JPH04113210U - 水陸両用車の懸架装置 - Google Patents

水陸両用車の懸架装置

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JPH04113210U
JPH04113210U JP1749291U JP1749291U JPH04113210U JP H04113210 U JPH04113210 U JP H04113210U JP 1749291 U JP1749291 U JP 1749291U JP 1749291 U JP1749291 U JP 1749291U JP H04113210 U JPH04113210 U JP H04113210U
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JP
Japan
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wheels
wheel
leaf spring
suspension system
vehicle
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Pending
Application number
JP1749291U
Other languages
English (en)
Inventor
直道 佐々
信昭 井上
晴久 田口
Original Assignee
いすゞ自動車株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by いすゞ自動車株式会社 filed Critical いすゞ自動車株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で車輪を持ち上げることができ、
軽量かつ信頼性の高い水陸両用車の懸架装置を提供する
こと。 【構成】 車輪2の昇降機能を備えた水陸両用車1の懸
架装置において、車体フレーム4と車輪2とを連結して
車輪2を昇降自在に支持するロアアーム5と、下端が上
記車輪2に連結されたアッパアーム6と、左右両車輪2
の各アッパアーム6の上端に車幅方向に横渡して連結さ
れたリーフスプリング8と、該リーフスプリング8と車
体フレーム4との間に設けられリーフスプリング8を昇
降移動させる昇降手段12とを有することを特徴とする
水陸両用車の懸架装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、横置きリーフスプリングを用いた水陸両用車の懸架装置に係り、特 に、車輪を引き上げることができる水陸両用車の懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水陸両用車の車輪を昇降自在に懸架する懸架装置として、筒体状の艇体の外周 に回転リングを設けると共にその回転リングに車輪を突設し、当該回転リングを 回転させることにより、陸上走行時には車輪を下方に位置せしめ、水上航行時に は車輪を水中から引上げるようにしたものが知られている(特開昭47-24087号「 水陸両用艇」)。
【0003】 また、別の懸架装置として、前輪のフロントリーディングアームと後輪のリヤ トレーディングアームとの間に、それぞれダンパを介してサスペンションリンク を介設し、このサスペンションリンクをウォームギヤ機構によって垂直方向に回 動させることにより、水上走行時に車輪を上方へ引き上げて水の抵抗を低減する ようにしたものが知られている(特開昭63-2712 号「水陸両用車の車輪引上げ装 置」)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記水陸両用艇においては、艇体の外周に設けられた回転リングを回 転させて回転リングに突設した車輪の位置を可変とするものであるから、車輪を 移動するための装置が大型化してしまう。これは重量の増大を招き、水陸両用艇 の浮力を確保するためには好ましくない。また、重量物である車輪を艇体の上方 へ移動させることは、重心位置の悪化を招き、艇体が不安定化する。
【0005】 一方、上記水陸両用車の車輪引上げ装置においては、フロントリーディングア ームとリヤトレーディングアームとを連結するサスペンションリンクを回動させ ることによって車輪を引き上げるものであるから、陸上走行時に前輪および後輪 の懸架力が共に上記サスペンションリンクに加わってしまう。つまり、前輪およ び後輪の懸架力が共通のサスペンションリンクに集中するため、サスペンション の耐久性が低下する。
【0006】 以上の事情を考慮して創案された本考案の目的は、簡単な構造で車輪を持ち上 げることができ、軽量でかつ信頼性の高い水陸両用車の懸架装置を提供すること にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、車輪の昇降機能を備えた水陸両用車の懸 架装置において、車体フレームと車輪とを連結して車輪を昇降自在に支持するロ アアームと、下端が上記車輪に連結されたアッパアームと、左右両車輪の各アッ パアームの上端に車幅方向に横渡して連結されたリーフスプリングと、該リーフ スプリングと車体フレームとの間に設けられリーフスプリングを昇降移動させる 昇降手段とから構成されている。
【0008】
【作用】
上記構成によれば、左右のアッパアームを連結するリーフスプリングを昇降さ せることにより、左右の両車輪が同時に昇降する。
【0009】 つまり、陸上走行時には、上記昇降手段によってリーフスプリングを引き下げ 、左右の両車輪を車体下面より下方に位置させる。これにより、左右の両車輪が 横置配置された共通のリーフスプリングに懸架される。また、水上走行時には、 上記昇降手段によってリーフスプリングを引き上げ、左右の両車輪を上昇させる 。これにより、左右両車輪をタイヤハウス内に格納することができ、車輪を水の 抵抗から回避させることができる。
【0010】
【実施例】 以下に本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0011】 図1および図2は水陸両用車1を車幅方向に切った部分断面図を示すものであ る。図2に示すように、車輪2を回転自在に支持する車輪支持部材3と車体フレ ーム4との間に、ロアアーム5が略水平に介設されている。このロアアーム5は 、上記車輪支持部材3と車体フレーム4とに夫々ピン結合されており、車輪2を 昇降自在に支持している。
【0012】 上記車輪支持部材3には、アッパアーム6の下端6aがボルト・ナット7によ って固着されている。このアッパアーム6は、車輪支持部材3から上方に延出さ れており、車輪2のタイヤ部2aを避けて湾曲成形されている。左右両車輪2の 各アッパアーム6の上端6bは、車幅方向に横渡しされたリーフスプリング8に よって連結されている。各アッパアーム6の上端6bとリーフスプリング8の両 端8aとの間には、夫々ボールジョイント9が介設されている。
【0013】 上記リーフスプリング8の中央部8bには、図3および図4に示すように、リ ーフ支持部材9が貫通されて設けられている。このリーフ支持部材9は、車体フ レーム4に立設された4本のロッド状のリフトガイド10に案内されて昇降自在 となっている。すなわち、このリーフ支持部材9の四角には、上記4本のリフト ガイド10に摺動自在に挿入されるガイド孔11が設けられている。
【0014】 このようなリーフ支持部材9と車体フレーム4との間には、リーフスプリング 8を昇降移動させるための昇降手段12が設けられている。この昇降手段12は 、図3に示すように、シリンダ室13内がピストン14によって上部油圧室15 と下部油圧室16とに仕切られた往復動式の油圧シリンダ17から構成されてい る。上記ピストン14には上方へ延出されたロッド18が設けられており、この ロッド18の上端が上記リーフ支持部材9に接続されている。一方、上記シリン ダ室13の下部は車体フレーム4に固着されている。この構成によれば、上部油 圧室15にオイルを導入すると共に下部油圧室16からオイルを排出すればシリ ンダ室13内のピストン14が下降してリーフスプリング8が下がり、逆に上部 油圧室15からオイルを排出すると共に下部油圧室16にオイルを導入すればピ ストン14が上昇してリーフスプリング8が持ち上がることになる。
【0015】 このような各油圧室15,16へのオイルの注入出は、各油圧室15,16の オイル流入出部に設けられたバルブ19,20を適宜開閉して、オイルポンプ2 1によってオイルタンク22から各油圧室15,16へ圧送されるオイルの流量 を調節することで達成される。なお、図3中の23はリリーフバルブである。
【0016】 以上の構成からなる本実施例の作用について述べる。
【0017】 陸上走行時には、図2に示すように、上記油圧シリンダ17によってリーフス プリング8を引き下げ、左右の両車輪2を車体下面24より下方に位置させる。 これにより、左右の両車輪2が横置配置された共通のリーフスプリング8に懸架 される。このとき、リーフ支持部材9を図示しない固定手段によって車体フレー ム4に固定するようにしてもよい。
【0018】 また、水上走行時には、図1に示すように、上記油圧シリンダ17によってリ ーフスプリング8を引き上げ、左右の両車輪2を同時に上昇させてタイヤハウス 25内に格納する。そして、タイヤハウス25の開口部を蓋材26で密閉して覆 う。これにより、車輪2を水の抵抗から回避させることができ、水上走行速度が 速くなる。このとき、リーフ支持部材9を図示しない固定手段で車体フレーム4 に固定してもよい。
【0019】 陸上走行から水上走行に移行する際には、上記油圧シリンダ17内の油圧を徐 々に調節することにより、車輪2を図2の状態から図1の状態に徐々に引き上げ ることができる。逆に水上走行から陸上走行に移行する際には、車輪2を図1の 状態から図2の状態に徐々に引き下ろすこともできる。従って、水上走行と陸上 走行との境目となる車輪2のトラクションが悪い状況において、車輪2の引上量 を適宜調節することにより、車輪2の面圧を車体の浮力とバランスさせて最適面 圧とし、駆動力を高めることが可能となる。
【0020】 また、陸上走行時において、車輪2の引上量を適宜調節して車体の重心位置を 変化させ操安性の向上を図ることもできる。たとえば、高速走行時には車輪の引 上量を小さくして車高を低くし、凹凸のある悪路では車輪の引上量を大きくして 車高を高くし、車体と路面とのクリアランスを確保する。この場合、リーフ支持 部材9を固定手段(図示せず)によって任意の位置で車体フレーム4に固定する ようにする。
【0021】 なお、上記油圧シリンダ17の代わりに図5および図6に示すテコリンク27 を昇降手段12として用いてもよい。図示するように、このテコリンク27はL 字状に成形されており、その両端部が力点28と作用点29、屈曲部が支点30 となっている。上記支点30は図示しない長孔状のガイドにより図6(a)(b)に示 すように水平方向に移動するようになっている。また、上記作用点29も同様に 図示しない長孔状のガイドにより垂直方向に移動するようになっている。この作 用点29には上記リーフ支持部材9が接続されている。この構成によれば、テコ リンク27の力点28を図5に示す矢印31方向にマニュアルにより回動させる と、テコリンク27が図6(a) の状態から図6(b) に示す状態に作動して、作用 点29が垂直方向に上方に移動してリーフ支持部材9が上昇し、これによって左 右の両車輪2が引き上げられることになる。このときの車輪2のリフト量は、図 6(a)(b)中のB−Aとなる。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る水陸両用車の懸架装置によれば、極めて簡単 な構造で左右両車輪を持ち上げることができ、装置の軽量化を図ると共に高い信 頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としての水陸両用車の懸架装
置を示しており、車輪を引き上げた状態で水陸両用車を
車幅方向に切った部分断面図である。
【図2】車輪を引き下ろした状態で上記水陸両用車を車
幅方向に切った部分断面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】昇降手段の変形例としてのテコリンクを示す斜
視図である。
【図6】上記テコリンクの作動を表す説明図であり、
(a) は車輪引下状態を示し(b) は車輪引上状態を示して
いる。
【符号の説明】
1 水陸両用車 2 車輪 4 車体フレーム 5 ロアアーム 6 アッパアーム 8 リーフスプリング 12 昇降手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の昇降機能を備えた水陸両用車の
    懸架装置において、車体フレームと車輪とを連結して車
    輪を昇降自在に支持するロアアームと、下端が上記車輪
    に連結されたアッパアームと、左右両車輪の各アッパア
    ームの上端に車幅方向に横渡して連結されたリーフスプ
    リングと、該リーフスプリングと車体フレームとの間に
    設けられリーフスプリングを昇降移動させる昇降手段と
    を有することを特徴とする水陸両用車の懸架装置。
JP1749291U 1991-03-22 1991-03-22 水陸両用車の懸架装置 Pending JPH04113210U (ja)

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JP1749291U JPH04113210U (ja) 1991-03-22 1991-03-22 水陸両用車の懸架装置

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JPH04113210U true JPH04113210U (ja) 1992-10-02

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ID=31904250

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JP1749291U Pending JPH04113210U (ja) 1991-03-22 1991-03-22 水陸両用車の懸架装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003529487A (ja) * 2000-03-30 2003-10-07 ギブズ テクノロジーズ リミテッド 油圧式サスペンションストラット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003529487A (ja) * 2000-03-30 2003-10-07 ギブズ テクノロジーズ リミテッド 油圧式サスペンションストラット

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