JPH04117953U - デイフアレンシヤル装置 - Google Patents

デイフアレンシヤル装置

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Publication number
JPH04117953U
JPH04117953U JP2208691U JP2208691U JPH04117953U JP H04117953 U JPH04117953 U JP H04117953U JP 2208691 U JP2208691 U JP 2208691U JP 2208691 U JP2208691 U JP 2208691U JP H04117953 U JPH04117953 U JP H04117953U
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JP
Japan
Prior art keywords
differential
insertion hole
axle shaft
case
threaded portion
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Withdrawn
Application number
JP2208691U
Other languages
English (en)
Inventor
真樹 伊藤
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 三菱自動車工業株式会社 filed Critical 三菱自動車工業株式会社
Priority to JP2208691U priority Critical patent/JPH04117953U/ja
Publication of JPH04117953U publication Critical patent/JPH04117953U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑油の循環効率を高めることができ、各種
部品のスムーズな動きおよび低騒音化などを可能とする
ディファレンシャル装置を提供する。 【構成】 アクスルシャフト7,7の少なくとも一方の
周面において、ディファレンシャルケース3のアクスル
シャフト挿通孔3aと対応する位置またはその近傍にね
じ部10を設け、同ねじ部10に沿って潤滑油の流れを
生じさせ、その流れをアクスルシャフト挿通孔3aを通
してディファレンシャルケース3の内側に浸入させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、リヤのアクスルシャフトに動力を伝えるディファレンシャル装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のディファレンシャル装置は、左右の駆動輪につながる一対のアクスル シャフトに対し、エンジンの動力を別々に伝達し、旋回時や悪路走行時の左右駆 動輪のころがり距離の違いを適切に吸収する働きをする。
【0003】 このようなディファレンシャル装置は、ドライブピニオン,リングギヤ,ディ ファレンシャルケース,ディファレンシャルピニオン,ディファレンシャルギヤ 等の各種部品をディファレンシャルキャリヤで包囲し、そのディファレンシャル キャリヤ内に潤滑油を入れた構造となっている。 特に、ディファレンシャルケースに油の流通孔を形成し、油の巡りを良くする ようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のディファレンシャル装置において、ディファレンシャルケー スはリングギヤと共に回転する。 このため、遠心力が働いてディファレンシャルケースの流通孔に油が入り難く なることがある。 油が入り難いと、油の循環効率が低下してしまう。
【0005】 この考案は上記の事情を考慮したもので、その目的とするところは、潤滑油の 循環効率を高めることができ、各種部品のスムーズな動きおよび低騒音化などを 可能とするディファレンシャル装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、各アクスルシャフトの少なくとも一方の周面において、ディファ レンシャルケースのアクスルシャフト挿通孔と対応する位置またはその近傍にね じ部を設ける。
【0007】
【作用】
アクスルシャフトが回転すると、ねじ部に沿って潤滑油の流れが生じ、その流 れがディファレンシャルケースのアクスルシャフト挿通孔を通してディファレン シャルケースの内側に浸入する。
【0008】
【実施例】
以下、この考案の一実施例について図面を参照して説明する。
【0009】 図1において、1はエンジンの動力が伝達されるドライブピニオンで、同ドラ イブピニオン1の回転はリングギヤ2に伝達される。このリングギヤ2にはディ ファレンシャルケース3が取り付けられる。
【0010】 ディファレンシャルケース3の内側には、ディファレンシャルピニオン4が回 動自在に設けられ、そのディファレンシャルピニオン4を介して一対のディファ レンシャルギヤ5,5が歯合される。
【0011】 そして、これらドライブピニオン1、リングギヤ2、ディファレンシャルケー ス3、ディファレンシャルピニオン4、ディファレンシャルギヤ5,5などがデ ィファレンシャルキャリヤ6によって包囲される。
【0012】 ディファレンシャルキャリヤ6の内部には潤滑油が入れられる。この潤滑油は 、リングギヤ2およびディファレンシャルケース3の回転に伴なって内部を循環 し、各種部品の動きをスムーズにする働きをする。
【0013】 上記ディファレンシャルギヤ5,5には一対のアクスルシャフト7,7が接続 される。これらアクスルシャフト7,7のうち、一方はディファレンシャルケー ス3のアクスルシャフト挿通孔3aおよびディファレンシャルキャリヤ6を通し て外に導出され、他方はディファレンシャルキャリヤ6のみを通して外に導出さ れる。
【0014】 アクスルシャフト7,7の導出部分はアクスル管8,8で囲まれる。また、ア クスルシャフト7,7の導出端には駆動輪たとえば後輪がそれぞれ取り付けられ る。
【0015】 そして、ディファレンシャルケース3の挿通孔3aを通る側のアクスルシャフ ト7の一方の周面において、同挿通孔3aと対応する位置にねじ部10が設けら れる。 このねじ部10は、弾性部材であるところの樹脂やゴムを使っており、アクス ルシャフト7に被せるように設けられる。 なお、ディファレンシャルケース3には従来と同様に潤滑油の流通孔3bがそ のまま形成される。 つぎに、上記の構成において作用を説明する。 ドライブピン1が回転がすると、それがリングギヤ2に伝わり、ディファレン シャルケース3が回転する。
【0016】 ディファレンシャルケース4の回転はディファレンシャルピニオン4によって ディファレンシャルギヤ5,5に伝えられ、そこからアクスルシャフト7,7に 伝えられる。 アクスルシャフト7,7の回転に差があれば、ディファレンシャルピニオン4 が回動し、上記回転差が吸収される。
【0017】 また、アクスルシャフト7の回転により、ねじ部10に沿って図示矢印で示す 方向に潤滑油の流れが生じ、その流れがねじ部10とアクスルシャフト挿通孔3 aとの隙間を通してディファレンシャルケース3の内側に浸入する。
【0018】 こうして、ねじ部10と挿通孔3aとがポンプとして作用することにより、デ ィファレンシャルキャリヤ6内で潤滑油が効率良く循環し、各種部品のスムーズ な動きが可能となる。しかも、ギヤの歯合に伴なう騒音が低減される。
【0019】 なお、上記実施例では、ねじ部10がアクスルシャフト7と挿通孔3aとの隙 間に設ける場合を例に説明したが、アクスルシャフト7と挿通孔3aとの隙間が 狭い場合はそれができない。この場合、図2に示すように、アクスルシャフト7 の周面そのものにねじ部7aを形成すればよい。
【0020】 また、図3に示すように、挿通孔3aの縁に筒体11を取り付け、アクスルシ ャフト7の周面において筒体11と対応する位置にねじ部10を設ける構成とし てもよい。この場合、ねじ部10と筒体11とがポンプとして作用することにな る。
【0021】
【考案の効果】
以上述べたようにこの考案によれば、各アクスルシャフトの少なくとも一方の 周面において、ディファレンシャルケースのアクスルシャフト挿通孔と対応する 位置またはその近傍にねじ部を設け、同ねじ部に沿って潤滑油の流れを生じさせ 、その流れをアクスルシャフト挿通孔を通してディファレンシャルケースの内側 に浸入させる構成としたので、潤滑油の循環効率を高めることができ、各種部品 のスムーズな動きおよび低騒音化などを可能とするディファレンシャル装置を提 供できる。
【提出日】平成3年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】
アクスルシャフトがディファレンシャルケースに対して回転すると、ねじ部に 沿って潤滑油の流れが生じ、その流れがディファレンシャルケースのアクスルシ ャフト挿通孔を通してディファレンシャルケースの内側に浸入する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 ディファレンシャルケースの回転はディファレンシャルピニオン4によって ディファレンシャルギヤ5,5に伝えられ、そこからアクスルシャフト7,7に 伝えられる。 アクスルシャフト7,7の回転に差があれば、ディファレンシャルピニオン4 が回動し、上記回転差が吸収される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 また、ディファレンシャルケース3に対するアクスルシャフト7の回転により 、ねじ部10に沿って図示矢印で示す方向に潤滑油の流れが生じ、その流れがね じ部10とアクスルシャフト挿通孔3aとの隙間を通してディファレンシャルケ ース3の内側に浸入する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 なお、上記実施例では、ねじ部10アクスルシャフト7と挿通孔3aとの隙 間に設ける場合を例に説明したが、アクスルシャフト7と挿通孔3aとの隙間が 狭い場合はそれができない。この場合、図2に示すように、アクスルシャフト7 の周面そのものにねじ部7aを形成すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の構成を断面して示す図。
【図2】同実施例の変形例の構成を断面して示す図。
【図3】同実施例の他の変形例の構成を断面して示す
図。
【符号の説明】
3…ディファレンシャルケース、3a…アクスルシャフ
ト挿通孔、4…ディファレンシャルピニオン、5,5…
ディファレンシャルギヤ、6…ディファレンシャルキャ
リヤ、7,7…アクスルシャフト。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月19日
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力が伝達されるドライブピニオンと、
    同ドライブピニオンの回転が伝達されるリングギヤと、
    同リングギヤに取り付けたディファレンシャルケース
    と、同ディファレンシャルケースの内側にディファレン
    シャルピニオンを介して歯合させた一対のディファレン
    シャルギヤと、これらドライブピニオン,リングギヤ,
    ディファレンシャルケース,ディファレンシャルピニオ
    ン,ディファレンシャルギヤを包囲するディファレンシ
    ャルキャリヤとを備え、同ディファレンシャルキャリヤ
    内に潤滑油を入れ、かつ上記各ディファレンシャルギヤ
    から上記ディファレンシャルケースおよびディファレン
    シャルキャリヤを通して一対のアクスルシャフトを導出
    してなるディファレンシャル装置において、上記各アク
    スルシャフトの少なくとも一方の周面において上記ディ
    ファレンシャルケースのアクスルシャフト挿通孔と対応
    する位置またはその近傍にねじ部を設けることを特徴と
    するディファレンシャル装置。
JP2208691U 1991-04-05 1991-04-05 デイフアレンシヤル装置 Withdrawn JPH04117953U (ja)

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JP2208691U JPH04117953U (ja) 1991-04-05 1991-04-05 デイフアレンシヤル装置

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ID=31907671

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336850A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 シール構造
JP2008057758A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Toyota Motor Corp 動力伝達装置および車両

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