JPH04117292A - クローニングベクタープラスミド、それから誘導されるベクタープライマー及びそれを用いたcDNAバンクの作製方法 - Google Patents

クローニングベクタープラスミド、それから誘導されるベクタープライマー及びそれを用いたcDNAバンクの作製方法

Info

Publication number
JPH04117292A
JPH04117292A JP2238332A JP23833290A JPH04117292A JP H04117292 A JPH04117292 A JP H04117292A JP 2238332 A JP2238332 A JP 2238332A JP 23833290 A JP23833290 A JP 23833290A JP H04117292 A JPH04117292 A JP H04117292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cdna
restriction enzyme
plasmid
enzyme site
vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2238332A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2994010B2 (ja
Inventor
Masashi Kato
誠志 加藤
Takashi Aoki
隆史 青木
Yuri Umezawa
梅沢 ゆり
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sagami Chemical Research Institute filed Critical Sagami Chemical Research Institute
Priority to EP19900311931 priority Critical patent/EP0426455B1/en
Priority to DE1990622165 priority patent/DE69022165T2/de
Publication of JPH04117292A publication Critical patent/JPH04117292A/ja
Priority to US08/466,111 priority patent/US5624826A/en
Priority to US08/709,733 priority patent/US5783442A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2994010B2 publication Critical patent/JP2994010B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • C12N15/1096Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA cDNA Synthesis; Subtracted cDNA library construction, e.g. RT, RT-PCR
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/52Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • C07K14/525Tumour necrosis factor [TNF]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/85Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2800/00Nucleic acids vectors
    • C12N2800/10Plasmid DNA
    • C12N2800/108Plasmid DNA episomal vectors

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Computational Biology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多機能を有するクローニングベクター、それ
から誘導されるベクタープライマー及びそれを用いたc
DNAバンクの作製方法に関する。この方法により、医
薬として有用なタンパク質を大量に生産するために利用
できるcDNAを容易に得ることが出来る。
[従来の技術] 我々の体の細胞を構成するタンパク質は、細胞骨格とし
て、反応の触媒として、あるいは情報伝達の媒体として
生命を司る上で中心的な役割を有している。従って、新
しいタンパク質を発見し、その構造と機能を解明するこ
とは生命を知る上で重要であるばかりでなく、医薬や診
断薬として用いる上でも重要である。これまで我々の体
の中で機能しているタンパク質を医薬として用いようと
する試みは数多く行なわれてきたが、目的とするタンパ
ク質を大量に調製することが困難なため。
限られた物しか実用化されていなかった。ところが最近
の遺伝子工学の目覚ましい発達のおかげで、ヒト由来の
タンパク質をコードしている遺伝子を取り出し、それを
用いて細菌や動物細胞内でそのタンパク質を大量に発現
させる事が出来るようになった。すでにこのような手法
で多くのタンパク質が医薬としての開発段階に入ってい
る。
ヒトのタンパク質は、我々の体内で機能しているので、
どれもが医薬として利用できる可能性を秘めている。ま
た多くの遺伝病は重要な機能を有しているタンパク質の
欠損によって起こる事が知られている。従って、未知の
ヒトタンパク質を大量に生産してその機能を明らかにし
、さらには疾患との関連性を明らかにすることは、今後
の医薬開発に於て重要なステップとなる。そこで従来ど
おり目的とする活性を有するタンパク質の精製から始め
ようとすると、材料を大量に入手する必要があるため多
(の時間と労力を要する。そこで本発明者らは、遺伝子
から攻める戦略を採ることにした。すなわち、タンパク
質のアミノ酸配列情報はゲノム遺伝子上にコードされて
おり、mRNAに転写された後タンパク質に翻訳される
ので、このmRNAからcDNAを作製し、得られた全
てのcDNAバンクを作製し、その後これらのタンパク
質の性質を明らかにして行こうとする計画である。
ヒトのゲノム上には、約lO5個程度の遺伝子が存在し
ていると考えられている。従ってヒトのタンパク質の種
類もその程度と見積られている。
最近ヒトのゲノム遺伝子の全配列を決定しようとする計
画が世界的なレベルで討議されている。もしこれが実現
すれば、ヒトのタンパク質の全配列も解明されることに
なると期待されている。しかし現実には、一つのタンパ
ク質をコードしている遺伝子はエキソンとイントロンか
らなり、ゲノムの塩基配列だけからタンパク質のアミノ
酸配列を決定するには無理がある。細胞内ではゲノム上
の遺伝情報はm RN Aに読み取られた後、mRNA
からイントロンの部分がプロセスされ、エキソン部分の
みからなるmRNAがリポソーム上でタンパク質に翻訳
される。従って、この段階のmRNAの塩基配列を決定
できればそれがコードしているタンパク質のアミノ酸配
列も決定できることになる。遺伝子組換え技術は、mR
NAをcDNAに変換しこれを大腸菌に導入することを
可能にした。
これによって1個のmRNAに由来するcDNAを含む
プラスミド即ちrcDNAベクター」が得られ、これら
のcDNAベクターを含む大腸菌からなる集団、すなわ
ちrcDNAライブラリー」が作製できる。もしこのよ
うにして得られた全cDNAクローンの塩基配列を決定
すれば、細胞内に存在する全m RN Aの塩基配列、
すなわち細胞内で合成されている全タンパク質のアミノ
酸配列を決定出来ることになる。このようにして塩基配
列の決定されたcDNA集団をrcDNAバンク」と呼
ぶことにする。もし得られたcDNAベクターを適当な
動物細胞に導入して発現出来れば、その発現産物を用い
て活性のスクリーニングを行なうことが出来る。すなわ
ち、このような戦略を用いれば一次構造の解った、しか
も0甫乳動物細胞内で発現可能なヒトのタンパク質のc
D\Aバンク([ホモ・プロティンJ cDNAバンク
)を作製することか可能となる。なお、ここではヒトを
例にあげたが、他の動物や植物について同様のcDNA
バンクが作製できれば、その私用価値はヒトの場合と同
様に大きい。
上述した戦略の成否の鍵を握っているのはcDNAライ
ブラリーの質である。従来法に従ってcDNAを合成し
た場合、それをシーケンスしたり、それをプローブとし
て用いて完全長のクロンをスクリーニングしたり、ある
いはそのcDNAを発現させたりするには、c DNA
を含む断片を一度ベクターから切り出した後、そのまま
用いるかあるいはそれぞれの目的にあったベクターにサ
ブクローニングする必要があった。しかし数多くのクロ
ーンに於てこのような操作をすることは多大の労力と時
間を要するので、最初に作製したcDNAベクター上で
これらの操作を全て行なえる方法が望まれる。すなわち
、このようなcDNAベクターに最低要求される条件は
、l)挿入方向の決まったしかも完全長のcDNAクロ
ーンを含むこと、2)シーケンスが容易であること、3
)プローブを容易に調製できて各種スクリーニングが可
能であること、4)インビトロあるいはインビボの系で
発現可能であることの4つである。なお1)で云う「完
全J c D N Aクローン」とは、厳密な意味では
鋳型となるmRNAと完全に同じ50末端から始まりポ
リAテールまでを含むcDNAクローンを意味するが、
この明細書ではmRNA上でタンパク質をコードしてい
る部分を全て含むcDNAクローンの意味で使用する。
現在cDNA作製法として最も広く使用されている方法
は、以下に示すGubler−Hoffman法[Ge
ne25:263−269 f19831]である。こ
の方法では、まず細胞から単離したポリ(A)  RN
Aを鋳型とし、オリゴdTをブライマーとして逆転写酵
素により第1鎖cDNAを合成する。次いで大腸菌RN
aseH1大腸菌DNAポリメラーゼI、大腸菌DNA
リガーゼにより第2鎖を合成する。得られた2本領cD
NAをT4DNAポリメラーゼで平滑末端化した後、適
当なオリゴヌクレオチドリンカーを付加し、ファージベ
クターやプラスミドベクターに挿入した後大腸菌の形質
転換を行なう。この方法では、第2鎖DNAを合成する
ときmRNAの5 末端に相当する部分をブライマーと
して用いていることや、DNAポリメラーゼ■やT4D
NAポリメラーゼのエキソヌクレアーゼ活性のため末端
の欠失が起こりやすく、完全長クローンを得ることは困
難である。哺乳動物細胞用オリジンとプロモーター 1
本鎖ファージの複製開始点とファージのRNAポリメラ
ーゼプロモーターを有するベクター、例えばpCDM8
 [B、 5eed。
Nature 329: 840−842 (1987
)] を用いれば、シーケンス用の1本鎖DNAの調製
、RNAプローブの調製、インビトロあるいはインビボ
翻訳用のmRNAの合成、捕乳動物細胞における発現な
どが可能である。しかしベクターへのcDNAの挿入の
向きが一定でないという欠点がある。すなわちGubl
er−Hoffman法を用いてcDNAを合成する場
合、1)の条件を満足しない。またpCDM8は48k
bpと長く、長いcDNAのクローニングには適しない
完全長cDNAクローンを高頻度で得る方法としては、
Okayama−Berg法[Mo1. Ce11. 
Biol、 2161−170 f1982+1が挙げ
られる。この方法はdTCテール付加たベクタープライ
マーをブライマーとしてポリ(A) RNAから逆転写
酵素によって第1鎖cDNAを合成し、これにdCテー
ルを付加した後、dGデテールたリンカ−DNAを連結
し、大腸菌RNaseH1大腸菌DNAポリメラーゼエ
、大腸菌DNAリガーゼを作用させてRNAをDNAに
置き換える。第1鎖合成後のdCテール付加は、第1鎖
合成が途中で停止しているような3 末端には起こり難
(、従ってdCチルされた物はほぼ完全長クローンとい
ってよい。
またベクタープライマーを用いているため挿入されたc
DNAO向きが一義的に決まる。リンカ−DNAにSV
40の複製開始点とプロモーターを組み込もことにより
、動物細胞内で発現可能な系も作られている。[t(、
Okayama及びP、 BergMol、 Ce11
. Biol、 3: 280−289 f1983)
]。本庶はリンカ−DNAにSP6フロモーターを組み
込み、カエルの卵で発現可能なmRNAを合成できる系
を開発した(特開昭62−74291)。しかし、これ
らOkayama−Berg法に基づく方法は高度の技
術が要求される為限られたグループでしか使用されてい
ない。またdGテール数が多いため5゛末端側からのシ
ーケンスが困難であることや、プローブの調製が容易で
ない等の為上記の目的にそぐわない。すなわち上記2)
及び3)の条件を満たさない。
これらの欠点を改良した方法もいくつか試みられている
が、上記4条件の全てを満足するcDNAベクターは得
られていない。上記4条件のうち何れが欠けても、先に
示した戦略を遂行するには不十分であり、これらをすべ
て満足する方法の開発が必要不可欠である。
[発明が解決しようとする課題1 従って、本発明の目的は、1)挿入方向の決まった完全
長クローンを含む、2)シーケンスが容易である。3)
完全長cDNAに相補的なプローブを調製することがで
き、それを用いて容易にスクリーニングを行なうことが
できる、4)哺乳動物細胞内で発現可能であるという4
条件をすべて満足するcDNAベクターを合成する方法
並びに該方法に必要なりローニングベクター及びこれか
ら誘導されるベクタープライマーを提供することである
[課題を解決するための手段] 本願発明者らは、鋭意研究の結果、上記4条件を満足す
るcDNAクローニングベクターを構築し、それを用い
てヒトcDNAバンクを作製することに成功し本発明を
完成した。すなわち、本発明は、哺乳動物細胞用プロモ
ーターPRIと、その下流に位置し、真核細胞遺伝子に
出現頻度の少ないユニークな制限酵素部位REI及びR
NAポリメラーゼのプロモーターPR2と、その下流に
位置し、dGオリゴマーからなる3°突出末端を生成す
るユニークな制限酵素部位RE2と、その下流に位置す
るユニークな任意の制限酵素部位RE3と、その下流に
位置するユニークな任意の3゛突出末端生成制限酵素部
位RE4と、その下流に位置し、真核細胞遺伝子に出現
頻度の少ないユニクな制限酵素部位RE5及びRNAポ
リポリーゼプロモーターPR3と、制限酵素部位REI
の上流の任意の位置に存在する少なくとも1種類の任意
の3°突出末端生成制限酵素部位RE6と、さらに上記
以外の任意の位置に、哺乳動物細胞用複製オリジンOR
I、1本鎖ファージの複製オリジンOR2、大腸菌用複
製オリジンOR3及び選択マーカーを有するクローニン
グベクタープラスミドを提供する。
また、本発明は、上記本発明のクローニングベクタープ
ラスミドを制限酵素部位RE4で切断後、末端デオキシ
ヌクレオチド転移酵素によりdTCテール付加行ない、
さらに制限酵素部位RE3で切断することにより調製し
たベクタープライマーを提供する。
さらに、本発明は、上記本発明のベクタープライマーを
ブライマーとして用いて、細胞から羊離したポリ(A)
ゝRNAからcDNAを合成し、このcDNA含有プラ
スミドを用いて大腸菌を形質転換し、得られた形質転換
体にヘルパーファージを感染させることによりcDNA
プラークライブラリーを調製し、この中の独立したプラ
ークから1本鎖DNAを用いてcDNAインサートの5
0末端からシーケンスすることにより、塩基配列が決定
され且つ哺乳動物細胞内で発現可能なcDNAベクター
からなるcDNAバンクを作製する方法を提供する。
さらにまた、本発明は、上記本発明の方法で2種のcD
NAライブラリーLAならびにライブラリーLBを作製
し、ライブラリーLAがらRNAポリメラーゼを用いて
センス鎖のRNAプローブ集団を調製し、一方ライブラ
リーLBからアンチセンス鎖の1本領cDNA集団を調
製し、RNAプローブ集団と1本領cDNA集団の両者
を混合してハイブリダイズさせた物をプローブとして用
いてライブラリーLAをスクリーニングすることにより
、ライブラリーLAに特異的なcDNAクローンを得、
これを5′末端からシーケンスし、ライブラリーLAに
特異的で、塩基配列か決定され且つ哺乳動物細胞内で発
現可能なcDへAバンクを作製する方法を提供する。
[発明の効果] 本発明により、上記4つの条件を全て満たすcDNAの
クローニングが可能になった。従って、本発明クローニ
ングベクターを用いると、サブクローニングのような手
数のかかる操作を必要とすることなく、完全長のcDN
Aをクローニングし、その塩基配列を決定し、cDNA
に相補的なプローブを作製してスクリーニングを行ない
、哺乳動物細胞内でcDNAを発現させることができる
。従って、本発明のクローニングベクターは、cDNA
バンク(本明細書では、塩基配列の決定されたcDNA
ライブラリーをcDNAバンクと呼ぶ)を作製する場合
のように、多数のmRNAを処理する必要がある場合に
特に威力を発揮する。従って、本発明により、ヒト又は
伯の動物の全タンパク質のアミノ酸配列を決定すること
も、従来の方法を用いて行なう場合に比べてはるかに短
い時間で終了させることが可能となる。
[発明の詳細な説明] 本発明のcDNAベクターの機能をまとめて第1図に示
した。以下、クローニングベクターの構築法、これを用
いたcDNAベクター作製法、このcDNAベクターが
上記4条件を満足することを示す実施例について述べる
(1)クローニングベクター 本発明の最大の特徴は、cDNA合成に用いるクローニ
ングベクターにある。上記4条件のうち、1)の条件を
満たすためにベクタープライマーを用い、2)、3)、
4)の条件を満たすために、それぞれの機能をこのベク
タープライマーに付与している。すなわち、上述のよう
に、本発明のクローニングベクターは、嘩乳動物細胞用
プロモーターPR1、その下流に真核細胞の遺伝子に出
現頻度の少ないユニークな制限酵素部位RE1とRNA
ポリメラーゼのプロモーターPR2、その下流にdGオ
リゴマーからなる3°突出末端を生成するユニークな制
限酵素部位RE2、その下流にユニークな任意の制限酵
素部位RE3、その下流にユニークな任意の3゛突出末
端生成制限酵素部位RE4、その下流に真核細胞の遺伝
子に出現頻度の少ないユニークな任意の3゛突出末端生
成制限酵素部位RE5とRNAポリポリーゼプロモータ
ーPR3、制限酵素REIの上流の任意の位置でしかも
他の機能を損なわない位置に少なくとも1種類の任意の
3゛突出末端生成制限酵素部位RE6、さらに上記以外
の任意の位置に、哺乳動物細胞用複製オリジンORI、
1本鎖ファージの複製オリジンOR2、大腸菌用複製オ
リジンOR3、選択マーカーを有するプラスミドからな
る。
上記表記の中で、「ユニークな」とはプラスミド上でた
だ1箇所だけ存在することを意味する。
PRIからPH1までの位置関係を第2区に示す。RE
IとPH1の順序はどちらが先でも構わない。同様に、
PH5とPH1の順序もどちらが先でも構わない。また
これらの部位間には出来るだけ余分な塩基配列が無いこ
とが好ましい。1)の条件を満たすために、PH2、P
H3、PH4を2)の条件を満たすために、OR2、P
H6を、3)の条件を満たすために、PH1、PH1、
REl、PH5、OR2を、4)の条件を満たすために
、ORI、PRIをそれぞれ必要としている。
哺乳動物細胞用プロモーターPRIとしては、SV40
の初期プロモーターや後期プロモーター、アデノウィル
ス2の後期プロモーター、レトロウィルスの50ロング
ターミナルリピート(LTR)等が例示出来る。真核細
胞の遺伝子に出現頻度の少ないユニークな制限酵素部位
RE1やPH5としては、NotI、5naB I、5
fi1.Spe工などが例示出来る。dGオリゴマーか
らなる3°突出末端を生成するユニークな制限酵素部位
RE2としては、BstXI、5fiI、DraIII
、BglIなどが例示できる。これらの制限酵素の切断
部位は任意のヌクレオチド対で置き換えることが8来る
ので、この任意のヌクレオチドをdGにすれば、切断後
dGオリゴマーからなる3°突出末端を生成する。
BstXIの切断部位の塩基配列は、 50−CCAへXN入NNTGG  33’ −GGT
NNNN\NACC−5なので、\をGにすれば、Bs
tXI切断後、次のような末端となる。
50−CCAGGGGG−3 3°−GGTC−5゜ 従って、PH2としては、その切断部が任意のヌクレオ
チドである3°突出末端生成制限酵素部位であればいか
なるものでも良く、上述の例に限定されない。
制限酵素部位REIの上流の任意の位置に存在する少な
くとも一種類の任意の3゛突出末端生成制限酵素部位R
E6としては、REI、PH2、PH3、PH4、PH
5のいずれとも異なる制限酵素部位であれば、いかなる
3°突出末端制限酵素部位でも良い。ただし、真核細胞
遺伝子に出現頻度の低い制限酵素部位であることが望ま
しい。・例えば、5fiI等が例示できるが、これに限
定されるものではない。また、PH6は一種類だけでは
なく、複数種類存在することが望ましい。
PH6は必ずしもユニークである必要はないが、いずれ
もRElより上流に存在する必要がある。
RNAポリポリーゼプロモーターPR2やPH1として
は、T3RNAポリメラーゼプロモーター T7RNA
ポリメラーゼプロモーター、5P6RNAポリメラーゼ
プロモータなどが例示できる。哺乳動物細胞用複製オリ
ジンOR1としては、SV40のオリジンなどが例示で
きる。1本鎖ファージの複製オリジンOR2としては、
f1ファージのオリジンやM13ファージのオリジンが
例示できる。大腸菌用複製オリジンOR3としては、p
BR322のオリジンやpUC系のプラスミドのオリジ
ンなどが例示できる。選択マーカーとしては、アンピシ
リン耐性マーカー、テトラサイクリン耐性マーカー、カ
ナマイシン耐性マーカーなどのような薬剤耐性マカー、
栄養要求性及び温度感受性等が例示できる。さらに哺乳
動物細胞に導入した際の薬剤耐性マーカーとしてネオマ
イシン耐性遺伝子等をそれ用のプロモーターと一緒に導
入しても良いが、その場合ベクターが長(なり過ぎる欠
点を有する。
また、哺乳動物細胞に導入した場合、その発現効率を向
上させるためにスプライス部位及びポリA付加シグナル
を含めるのが望ましい。
cDNAは制限酵素部位RE2とPH4の間に、mRN
Aの5゛側がPH2側になるような向きで導入される。
1本鎖ファージの複製オリジンの向きによって、2本鎖
のうちどちらかの鎖が1本鎖になるかが決まるが、本ベ
クターにおいて1本鎖ファージの複製オリジンはcDN
Aのアンチセンス鎖が1本鎖になるような向きに挿入さ
れる。なお、本明細書においては、m RN Aと同じ
塩基配列(ただしTとUは同じと考えて)を有するもの
をセンス鎖、mRNAに相補的な塩基配列を有するもの
をアンチセンス鎖と呼んでいる。
5゛末端から塩基配列を決定するためのシーケンス用ブ
ライマーとして、PH2の上流の任意の部位の塩基配列
を有する合成オリゴヌクレオチドを田いることが出来る
が、広く利用されているM13用シーケンスブライマー
の配列をベクター中に組み込んでもよい。
RNAポリポリーゼプロモーターPR2は、生成する1
本鎖RNAが鋳型mRNAに対して、センス鎖となるよ
うな方向に、またPH1は、1本鎖RNAがアンチセン
ス鎖になるような方向に組み込む。以上の構成からなる
プラスミドは、公知のプラスミドおよび合成オリゴヌク
レオチドから容易に作製することが出来る。以下の実施
例に記載されたプラスミドpKA1は、PRIとしてS
V40初期プロモーター、REIとして5naBI、P
H1としてT7プロモーターREIとして5naB1.
PH1としてT7プロモーター PH2としてBstX
I、PH3としてEcoRV、PH4としてKpnl、
PH5としてNotl、PH1としてT3プロモーター
RE6として5fi1.PstIとsph I、OR1
としてSV40のオリジンOR2としてflのオリジン
、OR3としてpBR322のオリジン、藁斉り耐性マ
ーカーとしてアンピシリン耐性マーカー(β−ラクタマ
ーゼ遺伝子)、シーケンス用ブライマーが張り付(部位
としてM13のユニバーサルブライマー(tJ)とリバ
ースブライマー(R)に相当する塩基配列をそれぞれ使
用している(第3図)。さらにpKAlのSV40プロ
モーターの下流に16Sスプライス部位が、また、T3
プロモーターの下流にポリA付加シグナルが含まれてい
る。pKAlは3.6kbpからなり、公知の多機能を
有するクローニングベクターに比較して短く、従って長
いcDNAのクローニングにも適している。
上述したプラスミドを制限酵素部位RE4で切断し、3
“突出末端とした後、常法により末端デオキシヌクレオ
チド転移酵素を用いてdTデテール加を行なう。dTデ
テール付加数は30〜70塩基が好ましく、さらに好ま
しくは50〜60塩基である。次いで制限酵素部位RE
3で切断し、ベクターを含む長い断片をアガロースゲル
電気泳動法などにより単離精製する。これをベクタープ
ライマーとして使用する。
(2)cDNAライブラリーの作製性 細胞から公知の方法で取得したポリ(A) ” RNA
を、上述のベクタープライマーとアニールさせた後、逆
転写酵素により第1鎖cDNAを合成する。次いで末端
デオキシヌクレオチド転移酵素によりdCテール付加を
行なう。dCテールの付加数は4個から10個が好まし
い。次いでこれを制限酵素部位RE2で切断後、大腸菌
DNAリガーゼによりセルフライゲーションを行なう。
次いで大腸菌RNaseH1大腸菌DNAポリメラーゼ
I、大腸菌DNAリガーゼにより第2鎖を合成する。以
上の工程は第4図に示した。得られたcDNA含有混合
プラスミド溶液で、大腸菌F゛因子含有株の形質転換を
行なう。大腸菌F因子含有株としては、NM522、J
MIOI、JM103、JM105、JM109、DH
5αF゛等が例示できる。形質転換体、すなわち、cD
NAライブラリーを適当な培地、例えばLブロスや2x
TY培地(薬剤耐性マーカーとしてアンピシリン耐性遺
伝子を含む場合はアンピシリンを含有する)などで培養
し菌を増幅した後、グリセロールやDMSOを添加して
凍結保存する。cDNAライブラリーを液体培地中で培
養した後、ヘルパーファージを感染させると、各大腸菌
は含有しているcDNAベクターに由来する1重鎖cD
NAを含むファージが菌体外に放出される。なおこの1
重鎖cDNAは鋳型となったmRNAに対してアンチセ
ンス鎖を有している。そこでcDNAライブラリーにヘ
ルパーファージを感染させた後、遠心して菌体な集め、
次いで培地で十分洗浄してヘルパーファージを除去した
後、培地で希釈したものをcDNAベクターを含まない
宿主大腸菌のみの溶液と軟寒天あるいは軟アガロース溶
液と混合し、これを寒天培地上に流して培養すると、c
DNA含有閑のあるところにプラークが生成する。単一
プラークからつまようじなどで菌を拾い2xTYなとの
液体培地に移して培養する。
培養液の一部を凍結保存し、残りの培養液を遠心して菌
体からは常法に従いプラスミドを単離する。また上清か
らは、公知の方法に従いファージを単離し、さらにこの
ファージから1重鎖cDNAを単離精製する。又上清の
一部も冷蔵保存しておくことが好ましい。なおここで用
いるヘルパーファージとしては、旧3KO?[J、 V
ieira and JMessing、 ”Meth
ods in Enzymology  vol。15
3゜1)、3.1987]、VC3−M13. R40
8(以上5trataHene社)等を例示できる。
ヘルパーファージを感染させる前にcDNAライブラリ
ーを寒天培地上に蒔いて単一コロニーとした後、各コロ
ニーを培養し、それぞれにヘルパーファージを感染させ
、以下上と同様にして1本鎖DNAを単離しても良い。
以上のような方法により、一つのmRNAに由来するc
DNAベクターを含む形質転換体、該cDNAベクター
からなる2本鎖プラスミド、1本鎖DNAからなる該c
DNAベクター、1本鎖DNAを含むファージの各ライ
ブラリーが出来上がる。
(3)塩基配列決定法 塩基配列の決定は、1本鎖あるいは2本鎖いずれのDN
Aを用いて行なう事も出来るが、1本鎖DNAを使用し
た方が多くの塩基配列を読むことが出来るので好ましい
。制限酵素部位RE2の直前の塩基配列に相当する17
〜20マ一程度のシーケンス用合成オリゴヌクレオチド
ブライマー用いて、放射性化合物あるいは蛍光色素で標
識した基質を用いジデオキシ法により塩基配列を決定す
る。酵素としては、フレノウ断片、TaqDNAポリメ
ラーゼ、T7DNAポリメラーゼ、逆転写酵素などを用
いることが出来る。pKAlを用いる場合には、ブライ
マーとしてM13用ユニバーサルブライマーを使用する
ことが出来る。このブライマーでcDNAの50末端か
ら約400塩基程度の配列を決定できる。もし完全長ク
ローンの場合はこの中に開始コドンが見出され、開始コ
ドンから始まるオーブンリーディングフレームが存在す
る。もしこの中に停止コドンが見出されない場合には、
さらに塩基配列を決定する必要がある。その場合には、
決定された塩基配列の3°末端に近い部位の塩基配列を
基にして新たなるシーケンス用ブライマーを合成し、こ
れをブライマーとして塩基配列の決定を行なう。また本
発明のプラスミドを用いれば、該cDNAを含むプラス
ミドを制限酵素部位REIと制限酵素部位RE6で切断
後、公知の方法によりエキソヌクレアーゼで処理するこ
とにより、cDNAの5゛末端からの欠失体を作製する
事が出来、この欠失体についてRE6の直前の塩基配列
に基づくシーケンス用ブライマーを用いて塩基配列を決
定することも出来る。pKAlの場合には制限酵素部位
RE6の直前にM13用リバースブライマ一部位が存在
するのでこれを利用できる。
得られた塩基配列はセンス鎖であり、従ってmRNAと
同じ配列を有しているので、この塩基配列あるいはオー
プンリーディングフレームがコードするアミノ酸配列を
用いてDNAあるいはタンパク質のデータベースの検索
を行ない、類似配列の有無を調べることが出来る。もし
類似配列が存在する場合、得られたcDNAがコードす
るタンパク質の種類や性質を推定することが出来る。
(4)スクリーニング法 全cDNAライブラリーの塩基配列を決定しようとする
場合、同じクローンを重複してシーケンスする事を避け
るために、既にシーケンスしたクローンと同じ物を前も
って除去することが望ましい。本発明はこのための方法
即ちサブトラクション法を提供する。この手法は細胞特
異的なりロンや、刺激によって誘導されて来るクローン
を得る場合にも利用できる。
ここで2種のcDNAライブラリーLAとLBがあり、
LAからLBを差引く場合を考える。即ちライブラリー
LAが新規クローンや特異的クローンを含み、ライブラ
リーLBが既にシーケンスの決定したクローンや共通り
ローンからなる場合に相当する。まずライブラリーLA
を培養して増幅した後、cDNAを含有する総プラスミ
ドを単離する。これを制限酵素部位RE5で切断後、プ
ロモーターPR2に作用するRNAボリメラゼを、放射
能物質や蛍光物質などで標識したヌクレオチド基質と共
に反応させると各cDNAのセンス鎖に相当する標識R
NA集団が得られる。次いでライブラリーLBを培養後
、ヘルパーファージを感染させ、その培養上清から1本
鎖DNA集団を調製する。ライブラリーLAから調製し
た標識RNA集団を、ライブラリーLBから調製した大
過剰の1本鎖DNA集団と混合してハイブリダイゼーシ
ョンさせると、両ライブラリーに共通に存在するcDN
Aクローンに由来するRNA (センス鎖)と1本鎖D
NA (アンチセンス鎖)同士はパイプリダイズするが
、ライブラリーLAにのみ存在するcDNAクローンに
由来する標識RNA1′1ilf離の状態で存在する。
従ってこれをプローブとして、ライブラリーLAをプラ
ークハイブリダイゼーションあるいはコロニーハイブリ
ダイゼーション法によりスクリーニングすれば、ライブ
ラリーLAにのみ存在するクローンを得ることが出来る
。第5図に以上述べたサブトラクション法の原理を示し
た。
本発明で作製されたcDNAベクターはcDNAの3′
末端側にRNAポリポリーゼプロモーターPR3を有す
るので、制限酵素REIで切断後PR3に作用するRN
Aポリメラーゼと反応させると、c DNAに対してア
ンチセンス鎖を有するRNAプローブを調製することが
出来る。これはノザンハイブリダイゼーション用のプロ
ーブとして利用できる。
(5)動物細胞での発現法 本発明のcDNAベクターは晴乳動物細胞内で機能する
複製オリジンならびにプロモーターを有しているので、
単離したcDNA含有プラスミドをそのまま適当な動物
細胞にリン酸カルシウム法やエレクトロポレーション法
など公知の方法を用いて導入することにより、動物細胞
内で発現することが可能である。導入されたプラスミド
上のcDNAがレセプターや分泌タンパク質をコードし
ている場合は、この方法で活性のスクリーニングが可能
となる。
また制限酵素部位RE5で切断後、プロモーターPR2
に作用するRNAポリメラーゼをCAP H似のヌクレ
オチド基質m’Gppp、Gと共に反応させると、イン
ビトロ翻訳系やカエル卵細胞を用いた翻訳系で利用可能
なRNAが得られる。
[実施例] 以下、実施例に基づき本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
tINAの組換えに関する基本的な操作および反応は文
献[T、 Maniatis et al、 (198
21,”Mo1e−cular Cloning、 A
 Laboratry Manual″、 ColdS
pring Harbor Laboratory] 
に従って行った・実」1例」2 クローニングベクターpKA1の構築 (1) pTZ18RPl(7)作製(第6区)プラス
ミドpT218Rfファルマシア社)10μgを100
単位のBamHl、次いで100単位のE coRIで
二重消化した後、0.8%のアガロースゲル電気泳動(
AGEIにかLす、ゲルから2.9kbpの断片な単離
精製した。これに制限酵素部位EcoR1,BstXl
、 EcoRV、Notl、 Kpnl、 BamHI
を含む合成オリゴマーL1とL2をlC1pmolづつ
混合してアニールさせた後、ライゲーション反応を行な
った。
L2    CCGGCGCCTAG−5反応液で大腸
菌HBIOIを形質転換し、形質転換体を培養後プラス
ミドを単離した。 M13シーケンス用リバースブライ
マーを用いて合成オリゴマー挿入部位のシーケンスを行
い目的とする塩基配列を有するものをpTZ18RPl
と命名した。
(2) pTZ18RP2(7)作製(第6図)pTZ
18RPlのT7プロモーターの直前に点突然変異を導
入することにより5naBI部位を形成した。
(1)で調製したプラスミドpT218RP1を用いて
大腸菌CJ23B  (バイオラット社)を形質転換し
、得られた形質転換体コロニーを50μg /mlアン
ピシリン含有2xTY培地5ml中で37℃1時間培養
後、へルバーファージM13KO7(ファルマシア社)
を添加して37℃−晩培養した。この培養上清から1本
鎖DNAを精製した。次いでこの1本鎖DNAを、5末
端をT4ポリヌクレオチドキナーゼによりリン酸化した
合成オリゴマーL3 lopπo1を混合してアニール
させた後、4単位のフレノウ断片、350単位のT4D
NAリガーゼ、0.8 mM dNTP存在下4℃5分
間、室温5分間、37℃2時間反応させた。
L3 5’−CCATGATTACGTATTTAAT
ACGA−3反応液で大腸菌JM109の形質転換を行
い、形質転換体からプラスミドを単離した、5naBI
で切断可能なものをさらにシーケンスし、目的とする塩
基配列を有することを確認したプラスミドをpTZ18
RP2と命名した。
(3) pTZI8RP3の作製(第6図)pTZ18
RP2のBamH1部位にT3プロモーターを導入した
。(2)で調製したプラスミドpT218RP210u
gを100単位のBamHIで消化した後、(1,8%
アガロースゲル電気泳動にかけ、断片をゲルがら単離精
製した。これにT3プロモーターを含む合成オノゴヌク
レオチドL4とL5をそれぞれlOpmolづつ混合し
てアニールした後、ライゲーション反応を行った。
L4 5’−GATCTCCCTTTAGTGAGGG
TTATTG−3L 5   3−AGGGAAATC
ACTCCCAATAACCTAG−5反応液で大腸菌
NM522を形質転換した後、形質転換体からプラスミ
ドを単離し、シーケンスによって目的とする塩基配列を
有していることを確計1したプラスミドなpTZ18R
P3と命名した。
(4) pTZ18RP4の作製(第6区)pTZ18
RP3の5naBI部位にXhoI部位とM13シーケ
ンス用ユニバーサルブライマー配列(tJ)を導入した
。(3)で調製したプラスミドpTZ18RP310 
u gを100単位の5naBIで切断し、0.8%ア
ガロースゲル電気泳動にかけた後、切断片をゲルから単
離精製した。これにXhoI部位とM13シーケンス用
ユニバーサルブライマー配列(tJ)を有する合成オリ
ゴマーL6とL7をそれぞれIDpmolづつ混合した
後、ライゲーション反応を行った。
L 6  5−GにCTCGAGTGTAAAACGA
(:GGCCAGTAC−3゜L7  3°−CGGA
GCTCACATTTTGCTGCCGGTCATG−
5反応液で大腸菌NM522  (ストラタジーン社よ
り市!11ii)を形質転換したのち、形質転換体から
プラスミドを単離し、シーケンスによって目的とする塩
基配列を有していることを確認したプラスミドをpT2
18RP4と命名した。
(5) I)TZ19UDl(7)作製(第7図)プラ
スミドpTZ1911のBgl IとBamHI間にM
13用リバースブライマー配列(R)を導入した。
pT219U (東洋結社)2ugを20単位(7)B
glIで37℃15分間反応し部分消化したものを、1
.2%アガロースゲル電気泳動にかけ、BglIで1箇
所切断された切断片(2,8kbp)をゲルから単離精
製した。
この断片を100単位のBam旧で消化し再び1.2%
のアガロースゲル電気泳動にかけた後、2.7kbpの
断片をゲルから単離精製した。得られたpTZ19Uの
BaII旧−BglI断片に、M13シーケンス用リバ
すスブライマー配列(R)を有′する合成オリゴマーL
8とL9をそれぞれ1Opmolづつ混合した後、ライ
ゲーション反応を行った。
L 8  5−ACACAGGAAACAGCTATG
ACCAT−3L 9 3−AAGTGTGTCCTT
TGTCGATACTGGTACTAG−5反応液で大
腸菌JM109を形質転換した後、形質転換体からプラ
スミドを単離し、シーケンスによって目的とする塩基配
列を有していることを確認したプラスミドをpT219
tlDlと命名した。
(6) pKAOの作製(第7図ン (5)で作製したpTZ19UDl l(l u gを
100単位のBgll、 100単位のHindlII
で完全消化した後、1.2%アガロースゲル電気泳動に
かけ、 f1オノジンを含む1 、4kbpの断片を単
離精製した。  pLl(ファルマシア社製)lOLL
gを100単位のHindIIIと100単位のBam
HIで消化後、18%アガロースゲル電気泳動にかけ、
SV40のオリジンと初期プロモータを含む420bp
の断片を単離精製した。pcDVl  (ファルマシア
社) 10μgを100単位のBam旧と100単位の
B[lIで消化した後、 0.8%アガロースゲル電気
泳動にかけ、ポリA付加シグナルを含む1.6kbpの
断片を単離精製した。
上記3つの断片をライゲーションし、大腸菌HBIOI
の形質転換を行った。形質転換体からプラスミドを単離
し、BamHl、 BgLl、 HindlIIによる
制限酵素地図から、目的とするプラスミドpKAOであ
ることを確証した。
(7) pKAlaの作製(第8図) (4)で作製したプラスミドpT218RP410ug
を100単位のBamHIと100単位のXhoIで消
化後、 1,8%アガロースゲル電気泳動にかけ、11
7bpの断片を単離精製した。次いで(6)で作製した
プラスミドpKA010 ugを100単位のBa+n
HIと100単位のXhoIで消化後、0.8%アガロ
ースゲル電気泳動にかけ、3.3kbpの断片を単離精
製した。両者の断片をライゲーション後、大腸菌)IB
IOIの形質転換を行った。形質転換体からプラスミド
を単離し、BamHl、 XhoIによる制限酵素地図
から、目的とするプラスミドpKA1aであることを確
認した。
(8) pKAlbの作製(第8区) pLl 10u gを100単位のPstIで消化後、
T4DNAポリメラーゼにより平滑末端化し、これをH
indIIIで消化した後、 18%アガロースゲル電
気亦動にかけ、SV40プロモーターと16sスプライ
ス部位を含む500bpの断片を単離精製した。
pKAla 1 ugを100単位のXholで切断後
、フレノウ断片により平滑末端化した。さらに 100
単位のHindIHで切断後、08%アガロースゲル電
気泳動にかけ、3kbpの断片を単離精製した。
両者の断片をライゲーション後、大腸菌HBIOIの形
質転換を行った。形質転換体からプラスミドを単離し、
HindTIl、BamHIによる制限酵素地図から、
目的とするプラスミドpKA1bであることを確認した
(9)pKAlの作製(第8図) プラスミドpKA1b 10μgを100単位のHin
dIIIで消化後、0.8%アガロースゲル電気泳動に
かけ、ゲルから3.6kbの断片を単離精製した。これ
に制限酵素部位5fiIを含む合成オリゴマーLIOと
Lllを10μw+olずつ混合してアニールさせた後
、ライゲーション反応を行なった。
L 10 5’−AGCTAGGCCTACATGGC
CA−3’L 11   3−TCCGGATGTAC
CGGTTCGA−5゜反応液で大腸菌HBIOIを形
質転換し、形質転換体を培養後プラスミドを単離した。
M13シーケンス用リバースブライマーを用いて合成オ
ノゴマー挿入部位のシーケンスを行ない、目的とする塩
基配列を有するもの、すなわち制限酵素部位が5phl
−3fil−HjndIIIの順になっているものをp
KAlと命名した。pKAlの詳細な制限酵素地図はす
でに第3図に示した。
1nヱユ cDNAライブラリーの作製 (1)ベクタープライマーの作製(第9図)pKAl 
lonμgを200単位のにpnIで完全消化後、0.
8%アガロースゲル電気泳動にかけ、切断片を単離精製
した。得られた切断片70μgを20μMdTTP存在
下、末端ヌクレオチド転移酵素(宝酒造社製)375単
位を加え37℃30分間反応させた。
部について [α−”p]dTTpの取り込み量からd
Tデテール付加数を求めたところ、約60個であった。
次いで反応生成物をEcoRVで切断し、0.8%アガ
ロースゲル電気泳動にかけ、長い方の切断片を単離精製
した。
(2)ポリ (A)+RNAの調製 ヒト培養細胞株HUT−78、HUT−102、tj9
37、HT−1080を培養後、細胞を集め、グアニジ
ウムイソチオシアネート法により総量RNAを抽出した
。これをオリゴdTカラムにかけてポリ(A) ”RN
Aを精製した。
(3) cDNAの合成 cDNA合成の全工程はすでに第4図に示した。
反応条件はOkayama−Bergらの方法(tti
i掲文献)に準じた。酵素は宝酒造社のものを用いた。
(2)で調製したポリ(A)”RNA 3μgを(1)
で調製したベクタープライマー1.5μgとアニールさ
せた後、逆転写酵素20単位を加え、第1鎖DNAを合
成した。反応液をフェノール抽出、エタノール沈殿後、
 ltLMdcTP存在下15単位の末端デオキシヌク
レオチド転移酵素を加えてdCテール付加反応な行った
。反応液をフェノール抽出、エタノール沈殿後、50単
位、のBstXI  にニーイングランドバイオラボ2
社)で消化した。反応液をフェノール抽出エタノール沈
殿後、アニールし、大腸菌DNAリガーゼによりライゲ
ーションを行った。反応液に、dNTP fdATP、
 dGTP、 dCTP、 dTTP) 、大腸菌DN
Aポリメラーゼ、大腸菌RNaseHを加え、RNA鎖
をDNA鎖に置換した。
(4)cDNAライブラリーの作製 (3)で調製したcDNAベクター溶液で大腸菌NM5
22の形質転換を行った。形質転換体を2xTY(アン
ピシリン100μg 7ml含有)培地に懸濁し37℃
−晩培養した。一部を寒天培地上に蒔いて一晩培養した
後、コロニー数を数えライブラリーに含まれる独立した
クローン数を推定したところ、2xlO’−10’であ
った。培養液の一部を採り、ヘルパーファージM13K
O7(ファルマシア社)を感染させ、カナマイシンを7
0μg /mlになるように添加して37℃−晩培養し
た。培養液の一部を15%グリセロール保存液として一
80℃で保存した。
(5)cDNAベクタープラスミドの単離(4)で調製
したcDNAライブラリー大腸菌培養液を遠心し、得ら
れた菌体を2 xTY培地で十分洗浄した後、大腸菌N
M522培養液並びに47℃に保温した軟寒天培地と混
合し、2xTY寒天培地上にすばや(流し込んだ。これ
を37℃で一晩インキユベートしてプラークを形成させ
た。単一プラークを単離して2 xTY培地に懸濁し3
7℃−晩培養した。
培養液を遠心し、菌体と上清に分け、菌体から2本鎖プ
ラスミドを、培養上清から1本鎖DNAを単離した。培
養液は15%グリセロール溶液として一80℃で凍結保
存し、2本鎖プラスミドと1本鎖DNAはTEに溶解し
た後−20℃で凍結保存、培養上清は4℃で冷蔵保存し
た。
1血■1 ヒトcDNAバンクの作製 (1)  ヒトcDNAインサートの大きさ決定実施例
2、(5)で単離した2本鎖プラスミドをEcoRl、
 NotIで二重消化を行い、0.8アガロースゲル電
気泳動によりcDNA断片の大きさを求めた。
(2)塩基配列の決定 実施例2、(5)で単離した1重鎖cDNAベクタープ
ラスミドを、DNAシーケンサ−(アブライドバイオシ
ステムズ社製)を用いて塩基配列の決定を行った。シー
ケンス反応は蛍光色素で標識したM13ユニバーサルブ
ライマーとTaqポリメラーゼを用いジデオキシ法によ
り行った。この方法により50末端から約400bpの
塩基配列を決定できた。50末端には4@〜10個のd
Gデテール認められた。配列データは”ホモ・プロティ
ンcDNAデータベース−としてファイル化した。
(3)塩基配列の解析 ファイル化された塩基配列は遺伝情報解析ソフトGEN
IAS並びにタンパク質ペプチドー次構造解析ソフト 
PRINAS  (いずれも三井情報開発社)を用いて
解析した。まず各塩基配列を用いて遺伝子データベース
GenBank″の検索を行った。次いで塩基配列をア
ミノ酸配列に変換し、開始コドン並びにオーブンリーデ
ィングフレーム(ORE)の有無を調べた。もしORF
が存在する場合には、変換されたアミノ酸配列を用いて
プロティンデータベースPRINAS i三井情報開発
社)の検索を行った。
以上の方法によりcDNAインサートの大きさ、5′末
端からの塩基配列、ORFがコードするアミノ酸配列の
判ったcDNAベクターの集団、即ちcDNAバンクが
構築できた。これまでのところ、ORFが存在し、デー
タベース中の既知タンパク質とホモロジーのあるクロー
ンは約20%であり、それらのほとんどは完全長クロー
ンであった。代謝系酵素、DNA複製やタンパク質合成
に関与するタンパク質、分泌タンパク質、細胞外マトリ
ックスなど広範囲にわたるタンパク質のcDNAクロー
ンが得られた。表1に既知タンパク質とホモノロシーを
有するクローンの代表例を示す。
1血亘A RNAプローブによるプラークハイブリダイゼーション ill RNAプローブの調製 RNAプローブの調製はストラタジーン社のキットを用
いて行った。2重鎖cDNAベクタープラスミドをNo
t Iで切断後、50uCi (a −32Pl CT
Pを基質として用い、T7RNAポリメラーゼによりc
DNAのセンス鎖に相当するRNAプローブを合成した
(2)プラークハイブリダイゼーション実施例2、(5
)に記載した方法で寒天プレート上にcDNAプラーク
ライブラリーを形成させた。
寒天表面上に乾いたニトロセルロースフィルターを載せ
、プラーク周辺のファージをフィルター上に移した。同
様にして2枚のレプリカフィルターを調製した。フィル
ターを風乾後80℃、3時間加熱処理を行った。フィル
ターを50%ホルムアミド、5xSSC,10xデンハ
ルト溶液、0.1%SDS溶液中で37℃2時間プレイ
ンキューベートした後、(1)で調製したRNAプロー
ブを添加し、さらに37℃、16時間インキニーベント
した。フィルターを0.2 xSSClQ、1%SDS
 G液で65℃、1時間洗浄し、風乾後オートラジオグ
ラフィーにかけた。第10図(A)に、アクチンcDN
Aを有するプラスミドベクターを用いたモデル実験の例
を示す。プラークの存在するところにシグナルが認めら
れる。
(3)サブトラクションl去 アクチンcDNAを含むクローンからRNAプロブと1
本鎖DNAを調製し、両者を前もってパイプリダイゼン
ーションした。この混合物をプローブとして、アクチン
1本鎮DNAを含むファージをスポットにしたフィルタ
ーとハイブリダイズさせたところ、第10図(B)に示
す様にシグナルはまったく得られなかった。即ち、この
ことは、RNAプローブを対応する1本鎖DNAとブリ
ハイブリダイゼーションすることにより、プローブとし
ての機能を完全に抑えることが出来ることを意味し、第
5図に示したサブトラクション法が可能であることが示
された。
1胤?+ 5 プリージョン法によるcDNAインサートの全塩基配列
決定 表1に示したTNF (腫瘍壊死因子)cDNAを含む
クローンNo、16から単離したプラスミドpにATT
E1015μgを20単位の5phIついで15単位の
5naB Iで切断後、エキソヌクレアーゼIIIを加
え37℃で反応させ1分間隔でサンプリングした後、マ
ングビーンヌクレアーゼ処理、ついでフレノウ処理後、
セルフライゲーションを行ないcDNAインサートの5
0末端を欠失したプラスミドを調製した。以上の反応は
宝酒造社製のキロデレージョンキットを用いて行なった
、それぞれの欠失体から実施例2f41.f51 に記
載した方法で1本鎖DNAを調製し、実施例3(2)と
同様の方法で塩基配列を決定した。ただし、この際シー
ケンス用ブライマーとしてM 13用リバースブライマ
ーを用いた。その結果50末端からそれぞれ150bp
、3oobp、6oobp。
5sobp、1050bp、1300bp欠失したプラ
スミドを得ることができ、これらの5゛末端シーケンス
によりcDNAの全領域をカバーする塩基配列を決定で
きた。なお、得られた塩基配列はすでに報告されている
TNFの塩基配列と−た。
叉上U吐旦 哺乳動物細胞によるcDNAの発現 実施例5で塩基配列を決定したpKATNFlをCO3
7細胞(ATCCより分譲)に導入し、その培養上清の
TNF活性を測定した。まずプラスミドpKATNF 
lを単離した後、エフトロボレーション法により5xl
O’個のCO37細胞に導入した。CO37をMEM培
地中で3日間培養した後、培養上清を採り、マウス上9
29細胞(ATCCより分譲)を用いたTNFアッセイ
にかけた。その結果、培養上清に2.9 x 10’l
J/mlのTNF活性が認められ、ベクター上のSV4
0プロモーターが正常に作動していることが示された。
表1  cDNAバンクに含まれるクローンの例クロー
ン番号 ホモロジー有する既知蛋白質HMG  1 4 HMG  1 7 リポソーム蛋白質S14 リポソーム蛋白質S17 リポソームホスフオプロテインP1 延長因子1a 開始因子a2 クリセルアルデヒド−3−リ ン酸脱水素酵素ピルビン
酸キナーゼ β−アクチン プロフィリン 熱シヨツク蛋白質90kDa ガラクトシダーゼA ラミニン結合蛋白質 ブラスミノーケンアクチベーターインヒビター−2TN
F(腫瘍壊死因子) ミトコンドリアチトクロームb 第2区は、本発明のクローニングベクターにおけるプロ
モーターの配置を示す区、 第3図は、本発明のベクターpKA 1の制限酵素地区
、 第4図は、本発明のベクタープラスミドを用いたcDN
Aの合成工程を示す図、 第5区は、本発明のcDNAベクター系を用いたサブト
ラクション法を説明するための図、第6図ないし第8区
は、本発明のベクターを構築する工程を説明するための
図、 第9図は、本発明のベクタープライマーを作製する方法
を示す図。
第10図は、本発明の系を用いて、プラークハイブリダ
イゼーションとサブトラクション法を行った結果を示す
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のcDNAベクターの機能を示す図、 mRNA ベクタ プライマ 5jXI Ylf口 11開平4−117292(15) 湯3■ coRV 口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)哺乳動物細胞用プロモーターPR1と、その下流
    に位置し、真核細胞遺伝子に出現頻度の少ないユニーク
    な制限酵素部位RE1及びRNAポリメラーゼのプロモ
    ーターPR2と、その下流に位置し、dGオリゴマーか
    らなる3′突出末端を生成するユニークな制限酵素部位
    RE2と、その下流に位置するユニークな任意の制限酵
    素部位RE3と、その下流に位置するユニークな任意の
    3′突出末端生成制限酵素部位RE4と、その下流に位
    置し、真核細胞遺伝子に出現頻度の少ないユニークな制
    限酵素部位RE5及びRNAポリメラーゼプロモーター
    PR3と、制限酵素部位RE1の上流の任意の位置に存
    在する少なくとも1種類の任意の3′突出末端生成制限
    酵素部位RE6と、さらに上記以外の任意の位置に、哺
    乳動物細胞用複製オリジンOR1、1本鎖ファージの複
    製オリジンOR2、大腸菌用複製オリジンOR3及び選
    択マーカーを有するクローニングベクタープラスミド。
  2. (2)pKA1である請求項1記載のプラスミド。
  3. (3)請求項1記載のプラスミドを制限酵素部位RE4
    で切断後、末端デオキシヌクレオチド転移酵素によりd
    Tテール付加を行ない、さらに制限酵素部位RE3で切
    断することにより調製したベクタープライマー。
  4. (4)請求項2記載のプラスミドを、制限酵素Kpn
    I で切断後、末端デオキシヌクレオチド転移酵素により
    dTテールを付加し、さらに制限酵素EcoRVで切断
    することにより調製した請求項3記載のベクタープライ
    マー。
  5. (5)請求項3又は4に記載のベクタープライマーをプ
    ライマーとして用いて、細胞から単離したポリ(A)^
    +RNAからcDNAを合成し、このcDNA含有プラ
    スミドを用いて大腸菌を形質転換し、得られた形質転換
    体にヘルパーファージを感染させることによりcDNA
    プラークライブラリーを調製し、この中の独立したプラ
    ークから1本鎖DNAを調製し、この1本鎖DNAを用
    いてcDNAインサートの50末端からシーケンスする
    ことにより、塩基配列が決定され且つ哺乳動物細胞内で
    発現可能なcDNAベクターからなるcDNAバンクを
    作製する方法。
  6. (6)請求項5記載の方法で2種のcDNAライブラリ
    ーLAならびにライブラリーLBを作製し、ライブラリ
    ーLAからRNAポリメラーゼを用いてセンス鎖のRN
    Aプローブ集団を調製し、一方ライブラリーLBからア
    ンチセンス鎖の1本鎖cDNA集団を調製し、RNAプ
    ローブ集団と1本鎖cDNA集団の両者を混合してハイ
    ブリダイズさせた物をプローブとして用いてライブラリ
    ーLAをスクリーニングすることにより、ライブラリー
    LAに特異的なcDNAクローンを得、これを5’末端
    からシーケンスし、ライブラリーLAに特異的で、塩基
    配列が決定され且つ哺乳動物細胞内で発現可能なcDN
    Aバンクを作製する方法。
JP23833290A 1989-10-31 1990-09-07 クローニングベクタープラスミド、それから誘導されるベクタープライマー及びそれを用いたcDNAバンクの作製方法 Expired - Lifetime JP2994010B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP19900311931 EP0426455B1 (en) 1989-10-31 1990-10-31 Cloning vector plasmid, vector-primer derived therefrom and preparation method of cDNA bank using the same
DE1990622165 DE69022165T2 (de) 1989-10-31 1990-10-31 Klonierungs-Plasmid-Vektor, Primer-Vektor davon und Herstellungsverfahren einer cDNA-Bank.
US08/466,111 US5624826A (en) 1989-10-31 1995-06-06 Cloning vector plasmid vector-primer derived therefrom and preparation method of the same
US08/709,733 US5783442A (en) 1989-10-31 1996-09-09 Cloning vector plasmid, vector-primer derived therefrom and preparation method of CDNA bank using the same

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28367489 1989-10-31
JP1-283674 1989-10-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04117292A true JPH04117292A (ja) 1992-04-17
JP2994010B2 JP2994010B2 (ja) 1999-12-27

Family

ID=17668597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23833290A Expired - Lifetime JP2994010B2 (ja) 1989-10-31 1990-09-07 クローニングベクタープラスミド、それから誘導されるベクタープライマー及びそれを用いたcDNAバンクの作製方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US5624826A (ja)
JP (1) JP2994010B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994003599A1 (en) * 1992-08-04 1994-02-17 Sagami Chemical Research Center HUMAN cDNA AND PROTEIN WHICH SAID cDNA CODES FOR
US6180602B1 (en) 1992-08-04 2001-01-30 Sagami Chemical Research Center Human novel cDNA, TGF-beta superfamily protein encoded thereby and the use of immunosuppressive agent

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2994010B2 (ja) * 1989-10-31 1999-12-27 財団法人相模中央化学研究所 クローニングベクタープラスミド、それから誘導されるベクタープライマー及びそれを用いたcDNAバンクの作製方法
US5766891A (en) * 1994-12-19 1998-06-16 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Method for molecular cloning and polynucleotide synthesis using vaccinia DNA topoisomerase
ATE283353T1 (de) * 1997-06-12 2004-12-15 Sloan Kettering Inst Cancer Kovalente bindung von dna zu rna strängen katalysiert durch vaccinia topoisomerase
US6641998B2 (en) * 1997-10-10 2003-11-04 Stratagene Methods and kits to enrich for desired nucleic acid sequences
US6395549B1 (en) 1998-10-22 2002-05-28 Medical College Of Georgia Research Institute, Inc. Long terminal repeat, enhancer, and insulator sequences for use in recombinant vectors
EP1261724A4 (en) 2000-02-25 2004-08-18 Invitrogen Corp AMPLIFICATION TECHNIQUES INDUCED BY TOPOISOMERASE BINDERS
KR100418015B1 (ko) * 2000-05-15 2004-02-11 주식회사 인트론바이오테크놀로지 단일 효소 절단에 의해 pcr 산물을 클로닝할 수 있는pcr t/a 클로닝 벡터 및 이의 제조방법
US7198924B2 (en) 2000-12-11 2007-04-03 Invitrogen Corporation Methods and compositions for synthesis of nucleic acid molecules using multiple recognition sites
NZ524135A (en) 2000-08-21 2004-08-27 Invitrogen Corp Methods and reagents for molecular cloning
NZ526194A (en) * 2000-12-08 2004-10-29 Invitrogen Corp Methods of covalently linking, in one or both strands, two or more double stranded nucleotide sequences using one or more topoisomerases
US20060008817A1 (en) * 2000-12-08 2006-01-12 Invitrogen Corporation Methods and compositions for generating recombinant nucleic acid molecules
EP1417347A4 (en) * 2001-05-02 2005-06-22 Univ South Florida VECTOR SYSTEM FOR THE SELECTION OF SEPARATED PROTEINS AND MEMBRANE-BONDED PROTEINS CODING GENES
WO2004009768A2 (en) * 2002-07-18 2004-01-29 Invitrogen Corporation Viral vectors containing recombination sites
WO2005054438A2 (en) 2003-12-01 2005-06-16 Invitrogen Corporation Nucleic acid molecules containing recombination sites and methods of using the same
US7932029B1 (en) * 2006-01-04 2011-04-26 Si Lok Methods for nucleic acid mapping and identification of fine-structural-variations in nucleic acids and utilities
ITTO20070929A1 (it) * 2007-12-21 2009-06-22 Enzo Medico Metodo per l'identificazione di nuovi bersagli per il trattamento dei tumori, primer oligonucleotidico e suo uso

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4843003A (en) * 1984-02-17 1989-06-27 Fred Hutchinson Cancer Research Center Process for producing shortened target DNA fragments usable in sequencing large DNA segments
US5238834A (en) * 1988-06-14 1993-08-24 Health Research, Inc. CDNA cloning vectors
JP2994010B2 (ja) * 1989-10-31 1999-12-27 財団法人相模中央化学研究所 クローニングベクタープラスミド、それから誘導されるベクタープライマー及びそれを用いたcDNAバンクの作製方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994003599A1 (en) * 1992-08-04 1994-02-17 Sagami Chemical Research Center HUMAN cDNA AND PROTEIN WHICH SAID cDNA CODES FOR
US6051424A (en) * 1992-08-04 2000-04-18 Sagami Chemical Research Center Human cDNAs and proteins encoded thereby
US6180602B1 (en) 1992-08-04 2001-01-30 Sagami Chemical Research Center Human novel cDNA, TGF-beta superfamily protein encoded thereby and the use of immunosuppressive agent

Also Published As

Publication number Publication date
JP2994010B2 (ja) 1999-12-27
US5624826A (en) 1997-04-29
US5783442A (en) 1998-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04117292A (ja) クローニングベクタープラスミド、それから誘導されるベクタープライマー及びそれを用いたcDNAバンクの作製方法
US5846949A (en) Method for eliciting an immune response using a gene expression system that co-delivers an RNA polymerase with DNA
US8067205B2 (en) Method of synthesizing cDNA
US5573944A (en) Yeast cell expressing heterologous receptor kinase
JPH1094392A (ja) ワタ遺伝子
JP2004321195A (ja) 効率的遺伝的抑制要素のための方法および用途
JP2001512013A (ja) 前立腺に発現される分泌タンパク質の5’est
JP2001512012A (ja) 精巣およびその他の組織で発現する分泌タンパク質の5’est
Eondo et al. The human PMS2L proteins do not interact with hMLHl, a major DNA mismatch repair protein
US6060244A (en) Genes and genetic elements associated with sensitivity to chemotherapeutic drugs
Liu et al. PRAC: A novel small nuclear protein that is specifically expressed in human prostate and colon
JP2001512005A (ja) 内胚葉において発現する分泌タンパク質の5’est
US20050164393A1 (en) Method for identifying genes encoding signal sequences
KR940000199B1 (ko) 인간 reg 단백질
JP2002541799A (ja) Pcrによるクローニング方法
Perry et al. Isolation of a mouse heat-shock gene (hsp68) by recombinational screening
EP0426455B1 (en) Cloning vector plasmid, vector-primer derived therefrom and preparation method of cDNA bank using the same
WO1994020618A1 (en) Genetic suppressor elements associated with sensitivity to chemotherapeutic drugs
US5766923A (en) Isolated nucleic acid encoding ligands for FGFR
US4985359A (en) Vectors and methods for the construction of cDNA libraries
JPH10500311A (ja) 核タンパク質と相互作用する因子
Onyango et al. Molecular cloning and expression analysis of five novel genes in chromosome 1p36
WO2001009310A1 (en) 5'ENRICHED cDNA LIBRARIES AND A YEAST SIGNAL TRAP
US5612190A (en) DNA molecule encoding bovine group I phospholipase A2 receptor
JP2002517194A (ja) C.エレガンスのunc−53タンパク質のヒトホモログ