JPH0411024Y2 - - Google Patents

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JPH0411024Y2
JPH0411024Y2 JP1985078869U JP7886985U JPH0411024Y2 JP H0411024 Y2 JPH0411024 Y2 JP H0411024Y2 JP 1985078869 U JP1985078869 U JP 1985078869U JP 7886985 U JP7886985 U JP 7886985U JP H0411024 Y2 JPH0411024 Y2 JP H0411024Y2
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arm
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swing
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【考案の詳細な説明】 「考案の利用分野」 本考案はいわゆる多関節ロボツト機構の改良に
係り、特に油圧シリンダ、ボールネジ等のリニア
アクチユエータにより駆動される多関節ロボツト
における位置精度の向上を図つたものに関する。
「従来技術及びその問題点」 第2図及び第3図は従来の垂直多関節ロボツト
の骨格図である。図中m1は旋回台で垂直軸芯の
まわりに旋回する。m2は上記旋回台m1上に取り
付けられ、上記旋回台m1の旋回軸芯を含む揺動
面内で揺動可能の第1アームである。この第1ア
ームm2の先端には上記揺動面内において揺動可
能の第2アームm3が取り付けられている。いず
れのロボツトでも旋回台m1と第1アームn2との
間に油圧シリンダ等のリニアアクチユエータLA1
を含む第1の伸縮駆動軸R1が連結されている。
また第2図に示すロボツトでは旋回台m1と第
2アームm3との間にリニアアクチユエータLA2
を含む第2の伸縮駆動軸R2が連結され、第3図
に示すロボツトでは第2の伸縮駆動軸R2′が第2
アームm3の中間部と第1アームm2の中間部との
間に連結されている。
ところが第2図に示すロボツトでは、座標変換
に多くのパラメータを要するため、先端位置精度
の悪化を招く欠点があり、また、第3図のロボツ
トでは座標変換による位置精度の悪化を避けるこ
とができるが、第2図に示したロボツトに比べて
動力学的干渉が大きく制御性の点で不利である。
これらの問題点を第4図、第5図に示した原理
図により詳しく説明する。
(座標変換) 第4図に示すように第1アームm2を旋回台m1
に連結した第2の伸縮駆動軸R2により駆動する
機構では、第2アーム先端点P(x,y)の位置
検出を関節角で検出する場合、第1の伸縮駆動軸
R1を駆動してθ2を変化させると、第2の伸縮駆
動軸R2の長さL3が変化しないにもかかわらず第
1、第2アームのなす角度θ3の値が変化し、干渉
を引き起こす。
そこで、第2の伸縮駆動軸R2の長さL3を検出
する方法を採らざるを得ない。
第4図に示す機構の先端位置P(x,y)は、
座標変換により変数L2,L3(リニアアチユエータ
長さ)及び、A22122,A331
32の6個の固定パラメータより求まる。
P(x,y)=F(L2,L3:A22122
33132=const) ところがA232の6個のコンスタントパ
ラメータは、機構的に決められる定数で部品寸法
精度、組立精度によつてバラツキが生じ易く、座
標変換過程で位置決め誤差の原因となる。
一方、第3図に示すロボツトでは、第2図の機
構の様な角度θ2とθ3の干渉はなく関節角検出も可
能で、座標変換も変数θ2,θ3とA2,A3の2
個のコンスタントパラメータによつて行なうこと
ができる。
P(x,y)=F(θ2,θ3:A2,A3=const
) したがつてこの機構では座標変換式も簡単にな
るばかりでなく部品精度、組立精度による位置誤
差も極めて少なくなる。
(動力学的干渉) 次に上記多関節ロボツトの動力学的干渉につい
て、第6図の様にモデル化して考案する。ここで
は式を簡略化するために第1アームm2の質量中
心を第2アームm3の関節上に置いたもので考え
る。
第6図の機構についてラグランゲの運動方程式
を作成する。第2アームm3の速度V3は、 V2 32 2θ〓2 22 3θ〓2 3+22 3sin(θ3
θ2)・θ〓2θ〓3 で与えられるから機構のもつ運動エネルギーT
は、 T=1/2m2 2 2θ〓2 2+1/2m3V2 3 =1/2(m2 2 2+m3 2 2)θ〓2 2 +1/2m3 2 3θ〓2 3 +m3 2 3sin(θ3−θ2)・θ〓2θ〓3 となる。
したがつて、 d/dt(aT/aθ2)−aT/aθ2 =(m2 2 2+m3 2 2)θ¨2 +m3 2 3sin(θ3−θ2)・θ¨3 +m3 2 3cos(θ3−θ2)・θ〓3 d/dt(aT/aθ3)−aT/aθ3 =m3 2 3sin(θ3−θ2)・θ¨2 +m3 3θ¨3 −m3 2 3cos(θ3−θ2)・θ〓2 ここで第1アームm2及び第2アームm3に加え
られるトルクをτ(2),τ(3)とすると 第2図示の機構では、運動方程式は τ(2)=d/dt(aT/aθ2)−aT/aθ2 τ(3)=d/dt(aT/aθ3)−aT/aθ3 第3図示の第1アームm2と第2アームm3との
間に設けたアクチユエータにより第2アームm3
を駆動する機構では第2アームm3から第1アー
ムm2に駆動の反作用が作用するので、 τ2−τ3=d/dt(aT/aθ2)−aT/aθ2 τ3=d/dt(aT/aθ3)−aT/aθ3 となる。
上式を整理すると旋回台m1から第2アームm3
を駆動する第2図示の機構では m2 2 2+m3 2 2,m3 2 3sin(θ3−θ2)θ2 m3 2 3sin(θ3−θ21m3 2 3θ¨2 θ¨3+m3 2 3cos(θ3−θ2)・θ〓2 3 −m3 2 3cos(θ3−θ2)・θ〓2 2=τ(2) τ(3) 第1アームm2から第2アームm3を駆動する第
3図示の機構では m2 2 2+m3 2 2+m3 2 3sin(θ3−θ2),m3 2
3sin(θ3−θ2)+m3 2 3 m3 2 3sin(θ3−θ2),m3 2 3θ¨2 θ¨3 +m3 2 3cos(θ3−θ2)・(θ〓2 3−θ〓2 2) −m3 2 3cos(θ3−θ2)・θ〓2 2=τ(2) τ(3) となる。いま、第2アームm3から第1アームm2
への動力学的干渉を比べるために第1アームm2
を固定し、第2アームm3のみを運動させるとき
の必要駆動トルクを求めてみると (θ¨2=0 θ〓2=0) 第2図示の機構では τ1(2)=m3 2 3sin(θ3−θ2)・θ¨3+m3 2 3co
s(θ3
−θ2)・θ¨3 τ1(3)=m3 2 3θ¨3 第3図示の機構では τ2(2)=(m3 2 3sin(θ3−θ2)+m3 2 3)θ¨3
m3
3cos(θ3θ2)・θ¨3 τ2(3)=m3 2 3θ¨3 従つてτ2(2)>τ1(2)となり第2図示の様な第2ア
ームm3を旋回台m1から駆動する機構の方が、第
3図示のロボツトの様に第2アームm3を第1ア
ームm2から駆動する機構に比べ、動力学干渉が
少なく制御が容易と言える。
「考案の目的」 以上述べたように第2図、第3図に示したロボ
ツトではそれぞれ長所、短所を有するもので、両
者の欠点を取り去り、その長所のみを併せ持つロ
ボツトの提供が本考案の目的である。
「考案の構成」 上記目的を達成するために本考案が採用する主
たる手段は、旋回台と、この旋回台の旋回中心軸
を含む揺動平面内で揺動可能の第1アームと、こ
の第1アームの端部に取り付けられ上記揺動平面
内で揺動可能の第2アームと、上記第1アームと
旋回台の間に連結された第1の伸縮駆動軸と、上
記第2アームと第1アームとの間に連結された第
2の伸縮駆動軸とを有し、旋回台の回動と第1、
第2の伸縮駆動軸の伸縮運動とにより、第2アー
ム先端を任意の位置へ位置決めする多関節ロボツ
トにおいて、上記第2の伸縮駆動軸の一端を第2
アームの揺動中心から第2アーム先端にかけての
該第2アーム上の中間部に、他端を第1アームの
揺動中心軸上にそれぞれ揺動可能に連結した点を
要旨とする多関節ロボツトである。
「実施例」 続いて第1図に示した実施例につき説明し、本
考案の理解に供する。但し第3図に示した要素と
共通の要素には同一の符号を使用する。
尚、以下の実施例は本考案の具体的一例にすぎ
ず、本考案の技術的範囲を限定する性格のもので
はない。
第1図に示した実施例ではリニアアクチユエー
タLA2′を有する第2の伸縮駆動軸R2′の一端が第
2アームm3の揺動中心から第2アーム先端にか
けての該第2アームm3上の中間部に連結され、
他端は第1アームm2の揺動中心軸R3上に揺動可
能に取り付けられている。従つてリニアアクチユ
エータLA1を駆動すると、旋回台m1に対する第
1アームm2の角度θ2のみが変化し、またリニア
アクチユエータLA2′を駆動すると、θ3のみが変
化するので、θ3とθ2との干渉がまつたく生じず、
第2図示のロボツトと同様動力学的に極めて制御
しやすい機構であると言える。
またこの機構によると、座標変換は前述の第3
図の機構と同様、関節角検出によつて行なうこと
ができ、θ2及びθ3の変数とA2,A3の2個の
コンスタントパラメータとによつて先端位置の計
算ができる。
P(x,y)=F(θ2,θ3:A2,A3) したがつて、座標変換式も極めて簡単で部品精
度、組立精度による、位置計算誤差も少ない。
「考案の効果」 以上述べたように本考案によると、旋回台と、
この旋回台の旋回中心軸を含む揺動平面内で揺動
可能の第1アームと、この第1アームの端部に取
り付けられ上記揺動平面内で揺動可能の第2アー
ムと、上記第1アームと旋回台の間に連結された
第1の伸縮駆動軸と、上記第2アームと第1アー
ムとの間に連結された第2の伸縮駆動軸とを有
し、旋回台の回動と第1、第2の伸縮駆動軸の伸
縮運動とにより、第2アーム先端を任意の位置へ
位置決めする多関節ロボツトにおいて、上記第2
の伸縮駆動軸の一端を第2アームの揺動中心から
第2アーム先端にかけての該第2アーム上の中間
部に、他端を第1アームの揺動中心軸上にそれぞ
れ揺動可能に連結したことを特徴とする多関節ロ
ボツトであるから、第2図に示した機構の動力学
的有利さと、第3図に示した機構の座標変換上の
有利さとを兼ね備えた実用性の高い機構を提案す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るロボツトの骨
組図、第2図乃至第6図はそれぞれ従来の多関節
型ロボツトの骨格を示す骨組図である。 符号の説明、m1……旋回台、m2……第1アー
ム、m3……第2アーム、LA1,LA2′……リニア
アクチユエータ、R1,R2′……伸縮駆動軸、R3
…揺動中心軸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 旋回台と、この旋回台の旋回中心軸を含む揺動
    平面内で揺動可能の第1アームと、この第1アー
    ムの端部に取り付けられ上記揺動平面内で揺動可
    能の第2アームと、上記第1アームと旋回台の間
    に連結された第1の伸縮駆動軸と、上記第2アー
    ムと第1アームとの間に連結された第2の伸縮駆
    動軸とを有し、旋回台の回動と第1、第2の伸縮
    駆動軸の伸縮運動とにより、第2アーム先端を任
    意の位置へ位置決めする多関節ロボツトにおい
    て、 上記第2の伸縮駆動軸の一端を第2アームの揺
    動中心から第2アーム先端にかけての該第2アー
    ム上の中間部に、他端を第1アームの揺動中心軸
    上にそれぞれ揺動可能に連結したことを特徴とす
    る多関節ロボツト。
JP1985078869U 1985-05-27 1985-05-27 Expired JPH0411024Y2 (ja)

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JPS61195985U JPS61195985U (ja) 1986-12-06
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5455957A (en) * 1977-10-07 1979-05-04 Hitachi Ltd Articulated machine hand

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5455957A (en) * 1977-10-07 1979-05-04 Hitachi Ltd Articulated machine hand

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