JPH04107031U - ダブルフエーサ - Google Patents
ダブルフエーサInfo
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- JPH04107031U JPH04107031U JP1500191U JP1500191U JPH04107031U JP H04107031 U JPH04107031 U JP H04107031U JP 1500191 U JP1500191 U JP 1500191U JP 1500191 U JP1500191 U JP 1500191U JP H04107031 U JPH04107031 U JP H04107031U
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Landscapes
- Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 片面段ボールシートとライナの貼合わせ工程
の、特にシート導入部において紙側端部の山が押し潰さ
れる虞れのないダブルフェーサを提供することを目的と
する。 【構成】 下側に設けたヒーティングボックス(熱板)
12A,12B,12Cと、上側に設けたエンドレスベ
ルト13によって中間部に搬入された片面段ボールシー
ト1とライナ2を挟持し、貼合わせながら移送する形式
のダブルフェーサにおいて、前記片面段ボールシート1
とライナ2とを貼合するに当たって必要とする押圧力の
手段として、前記べルト13上部に位置し、シート幅方
向に空気圧の差を有する構造のエアチャンバ5を摺接さ
せ、シート走行によって順次高圧空気の作用域(面積)
が拡大するようにしたものである。
の、特にシート導入部において紙側端部の山が押し潰さ
れる虞れのないダブルフェーサを提供することを目的と
する。 【構成】 下側に設けたヒーティングボックス(熱板)
12A,12B,12Cと、上側に設けたエンドレスベ
ルト13によって中間部に搬入された片面段ボールシー
ト1とライナ2を挟持し、貼合わせながら移送する形式
のダブルフェーサにおいて、前記片面段ボールシート1
とライナ2とを貼合するに当たって必要とする押圧力の
手段として、前記べルト13上部に位置し、シート幅方
向に空気圧の差を有する構造のエアチャンバ5を摺接さ
せ、シート走行によって順次高圧空気の作用域(面積)
が拡大するようにしたものである。
Description
【0001】
本考案はコルゲートマシンのダブルフェーサに関するものである。
【0002】
図4〜図9は従来型ダブルフェーサ装置ヒーティングパートに具備した代表的
なシート加圧方式を示すものである。先ず図4〜図6はウェイトロール加圧を採
用している方式で、図4は側面図、図5は平面図である。また図7〜図9はエア
加圧を採用している方式で、図7は側面図、図8は平面図である。図10はコル
ゲートマシンにおける一般的なダブルフェーサ装置の全体概略構成図、図11〜
図12は問題点説明図で、図12はウェイトロール加圧方式の不具合点、図11
はエア加圧方式の不具合点を示すものである。
【0003】
コルゲートマシンのダブルフェーサ装置は、図10に示すようにヒーティング
パート3とクーリングパート10によって構成されており、前工程のシングルフ
ェーサによって作られた片面段ボールシート1と、ライナ2とを互いに貼合わせ
る事によって両面段ボールシート9を作る装置である。先ず前記ヒーティングパ
ート3は、プレヒート部11,ヒーティングボックス(熱板)部12,キャンバ
スベルト部13,加圧部14等によって構成され、またクーリングパート10は
、搬送ベルト部15,キャンバスベルト部(エンドレスベルト)13,加圧部1
6等によって構成されている。
【0004】
次に図10について各部の機能を説明すると、ヒーティングパート3における
プレヒート部11は、グルーイングマシン17を通過して供給されて来るライナ
2を予熱,調質してヒーティングボックス部12に搬送する。そしてこのヒーテ
ィングボックス部12はスチームによって加熱されており、上面に摺接して走行
するライナ2と片面段ボールシート1の貼着を助成するため、必要とする適度の
加熱状態を維持する部分である。またキャンバスベルト13は両面段ボールシー
ト9の上部に位置し、ヒーティングボックス12との間に段ボールシート9を挟
持した形で、シートと共に走行して搬送するエンドレスのベルトであり、段ボー
ル製造に当たっての押圧力を或る程度均一に分散する機能をも有している。また
前記加圧部14はキャンバスベルト13を介して段ボールの貼付けに必要な押圧
力を与える部分である。
【0005】
一方次工程のクーリングパート10は、両面段ボールシート9の冷却部であり
、上,下ベルト13,15により段ボールシート9を挟持し、加圧部16(ウェ
イトロール)によって適度の押圧力を加えた状態で下流へ移動する事により、前
記ヒーティングパート3において貼着された片面段ボールシート1と、ライナ2
の接着状態をより確実にすると共に、冷却に際してのシートの反り等を修正する
機能を持たせている。
【0006】
さて片面段ボールシート1の段頂部に付けた糊18によって、同片面段ボール
シート1とライナ2を貼合わせる場合には、条件的に適度の加熱と押圧力が必要
であり、この押圧力は均一で片面段ボールシート1の段頂6を潰さない強さのも
のが要求される。また貼合するシート表面に、シワ,タルミを発生させない事が
重要である。この為加圧方法については従来も種々多様な方式が提案されている
。そして図4〜図9はその代表的な例であり、図4〜図6はウェイトロール加圧
方式、図7〜図9はエア加圧方式を示す説明図である。
【0007】
先ず図4〜図6に示すウェイトロール加圧方式について説明すると、この方式
は前記両面段ボールシート9の製造に当たって、片面段ボールシート1とライナ
2の貼合わせのために必要とする押圧力を、キャンバスベルト13を介して上部
に並設した複数個のウェイトロール19によって得る方式である。ところで前工
程グルーイングマシン17より搬送された片面段ボールシート1は、芯紙段頂部
6に糊18が付けられた直後であり、糊の水分が浸透して芯紙段頂部6が軟らか
くなっていて潰れやすい状態にある。従ってこの状態で過度の圧力を均一に掛け
てしまうと、段頂部6、特に幅方向のシート端面部の耐圧潰力が小さいため潰さ
れやすく、図11に示すように紙端がダレた状態となってしまう欠点があり、ま
た薄物のシートではシワが発生する虞れが多分にあった。
【0008】
この為ヒーティングパート3におけるシート導入部4に位置するウェイトロー
ル19は、通常図5に示す如く外周面にクラウンを付け、シート側端部に掛かる
押圧力を減少させたり、薄物のシートにおいてはシワの発生を抑制する為に、並
設したウェイトロールのストレート部を順次長く構成し、中央から幅方向側端に
向かって加圧していく方法が採用されている。しかしメカニカルな構造的欠陥に
よって、紙質の変動,糊の状態,外気温度,湿度等の状況の変化が微妙に変動す
るため、状況へ対応すべき圧力の調整が困難であり、均質な段ボールシートの製
造に当たって、図12に1例を示す如く対処しきれない欠点を有していた。
【0009】
次に図7〜図9に示すエア加圧方式について説明する。この例は図4に示した
ウェイトロール19に替え、エア20を採用したもので、図7に示すようにエア
チャンバ21a,21bにおける圧縮空気20の圧力を適宜調整し、キャンバス
ベルト13を介して段ボールシート9の貼合に必要な押圧力として利用したもの
である。この方式は前記ウェイトロール方式に比べて均一、かつ最適な押圧力が
得られる特徴がある。しかし図7のエアチャンバ21a,21bは、シート幅に
対応した長方形のものであり、前工程グルーイングマシン17より搬送された直
後、糊の乾いていない状態で加圧すると、紙幅方向のシート側端部においては耐
圧潰力が小さい為、やはり潰れやすく、図11に示すように紙端がダレた状態に
なる欠点は避けられず、またシワ発生を減少させるものではなかった。加圧方式
で要求される条件としては、前述した如く片面段ボールシート1の芯紙段頂部6
における耐圧潰力に対応した押圧力が設定でき、またシートにシワが発生しない
加圧状態を設定できる事が重要な要素となる。
【0010】
片面段ボールシート及びライナの貼合せ工程、つまりダブルフェーサ装置のヒ
ーティングパートにおける押圧力としては、従来もウェイトロール加圧による方
法、エア加圧による方法等が提案され実用化されている。しかしウェイトロール
による方法は、加圧力の調整において欠陥を有し、段ボールシートの仕様(フル
ート,材質等)に対応した微妙なウェイトコントロールが困難であった。またエ
アによる方式は、全面均一な圧力を得られる特徴はあるが、段ボールシート自体
は全幅にわたって同一の耐圧潰力を持つものではなく、特にシート導入部におい
て中央に必要とする加圧力を加えた場合、耐圧潰力の小さい紙側端部の山が押し
潰される虞れがある。加えて両方式共加圧力の作用の仕方によって、薄物の場合
ライナ表面にシワの発生する不具合がある等、共に確実な方式とは言えず、高品
質の段ボールシートを製造するに当たって大きな課題として残された問題であっ
た。
【0011】
本考案は前記従来の課題を解決し得るダブルフェーサを提供せんとするもので
ある。
【0012】
このため本考案は、下側に設けたヒーティングボックス(熱板)と、上側に設
けたエンドレスベルトによって中間部に搬入された片面段ボールシートとライナ
を挟持し、貼合わせながら移送する形式のダブルフェーサにおいて、前記片面段
ボールシートとライナとを貼合するに当たって必要とする押圧力の手段として、
前記べルト上部に位置し、シート幅方向に空気圧の差を有する構造のエアチャン
バを摺接させ、シート走行によって順次高圧空気の作用域(面積)が拡大するよ
うにしてなるもので、これを課題解決のための手段とするものである。
【0013】
エアチャンバを空気圧の異なる複数個の室に分割しておき、シート導入初期の
高圧加圧面積を小さくする事によって耐圧潰力の小さい側端部への押圧力を減少
せしめ、シート走行に伴う乾燥度合に対応して高加圧力域を中央より順次側端部
方向にかけ拡大する。
【0014】
またベルトを介して段ボールシートへ付加する押圧力は、空気圧(空気流量)
を調整する事によって任意に変更でき、かつ同押圧力はシート幅方向の中央が高
く耐圧潰力の劣る側端部を低く設定することができる。更に前記高圧域の押付力
(空気圧)を、シート中央部より走行に伴って順次外側へ拡大作用させている為
、ライナ表面に発生するシワ,タルミ等を極力減少させる事ができ、高品質の段
ボールシートを製造する事ができる。
【0015】
以下本考案を図面の実施例について説明すると、図1〜図3は本考案型シート
加圧方式を組み込んだヒーティングパートのシート導入部を示し、図1は側面図
、図2は平面図である。さて本考案におけるダブルフェーサ装置の全体的な概略
構成は、図10の一般的なコルゲートマシンにおけるダブルフェーサ装置に示す
公知の従来方式と同様である。
【0016】
さて本考案の強調すべき特徴は、図1及び図2に示すように、片面段ボールシ
ート1とライナ2の貼合せにおいて要求される加圧手段の改善にある。即ち、図
1及び図2に示すように、ヒーティングパート3のシート導入部4に位置するエ
アチャンバ5の室内を、シート幅方向において複数個のチャンバ5a,5b,5
cに仕切り、圧力の異なった圧縮空気を吹き込む事によって図3に示す如く、シ
ート幅方向に加圧力の差を形成させたもので、これによって初期シート導入部4
は幅方向中央部のみに高い押圧力が加わり、この高い押圧力はシート走行に応じ
て順次幅方向シート側端に力が移動して作用する事になる。従って貼合わせ直後
の耐圧潰力の小さい側端部へは小さな押圧力が作用する事になり、シート側端部
の芯紙段頂部6を押し潰す傾向が減少する。また加圧力の作用する方向としては
、シートの走行に応じ中央より順次幅方向側端部に移動していく為、薄物におい
て心配されるシート,特にライナ2の表面へのシワ発生も抑制する事ができる。
【0017】
本考案以上説明した如く、ウェイトロール方式の特徴である加圧力を中央から
幅側端部へ拡大するクラウン効果と、エア方式の特徴である均一な加圧を合せ持
たせる構造によって、従来の問題点を解決させる事に成功したものである。また
本形式のエア加圧方式のものは、ブロア7からエアチャンバ5に至る途上におい
て設けた風量調整装置等の圧力可変装置8の機能により、両面段ボールシート9
を形成する原紙(ライナ,芯紙)の仕様、例えば紙質,糊の状態,外気の温度,
湿度等に伴う耐圧潰力の強弱により、加圧力を任意に変更できる特徴があり、段
ボールシート9の状況に対応して最も適当とする圧力の設定が可能である。なお
、本考案は以上の如く構成,機能するものであって、前記実施例のみに限定され
るものではない。
【0018】
グルーマシンにおいて糊付けされた直後にある片面段ボール塩の芯紙段頂ブロ
アは、多量の水分を含んだ状態で軟らかいため、耐圧潰力が小さく、かつ両面段
ボールシートは片面段ボールシートとライナとを貼合した複合シートとなる構造
上、紙幅端ブロアは中央に比して潰れ易くなる傾向がある。またその他の傾向と
して、ライナが薄物シートの場合押圧力の作用のさせ方によっては、表面にシワ
,タルミの発生を伴う事が多い。
【0019】
本考案はエア加圧源としてのエアチャンバ部の構造及び加圧力の調整機能を改
善し、初期シート導入部における加圧力を許容し、圧潰力に対応してシート幅中
央部を高く、また紙側端部を低く設定すると共に、乾燥の進行に対応して高い加
圧力を中央から幅端側へ順次移動させる方式としたため、従来問題となっていた
シート側端部の潰れ、表面のシワ発生を極力減少させる事ができる。従ってこれ
らの機能により不良率の減少に関連して、品質,生産性の向上を図ることができ
る。
【図1】本考案の実施例を示すダブルフェーサの側断面
図である。
図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のA〜A断面における加圧力分布図であ
る。
る。
【図4】従来のウェイトロール型シート加圧方式のダブ
ルフェーサヒーティングパートの側断面図である。
ルフェーサヒーティングパートの側断面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図5のB〜B断面における加圧力分布図であ
る。
る。
【図7】従来のエア加圧方式のダブルフェーサヒーティ
ングパートの側断面図である。
ングパートの側断面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図8のC〜C断面における加圧力分布図であ
る。
る。
【図10】一般的なコルゲートマシンにおけるダブルフ
ェーサ装置の側断面図である。
ェーサ装置の側断面図である。
【図11】従来のダブルフェーサにおけるウェイトロー
ル加圧型の不具合点の説明図である。
ル加圧型の不具合点の説明図である。
【図12】従来のダブルフェーサにおけるエア加圧型の
不具合点の説明図である。
不具合点の説明図である。
1 片面段ボールシート
2 ライナ
4 シート導入部
5,5a,5b,5c エアチャンバ
7 ブロア
8 加圧可変装置
9 両面段ボールシート
11 プレヒート部
12a,12b,12c ヒーティングボックス部(熱
板) 13 キャンバスベルト部 20 エア
板) 13 キャンバスベルト部 20 エア
Claims (1)
- 【請求項1】 下側に設けたヒーティングボックス(熱
板)と、上側に設けたエンドレスベルトによって中間部
に搬入された片面段ボールシートとライナを挟持し、貼
合わせながら移送する形式のダブルフェーサにおいて、
前記片面段ボールシートとライナとを貼合するに当たっ
て必要とする押圧力の手段として、前記べルト上部に位
置し、シート幅方向に空気圧の差を有する構造のエアチ
ャンバを摺接させ、シート走行によって順次高圧空気の
作用域(面積)が拡大するようにしたことを特徴とする
ダブルフェーサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1500191U JPH04107031U (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | ダブルフエーサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1500191U JPH04107031U (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | ダブルフエーサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04107031U true JPH04107031U (ja) | 1992-09-16 |
Family
ID=31902347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1500191U Withdrawn JPH04107031U (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | ダブルフエーサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04107031U (ja) |
-
1991
- 1991-02-25 JP JP1500191U patent/JPH04107031U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19950518 |