JPH04119679U - ケーブル固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブル１の固定を簡単に行うことができる
と共に取付位置の調整も自在に行いうるようにする。 【構成】 ケーブル把持体２を、互いに逆ねじ部を有し
かつねじ継手４により連結されてなる突張り保持棒３に
より保持し、この突張り保持棒３にケーブル把持体２の
両フランジ2b,2c を押圧するばね材７を介在させた。 【作用】 ケーブル１を固定すべき適当な位置でねじ継
手４を回動して突張り保持棒３を適度な長さとし天井と
床との間で突っ張らせることによりケーブル１を固定す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、床あるいは壁に沿って布設されたケーブルを固定するのに好適なケ ーブル固定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種のケーブル固定装置としては、両端にフランジを有し中央部に略 半円形の凹溝を有するケーブル把持体をアンカーボルトにより固定するものであ る。 この装置により床あるいは壁に沿って布設されたケーブルを固定する場合、先 ず床あるいは壁にアンカーボルトを取り付け、このアンカーボルトによりケーブ ル把持体を固定するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のケーブル固定装置は、アンカーボルトを取り付けるためには床ある いは壁にドリル等で穿孔したり、コンクリートによる仕上げ処理等が必要である 。また取付け位置の変更を行うのに穿孔のやり直しが必要であり、またアンカー ボルトの位置が定まってしまうことから微小な位置の調整が実質上できない等の 難点があった。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は、上記難点を解消すべくなされたもので、簡単にケーブルの固定を行 うことができると共に取付位置の調整も自在に行いうるケーブル固定装置を提供 することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のケーブル固定装置は、両端にフランジを有し中央部に略半円形の凹溝 を有するケーブル把持体と、このケーブル把持体の各フランジをそれぞれ貫通し かつ互いに逆ねじ部を有する２本の棒体を突合わせてなる突張り保持棒と、前記 ２本の棒体の各ねじ部に跨がって螺合されたねじ継手と、前記ケーブル把持体の 両フランジ上にそれぞれ配置され各フランジを押圧するばね材とを備えたことを 特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案のケーブル固定装置においては、適当な位置でねじ継手を回動して突張 り保持棒を伸縮させて適度な長さとし天井と床との間で突っ張らせることにより ケーブルを固定する。 またケーブル把持体の各フランジ上にそれぞれ配置されたばね材を介してケー ブルに対するケーブル把持体の押圧力を調節することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。図１は本考案の一実施例を示 す正面図、図２は同実施例で使用されている突張り保持棒の２本の棒体の連結構 造を示す縦断面図である。 図１において本考案のケーブル固定装置は、固定すべきケーブル１を上から押 さえるケーブル把持体２と、このケーブル把持体２を両側から保持する２本の突 張り保持棒３とを備えている。 ケーブル把持体２は中央部に略半円形の凹溝２ａを有し、両端にフランジ２ｂ 、２ｃを有している。 突張り保持棒３は、図２に示されるように、突合わされた２本の棒体３ａ、３ ｂをねじ継手４により連結してなり、下方の棒体３ｂがケーブル把持体２の両端 のフランジ２ｂ、２ｃにそれぞれ設けられた貫通孔（図示せず）に挿通されてい る。棒体３ａ、３ｂの突合わせ端部には互いに逆ねじが設けられ、ねじ継手４が 両ねじに跨がって螺合されている。ねじ継手４を回動することにより２本の棒体 ３ａ、３ｂが同時に接離可動する。 図２に示されるように、棒体３ａ、３ｂの突合わせ端面間に、同端面を常時離 間させるように付勢されたコイルばね５が介在されている。

【０００８】 突張り保持棒の下方の棒体３ｂに調節ナット６が螺合されている。この調節ナ ット６とケーブル把持体のフランジ２ｂ、２ｃとの間に、それぞれ各フランジ２ ｂ、２ｃを常時下方に押し付けるように付勢されたコイルばね７が介在されてい る。なお調節ナット６は必要に応じて設けられるものである。調節ナット６を設 けない場合には棒体３ｂの適当な位置に、コイルばね７の一端を係止しうるフラ ンジ（図示せず）を固設する。

【０００９】 上記構成のケーブル固定装置を使用する際は、図１に示されるように、固定す べきケーブル１の外周にゴムカバー８を巻き付けてケーブル把持体２を被せ、ケ ーブル１の固定位置を確認して各ねじ継手４を回動し２本の突張り保持棒３の長 さを伸長して天井と床との間で突っ張らせることによりケーブル１を固定する。 ２本の棒体３ａ、３ｂ間のコイルばね５により、突張り保持棒３を長期間に亙 ってより着実に天井と床とに固定しておくことができる。 また調節ナット６によりケーブル１に対するケーブル把持体２の押圧力を適宜 調節する。

【００１０】

【考案の効果】

以上本考案のケーブル固定装置によれば、突張り保持棒のねじ継手を回動する だけで突張り保持棒およびケーブル把持体を固定して簡単にかつ短時間でケーブ ルを固定することができる。また取付位置の調整も自在に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるケーブル固定装置の一実施例を示
す正面図。

【図２】同実施例で使用されている突張り保持棒の２本
の棒体の連結構造を示す縦断面図。

【符号の説明】

１；ケーブル ２；ケーブル把持体 ３；突張り保持棒 ４；ねじ継手 ５；コイルばね ６；調節ナット ７；コイルばね

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】両端にフランジを有し中央部に略半円形の
   凹溝を有するケーブル把持体と、このケーブル把持体の
   各フランジをそれぞれ貫通しかつ互いに逆ねじ部を有す
   る２本の棒体を突合わせてなる突張り保持棒と、前記２
   本の棒体の各ねじ部に跨がって螺合されたねじ継手と、
   前記ケーブル把持体の両フランジ上にそれぞれ配置され
   各フランジを押圧するばね材とを備えたことを特徴とす
   るケーブル固定装置。