JPH04115709U - 壁面用照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】スピーカの取付作業を簡単にでき、照明とスピ
ーカのバランスをとることができる壁面用照明器具を提
供する。 【構成】器具本体１の透光開口３９を間にして上下にス
ピーカ収納部３８とランプ収納部２２を配設し、ランプ
収納部２２に設けたランプ４０のランプ光を透光開口３
９内に設けた反射板３で外部に反射させ、スピーカ収納
部３８の透光開口３９側を補助反射板４で被覆するとと
もに透光開口３９の前方に傾斜させ、しかも補助反射板
４に音出し孔１７を形成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、間接照明等に適用される壁面用照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、天井に埋め込まれたり壁面に取付けられるスピーカは、照明器具の取付 工事とは別に施工されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、照明工事とスピーカ工事が別々のため作業が煩雑になるとともに、ス ピーカと照明との取付面での割付がアンバランスになることがあった。 したがって、この考案の目的は、スピーカ取付作業を簡単にでき、しかも照明 とスピーカとのバランスをとることができる壁面用照明器具を提供することであ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の壁面用照明器具は、下端部にランプ収納部を設け上端部にスピーカ 収納部を設け前記ランプ収納部および前記スピーカ収納部の間の側面に透光開口 を形成した器具本体と、前記ランプ収納部に配設されたランプソケットと、前記 透光開口の奥側に配設されて前記ランプソケットに装着されたランプのランプ光 を透光開口より外方に反射する反射板と、多数の音出し孔を有し前記反射板の上 端部に連続して前記スピーカ収納部の前記透光開口側を被覆するとともに前記透 光開口の前方側に傾斜した補助反射板と、前記スピーカ収納部に配設されたスピ ーカとを備えたものである。

【０００５】

【作用】

この考案の構成によれば、ランプを点灯するとランプ光が透光開口より外部に 出光する。またスピーカを鳴動させるとスピーカ音が補助反射板の音出し孔より 出る。この場合、器具本体にスピーカ収納部を設けたため、設備をシステム化で きスピーカ取付作業が簡単になるとともに、ランプ収納部とスピーカ収納部とを 透光開口を間にして対峙するように器具本体に配設したため、ランプとスピーカ とのバランスをとることができ、また補助反射板の裏面側のスペースにスピーカ を取付けることにより器具を大型化することがなく、しかも補助反射板が透光開 口の前方側に傾斜しているため、透光開口から音が出やすい。

【０００６】

【実施例】

この考案の一実施例を第１図ないし第５図により説明する。すなわち、この壁 面用照明器具は、器具本体１と、ランプソケット２と、反射板３と、補助反射板 ４と、スピーカ５とを有する。 器具本体１は、下端部にランプ収納部２２を設け上端部にスピーカ収納部３８ を設けランプ収納部２２およびスピーカ収納部３８の間の側面に透光開口３９を 形成している。ランプソケット２は、ランプ収納部２２に配設されている。反射 板３は、透光開口３９の奥側に配設されてランプソケット２に装着されたランプ ４０のランプ光を透光開口３９に反射する。補助反射板４は、多数の音出し孔１ ７を有し反射板３の上端部に連続してスピーカ収納部３８の下側である透光開口 ３９側を被覆するとともに透光開口３９の前方側に傾斜している。スピーカ５は 、スピーカ収納部３８に配設されている。

【０００７】 以下詳細に説明すると、器具本体１は、略直角に相隣接する一対の側板６，７ の上下に天板３５および底板３６を有するとともに、一対の側板６，７にまたが る点検口８を形成し、壁の出隅部に予め形成された凹部１５に一対の側板６，７ が挿入され、かつ一対の側板６，７の外側縁９が出隅部の各壁面１０，１１に位 置するように、凹部１５に取付けられている。

【０００８】 壁は、建物の壁に装設された断面三角形のパイプシャフトにより形成される出 隅部を実施例としている。そして、パイプシャフトの各壁面１０，１１の縁部に ボルト１６により器具本体１の側板６，７の外側縁９が取付けられて固定されて いる。点検口８は凹部１５を形成する壁面１０，１１の縁部間にまたがる幅を有 し、高さは上下端が四角形の天板３５および四角形の底板３６にそれぞれ接近し た位置となる大きさを有し、点検口８を通して配線，配管および設備の点検がな される。

【０００９】 反射板３７は、器具本体１内の側板６，７の内面に沿う形状をもち、一側縁１ ２が側板６，７の外側縁９の一方にヒンジ１３により取付けられ、他側縁３１が 側板６，７の外側縁９の他方にラッチ１４により着脱自在に取付けられている。 この反射板３７は第２図および第４図に示すように、上側に補助反射板４を有 し下側に底部１８を有し、補助反射板４の前縁に横断面Ｌ字形の前板１９が前方 に突出するように取付けられ、その内側にスピーカ収納部３９を形成するととも に、前板１９にブレーカ２０および出火表示灯２１を設けている。底部１８は器 具本体１の底板３６との間にランプ収納部３をおいた高さで反射板３７にねじ２ ４により取付けられ、中心にランプ孔２５が形成され、グレア防止のための横断 面Ｌ字形の前隠し板２６が前方に突出するように底部１８の前側に配置されねじ ２４により反射板３７および底部１８に取付けられ、透光開口４の下側縁部５を 形成している。また前隠し板２６にはネームプレートなどのパネル２７が設けら れている。

【００１０】 ランプ４０は、器具本体１の底板３６側に取付けられて反射板３７に照射する 。すなわち、底板３６のランプ収納部２２上にソケット台２８が取付けられ、ソ ケット台２８にランプソケット２が取付けられ、このランプソケット２にランプ ４０が装着されている。またソケット台２８にラッパ形の反射板３０が取付けら れてランプ孔２５に向けられている。

【００１１】 この実施例によれば、ランプ４０を点灯するとランプ光が透光開口３９より外 部に出光する。またスピーカ５を鳴動させるとスピーカ音が補助反射板４の音出 し孔１７より出る。この場合、器具本体１にスピーカ収納部３８を設けたため、 設備をシステム化できスピーカ取付作業が簡単になるとともに、ランプ収納部２ ２とスピーカ収納部３８とを透光開口３９を間にして対峙するように器具本体１ に配設したため、ランプ４０とスピーカ５とのバランスをとることができ、また 補助反射板４の裏面側のスペースにスピーカ５を取付けることにより器具を大型 化することがなく、しかも補助反射板４が透光開口３９の前方側に傾斜している ため、透光開口３９から音が出やすい。

【００１２】 なお、前記透光開口３９を形成する前板１９および前隠し板２６の前面は凸形 になっているが平面でもよい。

【００１３】

【考案の効果】

この考案の壁面用照明器具は、器具本体にスピーカ収納部を設けたため、設備 をシステム化できスピーカ取付作業が簡単になるとともに、ランプ収納部とスピ ーカ収納部とを透光開口を間にして対峙するように器具本体に配設したため、ラ ンプとスピーカとのバランスをとることができ、また補助反射板の裏面側のスペ ースにスピーカを取付けることにより器具を大型化することがなく、しかも補助 反射板が透光開口の前方側に傾斜しているため、透光開口から音が出やすいとい う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の斜視図である。

【図２】壁面用照明器具の断面図である。

【図３】その横断面図である。

【図４】正面図である。

【図５】補助反射板の破断正面図である。

【符号の説明】

１ 器具本体 ２ ランプソケット ３ 反射板 ４ 補助反射板 ５ スピーカ １７ 音出し孔 ２２ ランプ収納部 ３８ スピーカ収納部 ４０ ランプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下端部にランプ収納部を設け上端部にス
   ピーカ収納部を設け前記ランプ収納部および前記スピー
   カ収納部の間の側面に透光開口を形成した器具本体と、
   前記ランプ収納部に配設されたランプソケットと、前記
   透光開口の奥側に配設されて前記ランプソケットに装着
   されたランプのランプ光を透光開口より外方に反射する
   反射板と、多数の音出し孔を有し前記反射板の上端部に
   連続して前記スピーカ収納部の前記透光開口側を被覆す
   るとともに前記透光開口の前方側に傾斜した補助反射板
   と、前記スピーカ収納部に配設されたスピーカとを備え
   た壁面用照明器具。