JPH04111428U - 蛇腹用クロス - Google Patents

蛇腹用クロス

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JPH04111428U
JPH04111428U JP2281691U JP2281691U JPH04111428U JP H04111428 U JPH04111428 U JP H04111428U JP 2281691 U JP2281691 U JP 2281691U JP 2281691 U JP2281691 U JP 2281691U JP H04111428 U JPH04111428 U JP H04111428U
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JP
Japan
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bellows
light
cloth
shielding
fabrics
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JP2281691U
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Inventor
茂 小川
義資 小野寺
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ダイニツク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】薄くて軽量で、繰り返して屈曲しても剥離など
の起こらない、耐久性の高い蛇腹用クロスを、低コスト
で提供する。 【構成】柔軟性のある素材を用いた基材と、遮光性を有
する薄いシート材をラミネート法などにより積層した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光学機器用の蛇腹クロス等、精密機器の伸縮部を保護する蛇腹クロ スに関し、軽量で遮光性を有し、耐久性の良い素材を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来光学機器用に使われている蛇腹クロスは、織物に充填剤を多量に含有する 塗料を、必要な遮光性が得られる厚さになる様に塗布して遮光層を設けるか、或 いは合成皮革等の様に厚手の遮光性のある素材を基材にラミネートする等の方法 で得ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の蛇腹クロスのうち、織物に充填剤を多量に含有した塗料を塗布したもの は、遮光性能を高めようとすると、塗料を多量に付着させる必要があり、織物の 持つ柔軟性を損なうだけでなく、重量の重いものとなってしまう、又、合成皮革 を用いる場合には分厚いものしか得られず、従ってこの場合も重量のあるものし か得られなかった。
【0004】 本考案は、これらの問題を解消して、使用する素材の風合いも活き、軽量で且 つ高度の遮光性を有する蛇腹用クロスを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、柔軟性のある素材、すなわち織物、編物、不織布、紙等の基材と、 遮光性のある薄いフィルム素材を貼り合わせてなる積層構造物を蛇腹用クロスと して用いることを特徴とするものである。
【0006】 使用する基材は、織物、編物、不織布、紙等の柔軟性のある素材に、その風合 いを損なわない程度に合成樹脂バインダーを主成分とする塗料を用いて塗布或い は含浸して、使用する基材の強度を補強したり外観を保護したりしたものを用い ることが好ましく、この様な塗布若しくは含浸加工をすることによって、ナイロ ン、ポリエステルなどの極細高密度タフタのような織物や、太さ25〜70dの ナイロン、ポリエステルなどの糸を用いた編物、目付けが30〜200g/m2 の乾式或いは湿式不織布やスパンボンドなどの、従来用いられてきた様な基材だ けでなく、糸使いがナイロン1050D23×20本/インチの様な目の粗い布 や、30g/m2 以下のスパンボンド等も使用可能な状態となる。
【0007】 又、遮光性シート材としては、例えば遮光性物質を含んだコーティング薄膜を 有するポリウレタン系のフィルムィルム等、市販されている遮光性フィルムをそ のまま使用することが可能である。
【0008】 基材と遮光性のシート材の積層は、ホットメルトその他の接着剤を使って、公 知の方法で接着、あるいはラミネートすれば良い。
【0009】 本考案の蛇腹用クロスの構造は、これらの基材と遮光性シート材を種々組み合 わせて使用することができる。例えば、第1図に示すごとく、基材1の片面に、 薄い塗布層2を設けてその反対側の面に、遮光性シート材3を、積層したもの、 或いは第2図に示すごとく、基材1の両面に遮光性シート材3.3を積層したも の、第3図に示すごとく遮光性シート材3の両面に基材1を積層したものなどで あり、選択する素材によって、任意の厚さ、重量の蛇腹クロスを得ることができ るものである。以下具体例に従って説明する。
【0010】
【実施例1】 表面層に、淡色系プリント柄のナイロンベーススパンボンド(130g/m2 )中間層に遮光層として、ポリウレタン系アルミコートフィルム(28g/m2 厚さ30μ)、内面層としてポリエステルベーススパンボンドを用いて、2液配 合型のポリウレタン樹脂を下記の様な配合で作成し、この接着剤を用いてドクタ ーナイフ法にて塗布後、3層を重ね合わせて摂氏140度の温度で、10分間4 kgの圧力で加圧して、全体の厚さが0.80mm、重さ200g/m2 の積層 構造物とし、これで蛇腹クロスを作った。 配合例 タイフォースAH420(大日本インキ株式会社製 100部 架橋剤 3〜5部 メチルエチルケトン 30部
【0011】
【実施例2】 表面層にポリエステル製の不織布(50g/m2 )、中間層に遮光層として、 ポリウレタン系アルミコートフィルム(28g/m2 、厚さ30μ)、内面層と して66ナイロン30dのタフタを用いて、他は実施例1と同様にして全体の厚 さが0.80mm、重さ200g/m2 の積層構造物とし、これで蛇腹クロスを 作った。
【0012】
【比較例】
従来一般的に作られる蛇腹クロスの作り方として、ポリエステル50dのステ ープルを用いたタフタに0.4mmの黒の厚紙を接着剤を用いてラミネートし、 更に厚紙の上に塩化ビニル樹脂をコーティングして厚さ0.42mm、重量32 3g/m2 の積層構造物とし、これを蛇腹クロスとした。
【0013】 比較例とした従来の製法による蛇腹クロスは厚紙と織物基材との層間が、屈曲 を繰り返すと剥離し易い。一方本実施例によるものは、何れも屈曲による剥離強 度が改善されるばかりでなく、遮光性能は従来品と同程度ならば重量は3分の2 程度にすることができ、軽量化が可能となる。
【0014】
【考案の効果】
本考案は、従来品では得られなかった薄いものや、軽量で柔軟性のある蛇腹ク ロスが得られるものであり、特に従来品と同じ厚さであれば、大幅に軽量化する ことを可能にしたものである。又、加工性に優れている為、袋蛇腹加工やスクリ ーンによる芯材付け蛇腹加工等によって屈曲の非常に滑らかなものとすることが できる。更に、ピンポールの心配も無い等の非常に優れた蛇腹クロスを提供する ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用する蛇腹用クロスの一実施例の断
面図である。
【図2】本考案を適用する蛇腹用クロスの一実施例の断
面図である。
【図3】本考案を適用する蛇腹用クロスの一実施例の断
面図である。
【符号の説明】
1は基材、2は塗布層、3は遮光層である。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】織物、編物、不織布、紙などの柔軟性のあ
    る素材を用いた基材の少なくとも片面に、遮光性のある
    素材を貼り合わせてなる積層材を使用することを特徴と
    する蛇腹用クロス。
  2. 【請求項2】遮光性シート材の両面に、織物、編物、不
    織布、紙などの柔軟性のある素材を用いた基材の1種又
    は2種を選んで貼り合わせて成る積層材を使用すること
    を特徴とする蛇腹用クロス。
  3. 【請求項3】柔軟性のある素材を用いた基材が、織物、
    編物、不織布、紙などにアクリル樹脂、ポリウレタン樹
    脂等の合成樹脂バインダーを主成分とする塗料を塗布し
    て薄い塗布層を設けるか、或いは含浸させた含浸層を設
    けた基材であることを特徴とする請求項第1項又は第2
    項に記載の蛇腹用クロス。
  4. 【請求項4】遮光性シート材が、カーボン、チタン、タ
    ルク等の充填剤を少なくとも1種以上使用した塗料を用
    いた塗布層を合成樹脂製薄膜フィルム上に設けたシート
    材であることを特徴とする請求項第1項又は第2項に記
    載の蛇腹用クロス。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5566135U (ja) * 1978-10-30 1980-05-07
JPS59214U (ja) * 1982-05-28 1984-01-05 古河電気工業株式会社 補強線鎧装水底ケ−ブル
JPH0357643A (ja) * 1989-07-26 1991-03-13 Goyo Shiko Kk 熱シール性隠蔽性積層材料

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