JPH0410936B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はパネル組立体、特に断面Ｌ形又はＵ形
のストリンガーに両端を湾曲した細長い板状のパ
ネルを係合して天井、外壁等とするパネル組立体
に関するものである。

（従来技術） この種パネル組立体としては従来実公昭54−
15452号公報に示されるものが知られている。

このパネル組立体では第４図に示すように細長
いパネル６の一方の湾曲部の端に前記湾曲とは逆
方向に折り曲げられた水平板８を延長して設け、
他方の湾曲部の端には同じく逆方向に折り曲げら
れた弧状部分９を設け、更にストリンガー２のパ
ネル係止用開口３の両側には係合凹部４を設け、
第４図に示すよにパネル６をストリンガー２に係
合した場合前記パネル６の湾曲部端が前記係合凹
部４の上面を係合すると共にパネル６の一方の湾
曲部に連なる水平板８の端部が他方の湾曲部に連
なる弧状部分９の下側に入り込み従つて脱落のお
それがないものとされている。

然しながらこのような構成のものではパネル６
をストリンガー２の前記開口３によつて区劃され
た部分に嵌着せしめるためパネル６の水平面をス
トリンガー２の水平面に圧着することによつて組
み立てるものであるため、パネル６の水平面に前
記押圧による窪み、膨らみや変形を生じ、外観上
好ましくない欠点があつた。

又パネル６の両端がストリンガーの水平突起を
挟持する力はパネル６の両端部が緩やかに湾曲し
た形状であるため極めて弱く、外れ易い欠点があ
つた。

このため実開昭51−10820号公報に示すように
パネルの水平面をストリンガーの上部水平面に圧
接することなく、ストリンガーの係合凹部の上面
に互いに隣接するパネルの両端水平部を重ねて押
圧することによつてパネルをストリンガーに固定
するようにしたものが提案されているが、一方の
パネルの長手の水平部をストリンガーの係合凹部
内に設けた突出受段の上面と、係合突縁の底面と
により保持するものであるためその構成が極めて
複雑であると共に、各パネルをストリンガーの水
平突起の両側面に嵌着するものではないためその
保持が不安定である欠点を有する。

（発明の目的） 本発明の目的は上記のような欠点を除去したパ
ネル組立体を得るにある。

（発明の構成） 本発明のパネル組立体は水平突起と係合凹部と
が交互に設けられた縦材より成るストリンガー
と、このストリンガーに係合される複数の細長い
パネルとを組合わせて成り、前記各パネルは水平
面部と、この水平面部の両端から垂直に延びその
先端が内側に水平に曲げられた形の脚部と、この
脚部の一方の内側水平折り曲げ部の端部に連なる
僅かな垂直部とこれより外方に斜め上方に延びる
平坦部とより成り、その組立状態では前記パネル
の両脚部間に前記ストリンガーの水平突起の両側
面が強固に嵌合され、互いに隣接する一方のパネ
ルの他方の脚部の上記内側水平折り曲げ部の下面
に他方のパネルの一方の脚部に連なる上記斜め上
方に延びる平坦部の上面が接しこれを上方に押圧
して前記ストリンガーの係合凹部上面に係合せし
めることを特徴とする。

（発明の実施例） 以下図面によつて本発明の実施例を説明する。

本発明において細長いパネル１を第１図、第２
図に示すように水平面部１ａと、この水平面部１
ａの両端から夫々垂直に折り曲げその折り曲げ先
端を内側に水平に更に若干折り曲げて形成した脚
部１ｂ，１ｃと、この一方の脚部１ｂの内即水平
折り曲げ端に連なる僅かな垂直部とこれより外方
に数度の角度で斜め上方に延長される平坦板１ｄ
とにより構成せしめ、前記パネル１の脚部１ｂ，
１ｃ間の距離を前記ストリンガー２の水平突起の
両側間の距離より若干小さくして両者を組立てた
際これを強く挟持できるようにする。

本発明パネル組立体のパネル１をストリンガー
２に組合わせる場合には第３図に示すようにパネ
ル１の一方の脚部１ｂに連なる平坦板１ｄの遊端
を既にストリンガー２に係合したパネル１の他方
の脚部１ｃの下端に挿入するようにし、次いでこ
の組立てるべきパネル１の他方の脚部１ｃをスト
リンガー２の隣接する開口３内に挿入し、以下順
次この作業を繰り返して順次のパネルをストリン
ガーに係合せしめる。

このようにした場合には各パネル１がストリン
ガー２の水平突起に強く嵌合され、この場合パネ
ル１の各脚部１ｂ，１ｃが水平面部１ａより直角
に折れ曲がつているため剛性及び弾撥力も強く、
又先に組立てられたパネルの他方の脚部１ｃの下
面が次に組立てられたパネルの一方の脚部１ｂに
連なる傾斜平坦板１ｄの遊端によつて持ち上げら
れストリンガー２の開口３係合凹部４の上面に押
圧され、このような関係で各パネルがストリンガ
ーに強く係合されるようになる。

（発明の効果） 上記のように本発明組立パネルによればパネル
をストリンガーに強く押圧することによつてスト
リンガーに係合するのではなく、パネルの脚部を
ストリンガーの水平突起の両側に係合せしめて且
つ順次に挿入されるパネルによつて先のパネルを
固定するようにしたのでパネルをストリンガーに
係合の際パネルに窪み、膨らみ又は変形を生ずる
ことがなくその外観を損なうことがなく、又パネ
ルの傾斜平坦板１ｄの弾性によつてパネルをスト
リンガーに強固に係合でき、振動、風圧によつて
パネルがみだりにストリンガーより外れることが
ない大きな利益がある。

なお上記パネルの一方の脚部に連なる平坦部１
ｄが斜め上方ではなく水平に延びている場合に
は、その上面はパネルの他方の脚部の内側水平折
り曲げ部の下面に単に接する位置関係となり何等
の押圧力をも加え得ないが、本発明においては上
記平坦部１ｄは斜め上方に延びるものであるため
この傾斜に応じて十分な押圧力を他方のパネルの
上記内側水平折り曲げ部に加えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明パネル組立体におけるパネルの
平面図、第２図はその端面図、第３図は本発明組
立体の説明図、第４図は従来の組立体の説明図で
ある。 １，６……パネル、１ａ……水平面部、１ｂ，
１ｃ……脚部、１ｄ……平坦板、２……ストリン
ガー、３……開口、４……凹部、８……水平板、
９……弧状部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水平突起と係合凹部とが交互に設けられた縦
   材より成るストリンガーと、このストリンガーに
   係合される複数の細長いパネルとを組合わせて成
   り、前記各パネルは水平面部と、この水平面部の
   両端から垂直に延びその先端が内側に水平に曲げ
   られた形の脚部と、この脚部の一方の内側水平折
   り曲げ部の端部に連なる僅かな垂直部とこれより
   外方に斜め上方に延びる平坦部とより成り、その
   組立状態では前記パネルの両脚部間に前記ストリ
   ンガーの水平突起の両側面が強固に嵌合され、互
   いに隣接する一方のパネルの他方の脚部の上記内
   側水平折り曲げ部の下面に他方のパネルの一方の
   脚部に連なる上記斜め上方に延びる平坦部の上面
   が接しこれを上方に押圧して前記ストリンガーの
   係合凹部上面に係合せしめることを特徴とするパ
   ネル組立体。