JPH04117984U - 細径樹脂チユーブ接続用コネクター - Google Patents

細径樹脂チユーブ接続用コネクター

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JPH04117984U
JPH04117984U JP2939991U JP2939991U JPH04117984U JP H04117984 U JPH04117984 U JP H04117984U JP 2939991 U JP2939991 U JP 2939991U JP 2939991 U JP2939991 U JP 2939991U JP H04117984 U JPH04117984 U JP H04117984U
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勝志 鷲巣
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臼井国際産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂チューブの外周面での擦れ傷を防止し、
異なる樹脂チューブの太さに適合して把持部材を容易に
得ることができ、また余分な部品とそのカシメ作業等を
不要となし、簡易な組付けによって製品コストを安価と
なし、更にコネクター自体をコンパクトとなして狭い場
所での使用を可能とする接続用コネクターを提供するも
のである。 【構成】 軸芯内部に流通孔2に連ってコネクター本体
1側に設けた段付き拡径室2′の該段付き部に、弾性シ
ール部材5と、複数の舌片状の爪壁4′を突設して周壁
部にスリット4″を有するよう横断面C字状の筒環状の
把持部材4とを内装する。該把持部材はコネクター本体
の後端周縁1′部と拡径室の内周壁へ弾発状に係合する
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は一般に自動車或いは各種の機械、装置等に給油、給気の供給路として 配設される太さ20m/m程度以下の比較的細径からなる樹脂チューブの接続用 コネクターの構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の接続用コネクターとしては例えば図7aに示すように、軸芯内 部の流通孔(12)に連って内部に弾性シールリング(14)を内装した筒状コネクター 本体(11)の拡径室(13)のなす段付き部に、図7bに示すような中央孔の先端周縁 部を爪壁(15') となす円板状の把持部材(15)をもって係合した状態で、止め具(1 6)によるコネクター本体(11)側の後端周縁部でのカシメにより挾持せしめて構成 されていた。尚(17)は止め具(16)の軸芯孔周縁部に係着されて前記爪壁(15') 部 による樹脂チューブ(P')での喰い込みを解除する前後方向に移動する解放具であ る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この様な従来の技術においては、把持部材(15)のなす円板状の 形状に伴う爪壁(15') の構造のため、爪壁(15') の剛性が高く樹脂チューブ(P') の挿入の際爪壁が撓まず樹脂チューブの外周面に管軸方向の擦れ傷を生じ、更に 把持部材(15)の成型に際し太さを異にする接続される樹脂チューブ(P')毎にプレ ス成型時の打抜き金型を必要となし、また前記止め具(16)の使用による挾持構造 のために該止め具の前記カシメに際して内部での把持部材(15)の位置決めによる 保持が必要となり、同時にカシメ作業とによって組付けを煩わしくなす等、製品 コストを高価となす問題があった。
【0004】 本考案は従来技術の有する前記問題に鑑みてなされたものであり、樹脂チュー ブの挿入時に樹脂チューブの外周面の擦れ傷の発生を防止し、爪壁での把持並び にシールリングでのシール性の低下を防ぎ、更に把持部材を長尺材により連続し て成形して異なる樹脂チューブの太さに適合して切断することにより容易に得る ことができ、また別途止め具の使用とそのカシメ作業とを不要となすと共に、該 把持部材の組付けの簡易とによって製品コストを安価となし、且つコネクター自 体をコンパクトとなして狭い場所での使用を可能となすことのできる細径樹脂チ ューブ接続用コネクターを提案することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するため、軸芯内部に先端側の流通孔に連って段付き 拡径室を設けたコネクター本体の該拡径室の段付き部に環状の弾性シール部材を 挿着し、更にその背側に位置して先端側に複数からなる舌片状の爪壁を内方に突 設すると共に、周壁部に軸芯方向のスリットを有する横断面C字状の金属バネ板 体からなる筒環状の把持部材を、前記拡径室の内周壁と前記コネクター本体のな す後端周縁部とに弾発状に係合して構成した細径樹脂チューブ接続用コネクター を要旨とするものであり、更に前記把持部材の内側に、管軸方向への押圧に伴っ てその先端部で爪壁部を開放して樹脂チューブの喰い込みを解除する解放具を、 コネクター本体側の後端周縁部に前後への移動自在に係合して備えたり、また前 記拡径室内部に介在したスペーサと後端周縁部とにその前後の端縁部が係着され る把持部材の周壁の略中腹部に爪壁を突設して構成したりするものである。
【0006】
【作用】
本考案はこのように構成されているため、把持部材を舌片状の爪壁を突設した 周壁部に軸芯方向のスリットを有するよう横断面C字状の筒環状の構造をもって 形成し、コネクター本体の内部に弾発状に係合するように構成するため、開放方 向への爪壁の剛性が低くく樹脂チューブの外面に擦れ傷が付きにくく、樹脂チュ ーブの引抜き力に抗して爪壁の剛性が高く、且つ把持部材の筒環状部の後端がコ ネクター本体の後端周縁に係合して高い引抜強度を有するものであり、更に、把 持部材を長尺材により連続して成形して異なる樹脂チューブの太さに適合して切 断することにより容易に得ることができ、また別途止め具の使用とそのカシメ作 業を全く不要となすと共に、該把持部材のスリットにより生ずる組付けの簡易さ によって製品コストを安価となすことができ、且つコネクター自体をコンパクト となして狭い場所での使用を可能となすことができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明すれば、図1は本考案の細径樹脂チ ューブ接続用コネクターの接続状態時の縦断面図、図2aは図1の把持部材単体 の拡大正面図、図2bは図2aの展開図、図3は他の実施例の同上図1相当図、 図4aは図3で用いた把持部材の拡大正面図、図4bは図4aの展開図、図5は 更に他の実施例の同上図1相当図、図6aは図5の把持部材の側面図、図6bは 図6aの拡大正面図、図6cは図6aの拡大展開図であって、(1) はコネクター 本体であり、先端側の外周に取付け螺子壁(3) を設け、軸芯内部に先端側の流通 孔(2) に連って段付き拡径室(2')を設けて該拡径室の段付き部にゴム材等からな る弾性シール部材(5) を挿着してなるものである。(4) は把持部材であり、図2 bに示すようなバネ鋼、ステンレス鋼、りん青銅等の長尺材より連続して成形し た金属バネ板体の先端側に複数からなる舌片状の爪壁(4')を内方に突設し、次い でこの金属バネ板体を周壁部に軸芯方向のスリット(4")を有するよう横断面C字 状の筒環状に成形してなるものである。そして前記弾性シール部材(5) の背側に 位置してコネクター本体(1) のなす内方に僅かに突出した後端周縁(1')部と拡径 室(2')の内周壁にスリット(4")により簡易に弾発状に係合されており、爪壁(4') が内部に挿着される樹脂チューブ(P) の外周面に食い込み把持する。(6) は解放 具(図3)であり、必要に応じて把持部材(4) の内側に設けたコネクター本体(1 ) 側の後端周縁(1')部に前後への移動可能に係合し前方への押圧によって爪壁(4 ')の樹脂チューブ(P) への喰い込みを解除するものである。(7) は他の実施例( 図5)として拡径室(2')の内部に挿着し、弾性シール部材(5) と把持部材(4) と の当接を防止したスペーサである。また、前記把持部材(4) の周壁の略中腹部に 爪壁(4')を突設しその前後の端縁部をスペーサ(7) と後端周縁(1')に係着して設 けてもよい。
【0008】 尚図4a及び図6a、6bはそれぞれ図3及び図5に用いた把持部材単体を示 すものであり、それぞれ図4b及び図6cに示す形状の金属バネ板体を横断面C 字状の筒環状に成形してなるものである。
【0009】
【考案の効果】
以上説明したように本考案による細径樹脂チューブ接続用コネクターは、特に 金属バネ板体からなる把持部材(4) を先端側に複数からなる舌片状の爪壁(4')を 内方に突設させ、且つ、周壁部に軸芯方向のスリット(4")を有するよう横断面C 字状の筒環状に成形する構造となし、コネクター本体(1) の内部にあって弾発状 に係合せしめて構成するため、爪壁(4')は樹脂チューブ(P) の挿入時の変形方向 への剛性が低くくよく撓むので樹脂チューブ(P) の外周面に擦れ傷の発生がなく 、一方引抜き方向には剛性が高いため樹脂チューブを確実に保持し、更に把持部 材(4) を長尺材により連続して成形して異なる樹脂チューブ(P) の太さに適合し て切断することにより容易に得ることができ、また別途止め具とそのカシメ作業 とを不要となすと共に、該把持部材のスリット(4")により生ずる組付けの簡易さ とによって製品コストを安価となすことができ、且つコネクター自体をコンパク トとなして狭い個所での使用を可能となすことができる等、極めて有用な細径樹 脂チューブ接続用コネクターである。
【図面の簡単な説明】
【図1】細径樹脂チューブ接続用コネクターの接続状態
時の縦断面図である。
【図2a】図1の把持部材単体の拡大正面図である。
【図2b】図2aの拡大展開図である。
【図3】他の実施例の同上図1相当図である。
【図4a】図3の把持部材単体の拡大正面図である。
【図4b】図4aの拡大展開図である。
【図5】更に他の実施例の同上図1相当図である。
【図6a】図5の把持部材の側面図である。
【図6b】図6aの拡大正面図である。
【図6c】図6aの拡大展開図である。
【図7a】従来例を示す樹脂チューブ接続時の縦断面図
である。
【図7b】図7aの把持部材単体の拡大正面図である。
【符号の説明】
1 コネクター本体 1′ 後端周縁 2 流通孔 2′ 拡径室 3 螺子壁 4 保持部材 4′ 爪壁 4″ スリット 5 弾性シール部材 6 解放具 7 スペーサ P 樹脂チューブ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸芯内部に先端側の流通孔(2) に連って
    段付き拡径室(2')を設けたコネクター本体(1) の該拡径
    室の段付き部に環状の弾性シール部材(5) を挿着し、更
    にその背側に位置して先端側に複数からなる舌片状の爪
    壁(4')を内方に突設すると共に、周壁部に軸芯方向のス
    リット(4")を有する横断面C字状の金属バネ板体からな
    る筒環状の把持部材(4) を、前記拡径室(2')の内周壁と
    前記コネクター本体(1) のなす後端周縁(1')部とに弾発
    状に係合して構成したことを特徴とする細径樹脂チュー
    ブ接続用コネクター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記把持部材
    (4) の内側に、管端方向への押圧に伴ってその先端で爪
    壁(4')部を開放して樹脂チューブ(P) の喰い込みを解除
    する解放具(6) を、コネクター本体(1) 側の後端周縁(1
    ')部に前後への移動自在に係合して備えたことを特徴と
    する細径樹脂チューブ接続用コネクター。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記拡径室(2')
    内部に介在したスペーサ(7) と後端周縁(1')部とにその
    前後の端縁部が係着される把持部材(4) の周壁の略中腹
    部に爪壁(4')を突設したことを特徴とする細径樹脂チュ
    ーブ接続用コネクター。
JP1991029399U 1991-04-02 1991-04-02 細径樹脂チューブ接続用コネクター Expired - Fee Related JP2597325Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125573A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Yamaha Fine Technologies Co Ltd カプラ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS614796U (ja) * 1984-06-14 1986-01-13 株式会社クボタ 海水蒸留装置

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JP2597325Y2 (ja) 1999-07-05

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