JPH08512110A - プレハブ建築システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 壁パネル枠（１１）、床パネル枠および屋根パネル枠を含む運搬可能なプレハブ化されたパネル枠部（１２、１５、１６および１７）から形成される建築構造（１０）。壁パネル枠（１１）は各々が側枠部材（１９）を有する複数の同様の壁パネル枠部（１２）から形成される。壁パネル枠部（１２）は離間した関係で隣接する壁パネル枠部（１２）の側枠部材（１９）を有して配列され、それにより、パネル枠部は側枠部材間に配置される結合部材（２１）に交差される。

Description

【発明の詳細な説明】 プレハブ建築システム 発明の背景 本発明は建築構造ならびにプレハブ建築の建設および組み立てに関する。 特に、本発明は、プレハブ化された鋼製枠、特に長方形中空断面部材で構成さ れる枠を利用するプレハブ建築に関する。しかしながら、適当な他の断面金属枠 部材、例えは、開放溝、Ｉ断面およびＺ断面等、を利用できる。 正確な工場プレハブ化を容易にする鋼構成の特性を利用する建築のための単純 で実効コストの鋼製枠システムを提供する多くの建築方法が提案されてきた。後 者の特徴は、比較的未熟な労働者により比較的短い時間でオンサイト（on site ）で組み立てできるボルト付き枠を供給し、その下に作業および仕上げを追加す るような逐次的建築作業が支持された屋根の覆いの下で実行され得る屋根を支持 する開放構造を提供する可能性を与える。 多くの方法が提案され幾つかは商業化されたが、枠の工場プレハブ化およびオ ンサイトのボルト付き形式の組み立ては、未だ、建築者に充分な利益をもたらし て住宅の優勢な建設方法として従来のオンサイト材木建築技術に真剣に挑戦する ものはない。 現在用いられている建築方法の更なる欠点は、個々の要求に合うように現在の 在庫計画を修正し、同時に新たな構造の建築のコストの正確な見積もりを容易に 提供することを可能にすることが困難であると言うことである。即座のコスト見 積もりは、設計レイアウトが個々の要求に準備される場合なおさら困難である。 発明の要旨 本発明は少なくとも１の上記欠点を解消し、使用上信頼性があり効率的である 建築構造およびプレハブ建築の建設、組み立てにおける改善を提供することを目 的とする。上記に鑑みて、本発明の１側面は広く、壁枠は複数の同様な壁パネル 枠部から形成され、各々が側枠部材を有し、壁パネル枠部は離間した関係におい て隣接する壁パネル枠部の側枠部材と共に配列され、それにより、パネル枠部は 側枠部材の間に位置する結合部材に相互結合され得る、壁および／または床およ び／または屋根パネル枠を含む運搬可能なプレハブ化されたパネル枠部から形成 される建築構造にある。 枠側部材は適切には、屋根、壁および床の荷重を直接基礎または床支持手段へ 移送することを許容する部分の末端における荷重通路を与えるパネル枠部の上部 末端と下部末端との間に延びる直立した部材を含む。しかしながら、所望ならば 、枠側部材はパネル枠部の末端と連携しその末端から突出する上部および下部各 々の構成であってもよい。好ましくは、結合部材は枠部材と独立しているが所望 ならばパネル枠部と共に統合して形成されてもよい。 好ましくは、運搬可能なプレハブ化された床および屋根枠は複数の同様のパネ ル枠部から形成され、各々は近接して離間した関係に置いて配列された側枠部材 を有し、それにより、それらはそれらの間に位置する結合部材、適切には床壁と 屋根枠を結合する共通結合部材に相互結合され得る。また、床および壁パネル枠 部は長方形枠部であり、相互結合した床と壁パネル部との間の空間がパネル枠部 に対して直角に延びる各垂直格子面により中間で交差され得るように側枠部材の 間で共通の寸法を有することが好ましい。この配列は、パネル枠部の幅に相当す る部分幅を有しつつ、建築構造が安定して部分的に組み立てられることを可能に する。 また、パネル枠部の幅は１の屋根シートまたはその複合の有効幅に等しく、そ れにより、屋根パネル枠部が格子面を横切って耐候性の関係で有効に重なる屋根 シートで覆わ得ることが好ましい。これは標準幅屋根のパネル枠部の工場製造を 容易にし、壁のラインに追随され得る格子を提供し、該ラインは格子に追随する 全ての構造に対する均一な方式で屋根パネル枠部に固定されて供給され得る屋根 の外形の不一致を生じない。さらに、パネル枠部が梯子形式の枠として形成され る場合、横桟部材は全ての壁および床枠に対し長さが標準化され、また、全ての 対応して傾けられた屋根パネル枠に対するより長い横桟枠部材も標準化され得る 。 床、壁および屋根パネル枠部は各垂直な格子面に隣接して延びる連続的な側枠 部材を含むことが好ましい。 本発明の好ましい実施例において、結合部材は側枠部材の間に挟まれたプレー トである。結合部材はそれを貫通して延びるネジ山付きの開口が形成され、開口 内には隣接するパネル枠部内の隣接する側枠部材を貫通する対向ボルトが隣接す るパネル枠部を結合部材に相互結合するように延びる。適切には、側枠部材は長 方形断面部材であり、結合部材は長方形断面部材の厚さの１／２に等しい厚さを 有する。この配列はコーナー接続の結合枠において荷重通路の同心性を維持する 。選択的に、結合部材は、そこから突出するスタッド（studs）とパネル枠部内 に形成される貫通開口とを備えるプレート状部材であってもよい。もちろん、他 の形式の機械的締め具もボルト接続の代わりに使用できる。 また、側枠部材は結合部材との接合点において中空箱状断面部材または結合し た中空箱状断面部材であり、結合ボルトは箱状断面部材の隣接する壁を介しての み結合部材のネジ山付き開口内に通されることが好ましい。しかしながら、所望 ならば、管状圧縮スペーサ（spacer）を有するより長いボルトが側枠部材を完全 に貫通してもよい。さらに、パネル枠部は、対角線支柱の必要性を省くように、 （対角線支柱は側枠部材と横桟部材との間の瞬間移動により与えられる）側枠部 材に対してねじれに強固な結合により取り付けられる堅い部材である複数の横方 向または横桟部材を有して形成されることが好ましい。 所望ならば、建築枠は臨時のプラットホーム（platform）上に直立し支持され 、その後床支持用の支柱が結合部材から吊り下げられ、次いで適当な基礎に固定 されてもよい。その後、臨時のプラットホームは支柱により支えられる建築構造 を残すように取り除かれ得る。代わりに、持ち上げられた床枠部を支えるための 支柱の代わりに壁枠部を使用してもよい。 別の側面において、本発明は広く、個々に設計される構造を提供する方法にあ る。その方法は、標準屋根パネルの有効被覆幅に等しい格子線間隔を有する壁格 子を提供し、 すべての外部支持壁を格子線に沿って置くように配列することにより床見取り 図を設計し、かつ、 格子の格子線または対角線に沿って延びる全ての谷線および棟線を有する屋根 レイアウトを設計する各工程を含む。 さらに別の側面において、本発明は広く、 隣接する下方へ集中する屋根シートまたはタイルの末端の下に各水切りトレイ を提供し、 外側に露出した端に沿って上向きのフランジを有する各水切りトレイを形成し 、かつ谷における隣接する上向きのフランジに渡って延びる覆い部材を提供する 各工程を含む谷の雨どいの形成方法にある。 図面の簡単な説明 本発明がより容易に理解され実際の効果を果たすように、本発明の典型的な実 施例を説明する添付図面が参照されるであろう。 ここで、図１は完成した建築構造の斜視図であり、 図２（ａ）〜２（ｆ）は本発明の枠組み立て技術の好ましい形式を説明する一 連の図であり、 図３は典型的な枠スペーサを示し、 図４は典型的な持ち上げられた床ジョイントを示し、 図５および６は屋根および屋根壁結合部材を示し、 図７は典型的な屋根枠構造の上方からの斜視図であり、 図８および９は壁から屋根の棟および谷への結合を示し、 図１０および１１は谷接合を示し、 図１２は床枠と対応する格子線との組合せを示し、 図１３は壁枠と対応する格子線との組合せを示し、 図１４は屋根パネル枠部と対応する格子線との組合せを示し、 図１５は利用され得る種々の屋根枠構造を示し、 図１６ｆ、１６ｒは床および屋根のレイアウト設計のための格子の利用を示し 、 図１７は更なる部分的に完成した建築構造の斜視図であり、 図１８は本発明による構造を開発するための好ましい形式のマーケティング構 造の概要である。 好ましい実施例の説明 図示されるように、本発明による典型的な建築構造１０は、図示された実施例 において側壁パネル枠部１２により組成される周囲壁枠１１と、壁パネル枠部１ ４とを含んでいる。また、この建築構造は床パネル枠部１５と、天井パネル枠部 １６と、補助屋根パネル枠部１７とを含んでいる。この最後のものは、図１５に 示すように、天井パネル枠部１６および壁パネル枠部１２の対向する長手方向側 端２３から上方に延び、支柱部材１８により支えられる。支柱部材１８は対応す る天井枠部および屋根パネル部と共働してトラス（truss）状の屋根構造を形成 する。 図１２、１３、１４に示されるように、全てのパネル枠部は、横枠部材２０に より相互結合される側枠部材１９を有する溶接された単一の梯子枠として工場生 産される。ある構造においては、図２〜５に最もよく示されるように、各床、壁 および屋根枠の側枠部材１９は、ねじ山を有する開口を備えた介在する結合部材 ２１により離間し、各開口２２は壁および床枠部１４、１５の隣接する壁２４を 通じて延びる対向したボルト２８を受け入れる。このボルトは、各パネル枠部が 右側または左側パネル枠部として用いられ得るようにパネル枠部の対向したパネ ル装着面の間の中心線上に位置する。 建築構造１０は、一緒にボルト結合されて完全な枠構造１０を提供する複数の 並置された構造的建築部分から構成されることが図面から理解されるであろう。 各構造的建築部分の基本的構成要素は壁、床および屋根パネル枠部１２、１４、 １５、１７であり、これらは個々に自己起立構造として直立させることができる 。 最初に直立される部分は側面および端部の壁パネル枠部を有する端部分である ことが適切である。構造１０は順次次の隣接する部分を直立し、作業における最 後に直立される部分に固定することにより完了する。また、これらの部分は、パ ネル枠部１２、１４、１５、１６および１７に対して直角に延びる（典型的には ２５ａ、２５ｂで示される）各垂直格子面において終端し接することが理解され るであろう。ここで、格子面２５は結合部材２１を収容するように利用される部 分の間の空間の中央に延在する。この格子面は、その上に付けられる交差した格 子線２５ｃとともに示される。床１３は横枠部材２０および各側枠部材１９の内 側端により全ての端に沿って支持される。 図１２、１３および１４を参照して、各部分におけるパネル枠部１２、１５、 １６および１７はある格子面に隣接して終端するように等しい幅からなり、実質 的に１または多数の格子空間と等しいことが理解されるであろう。格子線２６は 破線で示される。 側枠部材１９は、パネル枠部１２、１５、１６および１７の側枠部材１９の間 に挟まれた共通結合部材２１へボルト結合されることにより貫通して一緒にボル ト結合される。結合部材２１は、その対向する両端において対向ボルト２８を受 け入れるように完全にそれを貫通するねじ山を有した開口２２を備えるプレート 鋼部材であり、各々は結合部材２１の１側面へ当接する関係において、したがっ て結合部材２１を介して共に各パネル枠部を結合する。 パネル枠部１２、１４、１５および１６は、堅固で菱形化に抵抗しこの目的の ために対角線状の支柱を要しない構造を提供するように、枠部の対向する側面を 横切って延びる連続的な箱状断面の側枠部材１９と、その間に延びそれに対して 溶接される共通長さの箱状断面の横桟部材２０とを有する。側枠部材１９は垂直 な格子面に隣接して延び、結合部材２１により有効に相互結合されるとき、床支 持体に直接屋根、壁および床の負荷を移送する効率的で実質的に直線の負荷通路 をもたらす。 各部分の間の詳細な結合は図２に示される。図２ｂに示されるように、下方パ ネル枠部１２は、その外側壁２４の開口３０を介して、下方の開口対３２を介し てそれにボルト結合される隣接する床パネル枠部１５の間に上方に延びる充分な 厚さの結合プレート２１にボルト結合することにより、その上端で相互結合され る。図２ｃに示されるように、上方の開口対３３は、次の最高位の壁パネル枠部 １２の下端にそれを固定するように上方に延びる半分の厚さのプレート３４にボ ルト結合される。 コーナー結合の詳細は図２ｅに示される。コーナー側枠部材１９は充分な幅お よび半分の幅の箱状断面部材で製造されて、隣接する末端の側枠部材１９の内側 コーナーの周りに延びる内部角を提供し、末端壁パネル枠部１４中心に結合部材 １９を維持することが理解されるであろう。 また、壁パネル枠部は４０、４２で示されるような統合した箱状断面のスタブ （stub）部材を備え、この部材は壁パネル枠部を結合プレートに結合することを 容易にするように外側に開き、この目的のためにそれを貫通するボルト開口への アクセスを提供することが理解されるであろう。また、この構造は、スタブ部材 が標準のパネル枠部への溶接の準備がなされた小さな構成要素として予め穴を開 けられ得るので製造を用意にする。 さらに、充分な厚さのＴプレート３５が最高位の壁パネル枠部１２の上端と結 合し、それに屋根パネル枠部１７を結合するための傾斜し開口された上部プレー トを提供する。これらの結合部材３５および屋根頂結合部材３６は図５、６に示 される。ボルト結合用開口は側枠部１９の中心線上に設けられ、構成要素の標準 化の達成を可能にするように同一の形状を有する。 中間ジョイントは、図３に示される結合スタッドアセンブリ（stud assemblie s）３７により枠部材１９の長さに沿って作られる。これらのアセンブリ３７は 、側枠部材１９と各末端から延びるネジ山を有したスタッドとの間の空間と等し い長さのスペーサ中央部分を有する。これらおよび他の結合部材はすべて、隣接 するパネル枠部の側枠部１９の間の空間内に位置し、各垂直格子面と交差してい る。 屋根の谷および棟を作る内部および外部のコーナーにおいて、図８、９に示さ れるようなＵ字状ブラケット５０および５１は、屋根パネル枠部１７を壁パネル 枠部１２／１４へ結合するのに利用される。これらの装着ブラケット５０、５１ は、全ての結合ブラケットのように、パネル枠部の対向する平面に直交する直角 の外部コーナーを有するパネル枠部に結合することが理解されるであろう。従っ て、すべての枠は、それに対して直角の全ての箱状断面部材の側面を有する平ら な床上に形成され得る。好適には、パネル枠部のボルト開口は溶接用の鋼製枠要 素をジグで正確に切るための位置を提供し、要素の共通性が構造全体に示される 。 棟は従来の方式で覆われ、谷は図１０、１１に示されるように形成される。谷 は、各側枠部材１９に隣接して上方に延びる１の上向きのフランジ５６と横桟部 材２０の周りに係合するように切り欠きを有した他の下向きのフランジとを有す る幅広のＺ断面部材５５を側枠部材１９に固定することにより形成される。隣接 する部材５５の隣接する上向きフランジ５６は、適当なマスチックス、密封材等 により適所に結合される反転した溝形状部５７により覆われる。幅広のＺ断面部 材５５と共に工場で屋根パネル枠部１７に対して適切に接合される屋根シート５ ８は、上向きフランジ５６に隣接するある位置まで延びる。 さらに図７に示されるように、屋根構造６０は、複数の長方形パネル枠部６１ と、三角形パネル枠部６２と、標準パネル枠部または図１４に示されるようなよ り複雑な形状の比較的単純な変形となり得る非標準パネル枠部６３とから構成さ れ得る。各ケースにおいて、パネル枠部は、その外部形状を除き、対向する対ま たは左側および右側の変形の間で差がない同一の形態で形成される。 図１５に示されるリング枠アセンブリ７０は各側枠部材１９をボルト結合する ことにより各垂直な格子面２５に隣接する部分の間の接合で形成される。これら のリング枠アセンブリ７０は、隣接する側枠部材１９の間の隙間に挿入される支 柱部材１８であるそれに固定される部材により補強され得る。この補強は図１５ ａまたは１５ｂに示されるようなトラス形態であるか、またはさらに直立物７３ が利用されて特定の構造により要求されるような支持体を提供してもよい。隣接 する側枠部材間の空間は、特定の中間ジョイントを有する枠の特別の一回限りの 製造の必要が無い中間結合が与えられることを可能にする。 構造１０は図１７に示されるような支柱７４、または図２ｄ、２ｆに示される ようなコンクリート製基礎７１上に支持され得る。下部壁パネル枠部１２／１４ には、下方壁パネル枠部１２／１４に対して直接固定される箱状体以内に制限さ れる可能性があるコンクリートスラブ７２に対する基礎水準を与える下方基準線 レール７６が具備される。好適には、床スラブ７２は、下方壁パネル枠部１２／ １４の下方直立体７７が基礎７１内に保持されたプレート７８に溶接された後、 持ち上げられた床構造の最後の水準測量に続いて、注がれる。 上述のように、顕著な利点は、正方形の格子上のレイアウトを設計し、縦およ び横方向での均等性を備え、屋根シートの有効スパンに等しい格子線間隔、典型 的には７７０ｍｍ、を有することにより達成される。それにより屋根パネル枠部 は格子面を横切って耐候性の関係にて有効に重なり対角線で適切に結合する屋根 シートで覆われ得る。 典型的には、図１６ｆに示されるように、屋根レイアウト８０は横および縦方 向の格子線２６に沿って設計される。持ち上げられた床部分のための中間支持支 柱７４の位置は格子交差点に配置され、壁パネル枠部１２／１４の長さは、ある 物は２つの格子間隔に等しい長さ、ある物は図中の７つの格子間隔に等しい長さ を有するように決定される。持ち上げられた床の枠組み８２は格子上で同様にレ イアウトされる。上方屋根レイアウト８６および下方屋根レイアウト８７は格子 上の対角線として棟８８および谷８９を示しつつ同様にレイアウトされる。 好ましくは、格子レイアウトはコンピュータイメージとして生じ、そのレイア ウトは、例えば、所望ならば顧客のによって、部屋のレイアウト、調和する屋根 のレイアウト、ドア、窓などの各機能に対してスクリーン上に形成される。単純 なＣＡＤ技術を使用すると、コンピュータは構造の３次元図面を自動的に生じる ようにプログラムすることができ、実際のコストのための現場の金属作業器具お よびすべての構造上の枠アセンブリの正確なプレハブ化に適合する各パネル枠部 の詳細を示すことができる。さらに、実質的に即時の計算が鋼の重さ、結合部材 の数およびその供給コストについて自動的になされ得る。典型的な機構的マーケ ティング製造および供給構造が図１８のフローチャートに示される。 図１７の代替実施例において、支持用の支柱は直立した結合プレートで組立て られ、その結合プレートに対してパネル枠部の箱状断面側面部材がその側面部材 の工場で形成された開口を介して短いボルトによりボルト結合され、そのボルト は箱状断面部材内から該開口内に導入され結合部材を介してネジ山の付いた開口 の対向端にネジ係合されることが理解されるであろう。ボルトが側面部材の末端 間の中間に置かれるよう要求される場合、開口は側面部材の当接面内に形成され 、箱状断面部材の対向壁内のアクセス開口のようなアクセス手段が設けられる。 壁側面部材の上部は同様に結合プレートに結合され、該結合プレートはパネル 枠部の上端を越えて上方に延びて天井パネル枠部および屋根パネル枠部の予め形 成されたボルト結合を提供する。また、隣接する部分の屋根パネル枠部が位置移 動されるとき、各々は、建築物の幅を延ばし対向する支持支柱の上に直接配置さ れる非常に強くボルト結合された枠アセンブリが形成されるように、隣接する天 井枠パネル部間の隙間に位置する支柱にボルト結合されてもよいことが理解され るであろう。さらに、すべての構成要素が一緒にボルト結合されるので、その構 造は、その構造自体から生じる通常の動荷重および静荷重と共に、強い風により 生じる持上げ荷重に順応することができる。 典型的な構造において、側枠部材１９は５０ｍｍ幅で結合プレートは２５ｍｍ 厚さである。従って、各側枠部材１９を結合プレート２１にボルト結合すること により一緒に結合したとき、それらは１２５ｍｍ幅のリング枠アセンブリを形成 する。この枠アセンブリは、その上に床が支持され得る各側面に２５ｍｍ露出し た平坦部を残しつつ幅７５ｍｍの壁枠を支持し得る。２５ｍｍの結合プレートは 各側面から１２ｍｍのボルト貫通を許容し、標準の１２ｍｍ直径のボルトが使用 される場合これは側枠部材１９内から開口３０、３２、３３を通じるのに充分短 いボルト直径に等しいネジ山付きの結合長さを提供する。さらに、隣接する側枠 部材１９の間の２５ｍｍの隙間は、側枠部材１９が適所にボルト結合されるのに 続いてクレーンのつり索がそこを通過しそこから除去されることを可能にする。 これは、たとえパネル枠部が屋根または床シートで覆われても容易なクレーン持 ち上げを可能にする。 もちろん、ボルトはベイオネット（bayonet）形式のコネクタに置き換えるこ とができ、所望ならば内部にネジ山を付けたボルトが１側面からネジ山無しの開 口に通され、対向する側枠部材１９を貫通する補助的な外部にネジ山付きのボル トにより係合されてもよい。また、単純なボルト結合も使用できる。しかしなが ら、このような結合は、組立が部分毎に進行することを可能にするように、単一 のパネル枠部が容易に適所に前進的に固定されることを容易にさせないであろう 。 好適には、パネル枠部は全てのボルト締め用開口が予め穿孔され、結合プレー トにネジ山が付けられて工場にてプレハブ化され、その結果組み立てが単に構成 要素を整列させボルトでそれらをネジ締めすることで済む。パネル枠部は、所望 ならばノックダウン形式で建築地点へ供給され得るであろう。また、個々の枠部 は寸法は建設地点への道路まで容易に運搬され得るものであることが好ましい。 所望ならば、建築物の完全な部分、例えば、湿潤領域、が工場で充分プレハブ化 され、オンサイト（on-site）用のパネル枠部を輸送され得る。この方式では、 固定された部分が直ちにオンサイトで取り付けられ、それに付加される残りの建 築部分のための支柱を提供することができる。 所望ならば、各部分の構成要素は、要求されるかまたは所望ならば、構成要素 の部分的ボルト締めがそれらを部分的結合の周りで折り畳めるように、床パネル 枠部の外側面を係合するために壁パネル枠部から下方に延びるクランク状に曲が った結合ブラケットを有して、運搬可能なモジュールとして建設地点まで輸送さ れてもよい。すなわち、側壁パネル枠部は、それらが上に横たわる態勢とそれら が互いに直角に延びる態勢（ここではブラケットの更なるボルト締めがボルト結 合を強固にするであろう）との間で軸回転できるように床パネル枠部の末端に軸 中心的に結合され得る。 典型的には、より短い側壁パネル枠部はより長い壁パネル枠部の各末端上に横 たえられるであろう。所望ならば、それらの間に挟まれる天井パネル枠部と屋根 パネル枠部とをコンパクトな輸送モジュールに形成し、その輸送モジュールは容 易に広げられ、組み立てられ、一緒にボルト締めされて堅固な建築部分を提供す るであろう。 床および天井のパネル枠部は、適切には同一形状であり、同一材料で部材を作 ることにより同一強度にすることができ、それにより、該構造は多数階の構造と して容易に形成され得る。パネル枠形式の実質的な同一性を維持することにより 、製造コストは最少化される。異なる設計荷重は、部材のサイズおよび／または 枠部材部分の壁厚さを変えることにより与えられる。また、長さを含むボルトサ イズの均一性はアセンブリおよび在庫管理の容易さを援助するであろう。 所望ならば、床および屋根パネル枠部は予めシートを付けて供給でき、標準幅 に予め形成され横桟枠部材の間に挿入される断熱パネルを有してもよい。工場で 予め取り付けられる合板、パーティクルボード（particle board）等の床シート は、シートがパネル枠部の側端に達しないで終端する程度まで末端の保護を有す る。また、隣接する側枠部材は結合部材に接触するだけなので、そこにおける湾 曲、非線形化は壁の長さに沿う「クリープ（creep）」を生じさせないであろう 。従って、部分の長さは、溶接された各ジョイントで低い許容誤差の不利益を被 らずに容易に標準のものに維持される。さらに、隣接する側枠部材の間隔は、主 要な構造が組み立てられた後中間の支柱が構造的に包含されることを許容する。 加えて、壁パネル枠部は、コストおよび店頭製造の容易さを犠牲にすることな く、モジュールの設計において通常ではない設計の柔軟性を与える１、２または それ以上の床枠または屋根枠にのびることができる。 もちろん、上述したことは本発明の例示的な具体例としてのみ与えられ、特別 な１回限りのジョイントまたは枠を作成するかあるいは例示された建築システム の新規な側面の幾つかのみを利用することのような当業者にとって明白であるよ うなこれに対する全ての修正、変形は添付された請求の範囲に規定されるような 本発明の広い範囲および領域内に含まれることが理解されるであろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年７月２８日 【補正内容】 補正書の翻訳文 請求の範囲 １．運搬可能なプレハブ化されたパネル枠部から形成される建築構造であって、 前記建築構造は、 壁および／または床および／または屋根枠、各壁枠は側枠部材を有する複数の 同様の壁パネル枠部から形成され、前記壁パネル枠部は離間した隣接する壁パネ ル枠部の前記側枠部材と共に前記壁枠内に配列され、および、 隣接する側枠部材の間に配置され互いに前記側枠部材を強固に締め付ける結合 部材、各結合部材はその下の前記側枠部材を床枠へおよび／またはその上を屋根 枠または別の壁枠へ交差させるため前記側枠部材を越えて垂直に延びる、を含む 建築構造。 ２．前記相互結合した末端側枠部材は、相互結合した前記側枠部材の下に配置さ れる床支持手段に直接屋根、壁および床荷重を移送するための実質的に直線の荷 重通路を与える主要な荷重支持手段である、請求項１記載の建築構造。 ３．前記結合部材はプレート状部材であり、該部材に対して隣接するパネル枠部 の各々が機械的に締め付けられ得る、請求項１記載の建築構造。 ４．前記プレート状部材がそれを貫通するネジ山付き開口を有して形成され、前 記ネジ山付き開口の各々は開口の各端から挿入される対向結合ボルトの開口に対 する有効な固定を可能にする長さを有する、請求項３記載の建築構造。 ５．前記プレートは隣接する各側枠部材の厚さの１／２に等しい厚さを有する、 請求項３または４記載の建築構造。 ６．前記床、壁および屋根パネル枠部は、側枠部材の外側面の間で共通の寸法を 有する長方形パネル枠部を含む、請求項１〜５の何れか１項に記載の建築構造。 ７．相互結合した床壁および屋根パネル枠部の間の間隔は、パネル枠部に直角に 延びる垂直な各格子面により中間で交差されるように配置される、請求項６記載 の建築構造。 ８．格子面間の距離は屋根シートの有効被覆またはその複合したものに等しい、 請求項６記載の建築構造。 ９．前記格子は正方形の格子である、請求項８記載の建築構造。 １０．前記床および壁パネル枠部は長さが標準化された横桟枠部材を有する梯子 形枠として形成される、請求項１〜９の何れか１項に記載の建築構造。 １１．前記床および／または壁および／または屋根パネル枠部は垂直な各格子面 に隣接して延びる連続的な側枠部材を含む、請求項１〜１０の何れか１項に記載 の建築構造。 １２．連続的側枠部材の末端は前記結合部材に当接する開口された外側側壁およ び前記外側側壁の開口への外部アクセスを提供する終端部を有する、請求項１１ 記載の建築構造。 １３．個々に設計される建築構造を提供する方法であって、その方法は、標準屋 根パネルの有効被覆幅に等しい格子線間隔を有する壁格子を提供し、 すべての外部支持壁を格子線に沿って置くように配列することにより床見取り 図を設計し、かつ、 格子の格子線または対角線に沿って延びる全ての谷線および棟線を有する屋根 レイアウトを設計する各工程を含み、 前記建築構造は請求項１に規定され、前記格子線間隔は寸法的に壁パネル枠部 および結合部材の幅と一致する、方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ Ｅ０４Ｂ 2/56 ６５２ 6951−2Ｅ Ｅ０４Ｂ 2/56 ６５２Ｊ (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＫ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ， ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．壁および／または床および／または屋根パネル枠を含み、前記壁枠は複数の 同様の壁パネル枠部から形成され、各々が側枠部材を有し、前記壁パネル枠部は 離間した関係において隣接する壁パネル枠部の前記側枠部材と共に配列され、そ れにより、前記パネル枠部は前記側枠部材の間に位置する結合部材に相互結合さ れ得る、運搬可能なプレハブ化されたパネル枠部から形成される建築構造。 ２．前記相互結合した末端側枠部材は、相互結合した前記側枠部材の下に配置さ れる床支持手段に直接屋根、壁および床荷重を移送するための実質的に直線の荷 重通路を与える主要な荷重支持手段である、請求項１記載の建築構造。 ３．前記結合部材はプレート状部材であり、該部材に対して隣接するパネル枠部 の各々が機械的に締め付けられ得る、請求項１記載の建築構造。 ４．前記プレート状部材がそれを貫通するネジ山付き開口を有して形成され、前 記ネジ山付き開口の各々は開口の各端から挿入される対向結合ボルトの開口に対 する有効な固定を可能にする長さを有する、請求項３記載の建築構造。 ５．前記プレートは隣接する各側枠部材の厚さの１／２に等しい厚さを有する、 請求項３または４記載の建築構造。 ６．前記床、壁および屋根パネル枠部は、側枠部材の外側面の間で共通の寸法を 有する長方形パネル枠部を含む、請求項１〜５の何れか１項に記載の建築構造。 ７．相互結合した床壁および屋根パネル枠部の間の間隔は、パネル枠部に直角に 延びる垂直な各格子面により中間で交差されるように配置される、請求項６記載 の建築構造。 ８．格子面間の距離は屋根シートの有効被覆またはその複合したものに等しい、 請求項６記載の建築構造。 ９．前記格子は正方形の格子である、請求項８記載の建築構造。 １０．前記床および壁パネル枠部は長さが標準化された横桟枠部材を有する梯子 形枠として形成される、請求項１〜９の何れか１項に記載の建築構造。 １１．前記床および／または壁および／または屋根パネル枠部は垂直な各格子面 に隣接して延びる連続的な側枠部材を含む、請求項１〜１０の何れか１項に記載 の建築構造。 １２．連続的側枠部材の末端は前記結合部材に当接する開口された外側側壁およ び前記外側側壁の開口への外部アクセスを提供する終端部を有する、請求項１１ 記載の建築構造。 １３．個々に設計される構造を提供する方法であって、その方法は、標準屋根パ ネルの有効被覆幅に等しい格子線間隔を有する壁格子を提供し、 すべての外部支持壁を格子線に沿って置くように配列することにより床見取り 図を設計し、かつ、 格子の格子線または対角線に沿って延びる全ての谷線および棟線を有する屋根 レイアウトを設計する各工程を含む方法。 １４． 隣接する下方へ集中する屋根シートまたはタイルの末端の下に各水切り トレイを提供し、 外側に露出した端に沿って上向きのフランジを有する各水切りトレイを形成し 、かつ谷における隣接する上向きのフランジに渡って延びる覆い部材を提供する 各工程を含む谷の雨どいの形成方法。