JPH04106537U - シヨツクアブソーバ - Google Patents

シヨツクアブソーバ

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JPH04106537U
JPH04106537U JP1718991U JP1718991U JPH04106537U JP H04106537 U JPH04106537 U JP H04106537U JP 1718991 U JP1718991 U JP 1718991U JP 1718991 U JP1718991 U JP 1718991U JP H04106537 U JPH04106537 U JP H04106537U
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JP
Japan
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piston rod
cylinder
collar
rebound spring
piston
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JP1718991U
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JP2585337Y2 (ja
Inventor
祐二 鈴木
秀明 米山
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カヤバ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リバウンドスプリングの変形によるピストン
ロッドへの傷付きを防止し、リバウンドスプリングの運
動による異音発生を回避可能になる。 【構成】 ピストンロッド1の外周を被うように、外周
に小ピッチの螺旋溝14を有する上部カラー13を取り
付け、上記ピストンロッド1が設定長以上伸長した際、
該ピストンロッド1とともに上記シリンダ2内を移動す
るように、外周に小ピッチの螺旋溝16を持った下部カ
ラー15を設け、他部よりも小ピッチで巻回されたリバ
ウンドスプリング17の両端を上記上部カラー13およ
び下部カラー15の各螺旋溝14,16にねじ込んだも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ピストンロッドのストッパ機構にリバウンドスプリングを有する ショックアブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、シリンダにおけるピストンロッドを、ピストンがシリンダ端に強く 衝突する前に、緩やかな動きにするために、例えばそのピストンとシリンダ端と の間のピストンロッドの外周側に伸びきりのリバウンドスプリングが配置される 。そして、かかるリバウンドスプリングのシリンダ内への設定方法として、例え ば、特公昭61−42135号公報に示されるように、全長に亘って等ピッチの 上記リバウンドスプリング(コイルスプリング)をシリンダの内周面に直接圧入 する方法が広く採用されている。また、リバウンドスプリング内やピストンロッ ド外周側には、このリバウンドスプリングの内径方向への動きを拘束する部材な どは何ら設けられていない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来のショックアブソーバは以上のように構成されているので、リバウンドス プリングがシリンダ内周に圧入されており、シールガイドユニットなどにしっか りと固定されていないため、上記ピストンやピストンロッドに取り付けたカラー などと、シリンダ端の金属製のシールガイドユニットなどとの間で、ピストンロ ッドの往復動作時に移動し、リバウンドスプリングがそのカラーやシールガイド ユニットに金属接触し、騒音を発生するほか、リバウンドスプリングの径方向の 伸縮によってピストンロッドの外周に傷が付き、これがシリンダ端からのオイル 洩れを招くなどの課題があった。
【0004】 この考案は上記のような従来の課題に着目してなされたものであり、リバウン ドスプリングの変形時におけるピストンロッドへの傷付きの防止およびリバウン ドスプリング端の軸方向位置の安定化を図るとともに、リバウンドスプリングと カラーやシールガイドユニットとの金属接触による騒音発生を回避することがで きるショックアブソーバを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案に係るショックアブソーバは、シリンダ端を塞ぎ、ピストンロッドを シール状態で摺動可能に案内するシールガイドユニットと、上記ピストンロッド の外周を被うように該シールガイドユニット側に取り付けられ、外周に小ピッチ の螺旋溝を有する上部カラーと、上記ピストンロッドの外周に挿通され、該ピス トンロッドが設定長以上伸長した際、該ピストンロッドとともに上記シリンダ内 を移動する、外周に小ピッチの螺旋溝を持った下部カラーとを備えて、他部より も小ピッチで巻回されたリバウンドスプリングの両端を上記上部カラーおよび下 部カラーの各螺旋溝にねじ込むように構成したものである。
【0006】
【作用】
この考案におけるリバウンドスプリングは、ピストンロッドの外周側にある上 部カラーおよび下部カラー上にあるため、圧縮時の変形によってもピストンロッ ド外周に接触することがな、従って、ピストンロッドを傷つけるようなことがな くなる。また、このリバウンドスプリングは両端が他部より小ピッチ(2〜3巻 程度がピッチ0で接触する場合もある)であり、かつ上部カラーおよび下部カラ ーの螺旋溝にねじ込まれているため、スプリング両端はその各カラーに確実に保 持されて軸方向位置が安定し、特に、圧縮時には、その各螺旋溝に喰い込むよう に作用し、各カラーからの脱抜は確実に防止される。このため、リバウンドスプ リングが各カラーに衝突して異音を発生するという、従来の課題を回避可能にす る。
【0007】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図について説明する。図1において、1はシリン ダ2内に挿通されたピストンロッド、3はピストンロッド1に取り付けられて、 シリンダ2内に摺動する圧側減衰力発生用のピストン、4,5はピストン3によ ってシリンダ2内に隔成されたロッド側室およびピストン側室、6は伸側減衰力 発生用のボトムバルブ、7はシリンダ2の外側に作動油の通路8を形成するアウ タチューブ、9はシリンダ2のロッド側端部を塞ぐシールガイドユニット、10 はアウターチューブ7のロッド側端部をオイルシール11などを介して塞ぐキャ ップ、12はフランジ部がシリンダ2端とシールガイドユニット9の一側との間 に挟持されたリング状の補強金具、13はこの補強金具12に取り付けられた上 部カラーである。この上部カラー13は全体としてプラスチック製のフランジ1 3a付きの筒状体13bからなり、この筒状体13b内を上記ピストンロッド1 が移動または摺動可能になっている。なお、フランジ13aには上記補強金具1 2の内周部が埋設されている。14はこの上部カラー13における筒状体13b の外周に形成された螺旋溝で、これのピッチは比較的狭く、この螺旋溝14とシ リンダ2との間に後述のリバウンドスプリングの一端をねじ込めるようになって いる。15はピストンロッド1に中心孔を挿通させたプラスチック製の下部カラ ーで、これがフランジ15a付の筒状体15bからなり、この筒状体15aの外 周にはピッチの狭い螺旋溝16が形成されている。この螺旋溝16とシリンダ2 との間に後述するリバウンドスプリングの他端をねじ込めるようになっている。 17は上記のリバウンドスプリングで、これの両端部ではピッチが他部(その両 端部間)より小さく、好ましくは2,3巻分が互いに接触している。18は下部 カラー15とピストン3との間においてピストンロッド1に取り付けられた作用 片で、ピストンロッド1の伸び量が設定値を超えると、下部カラー15をリバウ ンドスプリング17に抗して押し上げるように機能する。
【0008】 かかる構成になる減衰力調整装置では、これが車両の車体側と車軸側との間に 懸架され、ピストンロッド1が受ける圧側荷重および伸側荷重を受けてピストン 3がシリンダ2内を摺動する。このとき、ピストン3によって隔成されたロッド 側室4およびピストン側室5の一方から他方へ、また、ピストン側室5および通 路8の一方から他方へ、ピストン3およびボトムバルブ6をそれぞれ介して作動 油が徐々に流通する。このため、圧側減衰力および伸側減衰力が発生する。
【0009】 一方、かかるピストンロッド1の伸行程においては、通状の伸び荷重時には、 作用片18が下部カラー15に接触しないストロークで運動しており、所期の伸 側減衰力を発生させる。しかし、設定レベルを超える伸び荷重を受けると、下部 カラー15の一面に接し、さらにこれをリバウンドスプリング17の反発力に抗 して押し上げる。このため、ピストンロッド1には伸方向の運動を抑制する力が 作用し、過大な伸び荷重を急速に減衰させて、車体への上記伸荷重にもとづく衝 撃を抑えることができる。そして、このとき、下部カラー15はピストンロッド 1の外周に沿って摺動し、このためリバウンドスプリング17が圧縮され、この 圧縮によってリバウンドスプリング17の径が変化する。ところが、そのリバウ ンドスプリング17の変形はシリンダ2の内周面によって規制され、結局、ピス トンロッド1方向へ撓む。しかし、上部カラー13および下部カラー15の筒状 体13b,15bの肉厚分だけ、リバウンドスプリング17とピストンロッド1 との間に寸法的な余裕があるため、上記撓みによって、リバウンドスプリング1 7の内周ピストンロッド1の外周に接触することはない。この結果、ピストンロ ッド1の外周面に傷が付くことはなく、その傷により、作動油がシールガイドユ ニット9を介してロッド側室4外へ洩れるという事故を回避できる。
【0010】 また、リバウンドスプリング17はその両端部だけが他部分よりピッチが小さ く、このピッチの小さい部分が、各カラー13,15外周の螺旋溝14,16に ねじ込まれているため、このリバウンドスプリング17と各カラー13,15と の衝突動作がなくなり、従ってこの衝突動作にともなう異音の発生も回避できと ともに、各カラー13,15への噛み込みを防止できる。また、上記ねじ込みに より、リバウンドスプリング17の圧縮作動にともなって、その両端部が螺旋溝 14,16に喰い込んでいくため、そのリバウンドスプリング17の軸方向保持 は確実となる。また、上部カラー13の取り付けは、補強金具12によってシリ ンダ2端に確実に堅固になされる。
【0011】
【考案の効果】 以上のように、この考案によればシリンダ端を塞ぎ、ピストンロッドをシール 状態で摺動可能に案内するシールガイドユニットと、上記ピストンロッドの外周 を被うように該シールガイドユニット側に取り付けられ、外周に小ピッチの螺旋 溝を有する上部カラーと、上記ピストンロッドの外周に挿通され、該ピストンロ ッドが設定長以上伸長した際、該ピストンロッドとともに上記シリンダ内を移動 する、外周に小ピッチの螺旋溝を持った下部カラーとを備えて、他部よりも小ピ ッチで巻回されたリバウンドスプリングの両端を上記上部カラーおよび下部カラ ーの各螺旋溝にねじ込むように構成したので、リバウンドスプリングによるピス トンロッドの損傷を確実に防止できるとともに、リバウンドスプリングと上部カ ラーおよび下部カラーとの衝突動作がなくなり、従来のような金属接触による異 音発生を防止でき、また、設定レベル以上の伸側荷重を効果的に減衰して、車体 への衝撃を緩和できるという実用上の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例によるショックアブソーバ
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ピストンロッド 2 シリンダ 3 ピストン 4 ロッド側室 5 ピストン側室 9 シールガイドユニット 13 上部カラー 14 螺旋溝 15 下部カラー 16 螺旋溝 17 リバウンドスプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に挿通されたピストンロッド
    と、該ピストンロッドに取り付けられて、上記シリンダ
    内に作動油を収容したピストン側室およびロッド側室を
    隔成するように摺動するピストンと、上記シリンダ端を
    塞ぎ、上記ピストンロッドをシール状態で摺動可能に案
    内するシールガイドユニットと、上記ピストンロッドの
    外周を被うように該シールガイドユニット側に取り付け
    られ、外周に小ピッチの螺旋溝を有する上部カラーと、
    上記ピストンロッドの外周に挿通され、該ピストンロッ
    ドが設定長以上伸長した際、該ピストンロッドとともに
    上記シリンダ内を移動する、外周に小ピッチの螺旋溝を
    持った下部カラーと、他部よりも小ピッチで巻回された
    両端が上記上部カラーおよび下部カラーの各螺旋溝にね
    じ込まれたリバウンドスプリングとを備えたショックア
    ブソーバ。
JP1991017189U 1991-02-28 1991-02-28 ショックアブソーバ Expired - Lifetime JP2585337Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0496635U (ja) * 1991-01-28 1992-08-21

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0496635U (ja) * 1991-01-28 1992-08-21

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