JPH04113937A - アンチロック制御装置を備えた４輪駆動車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、アンチロック制御装置を備えた４輪駆動車に
関する。

（従来技術） 一般に車両のアンチロック制御装置は、制動時における
車両の操舵性、走行安定性の確保および制動距離の短縮
を目的として、車輪速度センサて検出された車輪速度を
あられす電気信号にもとづいてブレーキ液圧の制御モー
ドを決定して、常開型電磁弁よりなるホールドバルブお
よび常閉型電磁弁よりなるデイケイバルブを開閉し、こ
れによりブレーキ液圧を加圧、保持または減圧するよう
にマイクロコンピュータを含むコントロールユニットで
制御している。

その場合、２輪駆動、例えば前輪駆動（ＦＦ）型の自動
車のためのアンチロック制御方式として、交差配管型２
系統で系統車輪毎のセレクトローにもとづいて各系統を
制御する方式や、前輪は独立に制御し、後輪はセレクト
ローにもとづいて制御する３系統力式等がみられる。そ
して駆動方式を２輪駆動と４輪駆動とに切換えうる自動
車のこのようなアンチロック制御方式を適用した場合、
駆動方式が２輪駆動から４輪駆動に切換えられると、４
輪駆動時には全車輪が直結状態にあるので、上記交差配
管型２系統方式では、前輪と後輪の車軸に速度差が生し
、そのような車軸の速度差によって車輪の干渉が生じる
。したかってアンチロック制御が正常に動作せす、いわ
ゆるギクシャク感を生じたり、あるいは車両の尻振り等
か生じ、方向安定性が悪くなる等の問題があった。

そのため、駆動方式を２輪駆動と４輪駆動との間で切換
えうる４輪駆動車においては、４輪駆動状態で走行中に
アンチロック制御が開始されると、駆動方式を４輪駆動
から２輪駆動に切換えることが提案されている。

このようにすれば、４輪駆動車における良好なアンチロ
ック制御を可能にするとともに、従来から２輪駆動車に
用いられているアンチロック制御装置をそのまま４輪駆
動車に適用することもできる利点がある。

ところで、一般に車両が低μ路を走行中にアンチロック
制御の動作が開始されると、あたかも制動力が不足して
いるかのように感じられることがある。これはアンチロ
ック制御特有の制動フィーリングであって、運転者によ
ってはこの制動力の不足が極端に顕著に感じられ、その
ため、これをブレーキの故障と錯覚して、とっさにパー
キングブレーキを操作して車両を停止させようとするこ
ともありうる。しかし、万一このように走行中にパーキ
ングブレーキを操作してしまうと、後輪がロックし、こ
れにより車両は方向安定性を失い、最悪の場合にはスピ
ンしてしまうおそれもある。

この問題は、上述したアンチロック制御の開始に伴って
駆動方式を４輪駆動から２輪駆動に切換えるように構成
された車両においても当然中じうる。

（発明の目的） そこで本発明は、このような問題に対処すべくなされた
ものであって、アンチロック制御の動作中にパーキング
ブレーキを作動させた場合においてもスピンを生じるこ
とのない４輪駆動車を提供することを目的とする。

（発明の構成） 本発明による４輪駆動車は、アンチロック制御の作動に
より２輪駆動状態にあるときにパーキングブレーキが作
動された場合、これに応答して、駆動方式を２輪駆動か
ら４輪駆動に切換える手段を備えていることを特徴とす
る。

（実　施　例） 以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説
明する。

第１図は本発明による４輪駆動車の動力伝達系を示す概
略構成図である。同図において、ＩＬ、ＩＲは左右前輪
、２Ｌ、２Ｒは左右後輪、３はエンジン、４は変速機を
それぞれ示している。また５は２輪−４輪切換機構８を
含むトランスファ装置、６は前輪用ディファレンシャル
ギヤ、７は後輪用ディファレンシャルギヤをそれぞれ示
しており、２輪−４輪切換機構８によって２輪駆動が選
択された場合、エンジン３の動力は変速機４、トランス
ファ装置５および後輪用ディファレンシャルギヤ７を経
て後輪２Ｌ、２Ｒに伝達される。

方、２輪−４輪切換機構８によって４輪駆動が選択され
た場合は、エンジン３の動力は後輪２Ｌ。

２Ｒに伝達されるとともに、トランスファ装置５から前
輪用ディファレンシャルギヤ６を介して前輪ＩＬ、ＩＲ
にも動力が伝達されるようになっている。

上記２輪−４輪切換機構８は、本実施例における４輪駆
動車が備えているアンチロック制御装置のコントロール
ユニット（以下ＥＣＵと呼ぶ）９の出力信号によって作
動される。すなわち、アンチロック制御中は２輪駆動を
選択するようになっている。このアンチロック制御装置
は、各車輪に設けられた車輪速度センサＩＯＬ、ＩＯＲ
，ＩＩＬ。

１１Ｒで検出された信号にもとづいてＥＣＵ９において
各車輪のスリップ率を算出し、モジュレータ１２に対し
制御信号を出力し、車輪のスリップ率が適当な範囲内、
例えば１５〜２５％程度の範囲内となるように各車輪に
対するブレーキ液圧を制御している。

本実施例においては、アンチロック制御中にパーキング
ブレーキ１３が作動されたときに、パーキングブレーキ
１４がＯＮとなり、これを検知したＥＣＵ９が２輪−４
輪切換機構８を作動して２輪駆動から４輪駆動に切換え
るようにしている。

これにより、パーキングブレーキ１３の制動力か４つの
車輪ＩＬ、ＩＲ，２Ｌ、２Ｒの全てに伝達されることに
なり、その結果、パーキングブレーキが作用する特定の
車輪のロックによって惹起されるおそれのある車両のス
ピンを防止することかできる。

次に第２図は、ＥＣＵ９が実行する駆動モードの切換ル
ーチンをあられすフローチャートである。

まずステップＳ１で、アンチロック制御中であるか否か
を判定する。アンチロック制御中であるときは、ステッ
プＳ２において、切換機構８のアクチュエータを作動し
て４輪駆動から２輪駆動に切換える。次のステップＳ３
では、パーキングブレーキスイッチ１４がＯＮであるか
否か、すなわちパーキングブレーキ１３が作動されたか
否かを調べ、この判定がＹＥＳのときにはステップＳ４
において切換機構８を２輪駆動から４輪駆動に切換える
。次のステップＳ５では、パーキングブレーキスイッチ
１４がＯＦＦになったか否か、すなわちパーキングブレ
ーキ１３か解除されたか否かを調べ、この判定かＹＥＳ
のときにはステップＳ６において切換機構８を再び４輪
駆動から２輪駆動に切換える。

（発明の効果） 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、アン
チロック制御中にパーキングブレーキか作動された場合
であっても、４輪駆動に切換えることによってパーキン
グブレーキの制動力を４つの車輪全てに伝達することか
できるから、これによって車両がスピンを起こすという
事態を回避することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による４輪駆動車の動力伝達系を示す概
略構成図、第２図はその駆動モートの切換ルーチンをあ
られすフローチャートである。 ＩＬ、ＩＲ，２Ｌ、２Ｒ・・・車輪 ５・・・トランスファ装置 ６．７・・・ディファレンシャルギヤ ８・・・２輪−４輪切換機構 ９・・・ＥＣＵ １０Ｌ、ＩＯＲ，ＩＩＬ、ＩＩＲ・・ ・・・車輪速度センサ １２・・・モジュレータ １３・・・パーキングブレーキ １４・・・パーキングブレーキスイッチ第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 アンチロック制御装置を備え、かつこのアンチロック制
   御の作動開始に伴って駆動方式を４輪駆動から２輪駆動
   に切換えるように構成された４輪駆動車において、 アンチロック制御の作動により２輪駆動状態にあるとき
   にパーキングブレーキが作動された場合、これに応答し
   て、駆動方式を２輪駆動から４輪駆動に切換える手段を
   備えていることを特徴とするアンチロック制御装置を備
   えた４輪駆動車。