JPH04113213U - 車両用空調装置のクーリングユニツト - Google Patents

車両用空調装置のクーリングユニツト

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JPH04113213U
JPH04113213U JP1991024904U JP2490491U JPH04113213U JP H04113213 U JPH04113213 U JP H04113213U JP 1991024904 U JP1991024904 U JP 1991024904U JP 2490491 U JP2490491 U JP 2490491U JP H04113213 U JPH04113213 U JP H04113213U
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JP
Japan
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evaporator
air
ozone
cooling unit
air conditioner
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Application number
JP1991024904U
Other languages
English (en)
Inventor
慎一 原
Original Assignee
株式会社ゼクセル
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クーリングユニット内に配されるエバポレー
タの表面に繁殖する微生物を効果的に殺菌し、且つ長寿
命で、車室内に快適な空調空間が得られるようにする。 【構成】 クーリングユニット2内であって、エバポレ
ータ13の上流側にオゾン発生器12を設けると共に、
エバポレータ13の下流側にオゾン分解触媒14を配設
し、オゾン発生器12が生成するオゾンによってエバポ
レータ13の表面に繁殖する微生物の殺菌及び脱臭をな
し、エバポレータ13を通過したオゾンはオゾン分解触
媒14によって酸素に分解する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両用空調装置のクーリングユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エバポレータの表面は、結露した水等により水分が多く、細菌、黴等 の微生物が繁殖しやすい環境にある。そしてこれらの微生物の代謝物を伴った空 調空気が車室内に送風されると、該空調空気は悪臭を発生したり、乗員に対して 喘息やアレルギー等の症状を与えるという問題があった。
【0003】 かかる問題に対処するために、従来、エバポレータに繁殖する菌を殺菌する方 法が種々講じられているが、その代表的なものを挙げると、エバポレータの上 流側に殺菌灯を設置するもの(例えば、実開昭62−87923号公報参照)、 エバポレータの表面に抗菌処理を施すもの(例えば、特開昭64−10072 号公報参照)等がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の先行技術は、半導体層を光励起するものであるから、殺 菌に時間を要すると共に、光の到達範囲だけしか殺菌効果がないという不具合を 有していた。
【0005】 また、第2の先行技術は、抗菌剤をエバポレータの表面に皮膜するものである から、長時間の使用により抗菌剤がエバポレータの表面から流去し、そのため寿 命が短いという欠点を有していた。
【0006】 そこで、この考案は上記問題点に鑑み、殺菌効果が高く且つ長時間の使用が可 能であり、車室内に快適な空調空間が得られるように図った車両用空調装置のク ーリングユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案に係る車両用空調装置のクーリングユニ ットは、エバポレータと、該エバポレータが配される冷却部ダクトとより成るク ーリングユニットにおいて、前記エバポレータの上流側であって空気導入側の所 定位置にオゾン発生器を配設すると共に、前記エバポレータの下流側であって該 エバポレータに対峙する位置にオゾン分解触媒を配するようにしたものである。
【0008】
【作用】
したがって、オゾン発生器により発生されるオゾンがエバポレータを通過する と、このオゾンがエバポレータの表面に接触して殺菌及び脱臭作用をなす。そし てエバポレータを通過したオゾンは、オゾン分解触媒によって酸素に分解される から、車室内には送られない。このオゾンの殺菌及び脱臭作用によって、悪臭、 喘息、アレルギー等の要因となる微生物の代謝物等が空調空気中から除去され、 これにより上記課題を解決することができる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面により説明する。
【0010】 図において、車両用空調装置は、ブロアユニット1と、クーリングユニット2 と、ヒータユニット3とにより基本的に構成され、これらは各ユニット間に弾性 体4,5を介在して連結されている。
【0011】 ブロアユニット1は、送風部ダクト6内にブロア7と内外気切替ドア8とを配 し、上流側に内外気切替ドア8によって選択的に開口される内気吸入口9と外気 吸入口10とが形成されている。このブロアユニット1は、ブロア7が駆動され ると、内外気切替ドア8によって選択された内気吸入口9又は外気吸入口10か ら空気をブロアユニット1内に吸入し、下流側に送風するようになっている。
【0012】 クーリングユニット2は、冷却部ダクト11内に、下記するオゾン発生器12 と、エバポレータ13と、オゾン分解触媒14とを配して構成されている。
【0013】 オゾン発生器12は、沿面放電によってオゾンを発生する周知のものであり、 後述する如く、オゾンによってエバポレータ13の表面に繁殖する微生物等を殺 菌して除去する作用をなすもので、下記するエバポレータ13の上流側であって 空気の導入側の上部に取り付けられている。なお、このオゾン発生器12は、無 声放電或いはコロナ放電によってオゾンを生成するものであってもよい。
【0014】 エバポレータ13は、図示しない冷媒回路から冷媒の供給を受け、内部で冷媒 を気化させてその潜熱により前記ブロアユニット1から送風されてくる空気を冷 却するもので、クーリングユニット2の中央に配設されている。
【0015】 オゾン分解触媒14は、前記オゾン発生器12で生成されたオゾンを分解して 酸素にするもので、例えばMnO2 を20%担持したTiO・SiO2 焼結体の ハニカム品により構成されており、エバポレータ13の下流側に配されている。
【0016】 なお、15はエバポレータ13で発生した凝縮水を排出するためのドレイン孔 である。
【0017】 ヒータユニット3は、加熱部ダクト16内にエアミックスドア17と、ヒータ コア18と、モードドア19とを収納して構成されている。このヒータユニット 3は、前記クーリングユニット2内を通過した空気を、エアミックスドア17の 開度を調節してヒータコア18を通過する空気とヒータコア18をバイパスする 空気とに分け、その後にヒータコア18の後部側で両経路を通過した空気を混合 し、空調空気の温度を適宜に調整するようになっている。この温調空気は、モー ドドア19の切替により、上部吹出口20又は下部吹出口21から車室内に向け て送風されるようになっている。
【0018】 上記構成における車両用空調装置は、ブロア7が駆動されると、内気吸入口9 又は外気吸入口10から空気を吸入し、この空気を下流側へ送風する。クーリン グユニット2においては、エバポレータ13内を流れる冷媒の気化潜熱によって 送風されてきた空気を冷却する。この冷却された空気は、ヒータユニット3内に おいて、エアミックスドア17によりヒータコア18を通過するものとヒータコ ア18をバイパスするものとに分離され、ヒータコア18を通過した空気は加熱 される。ヒータコア18の後部側では、エアミックスドア17で分離された空気 を混合し、空調空気を適宜な温度に調整する。そしてこの温調された空気は、モ ードドア19の選択により上部吹出口20又は下部吹出口21から車室内に向け て送風されるようになっている。
【0019】 しかるに、この車両用空調装置のクーリングユニット2は、その内部にオゾン 発生器12とオゾン分解触媒14とを配しており、エバポレータ13の表面に繁 殖する細菌、黴等の微生物を殺菌するようにしている。
【0020】 殺菌を行なうには、オゾン発生器12を沿面放電させてオゾンを生成する。こ の際に生成するオゾンの濃度は、0.1ppm以上で、1〜10ppmの範囲内 であれば良好な殺菌効果が得られる。具体的には、例えばエアコン始動後、風量 100m3 /Hrで5ppm、風量500m3 /Hrで1ppmのオゾンを発生 し、殺菌を行なう。なお、このオゾン発生器12を作動させる時間は、エアコン 始動後、例えば30分程度である。
【0021】 このオゾン発生器12によって生成されたオゾンは、風の流れによってエバポ レータ13の表面に接触し、この際に微生物の細胞を酸化分解し、微生物を殺菌 する。オゾンはガス状であるから、エバポレータ13の隅々まで浸透し、その殺 菌効果は高い。また、臭気成分も酸化分解するから、臭気の低減に大きな効果を 有する。なお、空気中を浮遊している微生物の殺菌も同時になされる。そして、 エバポレータ13を通過したオゾンは、オゾン分解触媒14によって酸素に分解 される。これにより、空調空気からはオゾンは除去され、人体に悪影響は与えな い。
【0022】 したがって、空調空気がクーリングユニット2を通過する際には、悪臭やアレ ルギー源となる微生物の殺菌及び脱臭作用がなされるから、車室内に送風される 空調空気は不快な要因となるものが除去されたものが供給され、もって車室内で は快適な空調空間が得ることができる。
【0023】 なお、参考として、上記構成のクーリングユニット2を用いて殺菌及び脱臭効 果を測定した実験結果の一例を表1及び表2に示す。ここで、実験においては、 風量100m3 /Hrで5ppmのオゾンを発生させ、オゾン分解触媒14は、 MnO2 を20%担持したTiO・SiO2 焼結体のハニカム品を用いた。
【0024】
【表1】 殺菌テスト
【0025】 上記殺菌テストの実験方法は、クーリングユニット2の出口側を1時間開放し て生菌数を測定し、その後オゾン発生器12を30分運転した後同様に生菌数を 測定したものである。なお、菌の培養時間は、32℃の温度で48時間である。
【0026】
【表2】 脱臭テスト
【0027】 上記脱臭テストの実験方法は、臭気物質をガスクロマトグラフィーで測定した 後、オゾン発生器12を30分運転し、再度ガスクロマトグラフィーで測定した ものである。なお、N.Dは、定量以下のものを示す。
【0028】
【考案の効果】
以上述べたように、この考案によれば、オゾンを発生させて微生物を殺菌する ようにしたので、殺菌及び脱臭の効果が高く、悪臭やアレルギー源となる微生物 の代謝物をほぼ完全に除去することが可能で、車室内に快適な空調空間を得るこ とができる。
【0029】 また、オゾンによって殺菌及び脱臭をなすものであるから、エバポレータの隅 々まで殺菌及び脱臭が可能であり、これに要する時間も従来に比して短くなると 共に、その寿命が長いという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 ブロアユニット 2 クーリングユニット 3 ヒータユニット 12 オゾン発生器 13 エバポレータ 14 オゾン分解触媒

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エバポレータと、該エバポレータが配さ
    れる冷却部ダクトとより成るクーリングユニットにおい
    て、前記エバポレータの上流側であって空気導入側の所
    定位置にオゾン発生器を配設すると共に、前記エバポレ
    ータの下流側であって該エバポレータに対峙する位置に
    オゾン分解触媒を配するようにしたことを特徴とする車
    両用空調装置のクーリングユニット。
JP1991024904U 1991-03-20 1991-03-20 車両用空調装置のクーリングユニツト Pending JPH04113213U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008039336A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Uchida Reinetsu:Kk 冷凍・冷蔵倉庫用のオゾン吹込み装置
WO2021215535A1 (ja) * 2020-04-24 2021-10-28 株式会社デンソー 空気浄化装置

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JP4655285B2 (ja) * 2006-08-09 2011-03-23 株式会社内田冷熱 冷凍・冷蔵倉庫用のオゾン吹込み装置
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