JPH04116282U - 軌道走行車の非常停止装置 - Google Patents

軌道走行車の非常停止装置

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JPH04116282U
JPH04116282U JP2792091U JP2792091U JPH04116282U JP H04116282 U JPH04116282 U JP H04116282U JP 2792091 U JP2792091 U JP 2792091U JP 2792091 U JP2792091 U JP 2792091U JP H04116282 U JPH04116282 U JP H04116282U
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JP
Japan
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worker
vehicle
workbench
emergency stop
clutch
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JP2792091U
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English (en)
Inventor
沢 賢 哉 三
木 俊 介 黒
東 恒 明 伊
桁 健 一 井
大 治 大久保
島 勝 昭 小
Original Assignee
いすゞ自動車株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業台上の作業員が転落したり失神等により
倒れたりした場合、軌道走行車を自動的に非常停止させ
ること。 【構成】 軌道走行車の車両として電子制御自動変速機
付車両を用いる一方、転落とか失神による転倒とかの異
常事態が作業員に発生したことを検知する作業員異常発
生検知手段(作業員が動いていることを検知する移動体
検知センサ6Aなど)を取り付ける。そして、その検知
信号が出た時には、自動的にタイヤ駆動輪を制動して、
車両を停止させる。タイヤ駆動輪の制動は、電子制御の
変速機およびクラッチを作業台から遠隔制御し、ギヤを
走行ギヤにしてクラッチをつなぐと共に、エンジンを停
止させることにより行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、作業台の作業員が転落したり失神等により倒れたりした場合の、軌 道走行車の非常停止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
軌道走行車には、鉄道のレールの上を走行し、上空に架設してある種々の工作 物(例、架線)の修理,点検をするためのものがある。軌道走行車には、昇降す る作業台が具えられており、その上に作業員が乗って高所にある工作物の作業を する。
【0003】 そのような軌道走行車として、通常の道路を走行できると共に、レール上をも 走行できるようにしたものが既に提案されている(例えば実開昭54−143508号公 報)。
【0004】 図16は、そのような軌道走行車の外観概要図である。図16において、1は 車両、1−1は前輪(タイヤ)、1−2は後輪(タイヤ)、2は作業台、3は操 作パネル、12は昇降用油圧シリンダ、13はエンジン、14はクラッチ、15 は支持部材、16は鉄車輪、17は鉄車輪ブレーキ、18はレールである。
【0005】 軌道走行車は、踏切等からレールに乗り入れるが、その際、道路走行中は格納 している鉄車輪16を、車両前後のレールに嵌まるように下ろす。そして、駆動 輪であるタイヤの後輪1−2はレールに接触させたままとし、タイヤの前輪1− 1は、車体前部を油圧により押し上げることにより、レールから浮かせる。鉄車 輪16は、レール18に沿ってガイド的に走行するだけであり、前進,後退の駆 動力は後輪1−2から供給される。
【0006】 作業台2は、作業台支持フレーム11を押し上げる昇降用油圧シリンダ12に よって昇降させられる。その昇降の操作は、作業台2に乗り込んだ作業員が、そ こに設けられている操作パネル3のスイッチを操作することにより行う。
【0007】 図示されてはいないが、作業台2には、鉄車輪ブレーキ17を作動させるため の鉄車輪ブレーキペダルが設けられている。これは、所望しないのに車両1が動 き出した時に、作業台2に居る作業員が、車両1を非常停止させることが出来る ようにするための装置である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の軌道走行車では、作業台2にしか作業員が居な い状況で、その作業員が転落したり感電等で失神して倒れたりした場合には、軌 道走行車のブレーキをかけることが出来ず、暴走してしまうという問題点があっ た。
【0009】 本考案は、以上のような問題点を解決することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本考案の軌道走行車の非常停止装置では、作業台上 の作業員に異常が発生したことを検知する作業員異常発生検知手段からの信号に より、エンジンを停止させると共に車両内の電子制御される変速機とクラッチと を制御して走行ギヤにてクラッチを接続し、レール表面に載せられたタイヤ駆動 輪を制動することとした。
【0011】
【作 用】
軌道走行車の車両として電子制御自動変速機付車両を用いる一方、転落とか失 神による転倒とかの異常事態が作業員に発生したことを検知する作業員異常発生 検知手段を取り付ける。そして、その検知信号が出た時には、自動的にタイヤ駆 動輪を制動して、車両を停止させる。タイヤ駆動輪の制動は、電子制御の変速機 およびクラッチを作業台から遠隔制御し、ギヤを走行ギヤにしてクラッチをつな ぐと共に、エンジンを停止させることにより実現する。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。近年では、変速機操 作およびクラッチ操作が電子的に制御されている自動車が急速に増加しているが 、本考案では軌道走行車に使う自動車が、そのような電子制御自動変速機付車両 であることを前提としている。
【0013】 本考案では、作業台2から作動させることが出来るブレーキ系統として、鉄車 輪ブレーキペダルを踏んで鉄車輪ブレーキ17を作動させる従来の系統の外に、 タイヤ駆動輪である後輪1−2に制動をかける第2のブレーキ系統を設け、それ を作業員が転落したり倒れたりした時に自動的に作動させるものである。
【0014】 (第1実施例) 図1は本考案の第1実施例のブロック構成図であり、図2は第1実施例におけ る軌道走行車の概要図である。これらの図において、符号は図16のものに対応 し、4は非常停止スイッチ、5は作業台側コントロール・ユニット、6Aは移動 体検知センサ、7は補助コントロール・ユニット、8は主コントロール・ユニッ ト、9はエンジン停止リレー、10はクラッチ・アクチュエータである。
【0015】 作業台2には、作業員異常発生検知手段として、作業員が無事に作業している か否かを検知する移動体検知センサ6Aを設け、その検知信号を操作パネル3内 の作業台側コントロール・ユニット5に入力する。図3は、第1実施例の場合の 作業台2を示す図であり、2−1は手すり、2−2は床である。移動体検知セン サ6Aを、作業台2の適宜箇所(例えば手すり2−1)に取り付け、移動体を検 知する。作業台2の中で動き回るものは作業員に外ならないから、移動体検知セ ンサ6Aは、作業員の存在を検知することになる。
【0016】 図4は、移動体検知センサ6Aの動作を説明する図である。20は作業員、2 1は放射波、22は反射波である。移動体検知センサ6Aとしては、例えば赤外 線や超音波あるいはレーザー光を放射して、その反射信号を監視することにより 検知するものを用いることが出来る。もし、作業員20が無事で作業をして居れ ば、作業台2の中で姿勢を変えたり動いたりしている筈であるから、反射信号は 先に検知した反射信号と同じであり続けることはない。
【0017】 しかし、作業員20が転落して作業台2より居なくなってしまったり、失神し て倒れてしまったりした場合には、反射信号は変化しなくなる。このことにより 、作業員に異常が発生したと判断することが出来る。
【0018】 そこで、移動体検知センサ6Aからの検知信号を、作業台側コントロール・ユ ニット5を経由して、車両1側の主コントロール・ユニット8に伝える。電子制 御自動変速機付車両では、主コントロール・ユニット8より車両の駆動部関係へ の信号が発せられようにされているから、その機構を利用して前記検知信号でブ レーキがかけれるようにする。それを次に説明する。
【0019】 車両1側には、主コントロール・ユニット8からの信号により動作が制御され るエンジン停止リレー9が設けられる。エンジン停止リレー9は、エンジンへの 燃料供給を遮断するためのものである。更に、車両1側には、クラッチ・アクチ ュエータ10に制御信号を発する補助コントロール・ユニット7が、設けられる 。
【0020】 移動体検知センサ6Aから、移動する作業員20が存在しないという検知信号 が発せられると、エンジン停止リレー9が作動させられ、駆動源たるエンジンが 停止される。同時に、クラッチ・アクチュエータ10が作動させられ、クラッチ が接続される。
【0021】 その時のギヤが走行ギヤ(ニュートラル以外)であれば、丁度エンジンブレー キと同じ原理で後輪1−2にはブレーキがかかり、停止する(後輪1−2は、停 止しているエンジンのピストンを動かさない限り回転できないから、車両1は停 止する)。エンジン停止リレー9は、作動して数秒経過すれば自動的に元の供給 状態に復帰し、次のエンジン始動にそなえる。
【0022】 しかし、ギヤがニュートラル(N)であった場合には、クラッチをつないでも 後輪1−2は容易に回転してしまうから、ブレーキはかからない。そこで、クラ ッチ・アクチュエータ10を作動させるに際しては、ギヤがニュートラルか否か を判定し、ニュートラルなら走行ギヤにシフトしてからクラッチをつなぐ。
【0023】 なお、エンジン停止リレー9およびクラッチ・アクチュエータ10への非常停 止信号は、主コントロール・ユニット8から2手に分けるのではなく、作業台側 コントロール・ユニット5から主コントロール・ユニット8へ送る段階で、エン ジン停止リレー9専用の信号とクラッチ・アクチュエータ10専用の信号とに分 けて送った方がよい。なぜなら、一方の信号経路に何らかの故障が生じても、他 方の信号経路が健在ならば、クラッチの接かエンジン停止かの何れかは実現でき 、車両1の停止に寄与するからである。
【0024】 また、操作パネル3に、押せば非常停止信号を発する非常停止スイッチ4を設 け、この信号によってもエンジン停止リレー9,クラッチ・アクチュエータ10 を作動させるようにすることが出来る。そのようにすれば、作業員が操作できる ブレーキ系統が2系統となり、鉄車輪ブレーキ17の系統が故障したとしてもブ レーキをかけることが出来、信頼性が向上する。
【0025】 図5は、第1実施例における非常停止動作を説明するフローチャートであり、 作業台側コントロール・ユニット5における処理を示す。以下は、フローチャー トのステップ1〜7について説明する。
【0026】 ステップ1 移動体検知センサ6Aのセンサ出力Sを読み込む。 ステップ2 前回読み込んだセンサ出力と同じか調べる ステップ3 同じでなければ、作業員20の動きがあるということであるから、 作業員20は無事である。従って、非常停止をする必要がない。そこで、タイム カウンタTの値を0にする。タイムカウンタTは、センサ出力Sに変化がなくな ったまま、所定時間経過したかどうかを記録するために設けられている。その所 定時間が経過した時、非常停止の動作を開始する。
【0027】 ステップ4 前回のセンサ出力Sと同じ時には、タイムカウンタTの値が所定 値(ここでは5としている)より小であるか否かをチェックする。これにより、 非常停止の動作を開始するか否かを判断する。5という値が、先に述べた所定時 間に相当する。5という値は1例であり、図5のフローチャートが流される時間 的間隔や、作業員に異常があったと判定しても差支えないセンサ出力Sの無変化 継続時間等を考慮して、適宜決定される。例えば、フローチャートが1秒間に1 回流されるものであり、一方、5秒間もセンサ出力Sに変化がなければ異常と判 断して差支えなしというのであれば、「5」という数値に設定する。
【0028】 ステップ5 タイムカウンタTの値が所定値(5)より小であれば、1を加算 する。もう少しの間待って、様子を見るためである。 ステップ6 タイムカウンタTの値が所定値に達していれば、作業台2内に移動 物体が見出されないまま所定時間経過したということであり、作業員に異常があ ったと判断される。そこで、前記したように、エンジン停止リレー9,クラッチ ・アクチュエータ10を作動させて、車両を自動的に非常停止させる。 ステップ7 次回の非常停止動作に備えるため、タイムカウンタTを0に戻して おく。
【0029】 以上述べた例では、車両1の後輪が駆動輪である場合であるが、前輪が駆動輪 である場合には、当然のことながら前輪に制動をかけることになる。
【0030】 なお、作業台側コントロール・ユニット5と車両側の主コントロール・ユニッ ト8との通信は、電気的に絶縁した状態で行う方が望ましいので、両者の間は電 線ではなく光ファイバーケーブルで接続する方がよい。その場合、双方のコント ロール・ユニットには、電気信号と光信号との間の変換をする構成が具えられる (以下の実施例でも、同様)。
【0031】 (第2実施例) 図6は本考案の第2実施例のブロック構成図、図7は第2実施例における軌道 走行車の概要図であり、符号は図1,図2のものに対応している。そして、6B は作業員異常発生検知手段としての被加圧面積センサである。ここに被加圧面積 センサ6Bとは、圧力が加えられている面積の広さを検知するセンサと定義する 。第2実施例では、作業員が作業台2上に無事で存在していることの検知をする のに、作業台2の床に敷き詰めた被加圧面積センサ6Bを用いて行う。
【0032】 図8は、第2実施例の場合の作業台2を示す図であり、符号は図3のものに対 応している。被加圧面積センサ6Bとしては、例えば圧電素子を用いる。そして 、これを、作業台2の床2−2に、一定の間隔(例えば5cm間隔)で敷き詰め る。作業台2に作業員が乗ると、足の裏で踏まれた圧電素子は加圧され、起電力 を発生する。踏まれる圧電素子の数が多いと、合計の起電力は大となる。作業員 が居ないと、合計起電力は0である。しかし、失神して倒れたりすると、加圧さ れる圧電素子の数は、立って踏んでいる場合に比し極めて多くなり、合計起電力 も極めて大となる。このような関係を利用して、作業員に異常があったか否かを 検知することが出来る。
【0033】 図10は、第2実施例における非常停止動作を説明するフローチャートであり 、作業台側コントロール・ユニット5における処理を示す。以下は、フローチャ ートのステップ1〜10について説明する。
【0034】 ステップ1 発生する被加圧面積センサ6Bの合計起電力を或る基準値S0 と 比較して、作業員に異常があったか否かを調べるわけであるが、その比較の基準 値S0 が0であるか否かチェックする。 ステップ2 0であれば、基準値S0 を設定する。基準値S0 は、作業台2に作 業員全員が上がった時の、被加圧面積センサ6Bからの合計起電力を基にして設 定する。同じ人の足でも、被加圧面積センサ6Bを踏む位置によって合計起電力 は多少異なる。
【0035】 図9は、足の位置により被加圧面積センサ6Bからの出力が多少異なることを 示す図である。斜線を施された被加圧面積センサ6Bが、足23に踏まれている ものである。同じ足23でも、図9(イ)のような位置に足を置いた場合と、図 9(ロ)のような位置に足を置いた場合とでは、合計起電力に差が出て来る。従 って、そのような差は絶えず現れるということを考慮した上で、基準値S0 を設 定する。
【0036】 なお、ステップ1で基準値S0 が0でない場合直ちにステップ3に進むが、そ れは、前回以前に処理が図10のフローチャートを流れて行く際に、その時の流 れのステップ2で設定されているからである。
【0037】 ステップ3 被加圧面積センサ6Bのセンサ出力S(つまり合計起電力)を、 み込む。 ステップ4 センサ出力Sが、基準値S0 より大であるか否かチェックする。大 であると、作業員が失神して床2−2に倒れていることが一応予測される。 ステップ5 センサ出力Sが、基準値S0 の半分より小であるか否かチェックす る。作業員が作業台2内を歩く時には、片足を空中に上げている期間があるから 、基準値S0 の半分になる期間は有る。しかし、半分より小になるというのは、 作業員が転落等により作業台2から居なくなってしまった時か、両足で飛び上が っている時である。従って、このチェックにより、作業員の転落等を一応予測す る。
【0038】 ステップ6 センサ出力Sが、基準値S0 の半分より小さくない場合(NOの 場合)には、作業員は無事であると考えて良い。従って、非常停止をする必要が ない。そこで、タイムカウンタTの値を0にする。タイムカウンタTは、作業員 の身に異常が予測された時に、所定時間経過したかどうかを記録するために設け られている。その所定時間が経過した時、非常停止の動作を開始する。
【0039】 ステップ7 センサ出力Sが基準値S0 より大の時(作業員が床2−2に倒れ た時)、または基準値S0 の半分より小の時(作業員が転落した時)には、タイ ムカウンタTの値が所定値(ここでは5としている)より小であるか否かをチェ ックする。このチェックにより、非常停止の動作を開始するか否かを判断する。 所定時間の決め方は、第1実施例で説明した(図5のステップ4の説明)のと同 様にして、適宜決定する。
【0040】 ステップ8 タイムカウンタTの値が所定値(5)より小であれば、1を加算 する。もう少しの間待って、様子を見るためである。 ステップ9 タイムカウンタTの値が所定値に達していれば、作業員に異常があ ったことは確実と判断する。そして、前記したように、エンジン停止リレー9, クラッチ・アクチュエータ10を作動させて、車両を自動的に非常停止させる。 ステップ10 次回の非常停止動作に備えるため、タイムカウンタTを0に戻し ておく。
【0041】 (第3実施例) 図11は本考案の第3実施例のブロック構成図、図12は第3実施例における 軌道走行車の概要図であり、符号は図1,図2のものに対応している。そして、 6Cは、作業員異常発生検知手段としての荷台荷重センサである。作業員が作業 台2より転落した場合、荷台の荷重は、作業員の体重分だけ軽くなる。従って、 荷台の荷重を監視することにより、作業員が転落したかどうかを検知することが できる。
【0042】 荷台荷重センサ6Cの検出信号は、補助コントロール・ユニット7に入力され 、エンジン停止リレー9,クラッチ・アクチュエータ10を作動させて非常停止 を行う。
【0043】 荷台荷重センサ6Cとしては、車両1のリヤアクスルとシャーシフレームとの 上下方向の間隔を計測するものがある。荷重が重くなれば、その間隔は小となる し、軽くなれば大となる。また、荷重に応じてレバーを回動させ、その回動量に より荷重を検出するものもある。レバーの回動量は、例えば磁石と磁気抵抗素子 との相対的位置を該レバーにより変えるようにして、磁力変化を検出することに より、検出することが出来る。
【0044】 図13は、荷台荷重センサ6Cの動作を説明する図である。この図の荷台荷重 センサ6Cとしては、回動するレバーを具えたものを用いている。24はシャー シフレーム、25はリヤアクスル、26はレバー、27はロッドである。荷台荷 重センサ6Cは、シャーシフレーム24に固着される。レバー26にはロッド2 7が接続され、そのロッド27の他端はリヤアクスル25に固着される。図14 は、シャーシフレーム24に取り付けられた荷台荷重センサ6Cを、上方から見 た図である。28はタイヤ(後輪)である。
【0045】 作業員が作業台上に乗っている時、荷台荷重センサ6Cやシャーシフレーム2 4は、図13の実線の位置にあるとする。作業員が転落した時、荷重はその体重 分だけ軽くなるため、点線の位置へと上昇する。この上昇によりレバー26は回 動し、荷台荷重センサ6Cの検出信号は、転落したことを知らせる値となる。
【0046】 図15は、第3実施例における非常停止動作を説明するフローチャートであり 、補助コントロール・ユニット7における処理を示す。以下は、フローチャート のステップ1〜10について説明する。
【0047】 ステップ1 作業台側コントロール・ユニット5の電源が、オンになっている かどうかチェックする。これにより、作業員が作業台2に上がって作業を開始し ようとしているかどうかの確認をする。(なお、第1実施例,第2実施例では、 作業員異常発生検知手段(移動体検知センサ6A,被加圧面積センサ6B)が作 業台2に具えられており、その検出信号は、作業員により電源がオンされた作業 台側コントロール・ユニット5に入力されるから、当初、作業員が作業台2上に 存在していることは確認される。)
【0048】 ステップ2 荷台荷重センサ6Cからのセンサ出力Sを或る基準値S0 と比較 して、作業員に異常があったか否かを調べるわけであるが、その比較の基準値S 0 が0であるか否かチェックする(図10のステップ1と同趣旨)。 ステップ3 0であれば、基準値S0 を設定する。基準値S0 は、作業台2に作 業員全員が上がった時の、荷台荷重センサ6Cからの検出値を基にして設定する 。なお、ステップ2で基準値S0 が0でない場合直ちにステップ4に進むが、そ れは、前回以前に処理が図15のフローチャートを流れて行く際に、その時の流 れのステップ3で設定されているからである。
【0049】 ステップ4 荷台荷重センサ6Cのセンサ出力Sを、読み込む。 ステップ5 センサ出力Sが、基準値S0 より所定値Wを差し引いた値より小で あるか否かチェックする。ここに所定値Wは、作業員1人の体重分に相当する値 を目安にして決める。作業員には大柄な人も小柄な人もあるであろうが、小柄な 人(例えば40Kg)の体重を目安にする。これは、作業員が転落したかどうか を判断するためであるから、所定値Wを大にしておくと、小柄な人が転落した場 合に検知できないことになるからである。
【0050】 ステップ6 センサ出力SがS0 −Wより小になってはいない場合には、作業 員は転落してはいないと判断する。従って、非常停止をする必要がない。そこで 、タイムカウンタTの値を0にする。タイムカウンタTは、作業員の身に異常が 予測された時に、所定時間経過したかどうかを記録するために設けられている。 その所定時間が経過した時、非常停止の動作を開始する。
【0051】 ステップ7 センサ出力SがS0 −Wより小の時には、作業員が転落したと一 応判断されるが、念のため時間の経過を見て判断する。即ち、タイムカウンタT の値が所定値(ここでは5としている)より小であるか否かをチェックする。こ のチェックにより、非常停止の動作を開始するか否かを判断する。タイムカウン タTの値と比較する所定値は、第1実施例のところで述べた(図5のステップ4 )のと同様にして、適宜決定する。
【0052】 ステップ8 タイムカウンタTの値が所定値(5)より小であれば、1を加算 する。もう少しの間待って、様子を見るためである。 ステップ9 タイムカウンタTの値が所定値に達していれば、作業員が転落した ことは確実であると判断する。そこで、前記したように、エンジン停止リレー9 ,クラッチ・アクチュエータ10を作動させて、車両を自動的に非常停止させる 。 ステップ10 次回の非常停止動作に備えるため、タイムカウンタTを0に戻し ておく。
【0053】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案の軌道走行車の非常停止装置によれば、作業台上に上 がっている作業員に、転落とか失神による転倒とかの異常事態が発生しても、そ れを作業員異常発生検知手段が検知して自動的に車両を停止させるので、軌道走 行車が暴走してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例のブロック構成図
【図2】第1実施例の場合の軌道走行車の概要図
【図3】第1実施例の場合の作業台を示す図
【図4】移動体検知センサの動作を説明する図
【図5】第1実施例における非常停止動作を説明するフ
ローチャート
【図6】本考案の第2実施例のブロック構成図
【図7】第2実施例の場合の軌道走行車の概要図
【図8】第2実施例の場合の作業台を示す図
【図9】足の位置により被加圧面積センサからの出力が
多少異なることを示す図
【図10】第2実施例における非常停止動作を説明する
フローチャート
【図11】本考案の第3実施例のブロック構成図
【図12】第3実施例の場合の軌道走行車の概要図
【図13】荷台荷重センサの動作を説明する図
【図14】取り付けられた荷台荷重センサを上方から見
た図
【図15】第3実施例における非常停止動作を説明する
フローチャート
【図16】従来の軌道走行車の外観概要図
【符号の説明】
1 車両 1−1 前輪 1−2 後輪 2 作業台 2−1 手すり 2−2 床 3 操作パネル 4 非常停止スイッチ 5 作業台側コントロール・ユニット 6A 移動体検知センサ 6B 被加圧面積センサ 6C 荷台荷重センサ 7 補助コントロール・ユニット 8 主コントロール・ユニット 9 エンジン停止リレー 10 クラッチ・アクチュエータ 11 作業台支持フレーム 12 昇降用油圧シリンダ 13 エンジン 14 クラッチ 15 支持部材 16 鉄車輪 17 鉄車輪ブレーキ 18 レール 20 作業員 21 放射波 22 反射波 23 足 24 シャーシフレーム 25 リヤアクスル 26 レバー 27 ロッド 28 タイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井 桁 健 一 藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車株式会社 藤沢工場内 (72)考案者 大久保 大 治 藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車株式会社 藤沢工場内 (72)考案者 小 島 勝 昭 藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車株式会社 藤沢工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業台上の作業員に異常が発生したこと
    を検知する作業員異常発生検知手段からの信号により、
    エンジンを停止させると共に車両内の電子制御される変
    速機とクラッチとを制御して走行ギヤにてクラッチを接
    続し、レール表面に載せられたタイヤ駆動輪を制動する
    ことを特徴とする軌道走行車の非常停止装置。
JP2792091U 1991-03-29 1991-03-29 軌道走行車の非常停止装置 Pending JPH04116282U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019034857A (ja) * 2015-11-24 2019-03-07 ジェイエルジー インダストリーズ インク.Jlg Industries Inc. 組み合わされた作業プラットフォーム/システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0211463A (ja) * 1988-06-29 1990-01-16 Hitachi Ltd モノレール車両の救援渡り装置

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