JPS60222306A - 車輛用懸架装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野〕 本発明は、外筒と内筒を備えた車輌用懸架装置に関する
。

〔発明の技術的背蒙とその問題点〕

車輌に用いられる懸架装置の一種として、外筒と内筒と
からなる伸縮機構の内部に高圧ガスと油とを収容し、ガ
スによる緩衝機能と油による減衰機能とを発揮できるよ
うにしたものが知られている。この種の懸架装置におい
て、外筒と内筒との相対変位（伸縮運動）が一定の限度
に達したときのストッパとして、ゴムあるいはウレタン
などからなるバンプラバーやス］・ツブラバーを設ける
ことがある。

第１図は従来のこの種の懸架装置の概略を示している。

すなわち外筒１に内筒２が軸線方向に移動自在に挿入さ
れており、外筒１の端部にはシールハウジング３が取着
され、かつ内ｌ１Ｉ２の端部にバンブラバー５が設けら
れている。また上記シールハウジング３の図示下端側に
、リバウンド時などのストッパとして機能するストップ
ラバー６が取着されている。また外筒１と内筒２の内部
には高圧ガスと油が収容されるとともに、図示しない減
衰力発生機構部が設けられるようになっている。

上記従来装置においてバンブラバー５を固定するには、
バンプラバー５の内径を内筒２の外径よりも小さくし、
バンプラバー５を内筒２の端部に圧入するのが一般的な
手段である。しかしこの場合、バンプラバー５がシール
ハウジング３などに繰返し衝突するとバンプラバー５が
所定の位置から軸線方向に動くことがあり、固定の信頼
性に問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は上記事情にもとづきなされたもので、その目的
とするところは、バンプラバーの固定の信頼性を向上で
きるような車輌用懸架装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明の要旨とするところは、外筒と、この外筒に軸線
方向に移動自在に挿入した内筒と、この内筒の端部に配
したバンプラバーとを備えた車輌用懸架装置において、
上記内筒の端部に端部材を摩擦圧接によって取着し、か
つこの摩擦圧接によつで生じたバリに上記バンプラバー
を係止させたことにある。

上記構成によれば、端部材を内筒に摩擦圧接した際のバ
リを利用してバンプラバーの軸線方向の動き止めをなす
ものであるから、余ｆ１な部品を用いることなくバンプ
ラバーの固定の信頼性を高めることができる。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例について、第２図ないし第４図を
参照して説明する。第２図において図中１０は有底の外
向を示し、この外筒１０内には油が収容される。また外
筒１０には、内筒１１が軸線方向に移動自在に押入され
ている。この内筒１１は外筒１０と同様に金属バイブ類
であって、その図示上端側の開口部を塞ぐようにして金
属製の端部材１２が固定されている。

上記端部材１２は、摩擦圧接によって内筒１１の端面に
取着されるようになっている。第３図に示すように端部
材１２は円板状の基部１２ａと、この基部１２ａと一体
に成形された環状の凸状部１２ｂとからなる。そして上
記凸状部１２ｂの内径および外径は内筒１１の端部の内
径および外径と同等にし、凸状部１２ｂを内筒１１の端
部と同等に近い熱容量にすることによって、摩擦圧接を
より確実なものとしている。

摩擦圧接を行なった後は、第４図に例示したようにバリ
１３が残る。このバリ１３は圧接部の周方向に連続して
突出している。

また内筒１１の図示上端部に位置して、ゴムあるいはウ
レタンなどの弾性体からなるバンプラバー１４が配され
ている。このバンプラバー１４は略円筒状をなしており
、その内面の一部分１４ａが上記バリ１３に係止されて
いる。バリ１３を上記部分１４ａに係止させるには、バ
ンプラバー１４のもつ弾力性によってバリ１３を食い込
ませてもよいが、場合によってはバンプラバー１４の内
面に予め環状の溝を形成し、この溝にバリ１３を゛　嵌
め込むようにしてもよい。

また上記内筒１１の内部には、窒素などの高圧ガスと油
（図示せず）が収容されるとともに、内５− 筒１１の下部１１ａにはオリフィスなどを備えた減衰力
発生機構部（図示路）が設けられるようになっている。

また上記端部材１２には、内筒１１と同心状に配される
円筒状のカバー１８が固定されている。このカバー１８
の図示下部側には、外筒１０の外面に摺接する環状体１
９が設けられている。

一方、外筒１０には上記バンブラバー１４側の端部を広
げることによって拡管部２０を一体に形成しである。こ
の拡管部２０はテーバ状部分２０ａを介して外筒１０の
本体部分１０ａに連なっている。そしてこの拡管８Ｉ１
２０の内側にシール部材としてのオイルシール２２や支
持部材２３などが収容されている。また上記テーバ状部
分２０ａに接してストップラバー２５が取着されている
。このストップラバー２５はその内径を外筒の本体部分
１０ａの外径よりも小さくし、上記テーバ状部分２０ａ
に向けて圧入することで固定するようにしている。

上記構成の懸架装置は、例えば内筒１１が車体６− 側に、また外筒１０が車軸側に連結されて懸架装置とし
て使用される。なお外筒１０と内筒１１の上下の位置関
係は逆であってもよい。

そして、例えば車輌走行中などにおいて外筒１０に対し
内１１１１を限度以上に押込む力が作用した時には、バ
ンプラバー１４が外筒の端面１０ｂ側に当たることによ
り、それ以上の変位が阻止されるとともに衝撃が緩和さ
れる。逆に内筒１１が限度以上に伸びようとしてもスト
ップラバー２５が環状体１９に当たり、それ以上の伸び
が阻止されるとともにス］・ツブラバー２５によって衝
撃が緩和される。

上記実施例装置によれば、バンプラバー１４はバリ１３
によって軸線方向の動き止めがなされているから、衝突
が繰返されてもバンプラバー１４を所定の位置に保持で
きる。しかも摩擦圧接時に生じるバリ１３を利用して動
き止めをなすものであるから、新たな部品を付加する必
要もない。

また上記実施例によれば、外筒１０の端部に形成した拡
管部２０にオイルシール２２などのシール部材を収容し
たので、第１図に示した従来例に比べて密閉性の点で有
利である。また第１図のものではシールハウジング３に
ストップラバー６を取付けるためには取付は而に段差を
付ける加工が必要となり工数増になっていたが、本実施
例によればテーパ状部分２０ａを利用してストップラバ
ー２５を圧入したことにより、第１図のものと同等の固
定信頼性をもたせることができ、しかも加工が容易であ
る。

〔発明の効果〕

前記したように本発明によれば、簡単な構造でありなが
らバンプラバーの軸線方向の固定信頼性を向上させる上
で効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の車輌用懸架装置を示す概略断面図、第２
図は本発明の一実施例を示す車輌用懸架装置の概略断面
図、第３図は摩擦圧接前の端部材と内筒を示す断面図、
第４図は摩擦圧接後の状態を示す断面図である。 １０・・・外筒、１１・・・内筒、１２・・・端部材、
１３・・・バリ、１４・・・バンプラバー、２０・・・
拡管部、２０ａ・・・テーパ状部分、２２・・・オイル
シール（シール部材）、２５・・・ストップラバー。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第３図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）外筒と、この外筒に軸線方向に移動自在に挿入し
   た内筒と、この内筒の端部に配したバンブラバーとを備
   えた車輌用懸架装置において、上記内筒の端部に端部材
   を摩擦圧接によって取着し、かつこの摩擦圧接によって
   生じたパリに上記バンブラバーを係止させたことを特徴
   とする車輌用懸架装置。
2. （２）上記外筒の上記バンブラバー側の端部を広げて拡
   管部を形成し、この拡管部の内側にシール部材を収容す
   るとともに、この拡管部のテーバ状部分の外面に接して
   ストップラバーを取付けたことを特徴とする特許請求の
   範囲第（１）項記載の車輌用懸架装置。