JPH04108709U - 間仕切用パネルの連結装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 縦枠部材１の下部に直列用連結具７の上部フ
ック部９が係合できる上部孔６と、下部には直列用連結
具７の下部フック部１３に係合できる切り欠き部１０と
を具備した下部補強部材５を設け、前記上部孔６、切り
欠き部１０に、平板本体の上下に対称的に折り曲げた上
部フック部９、下部フック部１３を設けた直列用連結具
を係合して組み立てる間仕切用パネルの連結装置、及び
上記の直列用連結具７の代わりに三方向用連結具で組み
立てるＴ字形三方向に連結した間仕切用パネルの連結装
置。 【効果】 間仕切用パネルの下部補強部材と連結具の取
り付け、取り外しがワンタッチででき、間仕切用パネル
の組立、解体が極めて簡単で、さらに、連結具のフック
部が対称に形成してあるので上下を確認する必要がな
い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、事務所内等を仕切る場合に利用する直列、三方向列に連結する間仕 切用パネルの連結装置に関するもので、パネル枠体のうち左右の縦枠部材の下端 に、連結具の上部フック部が係合できる上部孔と、下部には連結具の下部フック 部に係合する切り欠き部とを具備した下部補強部材を設け、該下部補強部材の上 部孔、切り欠き部に上部フック部、下部フック部を設けた連結具をそれぞれ係合 して、各間仕切用パネル主体を直列及び三方向列に簡易に連結できるようにした ものである。

【０００２】 〔従来の技術〕 従来、この種の間仕切用パネルは、種々存在している。例えば屋内天井面に固 定された天レールに笠木を取り付け、かつ床面に固定された地レールに幅木を取 り付け、該地レール、笠木間に支柱を調節自在に立設すると共にこの幅木、笠木 、両支柱で囲まれる空間に、パネル板を取り付けてなるものが知られている（実 公昭６３−２９０６３号公報参照）。

【０００３】 〔考案が解決しようとする課題〕 ところで、前記の従来技術において、間仕切用パネルの製作は、支柱の下端に 形成した切欠凹所を地レールに外嵌し、上部は上端開口に嵌合される連結金具を 用いて笠木に連結して笠木と地レール間に立設するようにしたので支柱取り付け が簡単確実で、しかも前後方向のガタつき、ズレを完全になくして行えるだけで なく連結金具は支柱と笠木内に嵌合され、またアジャスター受け金具は支柱内に 設けられ、アジャスター金具は地レール内に嵌合されるので支柱の取付用部材が ほとんど外側に露呈せず外観を損なう恐れが全くない。又パネル材の取付けは笠 木、横桟、幅木および側部保持枠体に形成した溝に嵌合して取付けるようになし たので簡単に行え、しかも支柱自体にパネル材嵌合用の溝を形成することがない ので支柱の構成、製作が簡単となるとしている。しかしながら、各間仕切用パネ ルを直列及び三方向列に連結する場合、簡易に組み立てられるようにする点につ いては考慮されてない。 本考案は、この点に鑑み簡単な構成により、間仕切用パネルの縦枠部材の下部 に設けた下部補強部材の上部孔に連結具の上部フック部を挿入固定し、他の間仕 切用パネルの縦枠部材の下部に設けた下部補強部材の下部の切り欠き部を連結具 の下部フック部に係合挿入するように間仕切用パネルを持ち上げておろすことに より各間仕切用パネル同志を連結できるようにした間仕切用パネルの直列及び三 方向列連結装置を提供することを目的とするものである。

【０００４】 〔課題を解決するための手段〕 本考案は、前記課題の解決を図ったもので、次の技術的手段を採用した。請求 項１記載の考案においては、縦枠部材の下部に、直列用連結具の上部フック部が 係合できる上部孔と、その端部に形成され、直列用連結具の下部フック部に係合 できる切り欠き部とを具備した下部補強部材を設け、該下部補強部材の上部孔、 切り欠き部に、平板本体の上下に対称的に折り曲げた直列用連結具７の上部フッ ク部、下部フック部を係合して組み立てる間仕切用パネルの直列連結装置とし、 また、請求項２記載の考案においては、上記の技術的手段のうち連結具が三方向 に連結できる連結具を採用してＴ字形三方向に連結できる間仕切用パネルの連結 装置を採用した。

【０００５】 〔作用〕 本考案は、以上の技術的手段を採用することにより、簡単な構成で、部品点数 も少なく、間仕切用パネルの縦枠部材の下部に設けた下部補強部材の上部孔に連 結具の上部フック部を挿入固定し、他の間仕切用パネルの縦枠部材の下部に設け た、下部補強部材の端部に形成した切り欠き部を、連結具の下部フック部に係合 挿入するように間仕切用パネルを持ち上げておろすという極めて簡単な動作で各 間仕切用パネルの連結ができる。しかも、連結具の構造が、上下どちらにしても 良いので各間仕切用パネルの連結がワンタッチで行えるという優れた作用を奏す る。

【０００６】 〔実施例〕 以下、本考案の実施例を添付図面で詳細に説明する。 図１〜図６に示すように、左右の縦枠部材１、上部枠２、及び幅木３でパネル 枠体を形成し、このパネル枠体に芯材８、パネル板４、笠木１１、アジャスター １２等でパネル主体を組み立てて完成させるものである。これは従来公知の構成 を適用しているので詳細な説明は省略する。ところで、本考案の間仕切用パネル は、左右の縦枠部材１は従来公知の構成であるが、該縦枠部材１の下部に、別体 で形成した下部補強部材５を固定、あるいは一体的に形成し、この下部補強部材 ５に設けた上部孔６と端部の切り欠き部１０に、フックを備えた連結具を係合し 、該左右の縦枠部材１の下部において、直列あるいは三方向列に連結するもので ある。 次に、新規な構成である左右の縦枠部材１の下部補強部材５とフックを備えた 直列用連結具７について具体的に説明すると、先ず、下部補強部材５は、図１〜 図３に示すように、上部に連結具の上部フック部９を挿入できる上部孔６を形成 し、下部には連結具の下部フック部１３を係合挿入できる切り欠き部１０を設け たものである。 また、直列に連結する直列用連結具７の具体的実施例は、図１、図４に示すよ うに平板の上下に、しかも表裏に対向するように、上は下向きに、下は上向きに フック部を一体的に設け、あるいは別体のものを溶接等により取り付けたもので ある。また、縦枠部材１の上部は、上部枠２、笠木１１が取り付けられるように 切り欠き、下部には下部補強部材５を設け、該下部補強部材５には上部に上部孔 ６、下部に切り欠き部１０が設けられている。上記下部補強部材５と直列用連結 具７は図３、図４に示すように金属板を折り曲げ溶接等で製作したもの、合成樹 脂により一体成形したもの等がある。間仕切用パネルを直列に連結するには、図 １、図５に示すように上記両者を組み合わせることにより行う。間仕切用パネル の下部補強部材５に穿設した上部孔６に、直列用連結具７の上部フック部９を上 から下に向かって挿入押し込んで取り付け、この直列用連結具７を取り付けた状 態の間仕切用パネルの直列用連結具７の上向きになっている下部フック部１３に 、他の間仕切用パネルの下部補強部材５の端部の切り欠き部１０を、上から下に おろすようにして係合させて連結するものである。これを繰り返すことによって 複数枚の間仕切用パネルを順次直列に連結することができるものである。 また、図６に示すように間仕切用パネルを三方向に連結する場合は、Ｔ字型の 平板を、水平な二片は上下どちらかに折り曲げ、他の一片は、上記水平な二片の 折り曲げ方向とは反対方向に折り曲げる、そして上記各折り曲げた三片には、さ らにこの折り曲げ方向とは反対側に向くようにフック部を一体に形成するか、別 体のフック部材を同様の向きに溶接等で固定してある。なお、３枚の間仕切用パ ネルを三方向に連結すると、この３枚の間仕切用パネルの交差する部分には間隙 が生じるが、ここはコーナーカバーで塞ぐようにすることは、従来公知の構成で あるので詳細については省略する。なお、連結した際、両端部にはエンドカバー を設けることはいうまでもない。 なお、図１に示してあるように上部は平板連結板１４をプッシュリベット（図 示していない）等の固定具で連結固定することは、従来公知の構成を適用するも のであるので、詳細な説明は省略する。また、図６で示す孔１６はコーナーカバ ーの受け用孔である。

【０００７】 〔考案の効果〕 本考案は以上の構成に基づき次の効果を得ることができる。 （１）間仕切用パネルの下部補強部材と連結具の取り付け、取り外しがワンタッ チで完了するので間仕切用パネルの組立、解体がきわめて簡単にできる。 （２）連結具の上下に折り曲げたフック部材が対称になるように形成したので、 上下どちらかを確認したり注意する必要がなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例で、連結するための関連部材
を含めた、間仕切用パネル全体を示す概略斜視図であ
る。

【図２】前記実施例における間仕切用パネルの各要部を
分解して示した分解斜視図である。

【図３】前記実施例における要部の一つである下部補強
部材の斜視図である。

【図４】前記実施例における下部補強部材と直列連結装
置とにより直列に連結した結合状態を示す一部拡大断面
図である。

【図５】前記実施例における間仕切用パネル主体同志を
直列に連結する状態を示す概略説明図である。

【図６】本考案の下部補強部材と三方向連結装置とによ
り三方向に連結する場合の概略説明斜視図である。

【符号の説明】

１‥‥縦枠部材 ２‥‥上部枠 ３‥‥幅木 ４‥‥パネル板 ５‥‥下部補強部材 ６‥‥上部孔 ７‥‥直列用連結具 ８‥‥芯材 ９‥‥上部フック部 １０‥‥切り欠き部 １１‥‥笠木 １２‥‥アジャスター １３‥‥下部フック部 １４‥‥平板連結板 １５‥‥三方向用連結具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右の縦枠部材１、上部枠２、及び幅木
   ３でパネル枠体を形成し、このパネル枠体の中に芯材８
   を挿入し、表裏面からパネル板４を係合固定してなる間
   仕切用パネルにおいて、縦枠部材１の下部に、直列用連
   結具７の上部フック部９が係合できる上部孔６と、その
   端部に形成され、直列用連結具７の下部フック部１３に
   係合できる切り欠き部１０とを具備した下部補強部材５
   を設け、該下部補強部材５の上部孔６、切り欠き部１０
   に、平板本体の上下に対称的に折り曲げた直列用連結具
   ７の上部フック部９、下部フック部１３を係合して組み
   立てることを特徴とする間仕切用パネルの直列連結装
   置。
2. 【請求項２】 左右の縦枠部材１、上部枠２、及び幅木
   ３でパネル枠体を形成し、このパネル枠体の中に芯材８
   を挿入し、表裏面からパネル板４を係合固定してなる間
   仕切用パネルにおいて、縦枠部材１の下部に、三方向用
   連結具１５の上部フック部９が係合できる上部孔６と、
   その端部に形成され、三方向用連結具１５の下部フック
   部１３に係合できる切り欠き部１０とを具備した下部補
   強部材５を設け、該下部補強部材５の上部孔６、切り欠
   き部１０に、Ｔ字形の平板水平部の二片が上下どちらか
   一方側に折り曲げられ、その端部に下部フック部材１３
   を設け、他の垂直の一片は前記二片の折り曲げ方向と反
   対方向に折り曲げ、その端部に上部フック部材９を設け
   た三方向用連結具１５を係合して組み立てることを特徴
   とする間仕切用パネルの連結装置。