JPH04120539U - 空気調和機の室外機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】熱交換機の取付けが容易な空気調和機の室外機
を得る。 【構成】仕切板２によって区画された筺体１内の一方
に、側板４を備えた室外側熱交換器３と送風機５を配設
し、他方に圧縮機６を設ける。ベース1aに固定した仕切
板２の端部に切起し片2aと凹部2bを設け、凹部2bと配管
3aを片手で掴み寄せながら側板４の張出部4aを切起し片
2aに確実に挿入して挟持させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は空気調和機の室外機に関し、詳しくは仕切板と室外側熱交換器の取付 け構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来例による空気調和機は図１に示すように、仕切板２によって区画された筺 体１内の一方に側板４を備えた室外側熱交換器３と送風機５を配設し、他方に圧 縮機６を設けて、ベース1aに固定した仕切板２に側板４の張出部4aを固定して室 外側熱交換器３を支持していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、機器の大容量化に伴い室外側熱交換器も大型になり、製作の容 易さから上下に二分割することも行われている。このような大型熱交換器の取付 けのときは、一体型のものにあっては倒れ易いので自立させておくことが困難で あり、分割型のものは下段は取付けが可能であっても上段は落下の危険がある所 から通常二人で作業を行っている。本考案は一人で安全に取り付けられる構造を 提供するものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、この考案においては、仕切板によって区画された筺 体内の一方に、側板を備えた室外側熱交換器と送風機を配設し、他方に圧縮機を 設けてなる空気調和機の室外機において、上記仕切板の端部に近接して切起し片 を設けると共に、同切起し片に近接して上記端部とは反対側に凹部を設け、上記 切起し片で上記側板の張出部を挟持してなることを特徴としている。

【０００５】

【作用】

仕切板の端部に切起し片を設けると共にこれに近接して端部の反対側に凹部を 設けたので、側板から突出している配管と上記凹部を片手の指で掴み寄せること により切起し片と側板の張出部を確実に係止して室外側熱交換器を仕切板に仮止 めすることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案による空気調和機の実施例を図１乃至図５に基づいて説明する。 図１は本空気調和機の内部平面図で、仕切板２によって区画された筺体１内の一 方に側板４を備えた室外側熱交換器３と送風機５を配設し、他方に圧縮機６を設 けて、ベース1aに固定した仕切板２に側板４の張出部4aを固定して室外側熱交換 器３を支持している。図２は要部の拡大図で、ベース1aに固定した仕切板２の端 部に近接して複数の切起し片2aが設けられて側板４の張出部4aを挟持すると共に 、切起し片２の側板４の反対側に凹部2bが近接して設けられている。図３と図４ は要部の平面図と正面図で、凹部2bと切起し片2aを設けた仕切板２の端部と、こ れに係止される張出部4aを示している。図示するように、仕切板２の端部に、切 起し片2aを作製する余裕を残して端部に略平行する面2cを有する凹部2bを設ける 。この面2cは指先を掛けるためのものなので、作業者の指二三本が掛かるのが望 ましい。実施例では凹部2bを平面形状、断面形状共に三角形としているが、形状 は自由である。切起し片2aは端部を切起し、図３に示すよう一旦垂直に折曲した のち仕切板２に平行にし、その平行部は中央を窪ませて張出部4aが挿入しやすく 、且つ確実に挟持される形状にする。図５は別の実施例で、切起し片2aに突起2d を内方に向けて設けると共に、張出部4aの対向する位置に係止孔4bを穿設してい る。

【０００７】 従って、取付けに際して作業者は図２に示すように仕切板２をベース1aに固定 し、室外側熱交換器３を両手に持って仕切板２の向う側からこれを取り付ける。 そして、図３に示すように張出部4aを切起し片2aの近傍になるようにしてベース 1aの上に置き、矢印の方向にずらせて係合させる。その際右手で倒れないように 保持しながらずらし、左手で仕切板２の端部と平行な面2cと配管3aとの間に指を 掛けて掴み寄せながら、係合を確認する。係合させて仮止めを行えは倒れる心配 はないので、反対側にまわってネジで固定する。尚、図５のように突起2dと係止 孔4bで確実に係合させておくと、作業はより安全に行える。

【０００８】

【考案の効果】

仕切板に切起し片を設けると共にこれに近接して端部の反対側に凹部を設け、 側板から突出している配管と凹部を片手の指で掴み寄せることにより切起し片と 張出部を確実に係止することを可能として、室外側熱交換器の仕切板への取付作 業を一人の作業者で行うことが出来るようにしたので、工数節減の効果を奏する ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による空気調和機の室外機の内部平面図
である。

【図２】本考案による空気調和機の室外機の要部の斜視
図である。

【図３】本考案による空気調和機の室外機の要部の平面
図である。

【図４】本考案による空気調和機の室外機の要部の部分
正面図である。

【図５】本考案による空気調和機の室外機の別実施例の
要部部分正面図である。

【符号の説明】

１ 筺体 1a ベース ２ 仕切板 2a 切起し片 2b 凹部 2c 平行面 2d 突起 ３ 室外熱交換器 3a 配管 ４ 側板 4a 張出部 4b 係止孔 ５ 送風機 ６ 圧縮機

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 仕切板によって区画された筺体内の一方
   に、側板を備えた室外側熱交換器と送風機を配設し、他
   方に圧縮機を設けてなる空気調和機の室外機において、
   上記仕切板の端部に近接して切起し片を設けると共に、
   同切起し片に近接して上記端部とは反対側に凹部を設
   け、上記切起し片で上記側板の張出部を挟持してなるこ
   とを特徴とする空気調和機の室外機。
2. 【請求項２】 上記切起し片が内方に向いた突起を備え
   ると共に、同突起に対向して上記側板の張出部に係止孔
   を備えてなることを特徴とする請求項１記載の空気調和
   機の室外機。