JPH04113264U - ワイパ装置におけるピボツト軸の抜止め構造 - Google Patents

ワイパ装置におけるピボツト軸の抜止め構造

Info

Publication number
JPH04113264U
JPH04113264U JP2578791U JP2578791U JPH04113264U JP H04113264 U JPH04113264 U JP H04113264U JP 2578791 U JP2578791 U JP 2578791U JP 2578791 U JP2578791 U JP 2578791U JP H04113264 U JPH04113264 U JP H04113264U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pivot shaft
sleeve
coming
shaft
wiper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2578791U
Other languages
English (en)
Inventor
豊 清水
Original Assignee
株式会社三ツ葉電機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三ツ葉電機製作所 filed Critical 株式会社三ツ葉電機製作所
Priority to JP2578791U priority Critical patent/JPH04113264U/ja
Publication of JPH04113264U publication Critical patent/JPH04113264U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体側に一体的に取付けられたスリーブの筒
内部に軸心回りに回動自在にピボツト軸を軸承するに、
該ピボツト軸のスリーブに対する基端方向に向く抜止め
を、ピボツト軸に一体形成した鍔状部で行うようにし
て、C−リングを不要とし、ピボツト軸の外周面の加工
を簡単にする。 【構成】 ピボツト軸1の軸長部1aのスリーブ2先端
面対応部位に大径の鍔状部1bを一体形成し、該鍔状部
1bがスリーブ2先端面に接当することでスリーブ2へ
の抜止めを行つた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自家用車、バス、トラツク等の車両に取付けられるワイパ装置にお けるピボツト軸の抜止め構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】
一般に、この種車両においては、窓面を払拭するためのワイパ装置が取付けら れるが、このワイパ装置を構成するピボツト軸は、車体(ボデイ)側に一体的に 固定されるスリーブにピボツト軸を回動自在に軸承し、このピボツト軸の基端を ワイパモータに連動連結されるリンクアームに連結し、先端をワイパアームの基 端に連結し、ワイパモータの駆動に伴い、ワイパアームをピボツト軸を回動支点 として往復揺動させるようになつている。
【0003】 ところでこの様にスリーブに回動自在に支持されるピボツト軸は、スリーブに 対して軸方向に抜止め状態で組付ける必要があるが、先端方向、つまりワイパア ーム方向への抜止めはピボツト軸基端に固定したリンクアームがスリーブ基端面 に接当して抜止めされるため問題はないが、ワイパアーム方向の抜止めを、同様 にしてワイパアームで行うようにすると、ワイパアームを取外した状態でピボツ ト軸の抜止めができず、そこで従来、図5に示すように、スリーブ2の先端面に 接当するようワツシヤ10をピボツト軸1に嵌合し、そしてこのワツシヤ10を 、ピボツト軸1に形成したリング溝1fにC−リング(ストツパリング)9を着 脱自在に止着して挟持することによつて抜止めを行うようにしていた。しかるに この様にした場合、ピボツト軸1に対して切削加工を施してリング溝1fを形成 する工程、前記リング溝1fにC−リング9を止着せしめる工程等作業工程数が 多くなり煩雑となつてしまううえに、ワツシヤやC−リング等の専用の部品が必 要になつて部品点数が増えるという問題があつて改善する余地がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるワイパ 装置におけるピボツト軸の抜止め構造を提供することを目的として創案されたも のであつて、先端部にワイパアームが、基端部にリンクアームがそれぞれ固定さ れ、中間の軸長部を車体側に一体的に取付けられたスリーブの内周部に回動自在 に軸承してなるピボツト軸であつて、前記ピボツト軸のスリーブ先端面に対応す る部位に、該スリーブ先端面にまで至る大径の鍔状部を一体形成してピボツト軸 のスリーブに対する基端方向を向いた抜止めを行うように構成したことを特徴と するものである。
【0005】 そして本考案は、この構成によつて、専用のC−リングを不要として、C−リ ングが止着するリング溝を切削しないでもスリーブに対するピボツト軸の抜止め が確実にできるようにしたものである。
【0006】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図面において、1は本考 案が実施されたピボツト軸であつて、前記ピボツト軸1は、機体側に一体的に固 定されるスリーブ2の内周面に中間の軸長部1aがブツシユ6を介して軸心回り に回動自在に軸承されている。そしてスリーブ2の基端から突出するピボツト軸 1の基端部には、先端側がワイパモータ(図示せず)に連動連結されたリンクア ーム4の基端部が一体的に連結され、またスリーブ2の先端から突出するピボツ ト軸1の先端部にはワイパアーム3の基端部が一体的に取付けられ、そしてワイ パモータの駆動に連繋するワイパアーム4のピボツト軸1を軸心とした往復揺動 によつて窓面の払拭ができる構成となつているが、これらの構成は何れも従来通 りである。
【0007】 前記ピボツト軸1は冷間鍛造方式によつて一体形成されるものであるが、軸長 部1aのスリーブ2先端面に対応する部位には、スリーブ2先端面にまで達する 大径の鍔状部1bが一体形成されている。そしてピボツト軸1は、リンクアーム 4が固定されていない状態の基端を、鍔状部1bがスリーブ2の先端面に突き当 たるようスリーブ2の先端側から挿入して基端をスリーブ2から貫通せしめ、該 貫通したピボツト軸1基端にリンクアーム4の基端をカシメ固定して組み込まれ る構成になつている。
【0008】 尚、図中、5はリンクアーム4とスリーブ2とのあいだに介装されるウエーブ ワツシヤ、7はワイパモータ側に連動連結されるリンクロツド(図示せず)を揺 動自在に枢支連結するためのボールジヨイントである。
【0009】 叙述の如く構成された本考案の実施例において、前述したようにワイパモータ の駆動に基づくワイパアーム3のピボツト軸1を軸心とする往復揺動によつて窓 面の払拭がなされることになるが、このピボツト軸1のスリーブ2に対するリン クアーム4方向への抜止め支持は、ピボツト軸1に一体形成の鍔状部1bがスリ ーブ2の先端面に接当することでなされることとなり、このため従来のように、 ピボツト軸にC−リング係止用のリング溝を切削形成する必要もなく、しかもC −リング、ワツシヤ等の専用の抜止め部品も不要になつて、部品点数の大幅な削 減が計れるうえに、加工工程も簡略化されて大幅なコストダウンを図ることがで きる。
【0010】 しかも、ピボツト軸1のスリーブ2に対する抜止めをする鍔状部1bは、ピボ ツト軸1を冷間鍛造する工程で簡単に形成することができる。つまり図4にこの 冷間鍛造工程の一例の概略を示すが、鍔状部1bは、ピボツト軸1の軸心方向に 型抜きができる円板形状になつていれば良く、従つて、冷間鍛造(ヘツダー加工 )によるピボツト軸1の加工と同時に鍔状部1bを形成することができることに なつて、鍔状部1bを形成するための面倒な切削加工を施す必要がなく、鍔状部 1bを一体形成するものでありながら、何ら問題となることはなく、安価でしか も確実に成形できることになる。そして図4によると、まず始めに円柱状のブラ ンク8を、適当回数のヘツダー加工により、ワイパアーム3が一体固定されるピ ポツト軸1先端の螺子部1cに相当する部分8a、セレーシヨン加工が施され、 ワイパアーム3の基端部が取付けられるテーパ部1dに相当する部分8b、リン クアーム4がカシメ固定される突部1eに相当する部分8cと共に、鍔状部1b に相当する部分8dが形成された後、テーパ部相当部分8b、突部相当部分8c にセレーシヨン加工をやはりヘツダー加工によつて形成し、しかる後、螺子部相 当部分8aに螺子溝を転造加工し、最後に外周面を研磨して形成される。
【0011】 さらに、前記鍔状部1bをヘツダー加工する手順の例を図6で具体的に説明す る。つまり、前記実施例において説明したように、円柱状のブランク8の適当回 数のヘツダー加工の過程で成型することになるが、これは、ブランク8のヘツダ ー加工により、螺子部1cに相当する部分8aと、テーパ部1dに相当する部分 8bとをラフな形状で成型し、次のヘツダー加工により、螺子部相当部分8a、 テーパ部相当部分8bをさらに最終寸法に近く成型すると同時に、突部相当部分 8cと該側の軸長端部1aに相当する部分8eをラフに成型する。そしてこのと きの材料の一部を鍔状部相当部分8dの一部として流す。次のヘツダー加工によ つて、これら各部を完成させると共に、そのときの材料を鍔状部相当部分8dに 流し、これによつて鍔状部を形成するに必要な量の材料を略確保すると共に、さ らに大径に延ばす。そして最後のヘツダー加工により鍔状部相当部分8dの完成 をすればよく、この様にすれば、例え大径な鍔状部1bであつても、ヘツダー加 工によつて無理のない状態で簡単に成型できることになる。
【0012】 尚、本考案は前記実施例に限定されるものでないことは勿論であつて、図3に 示す第二実施例のように、鍔状部1bの外周部位をスリーブ2の外周面に沿つて 垂れ下がつてスリーブ2の先端部を覆う椀を伏せたような形状にすることもでき 、この様にすることによつて、鍔状部1bを、さらに防水用のキヤツプ材として 有効に利用できるという利点があつて都合が良い。
【0013】
【作用効果】
以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであるから、ピボツト軸の スリーブに対するリンクアーム方向への抜止めは、ピボツト軸に一体形成の鍔状 部がスリーブの先端面に接当することでなされることとなり、このため、従来の ようにピボツト軸にC−リング係止用のリング溝を切削形成する必要がない許り でなく、C−リング、ワツシヤ等の専用の抜止め部品も不要になつて、部品点数 の大幅な削減が計れるうえに、加工工程も簡略化されて大幅なコストダウンを図 れる。
【0014】 しかも、上記抜止めをする鍔状部は、ピボツト軸の軸心方向に型抜きができる 円板形状になつていれば良く、従つて、冷間鍛造によるピボツト軸の加工と同時 に形成することができることになつて、鍔状部を形成するための面倒な切削加工 を施す必要がなく、鍔状部をピボツト軸に一体形成するものでありながら、何ら 問題となることはなく、安価でしかも確実に成形できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパ装置の要部断面図である。
【図2】ピボツト軸部の断面図である。
【図3】第二実施例を示すピボツト軸部の断面図であ
る。
【図4】ピボツト軸部の冷間鍛造による成形過程を示す
説明図である。
【図5】従来例を示すピボツト軸部の断面図である。
【図6】冷間鍛造による成形過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ピボツト軸 1a 軸長部 1b 鍔状部 1c 螺子部 1d テーパ部 1e 突部 2 スリーブ 3 ワイパアーム 4 リンクアーム 8 ブランク

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部にワイパアームが、基端部にリン
    クアームがそれぞれ固定され、中間の軸長部を車体側に
    一体的に取付けられたスリーブの内周部に回動自在に軸
    承してなるピボツト軸であつて、前記ピボツト軸のスリ
    ーブ先端面に対応する部位に、該スリーブ先端面にまで
    至る大径の鍔状部を一体形成してピボツト軸のスリーブ
    に対する基端方向を向いた抜止めを行うように構成した
    ことを特徴とするワイパ装置におけるピボツト軸の抜止
    め構造。
  2. 【請求項2】 前記請求項1において、ピボツト軸は、
    鍔状部と共に冷間鍛造で一体形成されたものであること
    を特徴とするワイパ装置におけるピボツト軸の抜止め構
    造。
JP2578791U 1991-03-25 1991-03-25 ワイパ装置におけるピボツト軸の抜止め構造 Pending JPH04113264U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2578791U JPH04113264U (ja) 1991-03-25 1991-03-25 ワイパ装置におけるピボツト軸の抜止め構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2578791U JPH04113264U (ja) 1991-03-25 1991-03-25 ワイパ装置におけるピボツト軸の抜止め構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04113264U true JPH04113264U (ja) 1992-10-02

Family

ID=31910449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2578791U Pending JPH04113264U (ja) 1991-03-25 1991-03-25 ワイパ装置におけるピボツト軸の抜止め構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04113264U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996030238A1 (fr) * 1995-03-27 1996-10-03 Asmo Co., Ltd. Tige d'articulation d'essuie-glace et dispositif essuie-glace
JP2011031861A (ja) * 2009-08-06 2011-02-17 Mitsuba Corp ワイパシャフト

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61166753A (ja) * 1985-01-17 1986-07-28 エスベーエフ・アウト‐エレクトリツク・ゲーエムブベーハー ワイパー装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61166753A (ja) * 1985-01-17 1986-07-28 エスベーエフ・アウト‐エレクトリツク・ゲーエムブベーハー ワイパー装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996030238A1 (fr) * 1995-03-27 1996-10-03 Asmo Co., Ltd. Tige d'articulation d'essuie-glace et dispositif essuie-glace
JP2011031861A (ja) * 2009-08-06 2011-02-17 Mitsuba Corp ワイパシャフト

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001047974A (ja) 車両用ワイパ装置
US3085821A (en) Windshield wiper arm attachment
FR2531161A1 (fr) Dispositif d'etancheite, notamment pour joint universel
US6196754B1 (en) Driving device for a windshield wiper, especially for vehicle window panes
JPH04113264U (ja) ワイパ装置におけるピボツト軸の抜止め構造
EP1297986A3 (en) Bracket mounting structure of propeller shaft
EP1297985A3 (en) Bracket mounting structure of propeller shaft
JP2001180505A (ja) ステアリングのジョイント装置
JPS6036502Y2 (ja) 自動車ワイパにおける密封装置
JPH04113262U (ja) 車両用ワイパ装置におけるピボツト軸構造
JP2562105Y2 (ja) ワイパ装置におけるピボツト軸の仮止め構造
JPH0172466U (ja)
JPS6031959Y2 (ja) ステアリングシヤフトのスプライン結合部における防塵装置
JPH0451079Y2 (ja)
JPH0575512U (ja) スタビライザー用ボールジョイント
JPH0721394Y2 (ja) 自動車用パワーシートのワイヤ連結構造
JPH09164962A (ja) ステアリング用ジョイント部材
JPS62273147A (ja) 自動車用ワイパ装置
JPH02134315U (ja)
JPS6245419U (ja)
JPH0292364U (ja)
JPH0522228U (ja) 車両用ワイパ装置におけるピボツト軸のピボツトキヤツプ構造
JPS63141317U (ja)
JPS61108675U (ja)
JPS631963U (ja)