JP2577649B2 - 自動車用換気装置 - Google Patents
自動車用換気装置Info
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- JP2577649B2 JP2577649B2 JP2124578A JP12457890A JP2577649B2 JP 2577649 B2 JP2577649 B2 JP 2577649B2 JP 2124578 A JP2124578 A JP 2124578A JP 12457890 A JP12457890 A JP 12457890A JP 2577649 B2 JP2577649 B2 JP 2577649B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車用換気装置に関し、例えば、乗用車
の車室内における汚れた空気(内気)を換気するため車
室外に排出する機能をもつ従来の自動車用換気装置の改
良構造に関する。
の車室内における汚れた空気(内気)を換気するため車
室外に排出する機能をもつ従来の自動車用換気装置の改
良構造に関する。
従来の自動車用換気装置は、例えば実開昭62−9130号
公報及び実公昭59−63221号公報に開示されているよう
に、車室内の内気が流入する内気流入口と該内気を車室
外に排出する内気排出口とを有するダクトと、該内気排
出口に設けられ該車室内の内気を該車室外に排出時のみ
該内気排出口を開口するワンウエイバルブと、よりな
る。
公報及び実公昭59−63221号公報に開示されているよう
に、車室内の内気が流入する内気流入口と該内気を車室
外に排出する内気排出口とを有するダクトと、該内気排
出口に設けられ該車室内の内気を該車室外に排出時のみ
該内気排出口を開口するワンウエイバルブと、よりな
る。
前記ワンウエイバルブは、一端が前記ダクトの内気排
出口を形成する壁面に連結され、他端が前記連結部を中
心として揺動可能となっている。そして通常、ワンウエ
イバルブは、自重により前記内気排出口を閉じ、車室内
を車室外との気圧差(例えば、自動車の走行時に発生し
ワンウエイバルブに作用する負圧)が、自重に打勝つ大
きさとなったとき他端が内気排出口より離れる方向に揺
動され、かつ内気肺出口を開口させるように設けられて
いる。
出口を形成する壁面に連結され、他端が前記連結部を中
心として揺動可能となっている。そして通常、ワンウエ
イバルブは、自重により前記内気排出口を閉じ、車室内
を車室外との気圧差(例えば、自動車の走行時に発生し
ワンウエイバルブに作用する負圧)が、自重に打勝つ大
きさとなったとき他端が内気排出口より離れる方向に揺
動され、かつ内気肺出口を開口させるように設けられて
いる。
この従来の自動車用換気装置は、自動車に装着して使
用され、車室内の内気がタバコの煙やその他により汚染
された場合、その内気を車室外に速やかに排出すること
が望まれている。このために、前記ワンウエイバルブの
自重を小さくすることにより、小さな気圧差であっても
内気排出口を開口でき、汚染された車室内の空気を効率
よく排出することができる。しかし、この反面、ワンウ
エイバルブの自重が小さなものであると、内気排出口を
閉じるときのシール性が低く、自動車走行時の振動等の
影響により前記内気排出口を確実に閉じることは困難と
なる。このためワンウエイバルブと内気排出口との間隙
より車室外の汚染外気(微小な砂、埃や、ゴミあるいは
煙等を含む外気)が逆流し、車室内に侵入する場合があ
る。
用され、車室内の内気がタバコの煙やその他により汚染
された場合、その内気を車室外に速やかに排出すること
が望まれている。このために、前記ワンウエイバルブの
自重を小さくすることにより、小さな気圧差であっても
内気排出口を開口でき、汚染された車室内の空気を効率
よく排出することができる。しかし、この反面、ワンウ
エイバルブの自重が小さなものであると、内気排出口を
閉じるときのシール性が低く、自動車走行時の振動等の
影響により前記内気排出口を確実に閉じることは困難と
なる。このためワンウエイバルブと内気排出口との間隙
より車室外の汚染外気(微小な砂、埃や、ゴミあるいは
煙等を含む外気)が逆流し、車室内に侵入する場合があ
る。
本発明は、上記従来の不具合を解決した自動車用換気
装置を提供することを目的とする。
装置を提供することを目的とする。
本発明の自動車換気装置は、車室内の内気が流入する
内気流入口と該内気を車室外に排出する内気排出口とを
有するダクトと、該内気排出口に設けられ該車室内の内
気を該車室外に排出時のみ該内気排出口を開口するワン
ウエイバルブと、よりなる自動車用換気装置において、 前記ワンウエイバルブは少なくとも該内気排出口の周
縁部と当接する部分がゴム磁石から形成され、前記ダク
トは少なくとも該内気排出口の周縁部が磁性体粉末を含
有する樹脂から形成されるとともに、 前記磁性体粉末の前記樹脂中への分布量及び分布密度
は1g/cm3〜3g/cm3、該磁性体粉末の粒径は0.1μm〜50
μmであって、 該ワンウエイバルブが2g/cm2〜10g/cmの磁力により該
周縁部に吸着することで該内気排出口を閉じるように構
成されたことを特徴とする。
内気流入口と該内気を車室外に排出する内気排出口とを
有するダクトと、該内気排出口に設けられ該車室内の内
気を該車室外に排出時のみ該内気排出口を開口するワン
ウエイバルブと、よりなる自動車用換気装置において、 前記ワンウエイバルブは少なくとも該内気排出口の周
縁部と当接する部分がゴム磁石から形成され、前記ダク
トは少なくとも該内気排出口の周縁部が磁性体粉末を含
有する樹脂から形成されるとともに、 前記磁性体粉末の前記樹脂中への分布量及び分布密度
は1g/cm3〜3g/cm3、該磁性体粉末の粒径は0.1μm〜50
μmであって、 該ワンウエイバルブが2g/cm2〜10g/cmの磁力により該
周縁部に吸着することで該内気排出口を閉じるように構
成されたことを特徴とする。
ダクトは、車室内の内気が流入する内気流入口と、内
気を車室外に排出するとともにワンウエイバルブと当接
する周縁部をもつ内気排出口とを有する筒状体のもの
で、全体がひとつの部品からなるものや、2つの部品か
らなるもの例えば、自動車の車体に装着されるダクト本
体(ダクトアウター)と、前記ワンウエイバルブが当接
する内気排出口の周縁部を形成し前記ダクト本体に一体
的に連結されるダクトインナーとからなるものを用いる
ことができる。
気を車室外に排出するとともにワンウエイバルブと当接
する周縁部をもつ内気排出口とを有する筒状体のもの
で、全体がひとつの部品からなるものや、2つの部品か
らなるもの例えば、自動車の車体に装着されるダクト本
体(ダクトアウター)と、前記ワンウエイバルブが当接
する内気排出口の周縁部を形成し前記ダクト本体に一体
的に連結されるダクトインナーとからなるものを用いる
ことができる。
ダクトは、磁性体粉末を含有し例えばポリアミドやポ
リプロピレン等の合成樹脂により形成される。なお、ダ
クトがダクト本体(ダクトアウター)とダクトインナー
より構造される場合、両者は、同材質で形成することが
望ましい。また、ワンウエイバルブが当接する周縁部を
もつ内気排出口を形成したダクトインナーのみを、磁性
体を含有する樹脂から形成することができる。前記内気
流入口及び内気排出口の形状は、矩形、円形等必要に応
じて種々の形状に設定される。また内気流入口及び内気
排出口の形成数や開口面積は、必要に応じて種々設定す
ることができる。
リプロピレン等の合成樹脂により形成される。なお、ダ
クトがダクト本体(ダクトアウター)とダクトインナー
より構造される場合、両者は、同材質で形成することが
望ましい。また、ワンウエイバルブが当接する周縁部を
もつ内気排出口を形成したダクトインナーのみを、磁性
体を含有する樹脂から形成することができる。前記内気
流入口及び内気排出口の形状は、矩形、円形等必要に応
じて種々の形状に設定される。また内気流入口及び内気
排出口の形成数や開口面積は、必要に応じて種々設定す
ることができる。
ダクトを形成する合成樹脂に含有される磁性体粉末と
しては、ゴム磁石をもつワンウエイバルブがその磁力に
より吸着されるもので、例えば鉄、コバルト、ニッケ
ル、マンガン、クロム等の単体や、またこれらの磁性材
料の一部あるいは数種を含ませ磁性体となした合金や、
鉄、コバルト、ニッケルを含まない磁性合金や、酸化物
磁性体を用いることが好ましい。
しては、ゴム磁石をもつワンウエイバルブがその磁力に
より吸着されるもので、例えば鉄、コバルト、ニッケ
ル、マンガン、クロム等の単体や、またこれらの磁性材
料の一部あるいは数種を含ませ磁性体となした合金や、
鉄、コバルト、ニッケルを含まない磁性合金や、酸化物
磁性体を用いることが好ましい。
また、前記磁性体粉末は、例えば、ダクトひとつの部
品よりなる場合にはその全体を、ダクトがダクト本体
(ダクトアウター)とダクトインナーとで形成される場
合にはダクトインナー全体を形成する樹脂に含有させる
ことができる。また、この他に、ワンウェイバルブが当
接する内気排出口の周縁部を形成する位置の樹脂に磁性
体粉末を部分的に含有させることができる。
品よりなる場合にはその全体を、ダクトがダクト本体
(ダクトアウター)とダクトインナーとで形成される場
合にはダクトインナー全体を形成する樹脂に含有させる
ことができる。また、この他に、ワンウェイバルブが当
接する内気排出口の周縁部を形成する位置の樹脂に磁性
体粉末を部分的に含有させることができる。
前記磁性体粉末の樹脂中への分布量及び分布密度は、
1g/cm3〜3g/cm3の範囲内で目的に応じて種々調整したも
のに設定される。また磁性体粉末の粒径は、0.1μm〜5
0μmの範囲内で目的に応じたものに設定される。
1g/cm3〜3g/cm3の範囲内で目的に応じて種々調整したも
のに設定される。また磁性体粉末の粒径は、0.1μm〜5
0μmの範囲内で目的に応じたものに設定される。
この磁性体粉末の樹脂中への分布量及び分布密度と、
粒径は、ワンウェイバルブがダクトの内気排出口の周縁
部に吸着され、前記内気排出口を閉じた状態から、自動
車走行時における車室内と車室外との小さな気圧差を利
用して開くことができるように、ワンウェイバルブと内
気排出口の周縁部との互いに引き合う磁力の大きさを、
2g/cm2〜10g/cm2とし、この磁力によりワンウェイバル
ブが周縁部に吸着することで内気排出口を閉じるように
構成するために設定される。
粒径は、ワンウェイバルブがダクトの内気排出口の周縁
部に吸着され、前記内気排出口を閉じた状態から、自動
車走行時における車室内と車室外との小さな気圧差を利
用して開くことができるように、ワンウェイバルブと内
気排出口の周縁部との互いに引き合う磁力の大きさを、
2g/cm2〜10g/cm2とし、この磁力によりワンウェイバル
ブが周縁部に吸着することで内気排出口を閉じるように
構成するために設定される。
すなわち、磁力の大きさを、2g/cm2〜10g/cm2とする
には、ダクトの内気排出口の周縁部を形成する樹脂中に
分布される磁性体粉末として、その分布量及び分布密度
を1g/cm3〜3g/cm3、その粒径を0.1μm〜50μmとす
る。
には、ダクトの内気排出口の周縁部を形成する樹脂中に
分布される磁性体粉末として、その分布量及び分布密度
を1g/cm3〜3g/cm3、その粒径を0.1μm〜50μmとす
る。
なお、樹脂中に分布される磁性体粉末は、分布量及び
分布密度が3g/cm3粒径が50μmを超過すると、前記磁力
が10g/cm2を超過する値となり、自動車走行時等の前記
負圧の作用力によりワンウエイバルブが内気排出口を開
口させることができない。
分布密度が3g/cm3粒径が50μmを超過すると、前記磁力
が10g/cm2を超過する値となり、自動車走行時等の前記
負圧の作用力によりワンウエイバルブが内気排出口を開
口させることができない。
また、分布量及び分布密度が1g/cm3、粒径が0.1μm
に満たないと、前記磁力が2g/cm2に満たない値となり、
例えば振動等に不用意に内気排出口を開口させるものと
なる。
に満たないと、前記磁力が2g/cm2に満たない値となり、
例えば振動等に不用意に内気排出口を開口させるものと
なる。
ワンウエイバルブは、内気排出口に設けられ車室内の
内気を車室外に排出時のみ内気排出口を開口するもので
ある。ワンウエイバルブは、少なくとも内気排出口の周
縁部と当接する部分がゴム磁石から形成されている。
内気を車室外に排出時のみ内気排出口を開口するもので
ある。ワンウエイバルブは、少なくとも内気排出口の周
縁部と当接する部分がゴム磁石から形成されている。
このワンウエイバルブは、2g/cm2〜10g/cm2の磁力に
より内気排出口の周縁部に吸着され、内気排出口を確実
に閉じた状態を保持することができる。ワンウエイバル
ブは、例えば板状のもので一端が前記ダクトの内気排出
口を形成する壁面に連結され、他端が前記連結部を中心
として揺動可能なものとなっている。従って、ワンウエ
イバルブは、自動車走行時における車室内と車室外との
小さな気圧差により開口する方向に揺動され、自重によ
り閉じる方向に揺動するよう設けられている。
より内気排出口の周縁部に吸着され、内気排出口を確実
に閉じた状態を保持することができる。ワンウエイバル
ブは、例えば板状のもので一端が前記ダクトの内気排出
口を形成する壁面に連結され、他端が前記連結部を中心
として揺動可能なものとなっている。従って、ワンウエ
イバルブは、自動車走行時における車室内と車室外との
小さな気圧差により開口する方向に揺動され、自重によ
り閉じる方向に揺動するよう設けられている。
本発明の自動車用換気装置によると、ワンウエイバル
ブは少なくとも内気排出口の周縁部と当接する部分がゴ
ム磁石から形成され、ダクトは少なくとも該内気排出口
の周縁部が磁性体粉末を含有する樹脂から形成されてい
る。
ブは少なくとも内気排出口の周縁部と当接する部分がゴ
ム磁石から形成され、ダクトは少なくとも該内気排出口
の周縁部が磁性体粉末を含有する樹脂から形成されてい
る。
そして磁性体粉末の樹脂中への分布量及び分布密度は
1g/cm3〜3g/cm3、該磁性体粉末の粒径は0.1μm〜50μ
mであって、 ワンウエイバルブが2g/cm2〜10g/cm2の磁力により周
縁部に吸着することで内気排出口を閉じるように構成さ
れている。
1g/cm3〜3g/cm3、該磁性体粉末の粒径は0.1μm〜50μ
mであって、 ワンウエイバルブが2g/cm2〜10g/cm2の磁力により周
縁部に吸着することで内気排出口を閉じるように構成さ
れている。
このため、ワンウエイバルブは、車室内の内気を車室
外に排出する時以外、2g/cm2〜10g/cm2の磁力によりダ
クトの内気排出口の周縁部に吸着して内気排出口を確実
にシールする。従って自動車の走行時の振動等の影響に
より内気排出口を開くことなく、かつ汚染外気が車室内
へ侵入することを阻止できる。
外に排出する時以外、2g/cm2〜10g/cm2の磁力によりダ
クトの内気排出口の周縁部に吸着して内気排出口を確実
にシールする。従って自動車の走行時の振動等の影響に
より内気排出口を開くことなく、かつ汚染外気が車室内
へ侵入することを阻止できる。
そして車室内で喫煙等により内気が汚れた場合、2g/c
m2〜10g/cm2の磁力に打勝つ負圧の作用力によりワンウ
エイバルブを内気排出口の周縁部により離し、開口され
た内気排出口より汚染内気を、車室外に排出することが
できる。
m2〜10g/cm2の磁力に打勝つ負圧の作用力によりワンウ
エイバルブを内気排出口の周縁部により離し、開口され
た内気排出口より汚染内気を、車室外に排出することが
できる。
このように本発明の自動車用換気装置によれば、簡素
な構成により内気排出口の開口時以外にはワンウエイバ
ルブが確実に内気排出口をシールすることができる。そ
して例えば、ダクトの内気排出口の周縁部にダクトと別
体に形成されたSUS製の板状の磁性体を装着せずに済
み、その組付工数や部品点数を低減でき、コストを低下
させ得る。
な構成により内気排出口の開口時以外にはワンウエイバ
ルブが確実に内気排出口をシールすることができる。そ
して例えば、ダクトの内気排出口の周縁部にダクトと別
体に形成されたSUS製の板状の磁性体を装着せずに済
み、その組付工数や部品点数を低減でき、コストを低下
させ得る。
実施例の自動車用換気装置は、自動車の車体に装着さ
れて使用されるもので第1図〜第4図に示すように、自
動車の車体Aに装着されたダクト1と、6個のワンウエ
イバルブ2とよりなる。
れて使用されるもので第1図〜第4図に示すように、自
動車の車体Aに装着されたダクト1と、6個のワンウエ
イバルブ2とよりなる。
ダクト1は、別々に形成されたダクト本体1Aと、ダク
トインナー1Bとより構成される。
トインナー1Bとより構成される。
ダクト本体1Aは、ポリプロピレンよりなる樹脂製で自
動車の車体Aに装着されるフランジ基部10と、このフラ
ンジ基部10に一体的に形成され、略垂直方向にのびる垂
直筒部11とよりなる。垂直筒部11は、一端側上方に車室
12内の内気14が流入する内気流入口16を備え、他端側横
方にダクトインナー1Bが装着される取付部16aが形成さ
れている。
動車の車体Aに装着されるフランジ基部10と、このフラ
ンジ基部10に一体的に形成され、略垂直方向にのびる垂
直筒部11とよりなる。垂直筒部11は、一端側上方に車室
12内の内気14が流入する内気流入口16を備え、他端側横
方にダクトインナー1Bが装着される取付部16aが形成さ
れている。
ダクトインナー1Bは、「ソフトフェライト」(大日本
インキ化学工業(株)製)よりなる粒径0.8μm〜2μ
mの磁性体粉末1aを60wt%含有したポリプロピレンより
なる樹脂1bを成形材料として型成形され前記内気流入口
16と連通するとともに、内気14を車室外17に排出する上
下に2段左右に3個、計6個の内気排出口15を備えた約
60度の傾斜角となった傾斜壁面よりなる周縁部13が形成
されている。そしてこの周縁部13の上端連設された垂直
壁面130には、後で述べるワンウエイバルブ2取付用の
複数の取付突起131が形成されている。
インキ化学工業(株)製)よりなる粒径0.8μm〜2μ
mの磁性体粉末1aを60wt%含有したポリプロピレンより
なる樹脂1bを成形材料として型成形され前記内気流入口
16と連通するとともに、内気14を車室外17に排出する上
下に2段左右に3個、計6個の内気排出口15を備えた約
60度の傾斜角となった傾斜壁面よりなる周縁部13が形成
されている。そしてこの周縁部13の上端連設された垂直
壁面130には、後で述べるワンウエイバルブ2取付用の
複数の取付突起131が形成されている。
また、周縁部13は、内気排出口15を囲む四辺の内、上
辺を除いた下辺及び左側辺と右側辺にワンウエイバルブ
2が当接したり離れたりする弁座部13aとして形成され
る。
辺を除いた下辺及び左側辺と右側辺にワンウエイバルブ
2が当接したり離れたりする弁座部13aとして形成され
る。
6個のワンウエイバルブ2は、それぞれ前記各内気排
出口15の開口面積より大きな面積をもつ厚さ0.5mmの板
状のゴム磁石よりなる。そしてワンウエイバルブ2は板
状の一端20側に、前記周縁部13の取付突起131に挿入装
着するための複数個の取付孔20aが設けられている。
出口15の開口面積より大きな面積をもつ厚さ0.5mmの板
状のゴム磁石よりなる。そしてワンウエイバルブ2は板
状の一端20側に、前記周縁部13の取付突起131に挿入装
着するための複数個の取付孔20aが設けられている。
なお、ゴム磁石製のワンウエイバルブ2は、前記磁性
体粉末1a(粒径0.8μm〜2μm)を60wt%含有したポ
リプロピレンよりなる樹脂1bを成形材料として型成形し
たダクトインナー1Bに対し、5g/cm2の磁力で吸着される
ように設定されている。
体粉末1a(粒径0.8μm〜2μm)を60wt%含有したポ
リプロピレンよりなる樹脂1bを成形材料として型成形し
たダクトインナー1Bに対し、5g/cm2の磁力で吸着される
ように設定されている。
このワンウエイバルブ2は、車室外17側から内気排出
口15を覆うようにして排出される。すなわちワンウエイ
バルブ2の一端20は取付孔20aを前記内気排出口15の周
縁部13の取付突起131に挿入された後、合成樹脂製リテ
ーナ3の取付孔30が前記取付突起131に挿通される。そ
の後、取付突起131の頂部に熱を加えて溶融し、リテー
ナ3に融着し、ワンウエイバルブ2の一端20がダクトイ
ンナー1Bの周縁部13の垂直壁面130に固定保持される。
口15を覆うようにして排出される。すなわちワンウエイ
バルブ2の一端20は取付孔20aを前記内気排出口15の周
縁部13の取付突起131に挿入された後、合成樹脂製リテ
ーナ3の取付孔30が前記取付突起131に挿通される。そ
の後、取付突起131の頂部に熱を加えて溶融し、リテー
ナ3に融着し、ワンウエイバルブ2の一端20がダクトイ
ンナー1Bの周縁部13の垂直壁面130に固定保持される。
これによりワンウエイバルブ2は、車室12内の内気14
を車室外17に排出するときのみ内気排出口15を開口でき
るように、一端20が前記内気排出口15を形成する傾斜壁
面の一部、すなわち、周縁部13の垂直壁面130に連結保
持される。そしてワンウエイバルブ2は、他端21が自重
により前記一端20を支点として弁座部13aに接近、当接
し、内気排出口15を閉じる方向(矢印S1方向)に移動で
きるとともに、前記5g/cm2の磁力により弁座部13aに吸
着することでワンウエイバルブ2が内気排出口15を閉じ
るように構成されている。
を車室外17に排出するときのみ内気排出口15を開口でき
るように、一端20が前記内気排出口15を形成する傾斜壁
面の一部、すなわち、周縁部13の垂直壁面130に連結保
持される。そしてワンウエイバルブ2は、他端21が自重
により前記一端20を支点として弁座部13aに接近、当接
し、内気排出口15を閉じる方向(矢印S1方向)に移動で
きるとともに、前記5g/cm2の磁力により弁座部13aに吸
着することでワンウエイバルブ2が内気排出口15を閉じ
るように構成されている。
また、車室12内と車室外17との気圧差(ワンウエイバ
ルブに作用する負圧)が前記磁力の作用及び自重に打勝
つ大きさとなったとき、他端21が前記一端20を支点とし
て内気排出口15の周囲の弁座部13aより離れて、内気排
出口15を開口する方向(矢印S2方向)に移動することが
できるように構成されている。
ルブに作用する負圧)が前記磁力の作用及び自重に打勝
つ大きさとなったとき、他端21が前記一端20を支点とし
て内気排出口15の周囲の弁座部13aより離れて、内気排
出口15を開口する方向(矢印S2方向)に移動することが
できるように構成されている。
このようにして計6個のワンウエイバルブ2を装着し
たダクトインナー1Bは、第4図に示されるダクト本体1A
の取付部16aに固定保持される。
たダクトインナー1Bは、第4図に示されるダクト本体1A
の取付部16aに固定保持される。
このように構成された実施例の自動車用換気装置は、
ワンウエイバルブ2が内気排出口15を閉じているとき、
ワンウエイバルブ2が5g/cm2の磁力により弁座部13aに
吸着され、かつ確実に密着するので、自動車走行等の振
動により内気排出口15が開口されることがない。従って
汚染外気19がダクト1より車室12内に侵入することを阻
止できる。
ワンウエイバルブ2が内気排出口15を閉じているとき、
ワンウエイバルブ2が5g/cm2の磁力により弁座部13aに
吸着され、かつ確実に密着するので、自動車走行等の振
動により内気排出口15が開口されることがない。従って
汚染外気19がダクト1より車室12内に侵入することを阻
止できる。
なお、車室12内で喫煙等により内気14が汚染された場
合は、ワンウェイバルブ2が前記5g/cm2の磁力の作用及
び自重に打勝って気圧差(負圧)の作用により内気排出
口15を開口する方向(S2方向)に移動して汚染された内
気14を内気流入口16を介して内気排出口15より車室外17
に排出させることができる。
合は、ワンウェイバルブ2が前記5g/cm2の磁力の作用及
び自重に打勝って気圧差(負圧)の作用により内気排出
口15を開口する方向(S2方向)に移動して汚染された内
気14を内気流入口16を介して内気排出口15より車室外17
に排出させることができる。
本実施例の自動車用換気装置のダクト1には、内気排
出口15を囲むその周縁部13の四辺、すなわち上辺と下辺
及び左側辺と右側辺に磁性体粉末を含有する合成樹脂に
よって弁座部13aが形成されているので、板状のゴム磁
性よりなるワンウエイバルブ2が薄く、弁座部13aの当
接時に、その周縁全体に、吸着して隙間が発生しないの
で良好なシール性が得られる。
出口15を囲むその周縁部13の四辺、すなわち上辺と下辺
及び左側辺と右側辺に磁性体粉末を含有する合成樹脂に
よって弁座部13aが形成されているので、板状のゴム磁
性よりなるワンウエイバルブ2が薄く、弁座部13aの当
接時に、その周縁全体に、吸着して隙間が発生しないの
で良好なシール性が得られる。
第1図は、実施例における自動車用換気装置の要部を示
す正面図である。第2図は、第1図における側面図であ
る。第3図は、第1図におけるI、I線断面矢視図であ
る。第4図は、第1図におけるII、II線断面矢視拡大図
である。第5図は、第1図におけるIII、III線断面図矢
視拡大図である。第6図は、実施例における自動車用換
気装置の要部を分解して示す斜視図である。 1……ダクト、1A……ダクト本体 1B……ダクトインナー 1a……磁性体粉末、1b……樹脂 10……フランジ基部、11……垂直筒部 12……車室、13……周縁部 13a……弁座部、14……内気 15……内気排出口、16……内気流入口 19……汚染外気 2……板状のゴム磁石よりなるワンウエイバルブ
す正面図である。第2図は、第1図における側面図であ
る。第3図は、第1図におけるI、I線断面矢視図であ
る。第4図は、第1図におけるII、II線断面矢視拡大図
である。第5図は、第1図におけるIII、III線断面図矢
視拡大図である。第6図は、実施例における自動車用換
気装置の要部を分解して示す斜視図である。 1……ダクト、1A……ダクト本体 1B……ダクトインナー 1a……磁性体粉末、1b……樹脂 10……フランジ基部、11……垂直筒部 12……車室、13……周縁部 13a……弁座部、14……内気 15……内気排出口、16……内気流入口 19……汚染外気 2……板状のゴム磁石よりなるワンウエイバルブ
Claims (1)
- 【請求項1】車室内の内気が流入する内気流入口と該内
気を車室外に排出する内気排出口とを有するダクトと、
該内気排出口に設けられ該車室内の内気を該車室外に排
出時のみ該内気排出口を開口するワンウエイバルブと、
よりなる自動車用換気装置において、 前記ワンウエイバルブは少なくとも該内気排出口の周縁
部と当接する部分がゴム磁石から形成され、前記ダクト
は少なくとも該内気排出口の周縁部が磁性体粉末を含有
する樹脂から形成されるとともに、 前記磁性体粉末の前記樹脂中への分布量及び分布密度は
1g/cm3〜3g/cm3、該磁性体粉末の粒径は0.1μm〜50μ
mであって、 該ワンウエイバルブが2g/cm2〜10g/cmの磁力により該周
縁部に吸着することで該内気排出口を閉じるように構成
されたことを特徴とする自動車用換気装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2124578A JP2577649B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 自動車用換気装置 |
AU71963/91A AU626748B2 (en) | 1990-03-06 | 1991-02-27 | Ventilation system |
US07/663,622 US5167574A (en) | 1990-03-06 | 1991-03-04 | Ventilation system |
DE19914106999 DE4106999C2 (de) | 1990-03-06 | 1991-03-05 | Entlüftungssystem |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2124578A JP2577649B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 自動車用換気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0420729A JPH0420729A (ja) | 1992-01-24 |
JP2577649B2 true JP2577649B2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=14888941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2124578A Expired - Fee Related JP2577649B2 (ja) | 1990-03-06 | 1990-05-15 | 自動車用換気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577649B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IL151505A0 (en) * | 2002-08-28 | 2003-04-10 | Beth El Zikhron Ya Aqov Ind Lt | Unidirectional valves and methods of their use |
JP5150599B2 (ja) * | 2009-10-16 | 2013-02-20 | 本田技研工業株式会社 | 車両の換気構造 |
JP7141598B2 (ja) * | 2019-03-20 | 2022-09-26 | いすゞ自動車株式会社 | アウトレットバルブ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5938108U (ja) * | 1982-09-06 | 1984-03-10 | 株式会社ボッシュオートモーティブ システム | 内外気導入ユニツト |
JPS5963221A (ja) * | 1982-10-02 | 1984-04-10 | Nissan Motor Co Ltd | 換気装置 |
JPS61113110U (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-17 |
-
1990
- 1990-05-15 JP JP2124578A patent/JP2577649B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0420729A (ja) | 1992-01-24 |
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Legal Events
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