JPH04110542A - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JPH04110542A
JPH04110542A JP22943990A JP22943990A JPH04110542A JP H04110542 A JPH04110542 A JP H04110542A JP 22943990 A JP22943990 A JP 22943990A JP 22943990 A JP22943990 A JP 22943990A JP H04110542 A JPH04110542 A JP H04110542A
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JP
Japan
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outside
way valve
inside air
valve
valve seat
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Pending
Application number
JP22943990A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Ikeda
和俊 池田
Tetsuya Miyano
宮野 哲也
Yoshihiro Menju
毛受 義博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、例えば自動車や建築物の室内を換気する換気
装置に関し、詳しくは室内の汚れた空気(以下、内気と
いう。)を室外に排出するための内気排出装置の改良に
係るものである。
[従来の技術] 従来の換気装置は、例えば実公昭62−9130号公報
や特開昭59−6:L221号公報に開示されているよ
うに、内気を室外に排出するための内気排出口を有する
口枠体と、内気を室外に排出する時以外には弁座部とし
ての前記内気排出口の周縁部に当接して該内気排出口を
閉じ、内気を室外に排出する時には前記弁座部から離れ
て該排出方向にのみ前記内気排出口を開くワンウェイバ
ルブとを備えている。
このワンウェイバルブは前記内気排出口より一回り大き
い板状に形成されて、前記口枠体の室外側の面に配設さ
れ、例えば該ワンウェイバルブの上端部が内気排出口の
直ぐ上方に取り付けられることにより、該上端部を除く
略全体が該取付部を中心として揺動可能に設けられてい
る。そして、このワンウェイバルブは、内気を室外に排
出する時以外には、自重により弁座部に当接して内気排
出口を閉じているが、室内と室外との気圧差(例えば、
自動車走行時に車体表面に発生する負圧によりもたらさ
れ、ワンウェイバルブに作用する。)が自重に打ち勝つ
大きさとなったときには、弁座部から離れて室外側に揺
動し、内気を室外に排出する方向にのみ内気排出口を開
くようになっている。
この換気装置は、例えば自動車に装着して使用されるが
、自動車の比較的狭い室内の内気はタバコの煙や人の呼
気等により汚れ易いため、該内気を室外に速やかに排出
する性能か要求されている。
そこで、従来は前記ワンウェイバルブの厚さを薄くする
等してその自重を小さくすることにより、小さな気圧差
であっても前記内気排出口を開くことができるようにし
、汚れた内気を効率良く排出するようにしている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記従来例のようにワンウェイバルブを薄く
する等してその自重を小さくすると、該ワンウェイバル
ブが内気排出口を閉じるときの弁座部への当接力か弱く
なるとともに、該ワンウェイバルブの縁部が変形し易く
なるため、該ワンウェイバルブと弁座部との間に隙間が
発生して、該内気排出口のシール性が低下する欠点があ
った。
また、自重の小さいフンウェイバルブは、例えば自動車
走行時の振動の影響を受けて跳ね上り易いため、内気排
出口を大きく開いてしまうこともあった。このように内
気排出口がシール性低下を起こしたり無用に開いたりす
ると、砂塵、ごみ、煙、臭気等を含んだ室外の汚れた空
気(以下、外気という。)が該内気排出口から室内に逆
流して人に不快感を与えることがあるため、従来から懸
案となっていた。特に、この逆流現象は自動車が砂塵の
真上がり易い場所を走行するとき等に顕著に起こってお
り、該自動車のユーザーから前記内気排出口を確実にシ
ールした状態で閉じておくことができる換気装置が欲し
いという要請が多く出されていた。
本発明の目的は、上記問題を解決し、内気を室外に排出
する時以外には、内気排出口をワンウェイバルブにより
確実にシールした状態で閉じておくことができ、汚れた
外気が該内気排出口から室内に逆流するのを防止するこ
とができる新規な換気装置を提供することにある。
[n題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の換気装置は、内気
を室外に排出するための内気排出口を有する口枠体と、
内気を室外に排出する時以外には弁座部としての前記内
気排出口の周縁部に当接して該内気排出口を閉じ、内′
気を室外に排出する時には該排出方向にのみ前記内気排
出口を開くフンウェイバルブとを備えた換気装置におい
て、前記口枠体は少なくとも前記弁座部に磁気吸着性手
段を備え、前記ワンウェイバルブは少なくとも前記弁座
部との当接部に前記磁気吸着性手段を磁気吸着する電磁
石手段を備えた構成とした。
ここで、「口枠体」は、少なくとも内気排出口とその周
縁部とを備えたものであって、例えば次の(1)〜(4
)のように別部材が付加されたものでもよい。
(1)前記口枠体を換気装置の被取付箇所(例えば自動
車の車体)に取り付けるための取付部材力釈該ロ枠体と
一体的に形成され付加されたもの。
(2)上記(1)の取付部材が、前記口枠体とは別部品
として形成され付加されたもの。
(3)内気を取り込んで前記内気排出口まで導入するた
めの内気導入用ダクト、又は、前記内気排出口から排出
された内気を室外へ放出するための内気放出用ダクトが
、前記口枠体と一体的に形成され付加されたもの。
(4)上記(3)の内気導入用ダクト又は内気放出用ダ
クトが、前記口枠体とは別部品として形成され付加され
たもの。
また、この口枠体の内気排出口の形状は、四角形、三角
形、円形等、必要に応じて適宜設定することができる。
同じく内気流入口の形成数や開口面積も、必要に応じて
適宜設定することができる。
次に、前記「ワンウェイバルブ」は、内気を室外に排出
する時以外には、弁座部としての前記内気排出口の周縁
部に当接して該内気排出口を閉じているが、室内と室外
との気圧差が前記電磁石手段に対する磁気吸着性手段の
磁気吸着力とフンウェイバルブの自重とに打ち勝つ大き
さとなったときには、内気を室外に排出する方向にのみ
該内気排出口を開くという一方向開口性を備えたもので
ある。従って、第一に、このフンウェイバルブは前記口
枠体の弁座部に当接し得るよう内気排出口より一回り大
きく形成されている。第二に、このワンウェイバルブは
前記口枠体の室外側の面に配設され、例えばフンウェイ
バルブの上端部が内気排出口の亙ぐ上方に取り付けられ
ることにより、該上端部を除く略全木が前記取付部を中
心として揺動可能に設けられる。そして、このフンウェ
イバルブは、室内と室外との気圧差により内気排出口を
開く方向(室外側方向)に揺動する一方、自重により内
気排出口を閉じる方向(内気排出口側方向)に揺動する
ようになっている。
このワンウェイバルブの材質としては、金属、合成樹脂
、ゴム等を例示することができる。また、ワンウェイバ
ルブの揺動構造としては、次の(1)(2)を例示する
ことができる。
(1)ワンウェイバルブをその揺動中心となる部分も含
めてエラストマー(ゴム状の軟質合成樹脂をいう。)又
はゴムにより一体的に形成し、その弾力による可撓性を
利用して揺動させる構造。この場合、揺動中心となる部
分を他の部分より薄肉に形成することにより、揺動抵抗
を小さくすることができる。
(2)ワンウェイバルブの揺動中心となる部分を別部品
のヒンジ部材で構成した構造。このヒンジ部材としては
、例えば支持ビンと支持パイプとを回動可能に嵌合した
もの等を用いることができる。
次に、前記口枠体の「磁気吸着性手段」は、少なくとも
弁座部としての前記内気排出口の周縁部に設けられてい
ればよく、また弁座部の全体に設けられている場合のみ
ならず、弁座部の一部に設けられている場合も含む。例
えば四角形の内気排出口であれば、その周縁部の全体に
四角枠状に設けられている場合、その周縁部の三辺にコ
字状に設けられている場合、その周縁部の二辺に平行状
に又はL字状に設けられている場合、その周縁部の一辺
に線分状に設けられている場合等を含む。
この「磁気吸着性手段Jは後述する電磁石手段に磁気吸
着する材料により形成されたものであって、次の(A)
〜(G)を例示することができる。
(A)口枠体全体を、■鉄、コバルト、ニッケル、希土
類等の金属、■これらの金属を含む若しくは含まない珪
素鋼、パーマロイ、非晶質合金等の合金、■同じくンフ
トフェライト(軟質磁性フェライト)等の金属酸化物、
又は、■同じく金属間化金物よりなる磁気吸着性材料に
より形成してなるもの。
(8)口枠体全体を、前記金属、合金、金属酸化物又は
金属間化合物よりなる磁気吸着性粉粒体を含有した合成
樹脂又はゴムにより成形してなるもの。
(C)口枠体のうち弁座部は前記金属、合金、金属酸化
物又は金属間化合物よりなる磁気吸着性粉粒体を含有し
た合成樹脂又はゴムを用いて、また他の部分は磁気吸着
性粉粒体を含有しない合成樹脂又はゴムを用いて、該口
枠体を同時成形(いわゆる二色成形)してなるもの。
(D)口枠体を合成樹脂又はゴムにより成形する際に、
弁座部に前記金属、合金、金属酸化物又は金属間化合物
よりなる磁気吸着性部材をインサートしてなるもの。
(E)合成樹脂等により形成された口枠体の弁座部に、
前記金属、合金、金属酸化物又は金属間化合物よりなる
磁気吸着性粉粒体を含有した合成樹脂又はゴムよりなる
磁気吸着性部材を、接着剤で接着しなり該弁座部に形成
した係合溝に係合したりして取り付けてなるもの。
(F)合成樹脂等により形成された口枠体の弁座部に、
前記金属、合金、金属酸化物又は金属間化合物よりなる
磁気吸着性部材を、接着剤で接着したり該弁座部に形成
した係合溝に係合したりして取り付けてなるもの。
(G)合成樹脂等により形成されな口枠体の弁座部に、
前記金属、合金、金属酸化物又は金属間化合物よりなる
磁気吸着性皮膜を形成してなるもの。
この磁気吸着性皮膜の形成方法としては、■前記金属、
合金、金属酸化物又は金属間化合物よりなる磁気吸着性
粉粒体を含有した塗料を塗布する方法や、■前記金属、
合金、金属酸化物又は金属間化合物よりなる磁気吸着性
材料をめっき、溶射、物理蒸着又は化学蒸着する方法を
例示することができる。
なお、上記例示のうち磁気吸着性粉粒体を使用するもの
において、上記合成樹脂、ゴム又は塗料中における磁気
吸着性粉粒体の含有量は、例えば1〜6 g/Cm3と
することができる。また、磁気吸着性粉粒体の粉粒径は
、例えば0.1〜50μmの範囲から選択することがで
きる。
次に、フンウェイバルブの「電磁石手段」は、少なくと
も前記弁座部との当接部に設けられていればよく、また
当接部の全体に設けられている場合のみならず、当接部
の一部に設けられている場合も含む。例えば四角形の内
気排出口の周縁部に当接するときであれば、その当接部
の全体に四角枠状に設けられている場合、その当接部の
三辺にコ字状に設けられている場合、その当接部の二辺
に平行状に又はL字状に設けられている場合、その当接
部の一辺に線分状に設けられている場合を含む。この「
電磁石手段」は種々の磁心とコイルとの組み合わせから
なり、次の(a)〜(c+)を例示することができる。
(a)ワンウェイバルブ全体を、■鉄、コバルト、ニッ
ケル、希土類等の金属、■これらの金属を含む若しくは
含まない珪素鋼、パーマロイ、非晶質合金等の合金、■
同じくソフトフニライト等の金属酸化物、又は、■同じ
く金属間化合物よりなる磁心材料により形成し、該ワン
ウェイバルブ自体を磁心とするとともに、該ワンウェイ
バルブに銅線、アルミニウム線等の導電線よりなるコイ
ルを装着してなるもの。
(b)ワンウェイバルブ全体を、前記金属、合金、金属
酸化物又は金属間化合物よりなる磁心粉粒体を含有した
合成樹脂又はゴムにより成形し、該フンウェイバルブ自
体を磁心とするとともに、該ワンウェイバルブに前記コ
イルを装着してなるもの。
このコイルの装着はフンウェイバルブの成形時にインサ
ートにより行うか又は成形後に行う。
(C)ワンウェイバルブのうち当接部は前記金属、合金
、金属酸化物又は金属間化合物よりなる磁心粉粒体を含
有した合成樹脂又はゴムを用いて、また他の部分は磁心
粉粒体を含有しない合成樹脂又はゴムを用いて、該ワン
ウェイバルブを同時成形(いわゆる二色成形)し、その
当接部自体を磁心とするとともに、該当接部に前記コイ
ルを装着してなるもの。このコイルの装着はワンウェイ
バルブの成形時にインサートにより行うが又は成形後に
行う。
(d)ワンウェイバルブを合成樹脂又はゴムにより成形
する際に、当接部に前記金属、合金、金属酸化物又は金
属間化合物よりなる磁心としての磁心部材をインサート
し、該磁心部材に前記コイルを装着してなるもの。この
コイルの装着は磁心部材のインサート前又はインサート
後に行う。
(e)合成樹脂等により形成されたワンウェイバルブの
当接部に、前記金属、合金、金属酸化物又は金属間化合
物よりなる磁心粉粒体を含有した合成樹脂又はゴムより
なる磁心部材を、接着剤で接着しなり該当接部に形成し
た係合溝に係合しなりして取り付け、該磁心部材に前記
コイルを装着してなるもの。このコイルの装着は磁心部
材の取付前又は取付後に行う。
(f)合成樹脂等により形成されたワンウェイバルブの
当接部に、前記金属、合金、金属酸化物又は金属間化合
物よりなる磁心部材を、接着剤で接着したり該当接部に
形成した係合溝に係合したりして取り付け、該磁心部材
に前記コイルを装着してなるもの。このコイルの装着は
磁心部材の取付前又は取付後に行う。
(g)合成樹脂等により形成されたワンウェイバルブの
当接部に、前記金属、合金、金属酸化物又は金属間化合
物よりなる磁心皮膜を形成し、該当接部に前記コイルを
装着してなるもの。この磁心皮膜の形成方法としては、
■前記金属、合金、金属酸化物又は金属間化合物よりな
る磁心粉粒体を含有した塗料を塗布する方法や、■前記
金属、合金、金属酸化物又は金属間化合物よりなる磁心
材料をめっき、溶射、物理蒸着又は化学蒸着する方法を
例示することができる。
なお、上記例示のうち磁心粉粒体を使用するものにおい
て、上記合成樹脂、ゴム又は塗料中における磁心粉粒体
の含有量は、例えば1〜6g/Cl113とすることが
できる。また、磁心粉粒体の粉粒径は、例えば0.1〜
50μmの範囲から選択することができる。
前記「磁気吸着性手段」の例示(A)〜(G)と「電磁
石手段」の例示(a)〜(g)とは、どのようにも組み
合わせることができる。
また、前記電磁石手段のコイルには公知の種々の電源(
例えば第6図及び第7図に示すバッテリ8)を接続する
ことができ、該コイルにどのように電流を流すかについ
て、次の(IH2)の場合がある。
(1)前記電磁石手段のコイルに電源を単純に接続し、
該コイルに常に一定の電流を流す場合。
この場合、励磁した該電磁石手段に対する前記磁気吸着
性手段の磁気吸着力は、2〜Log/cdの範囲内で設
定することが好ましい。なぜならば、この磁気吸着力が
該範囲を超えるほど強いと、例えば自動車走行時に発生
する前記負圧の作用ではワンウェイバルブが揺動せず内
気排出口を開くことができないからであり、−この磁気
吸着力が該範囲に満たないほど弱いと、例えば自動車走
行時に生じる振動だけでワンウェイバルブが揺動して内
気排出口を開いてしまうからである。
(2)内気を室外に排出する時以外には前記電磁石手段
のコイルに流す電流を開始又は増加させ、内気を室外に
排出する時には該コイルに流す電流を停止又は減少させ
る制御回路を、該コイルに接続する場合。
この場合、該コイルに流す電流を開始又は増加させたと
きの、励磁した該電磁石手段に対する前記磁気吸着性手
段の磁気吸着力は、上記(1)の場合と同等又はそれ以
上に設定することが好ましい。
なぜならば、内気を室外に排出する時以外には、内気排
出口を開ける必要がなく、専ら該内気排出口のシール性
を高めればよいからである。
この制御回路としては、次の■■を例示することができ
る。
■ 第6図に示すように、手動操作スイッチ71を用い
た制御回路7゜ この手動操作スイッチ71は、例えば自動車の換気装置
における外気導入−内気循環の切換スイッチ(図示路)
と連動させることができる。また、この手動操作スイッ
チ71に流れる電流を軽減するため、該手動操作スイッ
チ71と前記コイル52との間にリレーやトランジスタ
等を用いた比力Ugi路72を設けてもよい。
■ 第7図に示すように、外気中の砂塵、ごみ、煙、臭
気等の汚れ成分を感知するセンサー73と、該センサー
73が該汚れ成分を感知したときには内気を室外に排出
する時以外であると判断してコイル52に流す電流を開
始又は増加させ、該センサー73が汚れ成分を感知しな
いときには内気を室外に排出する時であると判断してコ
イル52に流す電流を停止又は減少させる判断及び出力
回路74とを備えた制御回路7゜ この判断及び出力回路74には、例えばリレー制御回路
、電子制御回路、マイコン制御回路等を使用することが
できる。
[作用] 本発明の換気装置による−と、内気を室外に排出する時
以外には、前記ワンウェイバルブが口枠体の内気排出口
を閉じている。このとき、該ワンウェイバルブの当接部
に備えられた電磁石手段のコイルに電流を流せば、励磁
した該電磁石手段と口枠体の弁座部に備えられた磁気吸
着性手段とが磁気吸着する力により(ワンウェイバルブ
の自重が弁座部に作用するときには、該自重による当接
力も加算される。)、該ワンウェイバルブの当接部は該
弁座部に対して高いシール性を保ちながら密着する。そ
のため、ワンウェイバルブの厚さが薄くても該ワンウェ
イバルブと弁座部との間に隙間が発生することはないし
、また例えば自動車走行時の振動によりワンウェイバル
ブが跳ね上がって内気排出口を開いてしまうこともない
。よって、砂塵、ごみ、煙、臭気等を含んだ汚れた外気
が内気排出口から室内に逆流することを防止することが
できる。
次に、内気を室外に排出する時には、次の(1)(2)
の各場合に示す状態となったときに、該ワンウェイバル
ブが前記弁座部から離れて室外側に揺動し、内気を室外
に排出する方向にのみ前記内気排出口を開く。よって、
タバコの煙や人の呼気により汚れた内気を該内気排出口
から室外に排出することができる。
(1)前記電磁石手段のコイルに常に一定の電流を流す
場合には、例えば自動車走行時に車体表面に発生する負
圧により、室内と室外との気圧差が、前記電磁石手段に
対する磁気吸着性手段の磁気吸着力とワンウェイバルブ
の自重とに打ち勝つ大きさとなったときである。
(2)前記制御回路により前記電磁石手段のコイルに流
す電流を停止又は減少させる場合には、同じく室内と室
外との気圧差が、ワンウェイバルブの自重(前記電流が
零でない場合には、わずかの磁気吸着力が加算される。
)に打ち持つ大きさとなったときである。従って、上記
(1)の場合より気圧差が小さくても、ワンウェイバル
ブは敏感に揺動して内気排出口を開くなめ、内気を室外
に効率的に排出することができる。
ここで、前記制御回路として前記例示■の手動操作スイ
ッチを用いたものを使用した場合には、内気を室外に排
出する時であるが否かの判断と該手動操作スイッチの操
作とは、人間が行うことになる。
また、前記制御回路として前記例示■のセンサー等を用
いたものを使用した場合には、内気を室外に排出する時
であるか否かの判断は、センサーによる外気中の汚れ成
分の感知に基づいて、判断及び出力回路が自動的に行う
ことになる。
[実施例コ 以下、本発明を自動車の排気装置に具体化した実施例に
ついて、図面を参照して説明する。
第1図〜第5図に示すように、この換気装置は、自動車
の室内Bの内気Rを取り込んで次の内気排出口まで導入
するための内気導入用ダクト1と、内気Rを室外Cに排
出するための6個の内気排出口とそれらの周縁部とを備
えた口枠体2と、内気Rを室外Cに排出する時にのみ前
記内気排出口を開くよう該口枠体2に取り付けられた6
個のワンウェイバルブ4と、これらの部材を互いに取り
付けるための部材又は構造とから構成されている。
さらに、前記口枠体2は磁気吸着性手段としての磁気吸
着性粉粒体3を備え、前記ワンウェイバルブ4は電磁石
手段としての電磁石部材5を備えている。これらの構成
要素の詳細は次の通りである。
(内気導入用ダクト) 第2図及び第4図に示すように、前記内気導入用ダクト
1は、上端の開口した内気流入口11から斜め下方向に
延び、さらに折曲して横方向に延びるダクト本体12と
、該ダクト本体12の基端に設けられて、本換気装置全
体を自動車の車体Aに取り付けるための四角枠状のフラ
ンジ基部13とが、ポリプロピレン樹脂により一体的に
形成されてなるものである。前記ダクト本体12の基端
内部には次に詳述する口枠体2を取り付けるための段付
き枠状の取付部14が形成され、該取付部14には複数
の取付突起15が形成されている。
(口枠体) 第2図及び第4図に示すように、前記口枠体2は、約6
0度の頷斜角を持つ上下2段の傾斜壁21と、各々の傾
斜壁21の上端に連設された上下2列の垂直壁22と、
上段の傾斜壁21と下列の垂直壁22とを連結する水平
壁23とが、金属酸化物系の磁気吸着性粉粒体3(例え
ばンフトフェライト、粉粒径0.8〜2μm)を20〜
80vol (体積)%(より好ましくは40〜60■
(体積)%)含有したポリプロピレン樹脂32により一
体的に成形されてなるものである。各々の傾斜壁21は
、左右方向に並ぶ3個(上下2段で合計6個)の四角形
の内気排出口24とそれらの周縁部25とから構成され
ている。この周縁部25の大部分はワンウェイバルブ4
が当接する弁座部20を構成しており、該弁座部20に
含有されている磁気吸着性粉粒体3が本実施例の磁気吸
着性手段である。また、各々の内気排出口24の対角線
上に対向するコーナ間と、同じく上辺中央と下辺中央と
の間には、ワンウェイバルブ4が当接する計3本の掛渡
部材26が前記周縁部25との一体成形により架設され
、これらの掛渡部位26は内気排出口24の中心部で互
いに交差し一体化している。なお、各々の垂直壁22に
は、前記内気導入用ダクト1の取付部14の取付突起1
5に挿入装着するための複数の取付孔27と、後で詳述
するワンウェイバルブ4を取り付けるための複数の取付
突起28とが形成されている。
上記のように構成された口枠体2は、前記内気導入用ダ
クト1の取付部14に対して次のように取り付けられて
いる。すなわち、ます口枠体2を室外側から取付部14
に宛てがい、該取付部14の取付突起15を垂直壁22
の取付孔27に挿入させる。次に、この取付突起15の
頂部を加熱溶融して垂直壁22に融着又は係着させるこ
とにより、口枠体2を離脱しないように取り付けるので
ある。なお、この口枠体2の取り付けは、該口枠体2に
次の6個のワンウェイバルブ4を取り付けた後に行われ
る。
(ワンウェイバルブ) 第1図、第2図等に示すように、前記ワンウェイバルブ
4は、クロロブレンゴムにより前記内気排出口24より
一回り大き−い四角形をなす厚さ約0.5mmの薄板と
して一体成形されたものである。
このワンウェイバルブ4の上端部には、前記口枠体2の
垂直壁22の取付突起28に挿入装着するための複数の
取付孔41が設けられている。
前記ワンウェイバルブ4のうち前記弁座部20との当接
部40には、四角枠状の電磁石部材5が接着剤により接
着されている(図ではワンウェイバルブ4の室外側表面
に接着されているが、室内側表面に接着されていてもよ
い。)。この電磁石部材5は、ソフトフェライトよりな
る四角枠状の磁心部材51と、該磁心部材51の外周溝
に巻回装着された銅線よりなるコイル52とから構成さ
れている。
また、第7図に示すように、この電磁石部材5のコイル
52には電源としてのバッテリ8と、該バッテリ8から
コイル52に流れる電流をオン・オフ制御する制御回路
7とが接続されている。この制御回路7は、外気中の砂
塵、ごみ、煙、臭気等の汚れ成分を感知するセンサー7
3と、該センサー73が該汚れ成分を感知したときには
コイル52に電流を流し、該センサー73が汚れ成分を
感知しないときにはコイル52への電流を切る判断及び
出力回路74とから構成され、該判断及び出力回路74
としてはマイコン制御回路が使用されている。そして、
前記コイル52に電流が流れて励磁したときの電磁石部
材5の磁力は30〜2000G (ガウス)(より好ま
しくは200〜600G>に設定されている。
この電磁石部材5を含むワンウェイバルブ4の比重は1
.3〜3.5(より好ましくは1.5〜3.0)である
。また、この電磁石部材5に対する前記口枠体2中の磁
気吸着性粉粒体3の磁気吸着力は約7〜20g/−に設
定されている。
上記のように構成されたワンウェイバルブ4は、前記口
枠体2の室外側の面に対して次のように取り付けられて
いる。すなわち、まずワンウェイバルブ4を室外側から
前記傾斜壁21に内気排出口24を塞ぐように宛てがい
、該ワンウェイバルブ4の上端部の取付孔41に前記垂
直壁22の取付突起28を挿入させる。次に、ポリプロ
ピレン樹脂により細長い板状に形成されたリテーナ6を
フンウェイバルブ4の上端部に宛てがい、該リテーナ6
の取付孔61に前記垂直壁22の取付突起28を挿入さ
せる。続いて、この取付突起28の頂部を加熱溶融して
リテーナ6に融着又は係着させることにより、ワンウェ
イバルブ4の上端部及びリテーナ6を前記垂直壁22に
離脱しないように取り付けるのである。
従って、このワンウェイバルブ4は、第5図に示すよう
に前記垂直壁22に取り付けられた上端部を除く略全体
が、その取付部42(詳しくは、ワンウェイバルブ4と
リテーナ6下縁との境界接触部)を中心として該ワンウ
ェイバルブ4自身の弾力により揺動可能になっている。
そして、このワンウェイバルブ4は、内気Rを室外Cに
排出する時以外には、自重により弁座部20に作用する
当接力と、磁気吸着性粉粒体3と電磁石部材5との磁気
吸着力とにより、該内気排出口24を確実にシールした
状態で閉じており、室内Bと室外Cとの気圧差が前記ワ
ンウェイバルブ4の自重に打ち勝つ大きさとなったとき
には、前記弁座部20から離れて室外側に揺動し、内気
Rを室外Cに排出する方向にのみ内気排出口24を開く
ことができるように構成されている。
(実施例の作用及び効果) 以上のように構成された本実施例の換気装置によれば、
前記制御回路7のセンサー73が外気中の砂塵、ごみ、
煙、臭気等の汚れ成分を恩知しないときには、判断及び
出力回路74が内気Rを室外Cに排出する時であると判
断し、前記ワンウェイバルブ4の当接部40に設けられ
た電磁石部材5のコイル52に電流を流して励磁する。
従って、このワンウェイバルブ4が口枠体2の内気排出
口24を閉じているとき、該ワンウェイバルブ4の当接
部40は、該口枠体2の弁座部20に対して自重により
当接するだけでなく、励磁した該電磁石部材5と弁座部
20に含有された磁気吸着性粉粒体3とが磁気吸着する
力により、該弁座部20に対して高いシール性を保ちな
がら密着する。そのため、ワンウェイパル、ブ4の厚さ
が薄くても該ワンウェイバルブ4と弁座部20との間に
隙間が発生することはないし、自動車走行時の振動によ
りワンウェイバルブ4が跳ね上がって内気排出口24を
開いてしまうこともない。よって、砂塵、ごみ、煙、臭
気等を含んだ汚れた外気が内気排出口24から室内Bに
逆流することを高いレベルで防止することができる。さ
らに、本実施例では内気排出口24内に設けた3本の掛
渡部材26が、ワンウェイバルブ4が内気排出口24内
に食い込むように変形するのを防止するので、上記隙間
の発生はより確実になくなる。
次に、前記制御回路7のセンサー73が外気中の汚れ成
分を恩知しないときには、判断及び出力回路74が内気
Rを室外Cに排出する時以外であると判断し、前記電磁
石部材5のコイル52に流れる電流を切って消磁する。
この状態において、例えば自動車走行時に車体表面に発
生する負圧等により、室内Bと室外Cとの気圧差が前記
ワンウェイバルブ4の自重に打ち勝つ大きさとなったと
きには、該ワンウェイバルブ4が前記弁座部20から離
れて室外側(第5図の矢印S2方向)に揺動し、内気R
を室外Cに排出する方向にのみ前記内気排出口24を開
く。よって、タバコの煙や人の呼気により汚れた内気R
を該内気排出口24から室外Cに効率良く排出すること
ができる。
また、室内Bと室外Cとの気圧差がワンウェイバルブ4
の自重より小さくなったときには、該ワンウェイバルブ
4が自重により内気排出口側(第5図の矢印S1方向〉
に揺動し、前記弁座部20に再び密着する。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で任意に変更して
具体化することもできる。
[発明の効果] 本発明の換気装置は、上記の通り構成されているので、
次のような優れた効果を奏する。
まず、請求項1記載の換気装置によれば、内気を室外に
排出する時以外には、内気排出口をワンウェイバルブに
より確実にシールした状態で閉じておくことができ、汚
れた外気が内気排出口から室内に逆流するのを防止する
ことができる。
さらに、請求項2記載の換気装置によれば、内気を室外
に排出する時であるか否かの判断をセンサーにより自動
的に行うことができ、内気を室外に排出する時以外には
、前記内気排出口のシール性をさらに高めて前記外気の
逆流を高いレベルで防止することができ、内気を室外に
排出する時には、ワンウェイバルブを小さい気圧差でも
容易に揺動できるようにして内気を効率的に排出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を具体化した実施例の換気装置を示す要
部斜視図、第2図は同換気装置全体の分解斜視図、第3
図は同じく正面図、第4図は第3図におけるニーI線断
面図、第5図は第3図における■−■線拡線断大断面図
6図及び第7図は本発明における電磁石手段の制御回路
例を示すブロック図である。 1・・・内気導入用ダクト、2・・・口枠体、3・・・
磁気吸着性手段としての磁気吸着性粉粒体、4・・・ワ
ンウェイバルブ、 5・・・電磁石手段としての電磁石部材、7・・・制御
回路、20・・・弁座部、24・・・内気排圧口、25
・・・周縁部、40・・・当接部、51・・・磁心部材
、52・・・コイル、71・・・手動操作スイ72・・
・出力回路、73・・・センサー74・・・判断及び゛
出力回路、 B・・・室内、C・・・室外、R・・・内気。 特許出願人  豊田合成株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.室内の内気を室外に排出するための内気排出口を有
    する口枠体と、室内の内気を室外に排出する時以外には
    弁座部としての前記内気排出口の周縁部に当接して該内
    気排出口を閉じ、室内の内気を室外に排出する時には前
    記弁座部から離れて該排出方向にのみ前記内気排出口を
    開くワンウェイバルブとを備えた換気装置において、 前記口枠体は少なくとも前記弁座部に磁気吸着性手段を
    備え、前記ワンウェイバルブは少なくとも前記弁座部と
    の当接部に前記磁気吸着性手段に磁気吸着する電磁石手
    段を備えたことを特徴とする換気装置。
  2. 2.外気中の砂塵、ごみ、煙、臭気等の汚れ成分を感知
    するセンサーと、該センサーが該汚れ成分を感知したと
    きには室内の内気を室外に排出する時以外であると判断
    して前記電磁石手段のコイルに流す電流を開始又は増加
    させ、該センサーが汚れ成分を感知しないときには室内
    の内気を室外に排出する時であると判断して前記コイル
    に流す電流を停止又は減少させる判断及び出力回路とを
    備えた制御回路が、前記電磁石手段に接続されている請
    求項1記載の換気装置。
JP22943990A 1990-08-29 1990-08-29 換気装置 Pending JPH04110542A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10203036A1 (de) * 2002-01-26 2003-08-14 Ralph Kerstner Einrichtung zum Entlüften des Laderaums beim Schliessen von Türen

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10203036A1 (de) * 2002-01-26 2003-08-14 Ralph Kerstner Einrichtung zum Entlüften des Laderaums beim Schliessen von Türen

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