JPH04105760U - 画像読取り用照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の読み取り精度に優れ、しかもコンパク
トな画像読取り用照明装置を提供する。 【構成】 相対的に一方向に移動される原稿１に対し
て、その移動方向Ａに直交する長手方向に延びた基板２
１と、基板２１の長手方向に沿って実装される複数の光
源２２とを含む画像読取り用照明装置２０において、上
記基板２１の幅方向端面２１ａを、読み取られるべき原
稿１に臨んで配置し、該端面２１ａに長手方向に沿って
複数の光源２２を実装する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ファクシミリ，複写機等の画像読取り装置に組み込まれる照明装置 の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ファクシミリ，複写機等において、原稿面上の画像を読み取る場合、図 ３に示すように、原稿１を相対的に一方向（矢印Ａ方向）に移動させながら、原 稿１に対してその移動方向に直交する走査方向に沿って、例えば発光ダイオード アレイ（以下、ＬＥＤアレイという）を利用した画像読取り用照明装置２により ライン状の照明光を照射し、原稿１から反射された反射光をレンズアレイ３等を 介して受光装置、例えばＣＣＤ４によって走査方向に走査しながら読み取るよう になっている。 こうして、上記読み取り操作を繰り返すことにより、原稿１の移動に従ってそ の画像を読み取るようにしている。

【０００３】 この画像読取り用照明装置２は、例えば図４に示すように構成されている。 すなわち、長尺のプリント基板Ｐと、このプリント基板Ｐの長手方向に沿って その上面に列状に実装される複数のチップタイプＬＥＤ６，６・・・とでなり、 この各チップタイプＬＥＤ６を搭載した基板７のアノード７ａとカソード７ｂを プリント基板Ｐに穿設された回路パターン露出部（ランド）５ａ，５ｂに位置合 わせして該プリント基板Ｐ上に載置し、半田付けすることにより、これらランド ５ａ，５ｂと電気的に接続している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記画像読取り用照明装置２にあっては、光源であるチップタイプ ＬＥＤ６から照射される照明光を、読み取られるべき原稿面１に真っ直ぐに照射 するために、基板Ｐの上面を読取り箇所Ｘに対向させて、この上面に実装されて いるチップタイプＬＥＤ６を該読み取り箇所Ｘに臨ませるようにして配置されて いた（図３）。 この際、チップタイプＬＥＤ６から原稿１の読み取られるべき上面までの距離 Ｌ₁ は、所定の幅を有する基板Ｐの幅方向端部がレンズアレイ３等と当接してし まうため、あまり短くすることができず、このため原稿１の読み取り箇所Ｘに照 射される光量が不足して、ひいては精度良く原稿１の画像読み取りをすることが できないという問題があった。

【０００５】 また、ファクシミリや複写機等のコンパクト化が進んでいることから、光源か ら読み取るべき原稿面１までの距離が長いと、画像読取り用照明装置２をこれら 各種機器に組み込むことができない場合もあるという欠点があった。 本考案は上記問題に鑑みて案出されたものであって、画像の読み取り精度に優 れ且つコンパクトな画像読取り用照明装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、本考案にあっては、相対的に一方向に移動される原稿に対して、 その移動方向に直交する長手方向に延びた基板と、この基板の長手方向に沿って 実装される複数の光源とを含む画像読取り用照明装置において、上記基板の幅方 向端面が読み取られるべき原稿に臨んで配置されており、該端面に長手方向に沿 って複数の光源が実装されているように構成したことにより、達成される。

【０００７】

【作用】

上記構成によれば、読み取られるべき原稿に臨んで配置された基板の幅方向端 面に光源が実装されているから、これにより、基板をレンズアレイと原稿との間 に差し入れるように配置することができる。 このため、従来に比べて光源を原稿に大幅に接近させることが可能となり、こ の光源から原稿に照射される照明光の光量を増加させることができる。

【０００８】

【実施例】 以下、本考案の好適な一実施例を、添付図面中の図１及び図２を参照しながら 詳細に説明する。

【０００９】 図１は、本実施例に係る画像読取り用照明装置２０を利用した画像読取り装置 １０の概略を示す図である。 図において、画像読取り装置１０は、これに用いられている照明装置２０を除 き前述の図３に示す画像読取り装置と同様の構成になるから、重複する説明は省 略する。

【００１０】 図１において、画像読取り用照明装置２０は、紙面に関して背後の方向に長く 延びるプリント基板２１の幅方向端部２１ａに光源としての複数のチップタイプ ＬＥＤ２２が列状に実装されており、このチップタイプＬＥＤ２２は読み取られ るべき原稿１に臨んで、その読み取り箇所Ｘに近接して配置されている。 上記プリント基板２１は、表裏両面に所定の導電パターンが形成されており、 図２に示すように上面に所定の電子部品２３が実装されている。さらに、該基板 ２１には、多数の両面スルーホール２４ａ，２４ｂ・・・が長手方向に沿って穿 設されており、このスルーホール２４ａ，２４ｂ・・・の内周面は導電処理され ている。

【００１１】 また、このプリント基板２１は、各スルーホール２４ａ，２４ｂ・・・が設けら れている箇所で長手方向に沿って切断されており、この切断端面２１ａには各ス ルーホール２４ａ，２４ｂ・・・の導電処理された内面が露出している。

【００１２】 上記チップタイプＬＥＤ２２は両端部にスルーホールを備え、それぞれアノー ド２５ａとカソード２５ｂが形成された基板２５上に、ＬＥＤチップをダイボン ディングし、このＬＥＤチップのリード部をアノード側若しくはカソード側とワ イヤボンディングして、これらを樹脂モールド２６することにより構成されてい る。

【００１３】 このチップタイプＬＥＤ２２のプリント基板２１への実装は以下の手順にて行 われる。 先ず、複数のチップタイプＬＥＤ２２のアノード２５ａを基板２１のスルーホ ール２４ａに、カソード２５ｂをスルーホール２４ｂに位置合わせし、各スルー ホール上に例えばクリーム半田（図示せず）を乗せた後、該ＬＥＤチップを基板 ２１の端面２１ａに密着する。 次いで、加熱して半田を溶融させた後、冷却することにより、各チップタイプ ＬＥＤ２２は基板２１の端面２１ａに固定された状態で該基板２１に電気的に接 続され、チップタイプＬＥＤ２２の実装が完了する。

【００１４】 本実施例は以上のように構成されており、次にその作用を説明する。 図１において、原稿１を矢印Ａ方向に移動させながら、この原稿１に対してそ の移動方向に直交する走査方向に沿って、画像読取り用照明装置２０により、ラ イン状の照明光を照射し、原稿１により反射された反射光をレンズアレイ３を介 して受光装置４によって走査方向に走査しながら読み取る。 この際、光源となるチップタイプＬＥＤ２２は、基板２１の幅方向端面２１ａ 上に固着されているから、この端面２１ａを図１のようにレンズアレイ３と原稿 １の間に差し入れるように配置することができ、チップタイプＬＥＤ２２と原稿 １の読み取り箇所Ｘとの間の距離Ｌ₂ を極めて小さくすることができる。このた め、該読み取り箇所Ｘに照射される光量を増加することができ、読み取り精度が 格段に向上することとなる。 かくして、上記読み取り操作を繰り返すことにより、原稿１の移動に従ってそ の画像を正確に読み取ることができる。

【００１５】 尚、上記実施例にあっては、光源としてチップタイプＬＥＤ２２を用いている が、これに限らず、例えば超小型電球等、基板２１の幅方向端部に実装し得るも のであれば、本照明用装置の光源として利用し得ることは言うまでもない。

【００１６】

【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、画像の読み取りを精度良く行うことが でき、しかもコンパクトに形成できる優れた画像読取り用照明装置を提供するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る画像読取り装置の概略
図である。

【図２】図１の画像読取り用照明装置の構成を示す拡大
斜視図である。

【図３】従来の画像読取り装置の一例を示す概略図であ
る。

【図４】図３の画像読取り用照明装置の拡大斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 原稿 ３ レンズアレイ ４ 受光装置 １０ 画像読取り装置 ２０ 画像読取り用照明装置 ２１ プリント基板 ２１ａ 端面 ２２ チップタイプＬＥＤ ２４ スルーホール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相対的に一方向に移動する原稿に対し
   て、その移動方向に直交する長手方向に延びた基板と、
   該基板の長手方向に沿って実装される複数の光源とを含
   む画像読取り用照明装置において、上記基板の幅方向端
   面が、読み取られるべき原稿に臨んで配置されており、
   該端面に長手方向に沿って複数の光源が実装されている
   ことを特徴とする、画像読取り用照明装置。