JPH04105020U - 長尺材の搬送加工用中間ストツカ - Google Patents

長尺材の搬送加工用中間ストツカ

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JPH04105020U
JPH04105020U JP2339691U JP2339691U JPH04105020U JP H04105020 U JPH04105020 U JP H04105020U JP 2339691 U JP2339691 U JP 2339691U JP 2339691 U JP2339691 U JP 2339691U JP H04105020 U JPH04105020 U JP H04105020U
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JP2339691U
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Inventor
義之 福澤
宏之 大橋
健生 川俣
Original Assignee
ミサワホーム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長尺材をセット毎にまとめてタイミング調整を
行える長尺材の搬送加工用中間ストッカの提供。 【構成】長手方向に送り込まれるC型鋼20を保持する受
入部110 と、その一側から幅方向に延びかつ下方に傾斜
した移送部120 と、その下端側に連続設置されて受入部
110 と平行にC型鋼20を保持する送出部130 と、移送部
120 の中間位置に受入部110 と平行に配列された突没自
在な係止機構140, 150とを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は長尺材の搬送加工用中間ストッカに係り、プレハブ住宅建物用の箱型 居室ユニット等の生産ラインに利用できる。
【0002】
【背景技術】
従来より、プレハブ式住宅建物としては、工場生産された箱型の居室ユニット を現場で組み立てて建築する方式が利用されている。 また、居室ユニットの工場生産にあたっては、予め長尺材を用いた梁材等を枠 状に連結し、その室内側に内装用面材を張って天井パネルや床パネル等を形成し 、これらを箱状に組み立てる方式が開発されている。
【0003】 ここで、例えば天井パネルと床パネルとでは、形状や構造は略同じであるが、 面材を張る側や面材の種類といった加工内容が異なることから、各パネルは別の 生産ラインで製造することが望ましい。 一方で、天井パネルおよび床パネルに用いる梁材等は、互いに長さ等が略同じ であるうえ共通の加工等が多いことから、天井用および床用の長尺構造材を同じ 生産ラインで製造することが望ましい。
【0004】 しかし、天井パネルおよび床パネルに使用される梁材等は、同じ居室ユニット 用であっても、使用部位に応じて個々に異なる部分もある。 このため、同じ生産ラインにおいて、共通な加工が多い居室ユニット一個分の 長尺材を1セットにして順次搬送し、各々に対して順次使用部位に応じた加工を 行うとともに、製造された居室ユニット一個分の梁材等を順次天井および床のパ ネル生産ラインに分配する方式が提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述のような居室ユニット一個分のセット式搬送加工を行う場合、 同じセット内での加工内容の変更は簡単であるが、1セット分の加工が済んだ時 点で各加工工程の内容変更に時間がかかる場合がある。 このため、同じ生産ライン内でも加工工程毎に準備が完了するタイミングが異 なり、何れかの加工工程で準備が済まない場合、順次送られてくる長尺材を待た せなくてはならず、その上流側の工程での処理が停滞するという問題がある。 そして、長尺材の送りが停滞すると、必然的に各工程での加工内容変更も行え なくなり、さらに上流側の各工程では累積的に遅れが生じることになり、生産ラ イン全体がストップしかねないという問題がある。
【0006】 本考案の目的は、長尺材をセット毎にまとめてタイミング調整を行える長尺材 の搬送加工用中間ストッカを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、複数の長尺材がセット送りされる搬送加工ラインの各工程間に設置 される長尺材の搬送加工用中間ストッカであって、長手方向に送り込まれた長尺 材を保持する受入部と、前記受入部の一側から幅方向に延びかつ下方に傾斜した 移送部と、前記移送部の下端側に連続設置されて前記受入部と平行に長尺材を保 持する送出部と、前記移送部の中間位置に前記受入部と平行に配列された突没自 在な係止機構とを有することを特徴とする。
【0008】 ここで、係止機構は長尺材の幅に応じた間隔で移送部に複数列設置するように してもよく、その配列数は長尺材の1セットの本数に応じて適宜設定することが 望ましい。
【0009】
【作 用】
このような本考案においては、長手方向に送り込まれた長尺材は受入部で保持 されるとともに、順次受入部から側方へ送り出すことで長尺材は重力に移送部を 滑り降り、送出部へと移送される。この際、係止機構を突出させておけば、移送 部の中間にも長尺材が係止される。従って、受入部と送出部および移送部のそれ ぞれに長尺材が平行に保持され、所定数のストックが可能となる。 また、送り込まれた長尺材は受入部、移送部、送出部を経由して、送り込まれ た順に送り出されるため、前後の工程における加工内容設定の順序に対して問題 となることがない。
【0010】 従って、所定の生産ライン内の各生産工程間に本考案の搬送加工用中間ストッ カを設置しておけば、長尺材のセット送り加工を行う場合でも当該中間ストッカ で1セット毎のタイミング調整を行うことが可能となり、前後の工程の加工内容 変更を独立して行うことが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1には、プレハブ住宅建物用箱型居室ユニットの生産工程の概要が示されて いる。この生産工程は、製造する居室ユニットの構成に対応した各生産ライン1 〜9を備えている。
【0012】 図2および図3には、本実施例の生産工程で生産される居室ユニット10の構成 が示されている。 居室ユニット10は、上下の天井パネル11および床パネル12の短辺側に妻パネル 13, 14を配置し、各々のコーナー部分を相互に嵌合溶接して箱型の構造体を形成 するとともに、その屋外側面に軽量気泡コンクリート製の外壁パネル19を取付け 、内部に所定の内装や設備などを設置して構成されるものである。
【0013】 天井パネル11は、一対の天井用長辺梁21, 22を平行にして野縁15で連結し、そ の下面側に天井用面材16を取付けて形成される。 床パネル12は、一対の床用長辺梁23, 24を平行にして根太17で連結し、その上 面側に床用面材18を取付けて形成される。 妻パネル13, 14は、一対の柱25, 26を平行にしてその上下端部を一対の短辺梁 27, 28で溶接連結したうえ、各隅の同側に各パネル11, 12の長辺梁21〜24と接合 するための仕口29を溶接固定して形成される。
【0014】 図4には、前述した天井パネル11および床パネル12に用いられる長辺梁21〜24 が示されている。 長辺梁21〜24は、それぞれ同じC型鋼20に各種孔開けを行うとともに、野縁31 や根太33を連結するためのブラケット30を溶接固定したものである。
【0015】 C型鋼20は、ウェブ20A の両側にフランジ20B を有し、生産する居室ユニット 10に応じて 2.5, 4, 5, 6モジュールの何れかの長さに形成されている。 なお、長辺梁21〜24として天井パネル11および床パネル12に組み込まれる際に は、ウェブ20A 側が外側に配置され、フランジ20B の何れか一方が上側、他方が 下側に配置される。
【0016】 ウェブ20A には、中央軸線上に位置決め用基準孔31, 32が形成され、これらの うち一端側は丸孔とされ、他端側は長孔とされている。また、ウェブ20A には軒 先ユニット等を取付けるためのボルト孔33が適宜形成される。 フランジ20B には、上になる側の両端に二列の溶接用スリット34が形成される とともに、下になる側または両方の側には外壁パネル19あるいは窓サッシ等を取 付けるための汎用取付け孔35が複数、所定間隔で形成される。 ただし、各々に形成される各孔31〜33, 35およびスリット34の配置や寸法等は 製造する長辺梁21〜24の仕様等に応じて異なる。
【0017】 ブラケット30は、鋼板等を略T字型に打ち抜いて形成されたものであり、中間 部に野縁31や根太33を連結するための突起30A を有する。この突起30A は一側に 偏って形成されており、両端部30B はそれぞれC型鋼20のフランジ20B の内側面 に沿って溶接固定できるように何れか同じ側に折り曲げられている。 なお、各ブラケット30は、天井用の長辺梁21, 22では突起30A が下側、床用の 長辺梁21, 22では突起30A が上側となるように配置され、それぞれの端部30B が 通常はC型鋼20の長手方向中央に向くように設置される。 ただし、各C型鋼20に設置されるブラケット30の数や位置、各々の向き、厚み や形状等の種別は製造する長辺梁21〜24の仕様等に応じて異なる。
【0018】 このような居室ユニット10を生産するために、本実施例の生産工程は図1のよ うに構成されている。 すなわち、構造の基本となる長辺梁21〜24を製造するために長辺梁生産ライン 1が設置され、これに続いて長辺梁21, 22から天井パネル11を組み立てる天井パ ネル生産ライン2、および長辺梁23, 24から床パネル12を組み立てる床パネル生 産ライン3が設置されている。
【0019】 同じく、構造の基本となる柱25, 26を製造する柱生産ライン4、および短辺梁 27, 28を製造する短辺梁生産ライン5が設置され、これらに続いて柱25, 26や短 辺梁27, 28から妻パネル13, 14を組み立てる妻パネル生産ライン6が設置されて いる。
【0020】 これらの各パネル生産ライン2,3,6に続いて各パネル11〜14を箱型に組み 立てる総組ライン7が設置され、これに続いて外壁パネル19を取付ける外壁パネ ル取付ライン8、および内装の仕上げ施工や室内設備および窓サッシや軒先ユニ ット等の室外設備を設置する造作設備取付ライン9が設置されている。 これらの各生産ライン1〜9により、前述のような居室ユニット10が生産され る。
【0021】 図5には、前述した生産工程における長辺梁生産ライン1、天井パネル生産ラ イン2、床パネル生産ライン3のより具体的な構成が示されている。 長辺梁生産ライン1は、C型鋼20を搬送する前ライン41、中間ライン42、後ラ イン43、各々の間でC型鋼20を受け渡す中間ストッカ44, 45、C型鋼20を前ライ ン41に供給する供給ストッカ46を備えている。 そして、供給ストッカ46からのC型鋼20を適宜中間ストッカ44, 45でストック してタイミング調整しながら各ライン41〜43に送り、各ライン41〜43においてC 型鋼20に所定の搬送加工を行って長辺梁21〜24を製造するようになっている。
【0022】 このうち、前ライン41には端部孔開け装置51が設置され、C型鋼20の端部に前 述した孔31〜33およびスリット34を加工する。中間ライン42には中間孔開け装置 52と二組のブラケット加工装置53が設置され、C型鋼20の中間部に所定配置で前 述した孔35およびブラケット30を順次連続的に加工する。後ライン43では、経路 側方から作業員がC型鋼20の加工部分の整形や錆び止めペイントの塗布等の仕上 げを行う。 なお、前ライン41および後ライン43ではC型鋼20の搬送にローラーコンベア等 が用いられるが、中間ライン42では孔35およびブラケット30を間歇的に加工する ために精密な個別移動が可能な台車式搬送装置が用いられている。
【0023】 長辺梁生産ライン1で製造された長辺梁21〜24は、振り分け装置60を経て天井 および床の各パネル生産ライン2,3に送られる。 振り分け装置60は、振り分けストッカ61により順次送り込まれる天井用の長辺 梁22, 21および床用の長辺梁24, 23をコンベア64, 63に振り分け、振り分けホイ スト62により各々を天井および床の各パネル生産ライン2,3の所定位置に移載 する。
【0024】 天井および床の各パネル生産ライン2,3は、パレット71, 81に対向配置され た各長辺梁21, 22および23, 24を搬送装置72, 82で送る間に、作業員が各々のブ ラケット30に野縁15や根太17を固定し、その上から天井用面材16や床用面材18を 取付けるとともに、中間の反転機73, 83で裏返したのち裏側に断熱材等を張り、 以上により天井パネル11および床パネル12が完成されるようになっている。
【0025】 このような各パネル生産ライン2,3で用いられる各種の長辺梁21〜24を同じ 長辺梁生産ライン1で製造するために、各C型鋼20には予め各々の属性情報を示 す符号20C が付与されている(図4参照)。 符号20C は、各C型鋼20に直接印刷または粘着シートの貼付により記入される ものであり、それぞれ作業員が視認可能な文字等とともに機械読み取り可能なバ ーコード等で表される。 符号20C に表される属性情報としては、長さや長辺梁21〜24の何れに当たるの かという指定、加工の際の各ライン41〜43での搬送状態の指定、使用するブラケ ット30の種類や設置位置、孔開け加工の内容などをコード化したもの等が設定さ れる。
【0026】 このような符号20C に基づいて各C型鋼20の属性情報を読み取るために、前ラ イン41の供給ストッカ46の後には読み取り機54が設置されている。 そして、読み取り機54で読み取られたC型鋼20の属性情報は、長辺梁生産ライ ン1の端部孔開け装置51、中間孔開け装置52、二組のブラケット加工装置53に送 られ、各々における加工内容は各長辺梁21〜24に適合するように設定変更される ようになっている。
【0027】 また、長辺梁生産ライン1においては、1ユニット分の長辺梁21〜24となるべ き同じ長さのC型鋼20が4本1セットで搬送加工される。 このようなC型鋼20の4本セット送りに対応するべく、中間ストッカ44, 45に はC型鋼20を最低でも4本までストックできる大きさが確保されている。
【0028】 図6ないし図8には、中間ストッカ44が詳細に示されている。 各図に示すように、中間ストッカ44は、長辺梁生産ライン1の前ライン41から 連続する受入部110 と、中間ライン42に連続する送出部130 と、受入部110 から 送出部130 に到る移送部120 と、移送部120 に並列配置された係止機構140, 150 とを備えている。
【0029】 また、各部110 〜150 を支持するために、受入部110 から送出部130 まで横断 する複数の台座100 が設置され、各台座100 は中間ライン42側の基準位置0およ び前ライン41側に 2.5, 4, 5, 6 モジュールの位置近傍に配列されている。
【0030】 受入部110 は、前ライン41の出口側の延長線上に並ぶように、各台座100 上に それぞれボールコンベア111 を設置したものであり、各ボールコンベア111 上に 載置されたC型鋼20は長手方向および幅方向にも移動可能である。 また、各ボールコンベア111 の間には複数のローラーコンベア112 が架け渡さ れており、前ライン41から長手方向に送り込まれるC型鋼20の端部をも円滑に送 れるようになっている。 さらに、各コンベア111, 112の上面側に沿って一連のガイドレール113 が設置 されるとともに、基準位置0にはガイドストッパ114 が設置されており、受入部 110 に送り込まれたC型鋼20は所定位置に保持されるようなっている。
【0031】 移送部120 は、各台座100 上に受入部110 の一側から送出部130 まで延びるロ ーラーコンベア121 を設置したものである。各ローラーコンベア121 は、受入部 110 側に対して送出部130 側が下になるように傾斜した状態で固定され、受入部 110 から移載されたC型鋼20は重力により送出部130 に向かって幅方向に転送さ れるようになっている。 なお、移送部120 の基準位置0にはガイドレール122 が設置されており、幅方 向に転送されるC型鋼20は長手方向位置を一定に維持されるようなっている。
【0032】 送出部130 は、中間ライン41の入口側の延長線上に並ぶように、各台座100 上 にそれぞれボールコンベア131 を設置したものであり、各ボールコンベア131 に 載置されたC型鋼20は長手方向および幅方向に移動可能である。 また、各ボールコンベア131 には移送部120 と反対側にストッパ132 が固定さ れ、移送部120 から転送されるC型鋼20はこのストッパ132 で受け止められるよ うになっている。
【0033】 送出部130 には、各台座100 を貫通する一連の回動軸133 が設置され、基準位 置0から二番目および三番目の台座100 には回動軸133 を回動させるエアシリン ダ134 が設置されている。 各ボールコンベア131 は、ヒンジ機構135 により各台座100 に回動支持されて 、各ボールコンベア131 の下面側はクランク機構136 を介して回動軸132 に接続 されている。 これらにより、各ボールコンベア131 はエアシリンダ134 で回動軸133 を回動 させることにより、水平位置から移送部120 に連続する傾斜位置まで回動可能で ある。このため、傾斜位置で移送部120 からC型鋼20を受け取るとともに、水平 位置に戻すことでC型鋼20を水平な状態で送り出すことが可能である。
【0034】 係止機構140, 150は、それぞれ移送部120 の所定位置の下方に各台座100 を貫 通する一連の回動軸141, 151を備え、基準位置0から二番目と三番目の台座100 には回動軸141, 151を回動させるエアシリンダ142, 152が設置されている。 各回動軸141, 151の各台座100 の両側位置には突起143, 153が固定され、各突 起143, 153はエアシリンダ142, 152で回動軸141, 151を回動させることで移送部 120 のローラーコンベア121 より上方へ突出または下方へ没入可能である。 これらにより、係止機構140, 150は、突起143, 153を没入させることで移送部 120 を転送されるC型鋼20を通過させるが、突出させることで当該位置でC型鋼 20を係止し、移送部120 において受入部110 および送出部130 と平行に保持させ るように構成されている。
【0035】 なお、以上の説明は前ライン41と中間ライン42との間の中間ストッカ44につい てであるが、中間ライン42と後ライン43との間の中間ストッカ45も略同様に構成 されている。ただし、中間ストッカ44と45とでは、各部110 〜130 の配列および C型鋼20の移送方向が逆になる。
【0036】 このような本実施例においては、長辺梁生産ライン1によって天井および床の 各パネル生産ライン2,3で使用する長辺梁21〜24を逐次生産する。 長辺梁生産ライン1においては、居室ユニット10の一個分のC型鋼20つまり4 本づつを1セットで搬送し、前ライン41での孔開け加工、中間ライン42での中間 孔開けおよびブラケット加工、後ライン43での仕上げ加工を行う。
【0037】 ここで、各ライン41〜43においては、1セットの中でも長辺梁21〜24に応じた 変更を行うとともに、C型鋼20の1セット毎に居室ユニット10の仕様に応じて加 工内容を変更する。 この際、各ライン41〜43で加工内容の変更に必要な時間は個々に異なるが、例 えば、中間ライン41での加工内容変更に時間がかかっても、中間ストッカ44によ りC型鋼20が1セット分ストックすることがでいるため、前ライン41における加 工が即座にストップすることはない。
【0038】 通常の状態では、中間ストッカ44は単なるトラバーサとして働き、送り込まれ た順序でC型鋼20を送り出す。すなわち、前ライン41から中間ストッカ44に送り 込まれるC型鋼20は、受入部110 から移送部120 を経て送出部130 に到り、中間 ライン42に送り出される。
【0039】 一方、中間ライン42での受入れ準備が整わない場合、前ライン41から送り込ま れる1セット分のC型鋼20が中間ストッカ44にストックされる。 すなわち、セット毎の最初のC型鋼20は、受入部110 から移送部120 を経て送 出部130 に保持される。 次いで、係止機構150 を移送部120 上に突出させておくことで、二本目のC型 鋼20は移送部120 の係止機構150 位置に保持される。 続いて、係止機構140 を移送部120 上に突出させておくことで、三本目のC型 鋼20は移送部120 の係止機構140 位置に保持される。 そして、四本目のC型鋼20は受入部110 で保持したままとしておくことで、中 間ストッカ44には1セット分4本のC型鋼20がストックされる。 従って、中間ライン42での受入れ準備が整わない場合でも、前ライン41は1セ ット分の加工を完了し、次の加工に応じた設定変更にかかることができる。
【0040】 このような本実施例によれば、長辺梁生産ライン1において4本のC型鋼20を 順次搬送加工することで、居室ユニット10の一個分の長辺梁21〜24を1セットづ つ製造することができる。 そして、長辺梁21〜24を天井および床の各パネル生産ライン2,3に分配する ことで、C型鋼20から天井パネル11および床パネル12までの加工を連続的に行う ことができ、自動化により生産効率を大幅に向上することができる。
【0041】 また、長辺梁生産ライン1においては、各ライン41〜43の間に中間ストッカ44 , 45を設け、各々により1セット分のC型鋼20をストックできるようにしたため 、各ライン41〜42の各々でC型鋼20のセット毎の加工内容変更を行うようにして も、各ライン41〜43の間のタイミング調整を容易にできるうえ、変更作業による 時間待ち等による全体的な停滞を解消することができる。
【0042】 一方、本実施例の中間ストッカ44では、移送部120 を傾斜配置することでC型 鋼20を自重により移載するようにしたので、別途駆動機構等を設置する必要がな く、構造を簡略化することができる。 この際、送出部130 においては、ボールコンベア131 を回動させて移送部120 に連続するようにしたので、移送部120 からのC型鋼20の受け取りを円滑に行う ことができる。
【0043】 また、C型鋼20を受入部110 から移送部120 を経て送出部130 へと送る構成と したため、ストックが不要な場合には単なるトラバーサとしても用いることがで きる。
【0044】 さらに、係止機構140, 150により移送部120 を利用してC型鋼20を保持すると ともに、受入部110 ないし送出部130 においてC型鋼20を並列ストックできるよ にしたため、装置全体を小型化することができ、設備スペースを有効に利用する ことができる。
【0045】 この際、受入部110 の基準位置0にはガイドストッパ114 を設け、移送部120 には同一位置にガイドレール122 を設けたため、側方に移送されるC型鋼20の端 部を基準位置0に揃えることができる。
【0046】 また、係止機構140, 150はエアシリンダ142, 152で回動軸141, 151を回動させ ることで各々に設けた突起143, 153を突没させるようにしたため、各々において 一括した動作を行え、かつ構造も簡単にできる。
【0047】 さらに、移送部120 および送出部130 は、各々間歇配置されたローラーコンベ ア121 およびボールコンベア131 により基準位置0および各モジュールのC型鋼 20の端部を支持するようにたため、中間部分を省略することができ、構造を簡略 なものにできる。 ただし、受入部110 では、長手方向のガイドレール113 を設けるとともに、間 歇配置されたボールコンベア111 の間にローラーコンベア112 を架け渡したので 、送り込まれるC型鋼20の端部をも円滑に案内することができる。
【0048】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案を達成する範囲 内での変形等は本考案に含まれるものである。 例えば、搬送加工する長尺材はC型鋼20に限らず、H型等の他の断面形状のも のや他の材質のものであってもよい。 また、長尺材に対する加工内容は孔31〜25の形成やブラケット30の溶接に限ら ず、長辺梁21〜24等として必要な加工を行えばよい。 そして、天井パネル11や床パネル12用の長辺梁21〜24に限らず、壁面部分のパ ネル用の短辺梁や柱等に加工する長尺材に適用してもよい。
【0049】 また、中間ストッカ44, 45における受入部110 、移送部120 、送出部130 およ び係止機構140, 150の具体的構成は任意であり、実施にあたって各々に適した機 構等により各々を構成すればよい。
【0050】 例えば、受入部110 ないし送出部130 のボールコンベアやローラーコンベアは 、それぞれ同等なC型鋼20の送り動作が行えるような他の搬送機構等を用いても よい。 そして、係止機構140, 150は、エアシリンダやソレノイドの先端部分を移送部 120 の上面に直接突没するように設置したもの等でもよい。
【0051】 さらに、中間ストッカ44, 45におけるC型鋼20のストック数は4本に限らず、 実施にあたって適用される生産ラインでセット送りされる本数等に適宜対応して 設定すればよい。 また、中間ストッカ44, 45が適用される生産ラインは居室ユニット10用の長辺 梁21〜24の生産ライン1に限らず、本考案はその他の長尺材の生産ラインに適用 してもよい。
【0052】
【考案の効果】
以上に述べたように、本考案によれば、長尺材をセット毎にまとめて搬送加工 する場合でも、各工程間でセット毎の長尺材を適宜ストックすることができ、各 工程間のタイミング調整が必要な場合にも適宜対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の生産工程の全体を示すブロ
ック図。
【図2】同実施例で生産する居室ユニットを示す斜視
図。
【図3】前記居室ユニットの構成を示す分解斜視図。
【図4】前記居室ユニットに用いられる長辺梁を示す斜
視図。
【図5】前記実施例の長辺梁に係る各生産ラインを示す
平面図。
【図6】前記実施例の中間ストッカを示す平面図。
【図7】前記実施例の中間ストッカを示す正面図。
【図8】前記実施例の中間ストッカを示す側面図。
【符号の説明】
1 長辺梁生産ライン 20 長尺材であるC型鋼 100 台座 110 受入部 120 移送部 130 送出部 140, 150 係止機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の長尺材がセット送りされる搬送加
    工ラインの各工程間に設置される長尺材の搬送加工用中
    間ストッカであって、長手方向に送り込まれた長尺材を
    保持する受入部と、前記受入部の一側から幅方向に延び
    かつ下方に傾斜した移送部と、前記移送部の下端側に連
    続設置されて前記受入部と平行に長尺材を保持する送出
    部と、前記移送部の中間位置に前記受入部と平行に配列
    された突没自在な係止機構とを有することを特徴とする
    長尺材の搬送加工用中間ストッカ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160143903A (ko) * 2015-06-04 2016-12-15 한국생산기술연구원 전기차량의 배터리교환장치 및 이를 이용한 배터리 탈장착 방법

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JPS57113389A (en) * 1980-12-29 1982-07-14 Matsushita Electric Works Ltd Rotating device for handle of timer

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