JPH0411784Y2 - - Google Patents

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JPH0411784Y2
JPH0411784Y2 JP3689186U JP3689186U JPH0411784Y2 JP H0411784 Y2 JPH0411784 Y2 JP H0411784Y2 JP 3689186 U JP3689186 U JP 3689186U JP 3689186 U JP3689186 U JP 3689186U JP H0411784 Y2 JPH0411784 Y2 JP H0411784Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は金属などの比較的錆を発生し易い材料
よりなる物品が錆を発生しないように収納・保存
するための防錆容器用の積層防錆フイルムに関
し、詳しくはフイルムを積層するための接着層に
防錆剤を含有させた積層防錆フイルムに関する。
(従来の技術) 金属製品などが錆を発生しないように収納・保
存する方法としては、従来たとえば製品を収納し
た容器の中に防錆剤を含浸した紙片(防錆紙)を
同封する方法、熱可塑性樹脂に気化性防錆紙を練
込んで成形し、得られた防錆フイルムを製袋した
ものに製品を収納し密封して保存する方法などが
知られている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、防錆紙を同封する方法は簡便で
はあるが、防錆剤の気化・放散を防止するための
特別の外側包装が必要であり、また包装体が不透
明になるため被包装物が見えなくなるという問題
点があつた。一方、この問題点を改良すべく作ら
れた熱可塑性樹脂に防錆剤を練込んで成形した防
錆フイルムの場合は、気化性防錆剤が練込み工程
中の高温加熱によつて気化して散逸するため防錆
剤の損失が多く経済性が悪い。さらに、防錆フイ
ルムを使用するときにも、防錆剤がフイルム層の
中から容器中に気化・拡散するのに可成り長い時
間を必要とし、このため早期に十分な防錆効果を
発揮することができず、かつ、使用済みとなつた
後にもフイルム層の中に多くの防錆剤が残留する
ため防錆剤の有効使用率が著しく低いという問題
点があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案者等は前記問題点を解決すべく鋭意検討
した結果、気化性防錆剤を積層フイルムの接着層
中に含有させることにより熱可塑性樹脂に添加・
混練する際のような高温加熱を避けることがで
き、さらに積層フイルムを構成するシーラント層
に多孔性フイルムを使用して、このフイルムの孔
の寸法および数を選択することによつて防錆剤の
気化速度をコントロールすることができることに
想到し、本考案に到達したものである。
すなわち、本考案は、基材フイルムとシーラン
トフイルムとを接着層を介して積層するに際し
て、前記接着層中に気化性防錆剤を含有させたこ
とを特徴とする積層防錆フイルムを提供するもの
である。この積層防錆フイルムは、気化性防錆剤
を、積層用接着剤に添加して基材フイルムに一様
に塗布するか、あるいは基材フイルム上にまず第
1の図柄を形成する防錆剤含有塗料層の部分を塗
布し、次にこの第1の図柄以外の部分に第2の図
柄を形成する接着剤層の部分を塗布することによ
つて接着層中に含有させるようになつているもの
であり、さらに希望によりシーラントフイルムと
して多孔性シーラントフイルムを使用することに
より、気化性防錆剤の気化速度をコントロールす
ることができるものである。
本考案において用いられる基材フイルムとして
は、通常包装材料として用い得るフイルムであれ
ばよく、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、
ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデンなどの樹脂よりなるフイルムがあげ
られる。気化性防錆剤の外側への散逸を防ぐため
には、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニリデンなどの樹脂よりなる気体透過率の
低い、すなわちガスバリヤー性の優れた層を有す
るフイルムを用いることが好ましく、基材フイル
ムのガスバリヤー性が劣る場合は、ポリアミド、
ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リアクリロニトリルなどの樹脂層を塗布または貼
合せなどの方法により積層するのが好ましい。
本考案において用いられるシーラントフイルム
としては、通常シーラント材料として用いられる
ものであればよく、たとえば高圧法ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマーま
たは、これらの共重合体、混合物などからなるフ
イルムがあげられるが、その他のフイルムであつ
てもヒートシール性を有するフイルムであれば使
用可能である。本考案においては、希望により多
孔性シーラントフイルムを使用することにより、
積層防錆フイルム使用時の防錆剤の気化を促進す
ることができる。多孔性シーラントフイルムの孔
の寸法および数は希望する気化速度に応じて適宜
選択することができるが、孔の寸法と形状につい
てはたとえば半径が1μm〜5mmの円形、長径が
1μm〜5mmの楕円形その他の不特定の形状を有す
る不連続の孔が好ましく、孔の数は開孔部の面積
が全積層面積の30%以下になるように設けること
が好ましい。
本考案に用いる気化性防錆剤としては、たとえ
ばジシクロヘキシルアンモニウムベンゾエート、
ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジ
イソプロピルアンモニウムナイトライト、ベンゾ
トリアゾールなどがあげられるが、これらに限定
されるものではない。
接着層に気化性防錆剤を含有させる方法として
は、防錆剤を積層用接着剤に添加する方法、ある
いは全接着層面積の一部に防錆剤を含有する塗料
を塗布する方法があり、後者の場合には、たとえ
ば基材フイルムに多色印刷と同様の方法により第
1の図柄を形成するグラビヤロールによつて防錆
剤含有塗料を塗布し、次にこの第1の図柄以外の
部分に第2の図柄を形成するグラビヤロールによ
つて接着剤を塗布するようになつている。このと
き、積層フイルムとしての十分な接着強度を確保
するために防錆剤含有塗料層(第1の図柄部分)
の面積は、全接着層面積の50%以下、好ましくは
30%以下とし、塗布する図柄は好ましくは長径が
20mm以下、さらに好ましくは5mm以下とする。
前記防錆剤含有塗料を調製するためのバインダ
ーとしては、ポリブタジエン系エマルジヨン、ア
クリル酸エステル系エマルジヨンと硬化剤(たと
えば水溶性エポキシ樹脂)との配合物などの水系
バインダー、あるいは、イソシアネート系または
チタネート系のドライラミネート用接着剤などの
溶剤系バインダーがあげられるが、これらに限定
されるものではない。
本考案において用いられる積層用接着剤として
は、通常用いられるドライラミネート用接着剤、
非溶剤型接着剤などがあげられる。
(作用および効果) 本考案による積層防錆フイルムは気化性防錆剤
が積層用接着剤あるいは塗料用バインダーに添加
されて基材フイルムに塗布されることにより、接
着層中に含有されるため、防錆剤を熱可塑性樹脂
に添加・混練する際の高温長時間の条件を避ける
ことができる。このため、防錆フイルム製造工程
中の気化性防錆剤の損失を低減して経済性を向上
させることができる。また、シーラントフイルム
として多孔性シーラントフイルムを使用すること
により、防錆剤ガスの拡散を促進することができ
るため、積層防錆フイルムとしての使用時に防錆
剤を有効に作用させて早期に防錆効果を発揮する
ことができる。さらに、多孔性シーラントフイル
ムの孔の寸法や数を適宜選択することによつて防
錆剤の拡散速度を任意にコントロールすることが
できる。
(実施例) 以下、実施例によりさらに具体的に説明するが
本考案はこれらの実施例によつて限定されるもの
ではない。
実施例 1 厚さ2μmのポリ塩化ビニリデン樹脂塗布層2を
有する厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレンフイ
ルム(基材フイルム)1と厚さ40μmの高圧法ポ
リエチレンフイルム(シーラントフイルム)4と
を、ポリ塩化ビニリデン樹脂塗布層2が内側にな
るようにして、以下に示した処方の防錆剤含有ド
ライラミネート用接着剤を固形分換算10g/m2
布して接着層3を形成し、常法によりドライラミ
ネートを行なつた。
防錆剤:ジシクロヘキシルアンモニウムベン
ゾエート 70重量部 セイカボンドE−285A:大日精化工業(株)製
50〃 セイカボンドC−75N−3:大日精化工業(株)
製 4〃 酢酸エチル 200〃 計 324重量部 得られたフイルム20cm×30cmの大きさのフイル
ムサンプル2枚を切り取り、ポリエチレン層を合
わせるようにして四方ヒートシール方式により鉄
板を封入した。第1図はこのようにして得られた
積層防錆フイルムによる包装体の断面を示す。
実施例 2 厚さ15μmの二軸延伸ポリアミドフイルム(基
材フイルム)6の片面に下記Aに示す処方の防錆
剤含有塗料を、半径2mmの水玉模様が5mm間隔で
分布する図柄を有するグラビヤロールを用いて、
塗布部の塗布量が固形分換算20g/m2となるよう
に塗布して防錆剤含有塗料層7を形成し乾燥させ
た。次に、このポリアミドフイルム6に上記水玉
模様以外の部分を塗布する図柄を有するグラビヤ
ロールを用いて、下記Bに示す処方のドライラミ
ネート用接着剤を固形分換算4g/m2となるよう
塗布して接着剤層8を形成した後、フイルム面に
50個/cm2の半径0.5mmの気孔を有する厚さ35μmの
アイオノマーフイルム(多孔性シーラントフイル
ム)9とドライラミネートした。
A:防錆剤含有塗料処方 防錆剤:ジイソプロピルアンモニウムナイト
ライト 100重量部 アクリル酸エステル系エマルジヨン(AD−
600A:東洋モートン社製) 100〃 エポキシ系硬化剤(AD−9R2:東洋モー
トン社製) 10〃 水 300〃 計 510重量部 B:ドライラミネート用接着剤処方 ポリイソシアネート(チタンボンドT−
600:日本曹達(株)製) 20重量部 酢酸エチル 100〃 計 120重量部 第2図には、このようにして得られた積層防錆
フイルムの断面を示す。
(考案の効果) 以上説明してきたように本考案によれば、積層
防錆フイルムにおいて、接着層中に気化性防錆剤
を含有させたことにより、熱可塑性樹脂に防錆剤
を添加・混練する際のような高温長時間の条件を
避けることができ、防錆剤の損失を低減して経済
性を向上させることができる。また、シーラント
フイルムとして多孔性シーラントフイルムを使用
することにより、早期に防錆効果を発揮させ、防
錆剤の気化速度をコントロールすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案による積層防錆フイルムの
実施例を示す図であり、第1図は実施例1の積層
防錆フイルムによる包装体の断面図、第2図は実
施例2の積層防錆フイルムの断面図である。 1……二軸延伸ポリプロピレンフイルム(基材
フイルム)、2……ポリ塩化ビニリデン樹脂塗布
層、3……接着層、4……高圧法ポリエチレンフ
イルム(シーラントフイルム)、5……鉄板、6
……二軸延伸ポリアミドフイルム(基材フイル
ム)、7……防錆剤含有塗料層、8……接着剤層、
9……アイオノマーフイルム(多孔性シーラント
フイルム)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基材フイルムとシーラントフイルムとを接着
    層を介して積層するに際して、前記接着層中に
    気化性防錆剤を含有させたことを特徴とする積
    層防錆フイルム。 (2) 前記接着層が、第1の図柄を形成する防錆剤
    含有塗料層の部分と、前記第1の図柄以外の部
    分に設けられた第2の図柄を形成する接着剤層
    の部分とよりなることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の積層防錆フイルム。 (3) 前記シーラントフイルムが、多孔性シーラン
    トフイルムよりなることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項または第2項記載の積層
    防錆フイルム。
JP3689186U 1986-03-12 1986-03-12 Expired JPH0411784Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3689186U JPH0411784Y2 (ja) 1986-03-12 1986-03-12

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JPS62147531U JPS62147531U (ja) 1987-09-18
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