JPH04114531U - フロントガラス - Google Patents

フロントガラス

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JPH04114531U
JPH04114531U JP2723791U JP2723791U JPH04114531U JP H04114531 U JPH04114531 U JP H04114531U JP 2723791 U JP2723791 U JP 2723791U JP 2723791 U JP2723791 U JP 2723791U JP H04114531 U JPH04114531 U JP H04114531U
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glass plate
reflective film
film
heat ray
windshield
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淳 川口
隆 室町
日出海 中井
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日本板硝子株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車や航空機のフロントガラスのうち、ヘ
ッドアップディスプレイを熱線反射の双方の機能を発揮
し得るようにする。 【構成】 フロントガラス1は外側ガラス板1aと内側
ガラス板1bとをポリビニルブチラール等の透明中間膜
2を介して貼着して構成され、外側ガラス板1aの室内
側面には熱線反射膜3が形成され、また内側ガラス板1
bの室内側面の下部にはヘッドアップディスプレイの反
射膜4が形成され、またフロントガラス1下方のダッシ
ュボード5には凹部6を形成し、この凹部6内に前記反
射膜4に映像を投影する蛍光表示管7を設けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車や航空機のフロントガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車や航空機のフロントガラスには安全性を確保するため合せガラスが用い られており、この合せガラスの間に太陽光の熱線を遮断する熱線反射膜を介在せ しめて、室内温度の上昇を抑えるようにしたものや、合せガラスの間に透明導電 膜からなるアンテナ膜を形成したものが知られている。
【0003】 一方、自動車を運転しているままの状態つまり前方を見たままの状態でスピー ドや回転数等の情報を知ることができるように、合せガラスの内側ガラス板の室 内側面に反射膜(ハーフミラー)を形成し、この反射膜にダッシュボード(イン ストルメントパネル)内に収めたスピードメータ等の表示装置の映像を映し出す ようにした所謂ヘッドアップディスプレイ(HUD)が実開昭62−24714 号に提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、フロントガラスは前方の視認性が良いものでなければならない。こ のため可視光線の透過率が一定値(我国や米国では70%以上)以上であること が要求されている。しかしながら上記の熱線反射膜或いはアンテナ膜とヘッドア ップディスプレイの反射膜とをガラスの厚み方向において重ねると、可視光線の 透過率が一定値以下となることがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく本願の第1考案は、熱線反射膜或いはアンテナ膜とヘッ ドアップディスプレイの反射膜とをガラスの厚み方向において重ねた場合でも一 定の可視光透過率を確保すべく、熱線反射膜或いはアンテナ膜として可視光透過 率が大きなものを用いた。
【0006】 また本願の第2考案は、一定の可視光透過率を確保すべく、ヘッドアップディ スプレイの反射膜とガラスの厚み方向において重なる部分については、熱線反射 膜或いはアンテナ膜を形成しないようにした。
【0007】
【作用】
例えば熱線反射膜の構造として、所定の光学厚みの高屈折率の透明誘電体層と 低屈折率の透明誘電体層とを交互に重ねたものとすると、光の干渉効果によって 太陽光のうち熱線のみを選択的に反射し、可視光を通す膜を形成できる。
【0008】
【実施例】
以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本考案 に係るフロントガラスの断面図、図2は同フロントガラスの要部拡大断面図であ る。
【0009】 フロントガラス1は外側ガラス板1aと内側ガラス板1bとをポリビニルブチ ラール等の透明中間膜2を介して貼着して構成され、外側ガラス板1aの室内側 面には熱線反射膜3が形成され、また内側ガラス板1bの室内側面の下部にはヘ ッドアップディスプレイの反射膜4が形成されている。
【0010】 この反射膜4は屈折率を1.8〜2.1、物理的膜厚を600〜900オング ストローム、可視光の透過率の低下を7.0〜8.5%に抑えることができるも のとし、その製法は例えば、チタンレジノイドとシリコーンレジノイドを含むメ タロオーガニックラスターをスクリーン印刷し、600℃で焼成して得る。尚、 この他にディッピング、ロールコーティング、蒸着或いはスパッタリング等で形 成してもよい。
【0011】 また、フロントガラス1下方のダッシュボード5には凹部6を形成し、この凹 部6内に前記反射膜4に映像を投影する蛍光表示管7を設け、蛍光表示管7から 発した光を反射させて乗員の目に入射するようにしている。
【0012】 ところで、前記熱線反射膜3は可視光透過率の大きなものとし、ヘッドアップ ディスプレイの反射膜4と重ねた場合でも可視光透過率が70%以上となるよう にしている。
【0013】 具体的には熱線反射膜3は図2(a)に示すように3層構造とし、外側ガラス 板1aに接する第1層3aと中間膜2に接する第3層3cはZnO、Bi23、T a25、ZrO2、TiO2等の透明誘電体或いはSnO2、ITO(スズをドープし た酸化インジウム)等の透明導電金属酸化物から構成し、第1層3aと第3層3 cは同一でも異なったものでもよく、更に複数の誘電体或いは金属酸化物から構 成してもよい。また第2層3bはAg、Al、Au、Pt、Rd等の貴金属、これら の混合物更にはこれらに微量の金属を混入した材料から構成している。
【0014】 上記の構成からなる熱線反射膜3をヘッドアップディスプレイの反射膜4と重 ねた場合でも可視光透過率が70%以上となるような可視光透過率の大きなもの とするには、第1層3aと第3層3cとの光学膜厚の比を0.8〜1.2好まし くは0.9〜1.1とし、第2層3bの物理的厚さを50〜100オングストロ ーム好ましくは60〜80オングストロームとする。また第1層3aから第3層 3cまで積層した時の物理的厚み(厚みの総和)は750〜850オングストロ ーム程度とする。
【0015】 また、熱線反射膜3を形成する面は図2(b)に示すように、内側ガラス板1 bの室外側面、或いは図2(c)に示すように内側ガラス板1bの室内側面とし てもよい。
【0016】 更に、熱線反射膜3としては貴金属層を設けずに光の干渉効果を利用した多層 膜としてもよい。具体的には、ガラス板に接する第1層を透明高屈折率物質と し、この透明高屈折率物質層の上に透明低屈折率物質を形成し、これをn回繰り 返して最終層を透明高屈折率物質とした構造。ガラス板に接する第1層を透明 高屈折率物質とし、この透明高屈折率物質層の上に透明低屈折率物質を形成し、 これをn回繰り返した構造。ガラス板に接する第1層を透明低屈折率物質とし 、この透明低屈折率物質層の上に透明高屈折率物質を形成し、これをn回繰り返 して最終層を透明低屈折率物質とした構造。などが考えられる。
【0017】 ここで透明高屈折率物質としては、TiO2、Ta25、ZrO2、SnO2、IT Oなどの酸化物またはこれらの混合物とし、各層を同一の透明高屈折率物質とし ても異なる透明高屈折率物質としてもよい。また上記酸化物の他に窒化物、酸窒 化物、硼化物或いは炭化物を用いてもよい。
【0018】 また透明低屈折率物質としては、SiO2、SiON、MgF2、NiSiOx、 AlSiOx、TiSiOx、TaSiOx等の珪酸化物またはこれらの混合物とし 、各層を同一の透明低屈折率物質としても異なる透明低屈折率物質としてもよい 。また上記珪酸化物の他に窒化物、酸窒化物、硼化物或いは炭化物を用いてもよ い。
【0019】 更に上記透明高屈折率物質層の光学膜厚H及び透明低屈折率物質層の光学膜厚 Lについては反射すべき近赤外線の波長λを800〜1200nmとした場合、 以下のようになる。
【0020】 即ち、前記の積層構造のものにあっては光学膜厚H、Lいずれもλ/4とし 、前記の積層構造のものにあっては最終層をなす透明低屈折率物質層の光学膜 厚Lをλ/8とし、他の層の光学膜厚H、Lをλ/4とし、更に前記の積層構 造のものにあっては第1層と最終層をなす透明低屈折率物質層の光学膜厚Lをλ /8とし、他の層の光学膜厚H、Lをλ/4とする。尚、前記の積層構造につ いては光学膜厚がこれに従わないものがある。
【0021】 図3は別実施例に係るフロントガラスを室内側から見た図であり、この実施例 にあっては可視光透過率が所定値以上の熱線反射膜3を形成した例を示し、熱線 反射膜3のうちヘッドアップディスプレイの反射膜4を形成する部分については 、熱線反射膜3を形成せず、熱線反射膜3とヘッドアップディスプレイの反射膜 4とが重ならないようにしている。
【0022】 そして、熱線反射膜3とヘッドアップディスプレイの反射膜4との境界部が目 立たないように、図4(a)〜(c)に示すようなぼかし部8を設けている。こ のぼかし部8は熱線反射膜3とヘッドアップディスプレイの反射膜4とを重ねる 場合に適用してもよい。
【0023】 次に具体的な実施例を(表1)及び(表2)に示す。ここで(表1)は熱線反 射膜3を構成する各層の材料と膜厚を示し、(表1)の実施例1及び2、比較例 1及び2は図2(a)に示した構造であり、実施例3及び4、比較例3及び4は 前記の積層構造のものであり、実施例5は前記の積層構造のものであり、実 施例6及び7は前記の積層構造のものであり、実施例8は前記の積層構造の ものであるが、L,H,Lの光学膜厚を加えた全体の光学膜厚がλ/2であり、 実施例9乃至12は図3に示した可視光透過率が所定値以上(70%以上)の熱 線反射膜3を用いた例である。また実施例及び比較例に用いた合せガラスは、外 側ガラスを2mm厚のブロンズガラス、内側ガラスを2mm厚のクリアガラスと した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【考案の効果】
以上に説明及び表から明らかなように本考案によれば、ヘッドアップディスプ レイの反射膜とガラスの厚み方向において重なる熱線反射膜またはアンテナ膜と して可視光透過率が大きなものを用いるか、或いは重なる部分については、熱線 反射膜またはアンテナ膜を形成しないようにしたので、フロントガラスとして要 求される可視光透過率を確保しつつ1枚のフロントガラスにヘッドアップディス プレイと熱線反射の2つの機能を兼持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るフロントガラスの断面図
【図2】同フロントガラスの要部拡大断面図
【図3】別実施例に係るフロントガラスを室内側から見
た図
【図4】ヘッドアップディスプレイの反射膜と熱線反射
膜との境界部の拡大図
【符号の説明】
1…フロントガラス、2…中間膜、3…熱線反射膜、4
…ヘッドアップディスプレイの反射膜、5…ダッシュボ
ード、7…表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G02B 27/02 A 9120−2K

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間膜を介して外側ガラス板と内側ガラ
    ス板とを貼着してなるフロントガラスにおいて、前記内
    側ガラス板の室内側面の一部には表示装置の映像を映し
    出す反射膜を形成し、また前記外側ガラス板の室内側
    面、内側ガラス板の室外側面若しくは内側ガラス板の室
    内側面にはガラス板の厚み方向から見て前記反射膜と重
    なるように可視光透過率が大きな熱線反射膜或いはアン
    テナ膜を形成したことを特徴とするフロントガラス。
  2. 【請求項2】 中間膜を介して外側ガラス板と内側ガラ
    ス板とを貼着してなるフロントガラスにおいて、前記内
    側ガラス板の室内側面の一部には表示装置の映像を映し
    出す反射膜を形成し、また前記外側ガラス板の室内側
    面、内側ガラス板の室外側面若しくは内側ガラス板の室
    内側面にはガラス板の厚み方向から見て前記反射膜と重
    なる部分を除いて可視光透過率が所定値以上の熱線反射
    膜或いはアンテナ膜を形成したことを特徴とするフロン
    トガラス。
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