を取出し、一定 量のサンプル籾をサンプルローダ（１６）に取出すと共に、前記処理機（１４） に入力した荷受識別番号及び荷受データをバーコードライタ（１７）により封入 用カードにバーコードで記録し、またサンプルローダ（１６）のサンプル籾を籾 パッカー（１８）に搬入し、そのサンプル籾と前記カードを籾パッカー（１８） によりナイロン製網袋（１９）に封入して、サンプルドライヤ（２０）に搬入し 、網袋（１９）内のサンプル籾を略一定含水量に乾燥させるように構成している 。

【０００８】 また、サンプルドライヤ（２０）で乾燥させたサンプル籾の一部を自主検査機 （２１）に投入し、残りのサンプル籾は網袋（１９）に入れて保管するもので、 自主検査機（２１）によりサンプル籾を脱ぷして整玄米と屑米とに分け、整玄米 と屑米の量を測定してこれらの割合を算出すると共に、バーコードリーダ（２２ ）にカードの荷受識別番号及び荷受データを読取らせ、整玄米と屑米の量及びこ れらの割合並びにカードの荷受内容を処理機（１４）に入力して記録させる一方 、自主検査機（２１）の整玄米と屑米を玄米パッカー（２３）により網袋（２４ ）に封入して保管するように構成している。

【０００９】 また、ブラウン管型ディスプレイ（２５）及びキーボード（２６）を前記処理 機（１４）に接続させ、フロッピーディスク（２７）などの記録担体に処理機（ １４）のデータを記録させると共に、荷受伝票などの各種記録紙に処理機（１４ ）のデータをプリンタ（２８）を介して印刷するように穀物乾燥施設（２９）の データ処理システム（３０）は構成している。

【００１０】 而して育苗施設（３１）における苗出荷時にあっては、前記データ処理システ ム（３０）を苗箱出荷処理システムとして使用するもので、第３図に示す如く前 記荷受操作盤（１３）に利用者の苗出荷カード（Ｂ）が装填されるとき、この利 用者の利用者名組合員コードが読取られると共に、出荷苗の種類などの必要事項 が荷受操作盤（１３）或いはキーボード（２６）でキー入力されるとき、出荷さ れる苗の日集計や品種集計など各種集計が前記処理機（１４）で行われるように 構成している。

【００１１】 本実施例は上記の如く構成するものにして、ドライストアやカントリエレベー タなどの穀物乾燥施設（２９）のデータ処理システム（３０）を、育苗施設（３ １）における苗箱の出荷集計処理システムに共用するもので、苗つまり苗箱の出 荷時操作盤（１３）に利用者の出荷カード（Ｂ）が装填されるとき、このカード （Ｂ）に予めインプットされている利用者の利用者名（組合員名）と組合員コー ドがデータとして読取られると共に、この出荷時の出荷苗の種類及び箱数と、出 荷年月日と、配達・引取区分がキー入力されるとき、また苗箱回収時にあって回 収区分に回収苗箱数がキー入力されるとき、前記処理機（１４）でこの出荷され る苗の日集計と、品種集計と、配達・引取集計と、苗箱回収・未回収集計と、利 用者口座からの苗代金の引落し集計及びオンラインによるこの引落し自動データ 化が行われる。

【００１２】 而してこのような苗出荷時に乾燥施設（２９）のデータ処理システム（３０） を活用して集計処理などを行うことによって、極めて安価な手段でもって集計上 での計算ミスや、利用者口座からの苗代金の引落しミスなど防止して、集計及び 伝票発行など苗出荷処理での信頼性とこの記録保存性を向上させると共に、この 苗出荷データを稲収穫後の乾燥施設（２９）に荷受する際の荷受計画に有効に活 用して乾燥施設（２９）の効率使用化を可能にでき、またこれら苗出荷データと 乾燥施設（２９）の荷受データとの比較値より乾燥施設（２９）及び育苗施設（ ３１）に対する使用の奨励も行えて営農活動にも利用できるものである。

【００１３】

【考案の効果】

以上実施例からも明らかなように本考案は、穀物乾燥施設（２９）における荷 受計量データや自主検査データを処理する乾燥施設用データ処理システム（３０ ）に、育苗施設（３１）における育苗処理データを入力させるように設け、乾燥 施設用データ処理システム（３０）でもって育苗施設（３１）の育苗処理データ を集計処理するものであるから、既設の乾燥施設用データ処理システム（３０） を有効に共用しての極めて安価にして経済的な手段によって、集計ミスや利用者 口座からの苗代金の引落しミスなどのない信頼性の高い育苗施設（３１）でのデ ータ処理や記録保存が可能にできると共に、育苗データの保存に基づき次回乾燥 施設（３１）における荷受計画の立案や、育苗出荷データと乾燥荷受データとの 比較に基づきこれら施設（２９）（３１）への営農活動にも有効に利用できて、 乾燥及び育苗施設（２９）（３１）相互での経済的にして信頼性及び効率の高い 利用が行えるなど顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】穀物乾燥施設におけるデータ処理システムであ
る。

【図２】穀物乾燥施設の荷受計量及び自主検査工程説明
図である。

【図３】苗出荷のフローチャートである。

【符号の説明】

（２９） 穀物乾燥施設 （３０） データ処理システム （３１） 育苗施設

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 穀物乾燥施設における荷受計量データや
   自主検査データを処理する乾燥施設用データ処理システ
   ムに、育苗施設における育苗処理データを入力させるよ
   うに設け、乾燥施設用データ処理システムでもって育苗
   施設の育苗処理データを集計処理するように構成したこ
   とを特徴とする育苗施設におけるデータ処理システム。