JPH04103710U - ルーフレールアンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約書】 【目的】 自動車のルーフレールにアンテナとしての機
能を持たせることを可能にする。 【構成】 金属製のキャリヤ梁部（１）、自動車の屋根
にキャリヤ梁部（１）を固定するためのボルト（２ａ）
とナット（２ｂ）、自動車の屋根とボルト（２ａ）及び
ナット（２ｂ）を絶縁するための絶縁部材（３）、及び
ボルト（２ａ）を介してキャリヤ梁部（１）と車載用通
信機器とを電気的に接続するケーブル（６）によりルー
フレールを構成する。 これにより、自動車のルーフレ
ールにアンテナとしての機能を持たせることを可能とな
る。

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、自動車の屋根に取り付けられるルーフレールに関する。 さらに、 詳しくは、ＦＭ及びＴＶチューナ等の通信機器のためのアンテナとしての機能を も兼ね備えているルーフレールに関する。

［従来技術］ 一般に、自動車の屋根に取り付けられるルーフレールは、荷物を搬送するため のキャリヤとして機能するように自動車の縦方向に平行に２本取り付けられてい る。

上記従来のルーフレールは、自動車の屋根に取り付けられたキャリヤとしての 機能しか有していない。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、通信機器として上記ルーフレールを見た場合に、レールが水平に取 り付けられていることから、このルーフレールをアンテナ受信部として利用でき れば、水平偏波に対して利得が高いＦＭ／ＴＶ用のアンテナを得ることが可能で ある。

さらに、ルーフレールが自動車の縦方向に平行に２本取り付けられていること から、２本のルーフレールをアンテナとして利用できれば、自動車走行中に２本 のアンテナのうち電波に対して利得の高い一方のアンテナを自動的に選択受信す るダイバシティ装置のダイバシティアンテナとして利用することも可能である。

本考案の目的は、上記従来のルーフレールにアンテナとしての機能を持たせた ルーフレールアンテナを提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本考案のルーフレールアンテナは、金属製のキヤ リヤ梁部（１）、車の屋根に上記梁部を固定するための絶縁製の固定手段（２） 、車載用通信機器に接続されたアンテナケーブル（６）、上記ケーブルのマイナ ス側コードを上記屋根に接続する第１接続部（５）、上記ケーブルのプラス側コ ードを上記梁部に接続する第２接続部（４），及び上記第２接続部を上記屋根と 絶縁するための絶縁部（３）から構成し、上記目的を達成したのである。

［作用］ 上記本考案のルーフレールアンテナは、キャリヤとしての機能のみならず、比 較的簡単な電気的接続によりアンテナとしての機能をも有しているので、車載用 ラジオやテレビのためのアンテナとしても利用することが可能である。

［実施例］ 以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述すれば、第１図ないし第２図に示し たように本考案のルーフレールアンテナ１０は、金属製のキャリヤ梁部１、車の 屋根に梁部を固定するための絶縁製の３本の取り付けボルト２ａおよび３つの取 り付けナット２ｂからなる固定手段２、ＦＭ／ＴＶチューナ等の車載用通信機器 ７に接続されたアンテナケーブル６、ケーブル６のマイナス側コードを屋根に接 続しアンテナのアースをとるための接続部５、ケーブル６のプラス側コードを梁 部１に接続する接続部４，及び接続部４を上記屋根と絶縁するための絶縁部３か ら構成されている。

梁部１は、自動車の屋根２０と平行に延びる梁１ａ、梁１ａから屋根２０に向 かって突出する取り付け突起１ｂ、１ｃ、１ｄ、および梁１ａの端部から突出す る給電用突起１ｅを有している。

本実施例では、梁部１の取り付け突起を３つ設けているが、２つ以上であれば その数に限定されることはない。 また、 本実施例では、給電用突起１ｅを梁 部１と一体的形成しているが、梁部１と別体として形成することも可能である。

固定手段２は、取り付け突起１ｂ、１ｃ、１ｄを屋根２０に螺合する絶縁製の ３つのボルト２ａとボルト２ａを屋根２０に固定するナット２ｂを有している。

絶縁部３は、屋根２０を貫通して延びる給電用突起１ｅと屋根２０とが電気的 に絶縁できるように、給電用突起１ｅの屋根貫通部分と屋根の貫通口との間に設 けられている。

ＦＭ／ＴＶチューナ等の車載用通信機器７に接続されたアンテナケーブル６は 、マイナス側コード６ａとプラス側コード６ｂとコード被覆部６ｃからなる同軸 ケーブルである。

アンテナケーブル６のマイナス側コード６ａは接続部５で、屋根２０に融着も しくは接着により電気的に接続されており、アンテナのアースをとっている。

アンテナケーブル６のプラス側コード６ｂは接続部４で、給電用突起１ｅに融 着もしくは接着により電気的に接続されており、梁１ａにアンテナ用電流を給電 するよう接続されている。

なお、上記実施例のルーフアンテナを自動車の縦方向に平行に２本取り付け２ 本のルーフレールアンテナを自動車走行中に２本のアンテナのうち電波に対して 利得の高い一方のアンテナを自動的に選択受信するダイバシティ装置のダイバシ ティアンテナとして利用することも可能である。

［考案の効果］ 以上にように、この考案のルーフレールアンテナによれば、キャリヤとしての 機能のみならず、比較的簡単な電気的接続によりアンテナとしての機能をも有し ているので、車載用ラジオやテレビのためのアンテナとしても利用することが可 能である。 さらに、従来は別体であったアンテナとルーフアンテナを一体とし たので、コスト面で有利なばかりでなく、デザイン面でも有利である。

【図面の簡単な説明】 第１図は、この考案の一実施例の断面図、第２図は、同
実施例を車に取り付けた場合の斜視図である。（１）…
キャリヤ梁部 （２）…固定手段 （３）…絶縁部 （４）…第２接続部 （５）…第１接続部 （６）…アンテナケーブル （７）…車載用通信機器 （１０）…ルーフレールアンテナ （２０）…屋根

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属製のキャリヤ梁部（１）、車の屋根に上記梁部を固
   定するための絶縁製の固定手段（２）、車載用通信機器
   に接続されたアンテナケーブル（６）、上記ケーブルの
   マイナス側コードを上記屋根に接続する第１接続部
   （５）、上記ケーブルのプラス側コードを上記梁部に接
   続する第２接続部（４），及び上記第２接続部を上記屋
   根と絶縁するための絶縁部（３）を有することを特徴と
   するルーフレールアンテナ。