JPH04118290U - 部品検出機能を備えた位置決めピン - Google Patents
部品検出機能を備えた位置決めピンInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接時における部品等の位置決め機能と、該
部品等の有無検出機能を合わせ持たせるとともに構成が
簡易化された位置決めピンを提供することを目的とす
る。 【構成】 位置決めピン35は、絶縁性部材で成るピン
本体37と、このピン本体37の内部に形成された中空
部内に挿入固定された検出センサ39とを備えて成り、
この位置決めピン35によって溶接時における部品の位
置決め機能と、該部品の有無を確認する検出機能とを合
わせ持たせた構成にしてある。
部品等の有無検出機能を合わせ持たせるとともに構成が
簡易化された位置決めピンを提供することを目的とす
る。 【構成】 位置決めピン35は、絶縁性部材で成るピン
本体37と、このピン本体37の内部に形成された中空
部内に挿入固定された検出センサ39とを備えて成り、
この位置決めピン35によって溶接時における部品の位
置決め機能と、該部品の有無を確認する検出機能とを合
わせ持たせた構成にしてある。
Description
【0001】
本考案は母材に対して部品等を溶接する際の位置決め機能と、この部品等の有
無を検出する機能とを備えた位置決めピンに関するものである。
【0002】
従来の溶接機等において、母材の所定位置にナット等の部品を溶接する際には
通常位置決めピンが用いられる。図3はその一例を示すものであって、下部電極
1上に母材3を載置するとともに該下部電極1の下方から位置決めピン5を貫通
した状態として固定しておき、この位置決めピン5に嵌合されたナット7の上方
から上部電極9を押圧し、溶接電流を通電することにより該ナット7が母材3上
に抵抗溶接される。
【0003】
溶接後のナット7の有無を検出する手段として、別途に設けたシリンダ装置1
1から突出するロッド13に検出治具15を固定するとともに、該検出治具15
の先端部に近接スイッチで成る検出センサ17を配設しておき、図外の流体源か
ら得られる流体によってシリンダ装置11を駆動してロッド13を突出させ、検
出センサ17がナット7の存在を電気的に検知する方法が知られている。
【0004】
図4は他の検出手段を示す概要図であり、本例では得られた製品が上部ハウジ
ング19と下部ハウジング21との2部品で成る密閉状となっていて、この密閉
空間内に位置する下部ハウジング21に前記ナット7が溶接された例を示してい
る。そして溶接後のナット7の有無を検出する治具は、基板23と、該基板23
に固着された筒状体25と、この基板23と筒状体25内を上下に貫通する検出
ピン27と、この検出ピン27の中途部に形成された大径部27aと、筒状体2
5に隣接する基板23上に別途に設けられた位置決めピン29とから構成されて
いる。又、大径部27aと基板23との間にはスプリング31が介挿されている
。
【0005】
ナット7の有無検出時には、検出ピン27の先端部27bを下部ハウジング2
1の孔部21a内に挿入すると、該検出ピン27の段部27cがナット7の底部
に衝接して該検出ピン27が停止し、更に基板23の上動に伴って相対的に検出
ピン27が下動するので、この検出ピン27の動きを例えばリミットスイッチ3
3のスイッチ片33aにより検知することによってナット7を存在を確認するこ
とが可能となる。
【0006】
しかしながらこのような従来の部品等の位置決め及び検出手段の中で、特に図
3に示した例の場合には、ナット7の位置決めピン5と該ナット7の有無検出手
段である検出センサ17とをそれぞれ別途に設けなければならないため、全体的
な構成が複雑であるとともに部品の有無検出時におけるシリンダ装置11等の操
作が煩瑣であり、コスト的にも不利であるという難点があった。
【0007】
更に図4に示した例の場合には、図3と同様に位置決めピン29と別体にナッ
ト7の有無を検知する検知ピン27を設ける必要がある外、部品の有無検出時に
おけるナット7が上部ハウジング19と下部ハウジング21とによって包囲され
た密閉空間内にあるため、このナット7の溶接不良又は欠品等が確認されても製
品自体の手直しが行うことが出来ず、不良品の改修作業を実施することができな
いという問題点があった。
【0008】
そこで本考案はこのような従来の位置決めピンが有している課題を解消して、
溶接時における部品等の位置決め機能と、該部品等の有無検出機能を合わせ持た
せるとともに構成が簡易化された位置決めピンを提供することを目的とするもの
である。
【0009】
本考案は上記の目的を達成するために、母材の所定位置に部品を溶接する際に
用いられて、該部品の位置を決定する位置決めピンにおいて、上記位置決めピン
は、絶縁性部材で成るピン本体と、このピン本体の内部に形成された中空部内に
挿入固定された検出センサとを備えて成り、該位置決めピンによって溶接時にお
ける部品の位置決め機能と、該部品の有無を確認する検出機能とを合わせ持たせ
た構成にしてある。
【0010】
かかる構成によれば、位置決めピンが絶縁性部材で成るピン本体と、このピン
本体の内部に形成された中空部内に挿入固定された検出センサとから構成されて
いるため、この位置決めピンを利用して部品溶接時における該部品の位置決めを
実施することが可能である上、溶接後の該部品の有無を確認するための検出操作
を実施することができる。
【0011】
以下図面を参照して本考案にかかる検出機能を備えた位置決めピン及び検出手
段の一実施例を、前記従来の構成と同一の構成部分に同一の符号を付して詳述す
る。
【0012】
図1は本実施例にかかる位置決めピン35の構造を示す断面図であり、この位
置決めピン35は絶縁性部材で成るピン本体37と、このピン本体37の内部に
形成された中空部内に挿入固定された検出センサ39とによって構成されている
。この検出センサ39には導線39aが接続されている。
【0013】
上記のピン本体37としては、硬度の面からセラミックとか強化プラスチック
材が用いられ、検出センサ39としては近接スイッチが用いられる。更に必要に
応じて上記のピン本体37と検出センサ39との間に形成される中空部内に絶縁
性の樹脂材を充填することも可能である。
【0014】
図2は上記位置決めピン35の使用例を示しており、本例では製品が上部ハウ
ジング19と下部ハウジング21との2部品で成る密閉状となっていて、組付時
には先ず下部電極1上に下部ハウジング21を載置して、この下部電極1の下方
から本実施例にかかる位置決めピン35を下部ハウジング21の孔部21a内を
通過した状態として上方に突出させ、この位置決めピン35に嵌合されたナット
7の上方から図外の上部電極を押圧して溶接電流を通電することにより、該ナッ
ト7が下部ハウジング21上に抵抗溶接される。しかる後、下部電極1の一端に
突設された他の位置決めピン29を上部ハウジング19のフランジ19aに開口
された孔部内に挿通して、この上部ハウジング19を下部ハウジング21に溶着
部20にて溶着することにより、内部にナット7が溶着された密閉状の製品が完
成する。
【0015】
そして検出センサ39が近接スイッチで構成されている場合には、図2に示し
たように該検出センサ39の近傍にナット7が位置している状態下で導線39a
を介して検出センサ39に高周波電圧を印加すると、検知センサ39から発生す
る高周波出力が金属体であるナット7に当たり、金属内にうず電流が発生し、更
にナット7の周辺に該うず電流による逆磁界が発生する。この逆磁界は検出セン
サ39からの高周波出力をカットする作用をもたらすので、このような作用によ
り、ナット7の存在を検知することが可能となる。
【0016】
従って図2に示した例の場合には、位置決めピン35によってナット7の欠品
等が確認された場合には、上部ハウジング19を下部ハウジング21に溶着する
前に該ナット7の補充及び溶接作業を実施することが可能となり、製品自体の手
直しを行うことが出来て、不良品が生じないという利点が発揮される。
【0017】
以上の説明で明らかなように、本考案にかかる位置決めピン35は、ナット7
を下部ハウジング21に溶接する際の位置決めピンとしての機能と、溶接後のナ
ット7の有無を検出する機能とを合わせ持たせることができて、各種溶接機に適
用して有用である。
【0018】
以上詳細に説明したように、本考案にかかる位置決めピンは絶縁性部材で成る
ピン本体と、このピン本体の内部に形成された中空部内に挿入固定された検出セ
ンサとから構成されているため、この位置決めピンを利用して部品溶接時におけ
る該部品の位置決めを実施することが可能である上、溶接後の該部品の有無を確
認するための検出操作を実施することができる。
【0019】
従って従来のように位置決めピンと部品等の有無検出手段とをそれぞれ別途に
設ける必要性がなくなり、全体的な構成が簡易化されて製作に要するコストが低
廉化されるという効果が得られる。
【0020】
更に溶接作業中に該位置決めピンによって溶接すべき部品の欠品等が確認され
た場合には、直ちに該部品の補充及び溶接作業を実施することが可能となり、製
品自体の手直し及び改修作業を行うことが出来るので、不良品が生じないという
大きな効果が発揮される。
【図1】本考案にかかる位置決めピンの一実施例を示す
断面図。
断面図。
【図2】本考案の位置決めピンの使用例を示す要部断面
図。
図。
【図3】従来の位置決めピンと部品の有無検出機構の一
例を示す概要図。
例を示す概要図。
【図4】従来の部品の有無検出機構の他の例を示す概要
図。
図。
1…下部電極、7…ナット、19…上部ハウジング、2
1…下部ハウジング、35…位置決めピン、37…ピン
本体、39…検出センサ。
1…下部ハウジング、35…位置決めピン、37…ピン
本体、39…検出センサ。
Claims (1)
- 【請求項1】 母材の所定位置に部品を溶接する際に用
いられて、該部品の位置を決定する位置決めピンにおい
て、上記位置決めピンは、絶縁性部材で成るピン本体
と、このピン本体の内部に形成された中空部内に挿入固
定された検出センサとを備えて成り、該位置決めピンに
よって溶接時における部品の位置決め機能と、該部品の
有無を確認する検出機能とを合わせ持たせたことを特徴
とする部品検出機能を備えた位置決めピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991019906U JP2512293Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 部品検出機能を備えた位置決めピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991019906U JP2512293Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 部品検出機能を備えた位置決めピン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04118290U true JPH04118290U (ja) | 1992-10-22 |
JP2512293Y2 JP2512293Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=31906082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991019906U Expired - Fee Related JP2512293Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 部品検出機能を備えた位置決めピン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512293Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108393565A (zh) * | 2018-05-17 | 2018-08-14 | 上海凌云工业科技有限公司 | 汽车窗框总成用焊接装置 |
JP2020131240A (ja) * | 2019-02-20 | 2020-08-31 | 株式会社ワイテック | スパッタ付着防止装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01165179U (ja) * | 1988-05-12 | 1989-11-17 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP1991019906U patent/JP2512293Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH01165179U (ja) * | 1988-05-12 | 1989-11-17 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2512293Y2 (ja) | 1996-09-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |