JPH04118596A - 硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方法 - Google Patents

硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方法

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JPH04118596A
JPH04118596A JP24042090A JP24042090A JPH04118596A JP H04118596 A JPH04118596 A JP H04118596A JP 24042090 A JP24042090 A JP 24042090A JP 24042090 A JP24042090 A JP 24042090A JP H04118596 A JPH04118596 A JP H04118596A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、硝酸含育水溶液からのセシウムの分離、回収
方法に係わり、とくに使用済み核燃料の再処理施設等原
子力関連施設から発生する高濃度硝1着f純しベル放射
性廃液中の放射性(:シウムの分離、回収方法ζこ関す
るものである。
〈技術の背景と従来技術の問題点〉 使用済み核燃料の再処理法としては、ビューレックス法
が主流となりつつあるが、処理に伴って高濃度の硝酸(
2〜4M)含n高レベル放射性廃液が発生ずる。高レベ
ル廃液の安全な処理、処分法はまだ確立しておらず、核
燃料ザイクルを完成するうえで大ぎな障害上なっている
。現時点で最もa力な処理法として高レベル放射性廃液
を一括してガラス固化体とする処理法の開発が盛んに進
められているが、拳法には次の難点がある。まず、13
7Cs、  + 34 CSなとの放射性セシウムがガ
ラス化処理に際して揮発17やすく、その対応が難しい
ことである。また、浸水時にガラス同化体からの放射性
核種の溶出を完全に抑えることは雅しく、放射性セシウ
ムは最も溶出しやすい核種である。
さらに、強い放射能々多2の発生熱がガラス固化体の取
扱、運搬に伴う安全性の確保や長期にわたる保管、貯蔵
時にお(プる安定性についての事前評価を困難に1.て
いる大きな要因となっている。これらの対策として、全
放射能の90%以十辺土める放射性セシウムとストロン
チウムを予め除去できれば、かなり軽減されるはずであ
る。また、これらの放射性核種は産Y面での利用価値が
大きく、とくに放射性セシウムは都市下水等の活性汚泥
処理に伴う余剰汚泥や各種食品の殺菌用照射線源として
将来大きな需要が見込まれている。  辺土の背景のも
とに、高レベル放射性廃液から放射性ストロンチウムと
セシウムを予め分離する方式が最近注目されてきた( 
例えば、”An alternativestrate
gy  for  commercial  high
level radi。
active  management”、  IAE
A−5M−261/34.第461頁、1983年)。
特に、放射性セシウムは険液中のガンマ−線源の大部分
を占めるので、これを除去するだけでも残留部分の処理
、キ号−ニスターの取扱いe運搬に際してガンマ−線遮
蔽に係わる経費を大幅に削減でき、回収放射性セシウム
の有効利用と相まって大ぎな効果が期待できる。さらに
、高レベル放射性廃液の理懇的処理−処分技術として、
最近、廃液中の核種をグループ別に分離12、有用な成
分は資源として活用するとともに、無用で半減期の長い
核種は消ど処理等を行い、最終的に安全な処理や処分を
めざす鼾分離の消滅処理方式が注目されている。この場
合も、高レベル廃液からの主要核種である放射性セシウ
ムの分離は重要な要素技術となる。  高レベル放射性
廃)伜からのセシウノ、の除去法と17では、無機イオ
ン交換体や選択性イオン交換樹脂による吸む法、クラウ
ンニーチルなどを用いる溶媒抽出法、暇金属塩と可溶性
フェロシアン化物またはフェリシアン化物塩併用による
共沈法、セシウム沈澱試薬による化学蝮理法などが公知
である。このうち、除染係数(初濃度÷除染後の濃度)
、耐放射線性、耐★ハ性等の点で開発の爪点はモルデナ
イト等のゼオライト類、リンモリブテン酸アンモニウム
等のへテロポリ酸塩類、リン酸チタン等の多価金属の酸
性塩類、不溶性フェロシアン化物類などの無機イオノ交
換(1、に向けられてきた。 高i11度硝酸含自高1
・\ルbに0を性廃液に対しては、ゼオライト系のもの
は酸に向く溶解1.やすいI;:め不適当である。ヘテ
ロポリ酸塩系や多価金属の酸性塩系のものは、後者につ
いては高酸性域での吸着力や選択的吸着性にやや難点は
あるが、耐酸性には優れている。しかし、それだけでは
十分でなく、高レベルhり対性廃液用吸着剤としてはア
クチニドを吸若しないものが求められている(”丁ee
hnology and role of Cs an
dSr 5eparation in di3posa
l strategy of highlevel *
aste、  IAEA−TECDOC−337,第3
1頁、 1985年)。
リンモリブテン酸アンモニウムやリン酸チタンなどはア
クチニドとの分離性が劣るのに対して、はとんどの不溶
性フェロシアン化物はアクチニドを@着する性質が無い
とされている( ” A n a S 5 e S !
+1ent of the application 
of inorganic +on cychange
rs to the  treatment of i
ntCrmediatelevel  waste!1
”、 AERE−R11088,United  Ki
ngdog   At、omie   Energy 
  Re5earch   E=+tablishw+
en↑、 )larwe目(1984年)、第118頁
 )。しかし、不溶性フェロシアン化物のセシウム吸着
力は低+18飴域で塩酸存在下と硝酸存在下とで著しく
差Uのある場合が知られており(例えば、Journa
l of NuclearScience  and 
Technology、第4巻、190頁、  196
7年;  Journal  of  Inorgan
ic  and  Nuclear  Che厘1st
ry、第34巻、 第1427頁、 1972年など)
、フェリシアン化物に酸化されることが原因と考えられ
ている。
とくに、銅系のフェロシアン化物の場合、WJ211度
硝酸溶液からのセシウム吸着力が低く、そのため高濃度
硝酸水溶液はセシウムを吸着した銅系のフェリシアン化
物からのセシウム脱着のための溶離剤として優れている
ことが知られている。一方、代表的セシウム吸着剤であ
るリンモリブテン酸アンモニウムは、セシウム吸着力は
高いが適当な脱着用の溶離剤が無いという難点があった
。それ故、フェロシアン化物の酸化が防止できれば、不
溶性フェロシアン化物は高濃度硝酸水溶液からのセシウ
ム吸着剤としてその有用性が著しく高まるものと期待さ
れる。しかし、フェロシアンの酸化防止に有効な還元力
の高い添加物は硝酸による酸化を受は易いという関係が
あり、高濃度硝酸存在下で微量でも有効な物質は知られ
ていなかった。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、硝酸含有水溶液中のセシウム、とくに
扁濃度硝酸含有高レベル放射性廃液中のセシウム核種を
不溶性フェロシアン化物からなる吸着剤により効率よく
分離、回収する方法を提供することにある。
く問題点を解決するための手段及び作用〉本発明者は上
記の目的を達成するため、鋭意検討した結果、酸化防止
剤としてヒドラジンまたはその塩、アミドスルホン酸ま
たはその塩、酸性下で容易に加水分解されてアミドスル
ホン酸基を生成するイミドスルホン酸塩やニトリロスル
ホン酸塩、過酸化水素、レゾルシン、ハイドロキノン、
または尿素が有効であり、その少雪添加により不溶性フ
ェロシアン化物系吸着剤による高濃度硝酸水溶液溶液か
らのセシウム吸着特性が著しく向上することを見いだし
た。すなわち、本発明は、硝酸含有水溶液中のセシウム
を当該溶液と不溶性フェロシアン化物からなる吸着剤と
を接触させて吸着分離する方法において、ヒドラジニウ
ム基、アミドスルホン酸基、過酸化水素、レゾルシン、
ハイドロキノン、または尿素存在下で行なうことを特徴
とする硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方法である。
本発明において、不溶性フェロシアン化物とは、2価以
上のアルカリ土類以外の金属を含む塩類若しくは水酸化
物とフェロシアン化物イオンを含む塩類若しくは酸とを
反応させて得られる水に難・溶な物質又は当該反応をシ
リカゲル′#無機叉は陰イオン若しくは陽イオン交換樹
脂等育機多孔体の空隙内で行い得られる類似物質でセシ
ウムイオンに対して吸着能を育するものを指す。また、
本発明において硝酸含有水溶液とは、酸化防止剤無存在
下でフェロシアン化物を酸化させる濃度以上の硝酸を含
有する溶液を指す。フェロシアン化物の硝酸酸化は、フ
ェロシアン化物の種類、処理時間、処理温度にもよるが
、硝酸濃度が1M以上のとき常温でもかなり急速に進む
。セシウムを含有する当該溶液に対して、本発明を適用
すると、硝酸濃度が3M以上でも、フェロシアンの酸化
をほぼ完全に防止することができ、酸化防止剤無存在下
の場合に比べてセシウム吸着力が著しく高まる。とくに
、ヒドラジニウム基とアミドスルホン酸基の効果は顕緒
であり、例えば、フェロシアン化銅カリウムによる3M
硝酸中のセシウム吸着の場合、5X1叶6〜I叶4Mと
極めて18I!l量でも有効である。
酸化防止剤としてはフェリシアン化物に対する還元力の
高い物質が必ずしも適していない。  尿素、レゾルシ
ン、アミドスルホン酸などはヒドロキシルアンモニウム
塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜ニチオン酸塩などの強力
な還元剤に比べるとフェリシアンを還元する作用はない
。しかし、酸化防止剤としてのヒドロキシルアンモニウ
ム塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜ニチオン酸塩などの効
果ハ、尿素、レゾルシン、アミドスルホン酸に比べて著
しく低(、実用性に乏しいという結果を得ている。逆に
、過酸化水素は酸性下ではフェロシアンに対して酸化剤
として作用することが知られているが、微量添加でも酸
化防止剤としての効果が認められた。また、高濃度硝酸
存在下では還元力の大きい試薬はど硝酸により酸化され
やすいと考えられるのに対して、これら酸化防止力のあ
る試薬は微量でも育効である。それ故、本発明による酸
化防止剤の効果の発現は還元力の大小とは異なる何らか
の作用t!!桐によることが考えられる。
不溶性フェロシアン化物の種類によって酸化防止剤の効
果が異なるが、これは対応する不溶性フェリシアン化物
によるセシウム吸着力の大小に起因する。銅系の不溶性
フェロシアン化物などは、その酸化形態であるフェリシ
アン化物のセシウム吸着力が低いため、酸化防止剤の効
果がとくに強く現われる。この性質を利用すと、セシウ
ム吸着を本願発明の方法により行い、その脱着に酸化防
止剤を含まない高濃度硝酸溶液を溶離剤として利用する
方式が好ましい効果をもたらす。一般に、不溶性フェロ
シアン化物は、対応するフェリシアン化物に比べてセシ
ウム吸着力が大きく、従って、セシウム分離に対する酸
化防止剤の効果がほとんどの場合認められる。
以下実施例を挙げて説明するが、最適の処理条件は、実
際の廃液の性状に従って決められるべきものであり、本
実施例によって限定をうけるべきものでないことは勿論
である。
ここで不溶性フェロシアン化物系吸着剤として、次の化
合物を用いた。単塩形のものとして、硝酸亜鉛、塩化カ
ドミウム、塩化銅、硫酸銅、塩化ニッケルまたは硝酸コ
バルトの水溶液にフェロシアン化ナトリウム水溶液をフ
ェロシアンに対して遷移金属゛のモル比が2以上となる
ように添加し、生成する沈澱を分離、水洗、風乾したも
のを用いた。
それぞれ記号でZnFClCdFC,CuFC(A)、
CuFC(B)、N1FC,CoFCと示す。複塩形の
ものとしては、フェロシアン化カリウム水溶液に当量の
硫酸亜鉛または硫酸銅水溶液を添加し、生成する沈澱を
分離、水洗、風乾したものを使用した。それぞれ記号で
、K2ZniFCXK2CuzFC%に2Cu6 FC
%  K2Cu、 + FC(数字は各金属のモル比)
と示す。その他、Proutらの方法(Journal
 of Inorganic and Nuclear
 Chemistry第27巻、第473頁、1965
年)に準じて調製したフェロシアン化コバルトカリウム
と Baetsleらの方法(Journal  of
  Inorganic  and  Nuclear
  Chemistry第27巻、第683頁、196
5年)に準じて調製したモリブテン酸フェロシアナイド
を使用し、各KCoFC。
Mo303 FCと示す。
処理液中の残留セシウムの分析は、原子吸光光度法(空
気−アセチレン炎)または原子発光光度法(空気−アセ
チレン炎)によった。分析は増感剤としてO,1M塩化
カリウム存在下で行なった。
残留セシウム濃度の測定結果から、各吸着剤のセシウム
吸着力の指標として分布係数(Kd )を次式により算
出した。
1:セシウム初濃度(M) C=セシウム残留濃度(M) L=液量(−) W=吸着剤重!(g) (実施例1) 無水物換算0.01gの不溶性フェロシアン化物をネジ
蓋付き三角フラスコに秤取し、それに1叶3Mのセシウ
ムイオンと2XIO−’Mのヒドラジニウム基を含む3
M硝酸溶液10+allを添加し、25℃恒温水槽中で
振り混ぜ7日間処理した。各不溶性フェロシアン化物に
ついて処理液中の残留セシウム濃度の測定結果からKd
を算出し、第1表に示す。
(比較例1) 無水物換算0.0Igの不溶性フェロシアン化物をネジ
蓋付き三角フラスコに秤取し、それに10−3Mのセシ
ウムイオンを含む3M硝酸溶液IO−を添加し、25℃
恒温水槽中で振り混ぜ7日間処理した。各不溶性フェロ
シアン化物について処理液中の残留セシウム濃度の測定
結果からKdを算出し、第1表に示す。実施例との比較
から、各不溶性フェリシアン化物ともヒドラジニウム基
存在下でKd値が著しく増大することが認められる。
(参考例1) 無水物換算0.01gの不溶性フェロシアン化物をネジ
蓋付き三角フラスコに秤取し、それに10−3Mのセシ
ウムイオンを含む3M塩酸溶液10mGを添加し、第1
表 25°C恒温水槽中で振り混ぜ7日間処理した。各不溶
性フェロシアン化物について処理液中の残留セシウム濃
度の測定結果からKdを算出し、第1表に示す。この結
果から、各不溶性フェロシアン化物ともヒドラジニウム
基存在下で使用することにより、硝酸存在下であっても
同じ水素イオン濃度の塩酸存在下の場合と同程度までK
d値が高くなることがわかった。
(実施例2) 無水物換算0.01gのに2 Cu3 FCをネジ蓋付
き三角フラスコに秤取し、それに10−3Mのセシウム
イオンと5×10〜6Mのヒドラジニウム基を含む3M
硝酸溶液10wd2を添加し、25℃恒温水槽中で振り
混ぜ1時間処理した。処理液中の残留センラム濃度を測
定した結果、4.70X]叶5Mであった。これからK
dを算出すると、2.OX IO’mil /gとなる
(比較例2) 無水物換算0.0Igのに2 Cu3 FCをネジ蓋付
き三角フラスコに秤取し、それに1叶3Mのセシウムイ
オンを含む3M硝酸溶液10ml1を添加し、25℃恒
温水槽中で振り混ぜ1時間処理した。処理液中の残留セ
シウム濃度を測定した結果、6.67Xl叶’Mであっ
た。
これからKdを算出すると、5゜OX I02mQ /
gとなる。
(実施例3) 無水物換算0.OIgのに2 Cua FCをネジ蓋付
き三角フラスコに秤取し、それに10−3Mのセシウム
イオンと所定濃度のヒドラジニウム基を含む3M硝酸溶
液10++tilを添加し、25℃恒温水槽中で振り混
ぜ24時間処理した。処理液中の残留セシウム濃度の測
定結果からXdを算出し、ヒドラジニウム基濃度による
Kdの変化を第1図の(a)に示す。Kd値はヒドラジ
ニウム基濃度5X1叶6Mより急激に増大することが認
められる。
(比較例3) 無水物換算0.01gのに2Cu3 FCをネジ蓋付き
三角フラスコに秤取し、それに10−3Mのセシウムイ
オンを含む3M硝酸溶液10艷を添加し、25°C恒温
水槽中で振り混ぜ24時間処理した。処理液中の残留セ
シウム濃度を測定した結果、7.76X 10−4Mで
あった。これからKdを算出すると2.9X 102m
Q /gとなる。
(実施例4) 10−”Mのセシウムイオンと所定濃度のヒドラジニウ
ム基を含む6M硝酸溶液10−をネジ蓋付き三角フラス
コにとり、K2Cu3FCを無水物換算0.01g添加
後、25℃恒温水槽中で振り混ぜ24時間処理した。
処理液中の残留セシウム濃度の測定結果からKdを算出
し、ヒドラジニウム基濃度によるKdの変化を第1図の
(b)に示す。Kd値はヒドラジニウム基濃度3XI叶
3Mより急激に増大することが認められる。
(比較例4) 無水物換算0.01gのに2Cu3 FCをネジ蓋付き
三角フラスコに秤取し、それに10−3Mのセシウムイ
オンを含む6M硝酸溶液IO−を添加し、25°C恒温
水槽中で振り混ぜ24時間処理した。処理液中の残留セ
シウム濃度を測定した結果、9.12X 10−’Mで
あった。これからKdを算出すると9.6X IO’d
 /gとなる。
(実施例5) 無水物換算0.01gのに2Cu3 FCをネジ蓋付き
三角フラスコに秤取し、それに10−3Mのセシウムイ
オンと所定濃度のアミドスルホン酸基を含む3M硝酸溶
液lO−を添加し、25℃恒温水槽中で振り混ぜ24時
間処理した。処理液中の残留センラム濃度の測定結果か
らKdを算出し、アミドスルホン酸基濃度によるKdの
変化を第2図に示す。Kdtiはスルファミン酸基濃度
l叶−Mより急激に増大することが認められる。
(実施例6) 無水物換算0.01gのに2C+g FCをネジ蓋付き
三角フラスコに秤取し、それにIO”Mのセシウムイオ
ンと2×10弓Mの過酸化水素を含む3MTi14酸溶
液10dを添加し、25℃恒温水槽中で振り混ぜ24時
間処理した。処理液中の残留セシウム濃度を測定した結
果、4.07X 10”Mであった。これからKdを算
出すると、 2.4XlO’mQ/gとなる。
(実施例7) 無水物換算0.01gのに2C+g FCをネジ蓋付き
三角フラスコに秤取し、それにIO”Mのセシウムイオ
ンと5X10−’Mのレゾルシンを含む3M硝酸溶液1
0dを添加し、25℃恒温水槽中で振り混ぜ24時間処
理した。処理液中の残留セシウム濃度を測定した結果、
3.62X 10”Mであった。これからKdを算出す
ると、 2.8X 10’−/gとなる。
(実施例8) 無水物換算0.01gのKt Cu3FCをネジ蓋付き
三角フラスコに秤取し、それに1叶3Mのセシウムイオ
ンと113Mのハイドロキノンを含む3Ml1jl酸溶
液10−を添加し、25℃恒温水槽中で捩り混ぜ2Ja
f間処理した。処理液中の残留セシウム濃度を測定した
結果、3.77X 10−”Mであった。これからKd
を算出すると、2.6X IO’+all /gとなる
(実施例9) 無水物換算0.Olgのに2 Cui FCをネジ蓋付
き三角フラスコに秤取し、それに10−”Mのセシウム
イオンと7X10−”Mの尿素を含む3MTl4酸溶液
10dを添加し、25℃恒温水槽中で振り混ぜ24時間
処理した。
処理液中の残留セシウム濃度を測定した結果、5゜14
X lo−6Mであった。これからKdを算出すると、
1.8X 10’dl /gとなる。
(参考例2) 無水物換算0.Olg(7) K2CusFCをネジ蓋
付き三角フラスコに秤取し、それに10”Mのセシウム
イオンとIO”Mのヒドロキシルアンモニウム基を含む
3MlI4酸溶液10+Kllを添加し、25℃恒温水
槽中で振り混ぜ24時間処理した。処理液中の残留セシ
ウム濃度を測定した結果、7.93X 10−4Mであ
った。これからKdを算出すると、2.8X 10”+
all /gとなる。
(参考例3) 無水物換算0.0Igのに2 Cu3 FCをネジ蓋付
き三角フラスコに秤取し、それに10−3Mのセシウム
イオンと10−”Mのチオ硫酸基を含む3M硝酸溶液1
o艷を添加し、25℃恒温水槽中で振り混ぜ24時間処
理した。処理液中の残留セシウム濃度を測定した結果、
6.25X 10−4Mであった。これからKdを算出
すると、6、OX 102+aQ /gとなる。
(参考例4) 無水物換算0.01gのに2(:u3 FCをネジ蓋付
き三角フラスコに秤取し、それに10−”Mのセシウム
イオンと10”Mの亜硫酸基を含む3ME14酸溶液1
o艷を添加し、25℃恒温水槽中で振り混ぜ24時間処
理した。
処理液中の残留セシウム濃度を測定した結果、711×
10−’Mであった。これがらXdを算出すると、4、
IX 10”mll /gトナ!。
(参考例5) 無水物換算0.01gのに2 Cu、 FCをネジ蓋付
き三角フラスコに秤取し、それに10−’Mのセシウム
イオンと10”Mの亜ニチオン酸基を含む3M硝酸溶液
l〇−を添加し、25℃恒温水槽中で振り混ぜ24時間
処理した。処理液中の残留セシウム濃度を測定した結果
、6.36Xl叶4Mであった。これからKdを算出す
ると、5.7X 102+nQ /gとなる。
〈発明の効果〉 以上の説明からも明らかなようにある種の酸化防止剤存
在下で行なうことを特徴とする本発明の方法によれば、
不溶性フェロシアン化物による高濃度硝酸含有水溶液か
らのセシウム吸着力が酸化防止剤無存在下のときと比較
して極めて大きくなる。それ故、本発明は、例えば、ビ
ューレックス法再処理施設より発生する放射性セシウム
含有量の多い高レベル放射性廃液からセシウムを効率よ
く分離することに応用でき、高レベル放射性廃液の処理
技術並びに同廃液中の放射性セシウムの育効利用技術の
開発に資すること大である。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、吸着剤としてに2 Cu3FCを用
い、ヒドラジニウム基又はアミドスルホン酸基存在下で
セシウムを吸着させたときの本発明の詳細な説明するた
めの図面である。第1図は、Kd値に対するヒドラジニ
ウム基添加濃度の影響を示したものであり、 (a)は
3M硝酸水溶液、 (b)は6M硝酸水溶液からの吸着
結果である。第2図は、3M硝酸水溶液から吸着させた
ときのKd値に対するアミドスルホン酸基添加濃度の影
響を示したものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)硝酸含有水溶液中のセシウムを当該溶液と不溶性
    フェロシアン化物からなる吸着剤とを接触させて吸着分
    離する方法において、ヒドラジニウム基存在下で行なう
    ことを特徴とする硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方
    法。
  2. (2)硝酸含有水溶液中のセシウムを当該溶液と不溶性
    フェロシアン化物からなる吸着剤とを接触させて吸着分
    離する方法において、アミドスルフォン酸基存在下で行
    なうことを特徴とする硝酸含有水溶液中のセシウムの分
    離方法。
  3. (3)硝酸含有水溶液中のセシウムを当該溶液と不溶性
    フェロシアン化物からなる吸着剤とを接触させて吸着分
    離する方法において、過酸化水素存在下で行なうことを
    特徴とする硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方法。
  4. (4)硝酸含有水溶液中のセシウムを当該溶液と不溶性
    フェロシアン化物からなる吸着剤とを接触させて吸着分
    離する方法において、レゾルシン存在下で行なうことを
    特徴とする硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方法。
  5. (5)硝酸含有水溶液中のセシウムを当該溶液と不溶性
    フェロシアン化物からなる吸着剤とを接触させて吸着分
    離する方法において、ハイドロキノン存在下で行なうこ
    とを特徴とする硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方法
  6. (6)硝酸含有水溶液中のセシウムを当該溶液と不溶性
    フェロシアン化物からなる吸着剤とを接触させて吸着分
    離する方法において、尿素存在下で行なうことを特徴と
    する硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方法。
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