JP2004297261A - 車両用アンテナ装置 - Google Patents

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一生 重田
Akihiro Fujiwara
明広 藤原
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Abstract

【課題】本発明は、非導電体からなる開閉体内部および窓体にアンテナを設ける場合においても、構造を単純化することによって、組付け性を向上できる車両用アンテナ装置を提供する。
【解決手段】導電体からなり開口部を有する車体と、非導電体からなり上記車体の開口部を開閉自在に覆う開閉体2と、上記車体側から上記開閉体側に引き出される同軸線6と、上記開閉体2に設けられ上記同軸線6に接続される第1アンテナ素子3と、上記開閉体2に形成された窓用開口を覆う窓体4に配される第2アンテナ素子5とを有する車両において、上記第1アンテナ素子3は、第2アンテナ素子5へ向かって延伸した延伸部21を有し、上記第2アンテナ素子5は、上記延伸部21を介して上記第1アンテナ素子3と接続されることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、車両に設けられるアンテナに関し、特に、樹脂などの非導電体からなる開閉体用のアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、車両には、AMラジオ放送波やFMラジオ放送波、TV放送波など種々の放送波を受信するためのアンテナ装置が設けられている。
【0003】
このアンテナ装置は、車外に突出するポールアンテナの採用による美観の低下や風切り騒音の増加を避けつつ良好な受信感度を確保するため、リフトゲートなどの開閉体に配されることが多い。
【0004】
特に、受信性能やメンテナンス性を確保するため、ウインドウガラス上にアンテナ素子を設けることが多い。
この場合、車体側から引き出された同軸線とウインドウガラス上に設けられたアンテナ素子との接続は、アンテナ素子上に設けられ、アンテナ装置のインピーダンス特性を調整するためのコイルなどを内蔵した回路モジュールを介するコネクタ接続により行われており、例えば、特許文献1に記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−014029号公報
【0006】
ところで、近年、燃費向上のために車両重量を削減することが重要なテーマとなっている。これに伴い、軽量化のため、リフトゲートやドア等の開閉体に合成樹脂を用いたものが実用に供されるようになってきている。
【0007】
樹脂のような非導電体を開閉体へ用いると、開閉体内部にアンテナ装置を設けることが可能となり、車両の美観を損うことなく種々の放送波を受信できる利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、アンテナ装置を非電導体からなる開閉体内部に設ける場合であっても、放送波の特性(例えば、水平成分が強い放送波や垂直成分の強い放送波)の違いによらず高い受信感度を確保したい要求や、アンテナ素子の高いメンテナンス性を確保したい要求から、更にウインドウガラスのような窓体にもアンテナ素子を設けることが考えられる。
【0009】
上記のようにアンテナを構成する場合、同軸線と開閉体内部に設けたアンテナ素子とをコネクタを介して接続する一方、同軸線と後視窓に設けたアンテナ素子もコネクタを介して接続しなければならず、構造が複雑になってしまう問題がある。
【0010】
そのため、まず同軸線と開閉体内部に設けたアンテナ素子とをコネクタを介して接続し、次に開閉体内部に設けたアンテナ素子と窓体に設けたアンテナ素子とを接続することにより、両アンテナ素子と同軸線とを接続することが考えられるが、両アンテナ素子間の接続に従来の構成を用いると、窓体に設けたアンテナ素子側に、アンテナ装置のインピーダンス特性を調整する回路モジュールを設け、開閉体内部に設けたアンテナ素子側からはハーネスを引き出し、該ハーネスの端部にコネクタを設け、該コネクタと回路モジュールとを接続する必要があるため、この場合でも構造が複雑になってしまう。
【0011】
また、上記のような構造であると、組立時には、コネクタを2箇所接続する必要があるため、組み付け工程が増加してしまい、生産性や作業性の面でも不利である。
更に、構成部品点数も多いため、重量面やコスト面でも不利である。
【0012】
本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、非導電体からなる開閉体内部および窓体にアンテナを設ける場合においても、構造を単純化することによって、組み付け性を向上できる車両用アンテナ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本願請求項1の発明(以下、第1の発明という)に係る車両用アンテナ装置は、導電体からなり開口部を有する車体と、非導電体からなり上記車体の開口部を開閉自在に覆う開閉体と、上記車体側から上記開閉体側に引き出される同軸線と、上記開閉体に設けられ上記同軸線に接続される第1アンテナ素子と、上記開閉体に形成された窓用開口を覆う窓体に配される第2アンテナ素子とを有する車両において、上記第1アンテナ素子は、第2アンテナ素子へ向かって延伸した延伸部を有し、上記第2アンテナ素子は、上記延伸部を介して上記第1アンテナ素子と接続されることを特徴としたものである。
【0014】
また、本願請求項2の発明(以下、第2の発明という)に係る車両用アンテナ装置は、上記第1の発明において、上記延伸部は、上記第2アンテナ素子と接触する接点部を有し、該接点部を介して上記第1アンテナ素子と第2アンテナ素子とを接続することを特徴としたものである。
【0015】
更に、本願請求項3の発明(以下、第3の発明という)に係る車両用アンテナ装置は、上記第2の発明において、上記延伸部は、上記窓用開口の開口縁部において、上記開閉体を構成するアウターパネルとインナーパネルに挟まれる挟持部を備え、上記接点部は、該挟持部において上記窓体の方向へ表出するよう設けられていることを特徴としたものである。
【0016】
更にまた、本願請求項4の発明(以下、第4の発明という)に係る車両用アンテナ装置は、上記第2または第3の発明において、上記延伸部には、上記窓用開口の開口縁部から該窓用開口内方へ突出する突出部が設けられていることを特徴としたものである。
【0017】
更にまた、本願請求項5の発明(以下、第5の発明という)に係る車両用アンテナ装置は、上記第4の発明において、上記突出部は接点部を備えるとともに車外方向へ屈曲され、該接点部は窓体を固定することにより第2アンテナ素子と接続されることを特徴としたものである。
【0018】
更にまた、本願請求項6の発明(以下、第6の発明という)に係る車両用アンテナ装置は、上記第4の発明において、上記突出部には弾性を有するコイル部材が設けられ、上記接点部は該コイル部材に連結されるとともに、上記窓体を固定することにより上記第2アンテナ素子と接続されることを特徴としたものである。
【0019】
更にまた、本願請求項7の発明(以下、第7の発明という)に係る車両用アンテナ装置は、上記第6の発明において、上記コイル部材は、上記第2アンテナ素子のインピーダンスを調整するよう設けられることを特徴としたものである。
【0020】
更にまた、本願請求項8の発明(以下、第8の発明という)に係る車両用アンテナ装置は、上記第1乃至第7のいずれか1つの発明において、上記開閉体はリフトゲートであり、上記第1アンテナ素子は上記窓体よりも車両上方に設けられることを特徴としたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
まず、第1の実施形態について説明する。図1は本実施の形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車の後方斜視図、図2は該自動車の後部平面図である。
図1に示されるように、本実施の形態に係る自動車1には、荷物の出し入れを行うための開口部を開閉自在に覆う開閉体としてのリフトゲート2が設けられ、該リフトゲート2上部にはAM放送波を受信する第1アンテナ素子3が設けられている。更に、リフトゲート2に設けられた窓体としてのリヤウインドウガラス4の車両上部には、FM放送波を受信する第2アンテナ素子5が設けられている。上記第1アンテナ素子3は、後述するコネクタを介して同軸線6の内部導体と接続され、同軸線6は車室内に設けられた受信機7と図示しないコネクタを介して接続されている。
【0022】
リフトゲート2は、図2に示すように、その上部において、ヒンジ8および8’を介して自動車1の車体に連結されており、上下方向へ回動可能に支持されている。
【0023】
図3は自動車1の車体後部上部からリフトゲート2の上部にかけての断面を示す図1のA−A’断面図であり、図4はリフトゲート2のうち本発明に係る要部を示した模式図である。本実施の形態では、リフトゲート2を構成するアウターパネル9およびインナーパネル10は、非導電体としての合成樹脂材料を用いて成形されており、両パネルは、リフトゲート2に形成された窓用開口の開口縁部としてのフランジ9’および10’において接着接合されている。
一方、自動車1の車体を構成する車体側アウターパネル11および車体側インナーパネル12は、導電体としての鋼板材料を用いて成形されており、両パネルは、該パネルに形成されたフランジ11’および12’において溶接接合されている。
また、リヤウインドウガラス4は接着剤13によりリフトゲート2のアウターパネルに形成されたフランジ9’へ接着固定される。
【0024】
ヒンジ8は、車体側ヒンジブラケット8a、開閉体側ヒンジブラケット8b、そして車体側ヒンジブラケット8aと開閉体側ヒンジブラケット8bとを回動可能に連結するヒンジピン8cとから構成されている。車体側ヒンジブラケット8aはボルト8dにより車体側アウターパネル11と締結されているとともに、開閉体側ヒンジブラケット8bはボルト8eおよび8fの2つのボルトによりリフトゲート2のインナーパネル10と締結されている。
【0025】
同軸線6は従来公知のものと同様のもので、内部導体14と外部導体15とを備えている。自動車1の車体側アウターパネル11から引き出された同軸線6は、防水用のグロメット16内を通り、インナーパネル10に設けられた開口17からリフトゲート2へ導かれる。
同軸線6の内部導体14は、コネクタ18を介して第1アンテナ素子3と接続される。一方、同軸線の外部導体15は、ヒンジ8の開閉体側ヒンジブラケット8bをインナーパネル10と締結するためのボルト8eと嵌合するナット19eと共締めされている。
この構成により、同軸線6の外部導体15は、ナット19eおよびボルト8eを介して自動車1の車体側アウターパネル11と電気的に接続される。自動車1の車体側アウターパネル11は導電体であるとともにアースされているため、結果として同軸線6の外部導体15は、リフトゲート2にありながらアースをとることが可能となる。
【0026】
第1アンテナ素子3は、インナーパネル10の剛性を高めるために形成された補強リブ20上の略水平面部に接着固定され、アウターパネル9とインナーパネル10との間の空間に配されている。
一方、第2アンテナ素子5は、リヤウインドウガラス4の車室内面側に接着固定され、車両後方かつ下方へ傾斜して配される。
また、FM放送波を受信する第2アンテナ素子5をリヤウインドウガラス4に設けたため、水平方向に強い放送波だけではなく、垂直方向に強い放送波をも良好に受信することができる。このように構成したことにより、国によって特性が大きく異なるFM放送波(高い周波数帯の放送波)に対する受信性能を高めることができる。
【0027】
第1アンテナ素子3の後端部には、その後端部から補強リブ20に沿って車両後方かつ下方へ向かい延伸された延伸部21が形成されており、該延伸部21は、挟持部22において、アウターパネル9のフランジ9’およびインナーパネル10のフランジ10’に挟まれる形で固定されている。
延伸部21の端部には、フランジ9’およびフランジ10’から窓用開口内方(本実施例では、車両後方かつ下方)へ向かって突出する突出部23が設けられ、該突出部23の車両外方側には、第2アンテナ素子5と電気的に接続するための接点部24が形成されている。該接点部24は、具体的には、第2アンテナ素子5と接触することにより電気的に接続されるよう設けられている。なお、突出部23は導電性を有する弾性体で形成されている。
【0028】
次に、第1の実施形態における第2アンテナ素子5と接点部22との接続方法について図5及び図6を参照しながら更に詳細に説明する。
図5は、図3においてリヤウインドウガラス4が組み付けられる前の状態を示す図である。また、図6は図3においてリヤウインドウガラス4が組み付けられる直前の状態を示す図である。
図5から良く分かるように、リヤウインドウガラス4が組み付けられる前、つまり、突出部23および接点部24が何からも外力を受けていない状態では、突出部23は、フランジ9’およびフランジ10’から車両外方へ向かって突出するよう屈曲されて形成されている。
【0029】
リヤウインドウガラス4をアウターパネル9のフランジ9’へ接着するべく、接点部24へ少し押し付けると図6に示す状態となる。ここで、該接点部24は第2アンテナ素子5と接するとともに、その反力により車両前方かつ下方へ折り曲げられる。
更にリヤウインドウガラス4をアウターパネル9側へ押し付け、接着剤13により接着固定すると、図3に示す状態となる。
ここで、接点部24はリヤウインドウガラス4(詳しくは、接点部24と直接接する第2アンテナ素子5)から受ける反力によって、図4に示す状態よりも車両前方かつ下方へ大きく折り曲げられている。これによって、第2アンテナ素子5と接点部24とが強固に接触し、確実な電気的接続を行う構成となっている。
更に、上記接点部24が設けられている突出部23には弾性を持たせているため、第2アンテナ素子5は接点部24から常に押圧力を受けることとなる。これによって、第2アンテナ素子5と接点部24とが更に強固に接触し、確実な電気的接続を行う構成となっている。
【0030】
このように構成したため、非導電体としての合成樹脂からなるリフトゲート2の内部(つまりアウターパネル9およびインナーパネル10との間の空間)に第1アンテナ素子3を設け、かつ窓体としてのリヤウインドウガラス4に第2アンテナ素子5を設ける場合においても、コネクタによる接続はコネクタ18による1箇所のみとすることができ、後はリヤウインドウガラス4をリフトゲート2のアウターパネル9に固定するだけで良い(つまり、アンテナ接続のためのみの特別な工程を行わなくても済む)ため、組み付け性を著しく向上させることができる。
また、接点部24は、第2アンテナ素子5と常に強固に接触するため、自動車1の走行中に振動や慣性力による外力が生じても、電気的接続を切断することがなく、信頼性を向上できる。
また、AM放送波を受信する第1アンテナ素子3は、リフトゲート2の車両上方に設けることにより、既知の通常のガラスアンテナに比して、導電体からなる車体やリヤデフォッガ9のような電装品からアンテナ素子を離間することができる。このことにより受信性能が高まり、アンプやチョークコイルといった装置や部品が不要となる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は本実施の形態に係る車体後部上部からリフトゲート2の上部にかけての断面を示す図1のA−A’断面図であり、図8は、図7においてリヤウインドウガラス4が組み付けられる前の状態を示す図である。また、図9はリフトゲート2のうち本実施形態に係る要部を示した模式図である。
【0032】
図9から良く分かるように、本実施形態では、延伸部21から車両後方かつ下方へ伸びた突出部23には、略コイル形状をしており弾性を有するコイル部材25の一端がハンダ接合されており、該コイル部材25の他端は、略円錐形状をした接点部24にハンダ接合されている。
【0033】
図7に示すように、リヤウインドウガラス4が組み付けられる前、つまり接点部24が何からも外力を受けていない状態では、該接点部24は、コイル部材25の弾性により突出部23から車両外方かつ上方へ向かって突出するよう形成されている。
【0034】
リヤウインドウガラス4をアウターパネル9へ固定するべく、接点部24へ押し付けていくと、接点部24は第2アンテナ素子5と接するとともに、車両前方かつ下方へ移動させられる。同時にコイル部材25は圧縮されるため、リヤウインドウガラス4が接着剤13によりアウターパネル9のフランジ9’へ接着固定されると、コイル部材25の復元力により、接点部24は第2アンテナ素子5へ常に押し付けられる形になる。このように固定するため、第2アンテナ素子5と接点部24とを、電気的に確実に接続することができる。
【0035】
更に、コイル部材25は、接点部24を第2アンテナ素子5と確実に接触させるための機能(つまりバネとしての機能)だけではなく、第2アンテナ素子5のインピーダンス特性を調整するための機能(つまり電気的なコイルとしての機能)をも持たせている。
このように構成したため、従来、ガラスアンテナ上に設けられている回路モジュールを廃止することができ、更なる部品数の低減を図ることができる。
上記のように、アンテナ間接続の機能とアンテナ素子の特性調整の機能とを両立させることが可能となる。
【0036】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図10は本実施の形態に係る車体後部上部からリフトゲート2の上部にかけての断面を示す図1のA−A’断面図であり、図11は、図10においてリヤウインドウガラス4が組み付けられる前の状態を示す図である。また、図12はリフトゲート2のうち本実施形態に係る要部を示した模式図である。
【0037】
図12に示すように、本実施形態の接点部24には、接着剤26が貼付されている。該接着剤26には、導電性接着剤が用いられており、他の導電体と接着されることにより、電気的接続状態を作り出すものである。
【0038】
図11から良く分かるように、リヤウインドウガラス4が組み付けられる前では、該接点部24の接着剤26は、突出部23から車両外方かつ上方へ向かって突出するよう屈曲されて形成されている。
【0039】
リヤウインドウガラス4が接着剤13によりアウターパネル9のフランジ9’へ接着固定されると、第2アンテナ素子5と接着剤26とが接触して接着される。このように固定するため、第2アンテナ素子5と接点部24とを、電気的に確実に接続することができる。
【0040】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図13は本発明の実施形態に係る車体後部上部からリフトゲート2の上部にかけての断面を示す図1のA−A’断面図であり、図14は、図13においてリヤウインドウガラス4が組み付けられる前の状態を示す図である。また、図15はリフトゲート2のうち本実施形態に係る要部を示した模式図である。
【0041】
図13から良く分かるように、本実施形態では、延伸部21は、挟持部22において、アウターパネル9のフランジ9’およびインナーパネル10のフランジ10’に挟まれる形で接着固定されている。また、フランジ9’には該フランジ9の車両外方側から延伸部21へ貫通する開口27が形成されており、延伸部21のうち該開口27に面する部分(つまり、リヤウインドウガラス4に向かい表出する部分)に接点部24が形成されている。
次に、図14を参照して、リヤウインドウガラス4および該リヤウインドウガラス4に予めプリントされた第2アンテナ素子5のフランジ9’への固定について説明する。
【0042】
まず、接着剤26をフランジ9に塗布する。該接着剤26には、導電性接着剤が用いられており、他の導電体と接着されることにより、電気的接続状態を作り出すものである。次に、リヤウインドウガラス4を接着剤26へ押し付けることにより接着固定する。
このとき、フランジ9’の開口27では、接着剤26がフランジ9’を貫通して延伸部21の接点部24へ達し、結果として第2アンテナ素子5と接点部24とが接着剤26を介して電気的に接続されることとなる。
なお、接着剤26は、フランジ9ではなくリヤウインドガラス4へ塗布しても良く、また、導電性接着剤は接点部24に接する部分のみに用い、他の部分には通常のガラス接着用の接着剤を用いるよう構成しても良い。
【0043】
このように構成することにより、開口縁部に接点部を設けるのみの簡単な構成により、ガラスの接着作業だけにより第1アンテナ素子と第2アンテナ素子とを確実に接続することができる。
【0044】
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、第1アンテナ素子や第2アンテナ素子は、リフトゲート2に設けられるものだけではなく、図16に示すように、リヤドア28に設けても良い。
また、第2アンテナ素子はガラスに接着されるものだけではなく、ガラスに予めプリントされたものでも良い。
【0045】
【発明の効果】
本願の第1の発明に係る車両用アンテナ装置によれば、リフトゲートのような開閉体自体が合成樹脂のような非導電体からなる開閉体内部および窓体にアンテナを設ける場合であっても、組み付け時に、同軸線と両アンテナ素子とを1箇所の接続作業のみで接続できる構造としたので、組み付け作業性を著しく向上させることができる。
更に、構造の複雑化やコストの上昇を招くこともない。
【0046】
また、本願の第2の発明によれば、基本的には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができる。更に、第1アンテナ素子と第2アンテナ素子との接続は、接点部の接触によるものであるため、単に窓体を組み付ける作業のみを行うだけでアンテナ間接続をもでき、アンテナ間接続を意識することなく、容易にアンテナ間を接続状態にすることができる。
【0047】
また、本願の第3の発明によれば、基本的には、上記第2の発明と同様の効果を奏することができる。更に、延伸部が挟持部においてインナーパネルとアウターパネルとに挟まれるよう構成されるため、延伸部のリフトゲートへの固定を容易かつ確実に行うことができる。また、挟持部に窓体方向へ表出する接点部を一緒に設けたため、特別な手段を新たに追加することなく容易にアンテナ間を接続状態にすることができる。
【0048】
また、本願の第4の発明によれば、基本的には、上記第2または第3の発明と同様の効果を奏することができる。更に、窓用開口に突出する突出部を設けたため、接点部の形状及びレイアウトに自由度を増すことができ、設計自由度を向上させることができる。
【0049】
また、本願の第5の発明によれば、基本的には、上記第4の発明と同様の効果を奏することができる。更に、接点部が車両外方へ屈曲して設けられているため、窓体を固定するだけで、接点部が第2アンテナ素子に向かって常に押し付けられることとなり、車両の振動や慣性力の影響によらず、アンテナ間接続をより確実に行うことができる。
【0050】
更にまた、本願の第6の発明によれば、基本的には、上記第4の発明と同様の効果を奏することができる。更に、窓体を固定するだけで、接点部がコイル部材の弾性により第2アンテナ素子に向かって常に押し付けられることとなり、車両の振動や慣性力の影響によらず、アンテナ間接続をより確実に行うことができる。
【0051】
更にまた、本願の第7の発明によれば、基本的には、上記第6の発明と同様の効果を奏することができる。更に、コイル部は、第2アンテナ素子のインピーダンス特性を調整するための機能(つまり電気的なコイルとしての機能)をも持つよう構成されているため、コイル部材が弾性力発生機能と電気特性調整機能との2つの機能を両立できるとともに、従来、ガラスアンテナ上に設けられている、インピーダンス特性を調整するための回路モジュールを廃止することができ、部品数の低減をも図ることができる。
【0052】
更にまた、本願の第8の発明によれば、基本的には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができる。更に、第1アンテナ素子がリフトゲートに設けられる場合、導電体からなる車体による影響が最も少なく、かつリヤデフォッガのような電装品による影響が最も少なくなる、リフトゲート上部に第1アンテナ素子を設けたため、第1アンテナ素子の受信感度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車の後方斜視図である。
【図2】第1の実施形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車の後部平面図である。
【図3】図1に示す第1の実施形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車のA−A’断面図である。
【図4】第1の実施形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車のリフトゲートの内部を斜視した模式図である。
【図5】図3においてリヤウインドウガラスが組み付けられる前の状態を示す断面図。
【図6】図3においてリヤウインドウガラスが組み付けられる直前の状態を示す断面図。
【図7】第2の実施形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車のA−A’断面図である。
【図8】図7においてリヤウインドウガラスが組み付けられる前の状態を示す断面図。
【図9】第2の実施形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車のリフトゲートの要部を斜視した模式図である。
【図10】第3の実施形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車のA−A’断面図である。
【図11】図10においてリヤウインドウガラスが組み付けられる前の状態を示す断面図。
【図12】第3の実施形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車のリフトゲートの要部を斜視した模式図である。
【図13】第4の実施形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車のA−A’断面図である。
【図14】図13においてリヤウインドウガラスが組み付けられる前の状態を示す断面図。
【図15】第4の実施形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車のリフトゲートの要部を斜視した模式図である。
【図16】本発明のアンテナ装置をリヤドアに備えた自動車の側部斜視図。
【符号の説明】
1…自動車
2…リフトゲート
3…第1アンテナ素子
4…リヤウインドウガラス
5…第2アンテナ素子
6…同軸線
7…受信機
8…ヒンジ
8’…ヒンジ
8a…車体側ヒンジブラケット
8b…開閉体側ヒンジブラケット
8c…ヒンジピン
8d…ボルト
8e…ボルト
8f…ボルト
9…アウターパネル
10…インナーパネル
11…車体側アウターパネル
12…車体側インナーパネル
13…接着剤
14…内部導体
15…外部導体
16…グロメット
17…開口
18…コネクタ
19e…ナット
19f…ナット
20…補強リブ
21…延伸部
22…挟持部
23…突出部
24…接点部
25…コイル部材
26…接着剤
27…開口
28…リヤドア

Claims (8)

  1. 導電体からなり開口部を有する車体と、非導電体からなり上記車体の開口部を開閉自在に覆う開閉体と、上記車体側から上記開閉体側に引き出される同軸線と、上記開閉体に設けられ上記同軸線に接続される第1アンテナ素子と、上記開閉体に形成された窓用開口を覆う窓体に配される第2アンテナ素子とを有する車両において、上記第1アンテナ素子は、第2アンテナ素子へ向かって延伸した延伸部を有し、上記第2アンテナ素子は、上記延伸部を介して上記第1アンテナ素子と接続されることを特徴とする車両用アンテナ装置。
  2. 上記延伸部は、上記第2アンテナ素子と接触する接点部を有し、該接点部を介して上記第1アンテナ素子と第2アンテナ素子とを接続することを特徴とする請求項1に記載の車両用アンテナ装置。
  3. 上記延伸部は、上記窓用開口の開口縁部において、上記開閉体を構成するアウターパネルとインナーパネルに挟まれる挟持部を備え、上記接点部は、該挟持部において上記窓体の方向へ表出するよう設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用アンテナ装置。
  4. 上記延伸部には、上記窓用開口の開口縁部から該窓用開口内方へ突出する突出部が設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用アンテナ装置。
  5. 上記突出部は接点部を備えるとともに車外方向へ屈曲され、該接点部は窓体を固定することにより第2アンテナ素子と接続されることを特徴とする請求項4に記載の車両用アンテナ装置。
  6. 上記突出部には弾性を有するコイル部材が設けられ、上記接点部は該コイル部材に連結されるとともに、上記窓体を固定することにより上記第2アンテナ素子と接続されることを特徴とする請求項4に記載の車両用アンテナ装置。
  7. 上記コイル部材は、上記第2アンテナ素子のインピーダンスを調整するよう設けられることを特徴とする請求項6に記載の車両用アンテナ装置。
  8. 上記開閉体はリフトゲートであり、上記第1アンテナ素子は上記窓体よりも車両上方に設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車両用アンテナ装置。
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