JPH04114069A - 熱硬化性塗料組成物 - Google Patents

熱硬化性塗料組成物

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JPH04114069A
JPH04114069A JP23513190A JP23513190A JPH04114069A JP H04114069 A JPH04114069 A JP H04114069A JP 23513190 A JP23513190 A JP 23513190A JP 23513190 A JP23513190 A JP 23513190A JP H04114069 A JPH04114069 A JP H04114069A
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acid
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Mitsuhiro Fukuda
福田 光博
Motoshi Yabuta
籔田 元志
Yasushi Nakao
泰志 中尾
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱硬化性塗料組成物、更に詳し、くは、耐水性
、耐溶剤性、耐スリキズ性、仕上り外観および冷熱サイ
クル性が良好で、特に耐酸性にすぐれた塗膜を形成でき
る上塗塗料に適した塗料組成物に関する。
(従来の技術およびその課題) 従来、1分子中にカルボキシル基、エポキシ基およびヒ
ドロキシル基を同時に併存する重合体を主成分とする塗
料組成物はすでに知られている(特公昭47−3734
号)。しかし、該重合体の重合反応中にカルボキシル基
とエポキシ基とが反応しやす(、・高粘度でかつ分子量
分布が広くなるため、塗膜の仕上がり外し、耐酸性、@
瀉剤性および耐スリキズ性などが十分でないという欠陥
を有している。
また、エポキシ基含有樹脂とカルボキシル基含有樹脂と
からなる混合物を主成分とする塗料用樹脂組成物も知ら
れている(特公昭43−25645号)。しかし、該両
官能基のみの反応によって得られる硬化塗膜は架橋密度
が不十分で、硬化塗膜の耐溶剤性、耐ガソリン性、耐ス
リキズ性および耐酸性などが劣る。架橋密度を高くする
ためにこれらの官能基量を多くすると該両樹脂の相溶性
が低下するため好ましくない。
上記欠陥のうち、耐酸性については、酸性雨によるC膜
のエツチングの発生により大きな問題となっている。塗
膜のエツチングはPH3〜5の雨滴が塗膜上で濃縮され
、長時間、高温に置かれることにより促進されるものと
考えられる。夏季に屋外に放置されている車のボディー
温度は、黒、ダークブルー、赤等の濃彩色の場合、外気
温30℃で70℃程度、外気温35°Cで80℃程度に
もなり、高温下での耐酸性の向上が必要である。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは上記した欠陥を解決するため鋭意研究を行
なった結果、カルボキシル基とエポキシ基との硬化反応
に、水酸基とアミノ樹脂との硬化反応を追加し、さらに
基体樹脂であるアクリル樹脂のガラス転移温度を亮くす
ることによって上記欠陥のすべてを解消できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 (a)1分子中にカルボキシル基および水酸基を有し、
かつ水酸基価が40〜9olT1gKoH/gであるア
クリル樹脂、 (b)1分子中にエポキシ基および水酸基を有し、かつ
水酸基価が40〜90mgKOH/gtl”あるアクリ
ル樹脂、 (c)アミノ樹脂および (d)4級ホスホニウム塩 を主成分とし、(c)成分が(a)、(b)および(c
)の合計量に基いて5〜30重量%であり、かつ(a)
、(b)それぞれのアクリル樹脂のガラス転移温度(T
g)が50’Cを超えることを特徴とする熱硬化性塗料
組成物に関する。
本発明において、基体樹脂である(a)および(b)成
分のガラス転移温度を高くすることによって、夏場の高
温下においても塗膜がガラス状態で伴在しやすいため、
耐酸性の向上が図られるものと考えられる。
以下に本発明の熱硬化性塗料組成物(以下、「水組成物
」と略称することがある〕の各成分について詳細に説明
する。
(a)成分:1分子中にカルボキシル基および水酸基を
有し、かつ水酸基価が40〜90mgK OH/gであ
るアクリル樹脂。
カルボキシル基含有不飽和単量体および水酸基含有不飽
和単量体を必須成分とし、さらに必要に応じてその他の
不飽和単量体を共重合してなるTgが50℃を超えるア
クリル樹脂である。
カルボキシル基含有不飽和単量体は1分子中にカルボキ
シル基と重合性不飽和結合をそれぞれ少なくとも1個有
する化合物であり、具体的には、アクリル酸、メタクリ
ル酸などが例示でき、更に、マレイン酸、無水マレイン
酸、イタコン酸及びそれらのモノエステル化物も挙げら
れ、これらの1種以上を用いることができる。さらに、
これらのカルボキシル基含有不飽和単量体とε−カプロ
ラクトンとの付加物;下記水酸基含有不飽和単量体と二
塩基酸無水物との等モル付加物なども使用できる。
水酸基含有不飽和単量体は1分子中に水酸基と重合性不
飽和結合とをそれぞれ少なくとも1個以上有する化合物
であって、例えば、ビトロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、1.4−ブタンジ
オールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(
メタ)アクリレートのε−カプロラクトン付加物、ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレートのエチレン及びプロ
ピレン付加物等が挙げられ、これらの1種以上を用いる
ことができる。
その他の不飽和単量体は上記以外でかつ1分子中に重合
性不飽和結合を1個以上有する化合物であって、例えば
、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリ
レート、プロピル(メタ)アクリレ〜ト、n−ブチル(
メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート
、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)、
アクフレート、トリデシル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート等のアクリル酸およびメタア
クリル酸のエステル類を用いることができる。なお、例
えばメチル(メタ)アクリレートはメチルメタクリレー
トおよびメチルアクリレートを示す。また、スチレン、
a−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリ
ル、メタクリレートリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチロール
アクリルアミド、メチロールメタクリルアミド、塩化ビ
ニル、プロピレン、エチレン、02〜CIGのα−オレ
フィン等も使用できる。
(a)成分は常法により合成することができ、溶液重合
法、懸濁重合法、塊状重合法、乳化重合法等の公知の何
れの重合法にても製造することができる。その際、重合
開始剤としてはアゾビスイソブチロニトリル、4.4′
−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、ベンゾイルパー
オキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエト、クメンハイドロパーオキサイド、カリウムパサ
ルフエート、過酸化水素、2.2′−アゾビス(2−メ
チル−N−(2−ヒドロキシエチル)ブ。ビテフミド)
等を用いる。とが、き、よた必要に応じて連鎖移動剤と
してドデシルメルカプタン、メルカプトエタノール、α
−メチルスチレンダイマー等を用いることができる。
(a)成分に関し、水酸基価は40〜90mgKOH/
g、好ましくは45〜80mgK OH/ gの範囲に
あることが必要であり、40mgKOH/g未満ではア
ミン樹脂との架橋性が劣り、90mgK OH/gより
大きくなると塗膜の耐酸性が低下するので好ましくない
また、(a)成分の酸価は15〜150mgKOH/g
、特ニ30〜120 mg K OH/ g (D i
ji囲であることが好ましく、15より少ないとエポキ
シ基との硬化反応性が低下し、塗膜の耐酸性の向上が困
難となり、150より大きくなると重合体の溶剤溶解性
が低下しやすく、また(b)成分との相溶性が低下する
おそれがある。
また、(a)成分の数平均分子量はGPC(ゲルパーミ
ュエーションクロマトグラフィー)を用いたポリスチレ
ン換算に基いて、3,000〜30.000の範囲が好
ましく、3,000未満役耐候性、耐水性力8o、oo
oより大きくなると仕上り性が、それぞれ低下するおそ
れがある。
(b)成分=1分子中にエポキシ基および水酸基を有し
、かつ水酸基価が40〜90mgKOH/gであるアク
リル樹脂。
エポキシ基含有不飽和単量体および水酸基含有不飽和単
量体を必須成分とし、さらに必要に応じてその他の不飽
和単量体を用いて共重合してなるTgが50℃を超える
アクリル樹脂である。
エポキシ基含有不飽和単量体は1分子中にエポキシ基と
重合性不飽和結合とをそれぞれ1個以上有する脂肪族系
(脂環式を除()化合物であり、例えば、グリシジルメ
タアクリレート、グリシジルアクリレート、メチルグリ
シジルメタアクリレート、メチルグリシジルアクリレー
ト、アリルグリシジルエーテルが例示できる。これらを
1種以上用1ハることかできる。
また、水酸基含有単量体およびその他の不飽和単量体と
しては、前記したものを用いることが好ましい。
(b)成分に関し、水酸基価は40〜90mgK OH
/g、好ましくは45〜80mgK OH/ gの範囲
にあることが必要であり、40mgKOH/g未満では
アミノ樹脂との架橋性が劣り、90mgKOH/gより
太き(なると塗膜の耐酸性が低下するので好ましくない
エポキシ当量は250〜2,500、好ましくは300
〜2,000の範囲が望ましく、2.500より多いと
酸基との反応性が低下しやすくなるため耐酸性の向上が
十分でなくなるおそれがあり、250より小さくなると
(a)成分との相溶性低下をまねくことがある。
(a)、(b)それぞれのアクリル樹脂は、Tgが50
°Cを超えることが必要であり、好ましくは60〜10
0℃、更に好ましくは70〜90℃の範囲である。Tg
が50°C以下では耐酸性の点で所期の目的を達成しえ
ない。
(b)成分は上記単量体を用い、(a)成分と同様な方
法に基いて共重合せしめることによって得られる。
(b)成分の数平均分子量は前記GPCに基いて、3,
000〜30,000が好ましく、3.000より小さ
いと塗膜の耐候性・耐水性の低下、30,000より大
きいと塗膜の仕上り性などの低下をまねくことがある。
なお、本発明における(a)成分および(b)成分のT
gは、(a)、(b)各成分における単量体組成から、
それぞれ下記式によって求めることができる。
1       c、   C2cイ Tg(’K)  T、   T2      T’□(
c,C2−・・・・C,、、は、それぞれの単量体組成
における各モノマーの重量分率である。(c,十C2・
・・・・Cff1=1)であり、T、、T2・・・・・
T□はそれぞれの単量体組成における各単量体の単独ポ
リマーのTg(0K)である。) 各単量体の単独ポリマーのTgは、例えばPolyme
r Handbook (ボリマーハンドブ・ツク第2
版および第3版; J 、Brandeup 、 E 
、 H、Immergut著)などに記載されており、
これらの値から上記式によって樹脂のTgを容易に求め
ることができる。
(c)成分ニアミノ樹脂 架橋剤として作用するものであり、メラミン、尿素、ベ
ンゾグアナミン、水添ベンゾグアナミン、アセトグアナ
ミン、ステログアナミン、スピログアナミン、ジシアン
ジアミド等のアミノ成分とアルデヒドとの反応によって
得られるメチロール化アミン樹脂があげられる。アルデ
ヒドとしては、ポルノ、アルデヒド、パラホルムアルデ
ヒド・、アセトアルデヒド、ベンツアルデヒド等がある
また、このメチロール化アミン樹脂を通出なアルコール
によってエーテル化したものも使用でき、エーテル化に
用いられるアルコールの例としてはメチルアルコール、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロ
ピルアルコール、n −ブチルアルコール、i−ブチル
アルコール、2−エチルブタノール、2−エチルアルコ
−ルなどがあげられる。アミノ樹脂としてヘギサメトキ
シメチルメラミンやそのメトキシ基の一部なC2以上の
アルコールで置換したメラミン樹脂を用いるときは、例
えばパラトルエンスルホン酸のような常用の硬化触媒を
添加することが好ましい。
(b)成分二4級ホスホニウム塩 上記カルボキシル基とエポキシ基との架橋反応を促進す
るのに有効であって、例えば、メチルトリオクチルホス
ホニウムジメチルホスフェート、メチルトリブチルホス
ホニウムジメチルホスフエート、メチルトリフェニルホ
スホニウムジメチルホスフェート、テトラブチルホスホ
ニウムアセテート、ベンジルトリフェニルホスホニウム
アセテート、テトラブチルホスホニウムブロマイド、テ
トラブチルホスホニウムクロライド、テトラブチルホス
ホニウムアイオダイド、テトラフェニルホスホニウムブ
ロマイド、テトラフェニルホスホニウムクロライド、テ
トラフェニルホスホニウt\アイオグイド、ベンジルト
リフェニルホスホニウムブロマイド、ベンジルトリフェ
ニルホスホニウムクロライド、ベンジルトリフェニルホ
スホニウムアイオダイド、テトラブチルホスホニウノ、
ハイドロオキサイド、テトラフェニルホスホニウムテト
ラフェニルボレート等がある。さらにp−スチリルジフ
ェニルホスホニウムブロマイドの単量体、重合体および
それと共重合可能な単量体との共重合物がある。4級ホ
スホニウム塩は1種以上の混合物としても用いることが
できる。
本組成物は上記の(a)〜(d)成分を必須成分とする
ものであり、これらの構成比率は次のとおりが好ましい
(a)成分と(b)成分とは、該両成分の合計量に基い
て、(a)成分は5〜95重量%、特に30〜70重量
%、(b)成分は95〜5重量%、特に70〜30重量
%がそれぞれ適している。また、(c)成分は(a)、
、(b)および(c)成分の合計量に基いて5〜30重
量%、好ましくは10〜25重量%であって、この範囲
外では本発明の目的が達成できない。(d)成分は、(
a)成分と(b)成分との合計量100重量部あたり、
0.1〜5重量部、特に0.5〜3重量部が適している
本発明組成物は、上記主成分である(a)(b)、(c
)および(d)成分以外に、しオロジーコシトロール剤
及び塗膜補強剤として、(e)マイクロゲルを配合する
ことが好ましく、その添加量は、(a)、(b)および
(c)成分の合計固形分100重量部当り、1〜20重
量部の節回が好ましい。このようなマイクロゲルとして
(=、例えば、以下のマクロモノマーの存在下に、相互
に反応して結合することができる相補的官能基をそれぞ
れ有する少なくとも2種のビニル系単量体を各々0.5
重量%以上含有するビニル系単量体混合物、又は重合性
二重結合を2個以上含有する多ビニル単量体を0.5重
量%以上含有するビニル系単量体混合物を、それから形
成される重合体を溶解しない有機液体中で共重合及び架
橋反応せしめてなるマイクロゲルの分散液(特開昭51
−126287号公報、特開昭62−195008号公
報参照)が挙げられる。
上記マクロモノマーとしては、■少なくとも1000以
上の数平均分子量を有する12−ヒドロキシステアリン
酸自己縮合物の分子内に平均して約1.0個の重合性二
重結合を導入したマクロモノマー(A)  このマクロ
モノマーは、ポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)の
末端カルボキシル基にエポキシ基含有重合性不飽和化合
物(例えばグリシジルメタクリレート)を付加すること
によって得られる。■上記マクロモノマー(A)を、エ
ポキシ基含有重合性不飽和化合物を含有する重合性不飽
和モノマー混合物とグラフト共重合又はブロック共重合
させて得られる懸垂エポキシ基含有共重合体に重合性不
飽和カルボン酸を付加させて得られる、1分子中に約1
〜約IO個の重合性不飽和二重結合を有するマクロモノ
マー(B)。上記重合性不飽和モノマー混合物としては
、例えばメチルメタクリレートを主体とし、かつグリシ
ジルメタクリレートを含有するものが挙げられる。■エ
チレン性不飽和単量体の共重合体であって、溶解性パラ
メータ(SP値)が7.5〜9.2であり、かつ1分子
当り平均して約1.0〜1.5個の重合性不飽和二重結
合を有するマクロモノマー(c)。
これらのマクロモノマー(A)、(B)および(c)は
、それぞれ単独で又は2種以上混合して、マイクロゲル
の製造に供することができる。
マイクロゲル製造における、ビニル系単量体混合物の相
補的官能基の組合せは、エポキシ基/カルボキシル基、
アルコキシシリル基/水酸基、エポキシ基/リン酸基お
よびインシアネート基/水酸基から選ばれたものが好ま
しい。
上記(a)、(b)、(c)および(d)を主成分とし
、必要に応じて(e)を含有する本組成物は有機溶剤に
溶解もしくは分散して用いることが好ましい。
本組成物を塗料として用いるにあたり、さらに、(a)
および(b)成分中の水酸基と(c)成分との架橋反応
用触媒として、ジプチルリン酸等のリン酸系触媒、ドデ
シルベンゼンスルフォン酸、バラトルエンスルフォン酸
等のアミンブロック強酸触媒等を用いることができる。
さらに、有機モンモリロナイトやポリアミドのような粘
度調整剤;シリコン、アクリル系の表面調整剤;紫外線
吸収剤;ヒンダードアミン:ブロックイソシアネート樹
脂等を配合することができる。また、それ自体既知の着
色顔料、メタリック顔料、染料および体質顔料などを配
合して、着色塗料(ソリッドカラー仕上げ)またはメタ
リック塗料として使用できる。さらに、これらの顔料を
全くもしくは殆ど配合しないクリヤー塗料としても有用
である。
本組成物は、金属(例えば鋼板、表面処理鋼板等)やプ
ラスチック等の被塗物素材に直接又は該被塗物素材にブ
ライマーもしくはプライマー/中硝りを施した償膜面に
、上塗り塗料として塗装することが好ましい。特に自動
車用上塗りとして使用するには、例えば2コート1ベー
ク又は2コト2ベ一ク方式等におけるベースコート用エ
ナメル塗料及びトップコート用クリヤー塗料;1コ一ト
lベーク方式のソリッドカラー塗料として使用すること
が好ましい。
本組成物を自動車用上q2料として使用するには、例え
ば、まず塗装粘度を12〜30秒程度(フォードカップ
N(14,20℃)に調整したのち、静電塗装(ベル型
、REA型等)、エアースプレー塗装等により、乾燥膜
厚で10〜60μm程度に塗装することにより実施でき
、塗膜を硬化するための焼付条件は、約120〜約18
0°Cの温度で10〜40分間程度が適当である。
(作用および発明の効果) 本発明組成物は、官能基としてカルボキシル基とエポキ
シ基に加えて一定量の水酸基と、それと硬化するのに必
要なメラミン樹脂を有しており、カルボキシル基とエポ
キシ基の反応を充分に促進するために4級ホスホニウム
塩を有している。
更に、使用するアクリル樹脂のT g点が高いため硬化
塗膜のTg点が高くなり、高温においても優れた耐酸性
を示す。
また、カルボキシル基とエポキシ基との硬化反応により
、耐加水分解性に優れた架橋構造を形成し、耐酸性に優
れた塗膜を得ることができ、更に水酸基とメラミン樹脂
の硬化反応が加わることにより、架橋密度を著し、く向
上することができ、耐溶剤性および耐スリ傷性等の架橋
密度が影響する性能を著しく向上することができ、耐水
性、耐溶剤性および耐スリ傷性が良好で、特に耐酸性に
優れた塗膜を得ることができたものである。
実施例および比較例により、本発明をさらに具体的に説
明する。なお、「部」および「%」はいずれも重量に基
づく。
■ 製造例 ■(a)成分の製造 キジロール85部およびn−ブタノール15部からなる
有機溶剤中で表−1に示す原料を常法により反応させて
、数平均分子H6,000〜to、ooo、樹脂固形分
含有率5o%を有する(a−1)〜(a−4)を得た。
■(b)成分の製造 キジロール85部およびn−ブタノール15部からなる
有機溶剤中で表−1に示す原料を常法により反応させて
5数平均分子量6,000〜10.000、樹脂固形分
含有率50%を有する(b−1)〜(b−4)を得た。
■比較用成分(X)の製造(比較用) キジロール85部およびn−ブタノール15部からなる
有機溶剤中で表−1に示す原料を常法により反応させて
、数平均分子量6,000〜10.000、樹脂固形分
含有率50%を有する(x−1)〜(x−5)を得た。
■ 実施例、比較例 上記(a)、(b)および(X)成分などを用いて塗料
組成物を得た。その組成と配合量は表−2に示した。
なお、表−2の記載は下記(註)のとおりである。
(1)配合量は重量部である。
(2)(a)、(b)および(X)成分の名称は製造例
(表−1)に記載のもの。
(3)Cc)成分の名称は次のとおり。
c−1:60%ニーパン20SE (三井東圧製、商品
名、ブチル化メラミン樹脂) (4)(d)成分の名称は次のとおり。
d−1=テトラブチルホスホニウムクロライドd−2:
ベンジルトリフェニルフォスホニウムクロライド (5)塗面調整剤 S−1: BYK−300(ビックケミ社製、商品名) (6)紫外線吸収剤 U−1:Ti−900(チバガイギー社製、商品名) (7)マイクロゲル 二之且ヱニL令減 水分離器およびコンデンサーを備えた2リツトルのフラ
スコ中に、 12−ヒドロキシステアリン酸   740部トルエン
              132部を仕込んで14
0°Cに加熱し、12−ヒドロキシステアリン酸が完全
に溶解したのち、メタンスルホンM1.5部を加えて、
約8時間、脱水縮合反応をつづけて、樹脂酸価29.5
mgKOH/ 1 g樹脂、数平均分子量1.800の
P−12)ISAを得た。この樹脂溶液に、 p −tert−ブチルカテコール    0.7部グ
リシジルメタクリレート    89,5部N、 N−
ジメチル−n−ドデシルアミン3.0部を加えて、14
0℃で約8時間加熱をつづけて樹脂酸価が0.3以下と
なるまで反応を行なった。
反応生成物を冷却後、353部のミネラルスピリットで
希釈し固型分60%の褐色透明なマクロマー液を得た。
マイクロゲルの合成 コンデンサーを備えた5℃フラスコ中にシェルゾール3
40        475部(シェル石油社製炭化水
素系溶媒) ヘプタン             855部を仕込み
、電熱マントルでヘプタンが還流する98℃まで加熱す
る。このフラスコ内に次の単量体混合物溶液を定量ポン
プを用いて5時間かけて均一のスピードで供給した。
2.2′−アゾビスイソブチロニトリル8.5部メチル
メタクリレート      1059部グリシジルメタ
クリレート     12.2部アクリル酸     
      24.4部スチレン          
 121.7部上記60%マクロマー液      5
07部シェルゾール340        500部へ
ブタン             500部N、N−ジ
メチルー〇−ドデシルアミン 1.5部上記単量体混合
物の供給終了後30分間熟成し1次に トルエン              495部2.2
′−アゾビスイソブチロニトリル2.4部を1時間かけ
て滴下し、更に1.5時間熟成し、マイクロゲル分散液
を得た。
ついで、還流によって、分散液からヘプタン1.304
部を2時間かけて回収し、分散液を濃縮した。
このマイクロゲルは、マクロマー/単量体混合物の比率
が20/80であり、単量体混合物は、メチルメタクリ
レート87%、スチレン10%、グリシジルメタクリレ
ート1%、アクリル酸2%の比率である。また、濃縮前
の分散液の濃度は35%である。
表−1の組成を混合、分散し、スワゾール#1000(
コスモ石油製、商品名)で希釈し、フォードカップ#4
で25秒の粘度(20℃)に調整した。
■1  性能試験結果 ■実施例1〜3および比較例1.2および4で得たクリ
ヤー塗料: リン酸亜鉛処理した軟鋼板上に電着塗膜及び中塗塗膜を
形成し、下記メタリック塗料を塗装しく膜厚:硬化膜厚
で20μ)、室温で5分間放置後、その塗面に上記クリ
ヤー塗料を塗装しく膜厚:同上40μ)、140°Cで
30分間加熱し両塗膜を硬化せしめた。得られた塗膜の
性能試験結果を表−3に示す。
(メタリック塗料)ニ アクリル樹脂           ioo部(犬日本
インキ化学工業社製 アクリディック47−712) ブチル化メラミン          60部(三井東
圧社製、ニーパン20SE−60)アルミペースト  
          10部(東洋アルミ社製、アルミ
ペースト 上記をスワゾール#1000 30部とトルエン70部
とからなる混合溶剤によりフォードカップNo、4(2
0℃)14秒に調整した。
■実施例4および比較例3で得た着色ケ料:前記と同様
にして電着塗装及び中塗り塗装したノン酸亜鉛処理鋼板
に、上記着色塗料をそれぞれ塗装しく塗装膜厚:同上4
0μ)、140℃で30分間加熱して硬化せしめた。得
られた塗膜の性能試験結果を表−3に示す。
表−3における試験方法は次のとおり。
耐酸性:pH3の硫酸水溶液C14ccを試験塗膜上に
滴下し1.70℃および80°Cに各々調節保持した乾
燥機に2時間放置後水洗し塗面(特に硫酸を滴下した部
分)を観察し次の基準で評価した。
O:全く変化のないもの ○:滴下跡がかすかに認められるがエツチングはほとん
どされていない。
△:滴下跡は明白だが、エツチングは1μm未満である ×:滴下跡が明白で、1μm以上エツチングされている 耐水性:90℃の温水に3時間浸漬した後、水洗し塗面
を歓察し次の基準で評価した。
0:全く変化のないもの ○:わずかにツヤ引けするもの ×:著しくツヤ引けするもの 耐溶剤性:キシロールを浸みこませたガーゼで、塗面を
10回払拭した後、塗面を観察 し、次の基準で評価した。
O:はとんど変化のないもの @:塗面にキズが目立つもの ×:塗面が膨潤し、白化傾向にあるもの耐ガソホール性
二日石シルバーガソリン(無鉛)/エタノール=90/
10(重量比)からなる混合溶液中に試験塗板を1/2
浸漬し、40℃でIHr放置した後、塗面な観察し、次
の基準で評価した。
0:はとんど変化のないもの O:塗面のツヤ引け、ちぢみ肌が生じるもの ×二浸漬部の塗膜がハクリするもの 耐スリ傷性:ルーフに′tS験用塗板を貼りつけた自動
車を洗車機で5回洗車した後の該塗板の塗面状態を観察
した。
洗車機はヤスイ産業製rPO20 FWRCJを用いた。評価基準は次のとおりである。
0:目視観察で殆んどスリ傷が見つからず、合格 ○:少しスリ傷が見つかるが、その程度は極く軽微であ
る。
△:目視観察でスリ傷が目立ち、不合格X;目視し察で
はっきりと著しいスリ傷が判り不合格 鉛筆硬度:JIS  K5400による鉛筆引っ掻き値
を表示した。
塗膜外観:塗膜の仕上り外観を目視によりツヤ感、肉持
感および肌感から次の基準で評価した。評価は、■水平
塗装−水平焼 付、■垂直塗装−垂直焼付の2種の塗装板で行なった。
O:非常に良好 の二肌感、肉持感がやや劣る ×:肌感、肉持感、ツヤ感ともかなり劣る 耐冷熱サイクル性:80°C温水に2)1r試験板を全
没し4、その後、温水から取り比してドライアイスで一
50℃に冷却されたメタノール溶液中に20分間浸漬す
る。これを1サイクルとして5サイクル行ない、塗面の
異常特にワレの発生を評価する。
リコート付着性:各試料を160℃、30分で焼付は後
、その上に同じ上直り(メタリックの場合はベースコー
ト/クリヤコー ト)を塗装し140°C130分間焼付けた後、1mm
間隔でクロスカット100個を入れ、セロテープで、そ
のハガレの有無を判定する。
○:全くハガレが認められない。
△:わずかにハガレが認められる。
×:著しいハガレが認められる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)1分子中にカルボキシル基および水酸基を
    有し、かつ水酸基価が40〜90mgKOH/gである
    アクリル樹脂、 (b)1分子中にエポキシ基および水酸基を有し、かつ
    水酸基価が40〜90mgKOH/gであるアクリル樹
    脂、 (c)アミノ樹脂および (d)4級ホスホニウム塩 を主成分とし、(c)成分が(a)、(b)および(c
    )の合計量に基いて5〜30重量%であり、かつ(a)
    、(b)それぞれのアクリル樹脂のガラス転移温度(T
    g)が50℃を超えることを特徴とする熱硬化性塗料組
    成物。
  2. (2)(a)、(b)、(c)および(d)成分以外に
    (e)マイクロゲルを含有することを特徴とする請求項
    1記載の熱硬化性塗料組成物。
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