JPH04117696U - オルゴール付びつくり箱 - Google Patents

オルゴール付びつくり箱

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JPH04117696U
JPH04117696U JP2060691U JP2060691U JPH04117696U JP H04117696 U JPH04117696 U JP H04117696U JP 2060691 U JP2060691 U JP 2060691U JP 2060691 U JP2060691 U JP 2060691U JP H04117696 U JPH04117696 U JP H04117696U
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box
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surprise
movement
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JP2060691U
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English (en)
Inventor
克紀 宮本
Original Assignee
株式会社三協精機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全舞を巻き上げる動作と蓋体を開く動作を一
つの動作で済ませる。 【構成】 箱2に設けたハンドル6と、箱2に設けられ
た部材22と、蓋3を閉じたときハンドル6に結合して
全舞を巻き上げ、蓋3が開放されたときハンドル6との
結合を断たれる駆動軸13と、蓋3を閉じたとき箱2に
設けた係合部材22に係合して蓋3をばね10に抗して
閉じ位置に保持する係止部材21と、軸13に結合され
て蓋3に回転自在に設けられ、ハンドル6の全舞巻上方
向の回転を伝達されて、部材21を部材22との係合を
外す向きに押動するカム20とを備えたことを特徴と
し、ハンドルを回して全舞を巻き上げると、これに連動
して蓋が開く。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、オルゴール付びっくり箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
蓋を開けると箱中に仕込んだ仕掛け物が飛び出すびっくり箱にオルゴールを組 み込んだ、いわゆるオルゴール付びっくり箱は、既に知られている。
【0003】 従来のオルゴール付びっくり箱は、全舞を巻き上げた状態で蓋を開くと、仕掛 け物が出現すると略同時にオルゴールムーブメントが鳴奏を開始するように構成 されている。この場合、蓋を開けて出現する仕掛け物と鳴奏される曲との間に関 連を持たせると、びっくり箱としての面白みが倍加する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のオルゴール付びっくり箱は、全舞を巻き上げる部材と蓋を開く ための部材とが別々に設けられている。従って、オルゴールムーブメントの全舞 が巻き上げられていないと、蓋を開けても曲の鳴奏がなく、オルゴール付びっく り箱の面白みが半減する。換言すると、オルゴール付びっくり箱の機能を充分に 発揮させようとすると、前以て全舞を巻き上げる動作を行なわねばならない、と いう問題がある。
【0005】 そこで、本考案の目的は、びっくり箱を開く動作と全舞の巻上動作とを一つの 動作で行なわせることによって、これが有する機能を充分に発揮させることので きるオルゴール付びっくり箱の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、びっくり箱本体と、この箱本体に対して開閉自在に枢着された蓋体 と、全舞を駆動源とするオルゴールムーブメントとを備えたオルゴール付びっく り箱において、上記蓋体に支持させたオルゴールムーブメントと、上記蓋体をび っくり箱本体から開放する向きに付勢する開放ばねと、びっくり箱本体に回転自 在に設けられた全舞巻上用回転ハンドルと、びっくり箱本体に設けられた蓋閉止 用の係合部材と、蓋体に回転自在に支持されていて、該蓋体が閉じられたときに は上記回転ハンドルに回転結合し、歯車列を介して全舞を巻き上げ、蓋体が開放 されているときには上記回転ハンドルとの回転結合を断たれる巻上駆動軸と、蓋 体に設けられていて、上記係合部材に対して係脱自在であって、蓋体が閉じられ たとき上記係合部材に係合して該蓋体を上記開放ばねに抗して閉じ位置に保持す る係止部材と、上記巻上駆動軸に回転結合されて蓋体に回転自在に設けられ、上 記回転ハンドルの全舞巻上方向の回転を伝達されて、上記係止部材を上記係合部 材との係合を外す向きに押動するカムとを備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
蓋体を閉じると、これに設けられた係止部材がびっくり箱本体に設けられた係 合部材に係合して該蓋体を閉じ位置に保持する。回転ハンドルを回転させると、 このハンドルに回転結合されている巻上駆動軸が回転し、歯車列を介してオルゴ ールムーブメントの全舞を巻き上げる。巻上駆動軸の回転は、カムに伝達されて これを回転させ、全舞の巻上げが完了する前位置まで回転したところで、このカ ムが上記係止部材を押動し、該係止部材と係合部材の係合を解除する。両者の係 合が解除されると、開放ばねで付勢されている蓋体は、該ばねの弾力で開放され る。蓋体が開くと回転ハンドルと巻上駆動軸との回転結合が断たれ、それまでに 蓄勢された全舞の解放力でオルゴールムーブメントが作動して曲を鳴奏する。
【0008】 すなわち、回転ハンドルを回転させると全舞が巻き上げられるが、この巻上げ 動作の途中で蓋体の閉止作用が解除されて突然蓋体が開くと共にオルゴールの鳴 奏が始まることになる。
【0009】
【実施例】
以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。
【0010】 はじめに、図1と図2において、オルゴール付びっくり箱1の二つの態様を説 明しておく。図1は、びっくり箱本体2の蓋体3が開いて、オルゴールムーブメ ント4から取り出された駆動力で可動体5a,5bが作動すると共にオルゴール ムーブメント4が鳴奏している状態を示している。図2は、蓋体3を閉じた状態 を示していて、 この状態で全舞巻上用回転ハンドル6を示矢方向に回転させる と、オルゴールムーブメン4の全舞が巻き上げられ、既に巻き上げられている量 に応じて決まるハンドルの回転位置で蓋体3の閉止が解除されて、開放ばねの弾 力でこれが開くようになっている。
【0011】 さて、図1乃至図5において、びっくり箱本体2は、 上方開口の箱体であっ て、右側板2a,左側板2b,後側板2c,前側板2d及び底板2eとからなっ ている。蓋体3は、右側板2aと左側板2bの後側板2c寄りに支架された支持 軸7をその後端部に挿通されることで箱本体2に開閉可能に枢着されている。支 持軸7には、ねじりコイルばねからなる開放ばね10が巻装されている。ばね1 0はその一端を蓋体3の内面に係合させ、他端を後側板2cに係合させることに よって、蓋体3に対してこれを開放する向きに付勢している。
【0012】 クランク状の全舞巻上用回転ハンドル6は、軸受部2aaに挿通されたハンド ル軸6aで右側板2aに回転自在に支持されていて、箱体内部の軸端にハンドル 歯車9を固定されている。
【0013】 オルゴールムーブメント4は、図8にも示すように、メカケース11を介して 蓋体3に固定されている。オルゴールムーブメント4は、フレーム4aと、この フレームに回転自在に支持された回転ドラム4bと、回転するドラムのピンで弾 かれる振動弁4cと、回転ドラムを駆動する駆動源としての全舞(図示せず)を 収納した香箱4dと、回転ドラムの回転を一定にする調速手段4eとからなる周 知の全舞駆動式構造である。回転ドラム4bの軸端には、図示の例の場合、クラ ンク状の出力軸4fが固定されている。
【0014】 調速手段4eは、回転ドラム4bの一端部に固定されたドラム歯車4eaから ウォーム軸4ebに連なる増速歯車列と、ウォーム軸4ebに固定された回転体 4ecと、この回転体が弾性変形したときこれに制動を加える制動部4edとか らなっている。全舞の蓄勢力が解放されるとき、ドラム歯車4eaの回転は、ウ ォーム軸4ebを含む増速歯車列を介して回転体4ecに伝達されて、これを高 速で回転させる。回転体が制動部4edを摺擦することで歯車列のドラム歯車4 eaすなわちこれと一体の回転ドラム4bに制動を掛けて該ドラムの回転速度を 略一定のものにする。
【0015】 オルゴールムーブメント4は、調速用回転体4ecの回転を阻止すると、全舞 の駆動力解放が阻止される。そこで、図4に示すように、蓋体3が閉じられてい るときの回転体4ecの回転域には、後側板2cに固定されたストッパ12の先 端部が位置させられている。図1と図8に示すように、蓋体3が開放されると、 回転体4ecとストッパ12の係合が外れるので、オルゴールムーブメント4は 作動することができる。
【0016】 蓋体3と一体に設けられてオルゴールムーブメント4を支持するメカケース1 1は、図3と図6に示すように、 全舞を巻き上げる巻上駆動軸13と、後述す るカムを駆動するカム駆動軸14と、香箱4dに収納されている全舞の軸(1番 軸)4daを駆動する全舞ベベルギヤ15をそれぞれ回転自在に支持している。
【0017】 メカケース11は、図7に示すケース本体11aと、これに重合固定されるケ ース蓋11bとからなっている。巻上駆動軸13とカム駆動軸14は、ケース本 体11aの軸受溝11aa,11abとこれの嵌合されるケース蓋11bの軸押 え部11ba,11bbで回転自在に支持される。各軸には、軸方向の抜止めを するEリング16,17がそれぞれ係合されている。
【0018】 ケース本体11aとケース蓋11bの中央部に収納された全舞ベベルギヤ15 には、全舞の軸4daの端部に螺合された角軸4dbが嵌合されている。軸4d aはケース蓋11bの孔11bcを貫通させられている。
【0019】 全舞駆動軸13の内端には、全舞ベベルギヤ15に噛み合う巻上用ベベルギヤ 13aが一体的に設けられている。全舞駆動軸13のケース外に突出している部 分には、第2巻上駆動歯車13bが固定されている。図3と図4に示すように、 第2巻上駆動歯車13bは、ケース11に軸13cで回転自在に支持された第1 巻上駆動歯車13dに常時噛み合っている。
【0020】 図4は、 蓋体3が閉じ位置に置かれた状態を示しているが、この状態におい て、第1巻上歯車13dは、ハンドル歯車9に噛み合っている。歯車9と13d は、蓋体3が開かれると互いに離れ、蓋体が閉じられると互いに噛み合うように なっているので、 それぞれの歯形はこれを考慮して形成される。ハンドル歯車 9,第1巻上駆動歯車13d,第2巻上駆動歯車13b,巻上用ベベルギヤ13 a,全舞ベベルギヤ14で全舞巻上系の歯車列を構成している。
【0021】 図3と図6において、カム駆動軸14の内端には、全舞ベベルギヤ15に噛み 合うカム駆動ベベルギヤ14aが設けられ、外端にはピニオン14bが固定され ている。図7において、符号11c,11cは、ケース本体11aに形成された ベベルギヤ収納部を、符号11d,11dはEリング収納部をそれぞれ示してい る。
【0022】 図3と図5において、左側板2bがわに位置するメカケース11の側面には、 ピニオン14bに噛み合う減速歯車19,カム20と一体のカム歯車20aから なる減速歯車列が配設されている。減速歯車19は二段歯車であって軸19aで メカケース11に回転自在に支持されている。カム歯車20aは、軸20bでケ ースに回転自在に支持されている。この減速歯車列とピニオン14b,カム駆動 ベベルギヤ14aでカム駆動用歯車列を構成している。
【0023】 メカケース11には、カム20の回転域内に係合部21aを位置させた係止部 材21が軸21bで揺動自在に支持されて設けられている。係止部材21は、軸 21bに巻装され、その他端を蓋体3の内面に当接させたばね21cの一端が係 止されていて、図5において時計方向への揺動習性を与えられている。係止部材 21には、係止部21dが形成されている。
【0024】 びっくり箱本体2の左側板2bには、図1にも示すように、係合部材22が設 けられている。この係合部材22には、図5に示すように、蓋体3が閉じられた ときに係止部材21の係止部21dが係合される。係止部材21の傾斜部21e は、蓋体3を閉じるときに、係合部材22に衝合させて該部材21を揺動したの ち、ばね21cの弾力で係止部21dを部材22に係合させる案内部である。
【0025】 次に、びっくり箱に仕掛けられる可動体5a,5bについて説明する。図1に おいて、メカケース11の一端面には、可動体例えば人形5a,5bを揺動自在 に支持するアタッチメント(図示せず)が固定されていて、出力軸4fに結合さ れている。出力軸4fは、回転ドラム4bと共に回転してアタッチメントを駆動 する。びっくり箱の仕掛けとしては、オルゴールムーブメントの駆動力を利用す るものの他に、蓋体3を開くと箱本体2から飛び出すものもあり、これらを単体 で或は組み合わせて装着することができる。また、鳴奏される曲のイメージに合 わせた動きをするアタッチメントと可動体を組み合わせると興趣が一段と向上す る。
【0026】 以上のように構成された実施例の作用を説明する。図2に示すように、蓋体3 が閉じられているとき、この蓋体3は、図5に示すように、係止部材21を係合 部材22に係合させることで、閉じ位置に保持されている。カム20は、係止部 材21と離間した回転位置に置かれている。また、図4に示すように、オルゴー ルムーブメント4は、調速用回転体4ecの回転域に位置しているストッパ12 でその作動を阻止され、ハンドル歯車9は第1巻上駆動歯車13dに噛み合って いる。
【0027】 図2において、 回転ハンドル6を示矢方向に回転させると、図3に示す全舞 巻上系歯車列を介して全舞ベベルギヤ15が回転させられて全舞が巻き上げられ る。すなわち、図4において、 回転ハンドル6の回転は、ハンドル歯車9,第 1・第2巻上駆動歯車13d,13b,巻上駆動軸13,巻上用ベベルギヤ13 aを介して全舞ベベルギヤ15を示矢方向(図4参照)に回転駆動して全舞を巻 き上げる。
【0028】 全舞巻上動作によって回転する全舞ベベルギヤ15の回転は、図3,図5に示 すように、カム駆動用ベベルギヤ14a,カム駆動軸14,ピニオン14b,減 速歯車19,カム歯車20を介してカム20に伝達され、該カム20を示矢方向 (図5参照)に回転させる。
【0029】 回転ハンドル6を回転させていって、これが何回転かすると、減速歯車列を介 して回転させられるカム20は、図9に示すように、係止部材の係合部21aに 係合して該部材21をばね21cに抗して揺動させ、その係止部21dを係合部 材22から外す。
【0030】 係合部材22と係止部材21による閉止動作を解かれた蓋体3は、開放ばね1 0の弾力によって、図1,図8及び図10に示すように、びっくり箱本体2から 開放揺動する。カム20が係止部材21を押動するするタイミングは、香箱4c の全舞が完全に巻き上げられる寸前すなわち、全舞が巻き上がってしまって巻上 動作ができなくなる前の段階である。
【0031】 図8,図10に示すように、蓋体3が開放ばね10で跳ね上げられると、第1 巻上駆動歯車13dはハンドル歯車9との噛合を解かれる。そのために、回転ハ ンドル6はフリーの状態に置かれる。このことは、全舞を必要以上に巻き上げて しまい、最悪の場合にはこれを切断してしまったり、オルゴールムーブメント4 の歯車や軸受部を破壊してしまう、という不具合を回避できることを意味してい る。
【0032】 図8に示すように、 ストッパ12との係合を解除された調速用回転体4ec は、蓄勢された全舞の解放力を伝達されて回転を開始しオルゴールムーブメント を作動可能にする。全舞の駆動力を受けて回転する回転ドラム4bは、振動弁4 cを弾いて曲を鳴奏する。この回転ドラムの回転は、ドラム歯車4eaから回転 体4ecに増速して伝達され、該回転体が制動部4edを摺擦することで、制動 力を生じて回転ドラムの回転を一定範囲内に保持する。
【0033】 回転ドラム4bが回転するとき、出力軸4fが示矢方向に回転駆動されて、図 示されないアタッチメントを介して可動体5a,5bを作動させる。全舞が開放 されるとき、全舞巻上駆動系とカム駆動系がそれぞれ回転させられる。カム20 は、図9の位置から矢印と逆方向に向かって回転する。
【0034】 以上は個々の動作を別々に説明したが、要は回転ハンドル6を回転させて全舞 を巻き上げる動作を行なって全舞が或る程度巻き上がると、 蓋体3に対する閉 止動作が解除されて蓋体3が開くと共にオルゴールムーブメント4が鳴奏を開始 し、更に可動体5a,5bが作動を開始することになる。即ち、全舞を巻き上げ る動作を行なうだけで、蓋が開いて可動体が出現すると共にオルゴールが鳴り出 すという、びっくり箱の完全な動作が行なわれることになる。
【0035】 さて、全舞の駆動力が残った状態で開いた蓋体3を閉じると、図5に示すよう に、係止部材21の傾斜部21eが係止部材22に衝合して一旦反時計方向に揺 動したのち、ばね21cの弾力で係止部材22に係合する向きに復帰揺動して、 該蓋体を閉止位置に保持する。一方、蓋体3が閉じられたときのオルゴイールム ーブメント4は、図4に示すように、調速用回転体4ecの回転域がストッパ1 2にかかることにより、該回転体の回転が阻止される。よって、該ムーブメント はその作動を停止する。これに従う回転ドラム4bの停止に連れて可動体5a, 5bの作動も停止する。
【0036】 なお、全舞の駆動力が解放されてしまうと、オルゴールムーブメント4の鳴奏 と可動体5a,5bの作動はその時点で停止すること勿論である。こののち、蓋 体3を閉じるときの蓋体の係止は上述と同じである。
【0037】 ここで、蓋体3が開くタイミングについて説明する。蓋体3が開くのは、係止 部材21と係合部材22の係合が外されたとき、換言すると、全舞が巻き締まり 終える前であることは既に説明したところである。ところで、蓋体を閉じられて いるびっくり箱1の全舞がどの程度巻き上げられているのか、これを知ることは 出来ないのが一般的である。
【0038】 例えば、一旦開いた蓋体3を、全舞の解放力を多く残した状態で閉じた場合に は、回転ハンドル6を何回も回転させることなく全舞が巻き上がるので、カム2 0は直ちに係止部材21と係合部材22の係合を外して蓋体3を解放させる。し かし、全舞をほとんど解放した状態で蓋体3を閉じた場合には、回転ハンドル6 をかなりの数回転させて初めて全舞が蓄勢されたのちカム20が蓋体の閉止動作 を解除する。すなわち、全舞を巻き上げる動作を行なうとき、いつ蓋体が開くの か判らない状態であるから、「びっくり箱」としての面白みが極めて大きいこと になる。
【0039】 図示の実施例においては、蓋体3を閉じたときに回転体4ecに係合してオル ゴールムーブメント4の作動を停止させるストッパ12を設けてあるが、本考案 としてはこの部材は、特になくてもよいものである。この場合、全舞の蓄勢力が 残っている状態で蓋体3を閉じると、蓄勢力がなくなるまでオルゴールの鳴奏は 続くことになる。従って、全舞の巻き上げが中途半端な状態で蓋体3が開く、と いう意外性は期待出来なくなるが、全舞の巻上げと蓋体を開くという二つの動作 を回転ハンドルの回転という一つの動作で済ませる点は残ることになる。
【0040】 次に、回転ハンドル6とその軸6aとの間、軸6aとハンドル歯車9との間な どに、一方向クラッチ(図示せず)を設けて、全舞巻上げ方向に回転するハンド ルの回転は巻上駆動軸13に伝達するも、これと逆のハンドルの回転はこれを駆 動軸13に伝達しないようにする。かかる構成を採用すると、蓋体3が閉じてい るときに、回転ハンドル6を巻上方向(図2の矢印方向)と逆向きに回転させた ときの歯車列への過負荷を回避できる。
【0041】 更に、図示の例は、カムを駆動する軸14を巻上駆動軸13と別に設けたが、 これらはメカケース11の一方の側壁に沿って配設することが可能である。 ま た、図1においては、オルゴールムーブメント4や歯車列を剥き出しの状態で蓋 体に支持させてあるが、これは構造を表すためであって、実機ではカバーで覆わ れるものである。
【0042】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、全舞の巻上げ動作を行なうとこれに伴って蓋 体が開くので、蓋体を開くとき、即ちびっくり箱として作動させるときには、必 ずオルゴールが鳴奏されることになり、仕掛けとの連動によりオルゴールびっく り箱の面白みが充分に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であって、蓋体が開いた状態
を示すオルゴール付びっくり箱の斜視図である。
【図2】同上の蓋体を閉じた状態を示す斜視図である。
【図3】回転ハンドル,巻上駆動軸,カム,係止部材の
回転結合の一例を示す平断面図である。
【図4】蓋体が閉じているときのオルゴールムーブメン
トとびっくり箱本体との位置関係を示す右側面図であ
る。
【図5】蓋体を閉じ位置に保持する係止部材,係合部材
及びカムの相対位置を示す左側面図である。
【図6】巻上駆動軸の支持構造の一例を示す縦断面図で
ある。
【図7】巻上駆動軸を支持する部材の底面図である。
【図8】蓋体が開いたときのオルゴールムーブメントと
びっくり箱本体との位置関係を示す右側面図である。
【図9】全舞が巻き上げられてカムが係止部材と係合部
材との係合を外す状態をしめす左側面図である。
【図10】蓋体が開いているときの係止部材,係合部材
及びカムの相対位置を示す左側面図である。
【符号の説明】
1・・・オルゴール付びっくり箱 2・・・びっくり箱本体 3・・・蓋体 4・・・オルゴールムーブメント 4b・・・回転ドラム 4c・・・振動弁 4e・・・調速用回転体 6・・・回転ハンドル 7・・・支持軸 9・・・ハンドル歯車 10・・・開放ばね 13・・・巻上駆動軸 13a,13b,13d・・・歯車 14・・・カム駆動軸 15,16・・・歯車 19・・・減速歯車列 20・・・カム 21・・・係止部材 22・・・係合部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】びっくり箱本体と、 このびっくり箱本体
    に対して開閉自在に枢着された蓋体と、全舞を駆動源と
    するオルゴールムーブメントとを備えたオルゴール付び
    っくり箱において、上記蓋体に支持されたオルゴールム
    ーブメントと、上記蓋体をびっくり箱本体から開放する
    向きに付勢する開放ばねと、上記びっくり箱本体に回転
    自在に設けられた全舞巻上用回転ハンドルと、上記びっ
    くり箱本体に設けられた蓋閉止用係合部材と、上記蓋体
    に回転自在に支持されていて、該蓋体が閉じられたとき
    には上記回転ハンドルに回転結合して歯車列を介して上
    記全舞を巻き上げ、上記蓋体が開放されているときには
    上記回転ハンドルとの回転結合を断たれる巻上駆動軸
    と、上記蓋体に設けられていて、上記係合部材に対して
    係脱自在であって、上記蓋体が閉じられたとき上記係合
    部材に係合して該蓋体を上記開放ばねに抗して閉じ位置
    に保持する係止部材と、上記巻上駆動軸に回転結合され
    て上記蓋体に回転自在に設けられ、上記回転ハンドルの
    全舞巻上方向の回転を伝達されて、上記係止部材を上記
    係合部材との係合を外す向きに押動するカムとを備えた
    ことを特徴とするオルゴール付びっくり箱。
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