JPH07131223A - 自動車用内装材 - Google Patents

自動車用内装材

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JPH07131223A
JPH07131223A JP27275193A JP27275193A JPH07131223A JP H07131223 A JPH07131223 A JP H07131223A JP 27275193 A JP27275193 A JP 27275193A JP 27275193 A JP27275193 A JP 27275193A JP H07131223 A JPH07131223 A JP H07131223A
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JP
Japan
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resin component
automobile
resin
antenna device
garnish
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Application number
JP27275193A
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English (en)
Inventor
Akio Kawamoto
明生 川本
Koji Sugiyama
康二 杉山
Tomio Hirata
富男 平田
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の内装材をアンテナ装置にする。 【構成】 自動車の車体の金属製のフロントピラーの車
内側を覆うフロントガーニッシュ45を構成する樹脂部品
61を、導電性の樹脂材料にて形成する。樹脂部品61に、
コネクタ71をインサート成形により樹脂部品61に埋め込
み、機械的および電気的に接続する。このコネクタ71に
フィーダ線を接続し、このフィーダ線を介してドアロッ
クの施錠・解錠装置に接続する。リモコン送信機が発信
した制御信号波を、樹脂部品61にて受信する。 【効果】 フロントガーニッシュ45がアンテナ装置とし
て機能する。取り付け作業および配線作業を容易にでき
る。製造コストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体の内装に
用いられる内装材であって、アンテナ装置を備えた自動
車用内装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車には、テレビ用放送波、ラ
ジオ用放送波、あるいは、リモコン操作によるドアロッ
クの施錠・解錠装置(キーレスエントリー)の制御信号
波など、各種の電波を受信するアンテナ装置が備えられ
ている。そして、このような自動車用のアンテナ装置と
しては、例えば、車体の屋根上やトランクリッド側方に
配置されるいわゆるロッドアンテナが用いられている。
【0003】しかしながら、このようなロッドアンテナ
は、車体の外側に配置されているため、潮風、雨水など
により劣化することがあり、また、樹木などに引っ掛か
り破損することがあるなどの問題を有している。
【0004】また、例えば、特開平1−277005号
公報に記載されているように、リアガラスなどにアンテ
ナ装置を形成したいわゆるガラスアンテナが知られてい
る。
【0005】しかしながら、このようなガラスアンテナ
は、透明なガラス上に導電性を有するアンテナ線を印刷
するため、このアンテナ線が露出して外観が悪化すると
の問題を有している。また、このようなガラスアンテナ
を配設する際には、ガラスアンテナを設けたリアガラス
を車体に取り付けた後、このガラスアンテナに設けられ
た導線部と、車両側から導出されたフィーダ線とを電気
的に接続し、さらに、このフィーダ線のアース線を車体
に接続する作業などが必要になり、作業工程が煩雑であ
るとともに、作業時間が長くかかり、作業コストが上昇
するなどの問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のように、車
体の屋根上やトランク側方に配置されるいわゆるロッド
アンテナを用いた場合には、潮風、雨水などにより劣化
することがあり、また、樹木などに引っ掛かり破損する
などの問題を有している。また、特開平1−27700
5号公報に記載されているガラスアンテナを用いた場合
には、アンテナ線が露出して外観が悪化するとともに、
作業工程が煩雑で作業コストが上昇するなどの問題を有
している。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、アンテナ装置を備えているとともに、自動車の車
体の車室内に外観性良く容易に装着できる自動車用内装
材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の自動車用
内装材は、自動車を構成する車体の車室内に装着される
樹脂部品と、この樹脂部品に設けられたアンテナ装置と
を備え、このアンテナ装置は、導電性の合成樹脂にて形
成されたものである。
【0009】請求項2記載の自動車用内装材は、自動車
を構成する車体の車室内に装着される自動車用内装材で
あって、導電性を有する合成樹脂にて形成されたもので
ある。
【0010】
【作用】請求項1記載の自動車用内装材では、自動車の
車室内に装着される樹脂部品にアンテナ装置を備えたの
で、この自動車用内装材を装着することにより、車体が
樹脂部品により覆われるとともに、アンテナ装置が所定
位置に配置される。そして、アンテナ装置を導電性を有
する合成樹脂にて形成したので、このアンテナ装置が樹
脂部品に容易に設けられる。
【0011】請求項2記載の自動車用内装材では、自動
車を構成する車体の車室内に装着される自動車用内装材
を導電性を有する合成樹脂にて形成したので、この自動
車用内装材自体がアンテナ装置として機能する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の自動車用内装材の一実施例の
構成を図面を参照して説明する。
【0013】図7において、11は自動車の車体で、この
車体11は、金属製のボディ本体12に、それぞれ金属製の
フード14、トランクリッド15、複数のドアパネル16など
が取り付けられ、エンジン室17、車室18、荷物室19など
が構成されている。また、ボディ本体12は、ボディ底部
21、屋根22、フロントカウル23、リアパーシェル24など
を有しているとともに、この屋根22を支えるように、金
属板としてのフロントピラー25,25、センターピラー2
6,26、リアピラー27,27がそれぞれ両側に対をなして
設けられている。そして、車室18は、これらのボディ底
部21、屋根22、フロントカウル23、リアパーシェル24、
フロントピラー25,25、センターピラー26,26、リアピ
ラー27,27および各ドアパネル16などにより囲まれてい
る。
【0014】また、図8に示すように、車室18は、屋根
22とフロントカウル23との間に装着されたフロントガラ
ス31、屋根22とリアパーシェル24との間に装着されたリ
アガラス32、および各ドアパネル16に装着されたウイン
ドガラス33などにより、それぞれ開口部が閉塞されてい
る。
【0015】そして、車室18の内側には、前後の座席3
5,36が装着されているとともに、フロントカウル23の
後側に位置してインストルメントパネル37が設けられて
いる。また、このインストルメントパネル37には、ステ
アリングホイール39などが設けられているとともに、フ
ロントガラス31の下端部に沿ってデフロスタ装置の前部
吹出口41が設けられている。
【0016】さらに、この車室18の内側には、自動車用
内装材として、フロントピラー25,25を覆うフロントガ
ーニッシュ45,45、センターピラー26,26を覆うセンタ
ーガーニッシュ46,46、リアピラー27,27を覆うリアガ
ーニッシュ47,47、各ドアパネル16を覆う前後のドアト
リム50,51、屋根22の両側の端部近傍を覆う前後のルー
フガーニッシュ52,53、前部吹出口41を覆うデフロスタ
グリル54、および、リアパーシェル24の上側に位置して
装着されたリアパーシェルボード55などがそれぞれ嵌合
などして装着されている。また、このリアパーシェルボ
ード55には、空気清浄装置56などが設けられているとと
もに、空気抜き用の開口部57が設けられており、この開
口部57を覆うようにしてリアグリル58が装着されてい
る。そして、これらのフロントピラー25などは、例えば
合成樹脂などにより一体成形され、車体11のボディ本体
12などを覆って装飾するようになっている。
【0017】そして、図1および図2に示すように、左
側のフロントガーニッシュ45は、フロントピラー25を覆
う樹脂部品61を有し、この樹脂部品61がクリップ62を用
いてフロントピラー25の車内側に装着されている。
【0018】そして、この樹脂部品61は、導電性を有す
る合成樹脂にて一体に形成されており、アンテナ装置と
して機能するようになっている。すなわち、この樹脂部
品61は、合成樹脂の成形材料に、例えば、アルミニウ
ム、亜鉛、鉄、ニッケル、銀、ステンレス、銅、黄銅、
酸化錫、カーボンなどのパウダー、フレーク、リボン、
繊維などを適宜組み合わせて充填して構成されている。
【0019】また、この樹脂部品61は、断面略コの字状
をなし、フロントピラー25の車室18に面する内側面と、
この内側面の両側に沿った両側部とを覆い、金属製のフ
ロントピラー25が車室18内に露出しないようになってい
る。
【0020】さらに、この樹脂部品61の裏面側には、長
手方向に沿って所定間隔で、幅方向を長手方向とする補
強リブ63が一体に形成されているとともに、長手方向に
沿って所定間隔で、クリップ取付座64が一体に形成され
ている。そして、これらのクリップ取付座64は、樹脂部
品61と平行状をなす取付面部64a を有し、この取付面部
64a に、一端を開放した嵌合溝64b が形成されている。
【0021】そして、これらのクリップ取付座64に、そ
れぞれ取付クリップ66が取り付けられている。これらの
取付クリップ66は、絶縁性を有する合成樹脂などにて一
体に形成されており、クリップ取付座64の嵌合溝64b に
挿入されて取付面部64a を挾持した状態で嵌合する部品
側嵌合部67と、フロントピラー25に形成された嵌合孔25
a に圧入されて嵌合する車体側嵌合部68とを有してい
る。
【0022】また、この樹脂部品61の裏面側の一端部近
傍には、導電性を有する金属板などからなるコネクタ71
が取り付けられている。このコネクタ71は、略矩形板状
をなす基板部72と、この基板部72から突設された断面略
L字状をなす接続部73とを有している。そして、いわゆ
るインサート成形により、基板部72が樹脂部品61の内部
に埋め込まれ、接続部73が樹脂部品61の裏面側に突出し
た状態で固定されており、樹脂部品61と機械的および電
気的に接続されている。
【0023】さらに、この樹脂部品61の長手方向に沿っ
た両側縁部には、絶縁性を有するカバー75が嵌着、接
着、塗布などにより設けられ、この樹脂部品61が金属製
のフロントピラー25に直接に接触して互いに電気的に導
通しないようになっている。
【0024】そして、この樹脂部品61は、クリップ取付
座64に嵌合した取付クリップ66を、フロントピラー25の
内側面に所定間隔で形成した嵌合孔25a にそれぞれ嵌入
することにより、フロントピラー25に取り付けられるよ
うになっている。
【0025】また、樹脂部品61の一端部に設けたコネク
タ71の接続部73には、同軸ケーブルなどからなる図示し
ないフィーダ線が接続され、このフィーダ線を介して、
樹脂部品61が、ドアロックを駆動して施錠・解錠を行う
制御装置であるいわゆるキーレスエントリー装置に電気
的に接続されている。
【0026】また、このようにしてフロントガーニッシ
ュ45をフロントピラー25に装着した状態で、アンテナ装
置である樹脂部品61の主要部が、フロントピラー25を構
成する金属板の表面から5mm〜50mmの範囲で離間した
位置に配設されるようになっている。
【0027】そして、例えば、車体18から半径3m〜5
m以内の範囲において、キーホルダーに内蔵するなどし
た携帯型のリモコン送信機を操作して、315MHz
で、5mW〜25 mWの微弱な制御信号波を送信する
と、この制御信号波がフロントガーニッシュ45の樹脂部
品61により受信されて、制御装置に入力される。する
と、この制御装置が、各ドアパネル16に設けられたドア
ロックを駆動して、各ドアロックを施錠あるいは解錠す
るようになっている。
【0028】このように、本実施例によれば、自動車の
車体11の車室18内に装着される自動車用内装材としての
フロントガーニッシュ45の樹脂部品61を、アンテナ装置
として機能させたため、このフロントガーニッシュ45を
フロントピラー25に装着することにより、このフロント
ピラー25を樹脂部品61で覆って内装できるとともに、ア
ンテナ装置を所定位置に容易に配置することができる。
【0029】そして、アンテナ装置は、樹脂部品61と一
体的に形成されたため、アンテナ線が車室18内に露出せ
ず、車室18内の外観を向上することができる。
【0030】また、フロントガーニッシュ45の樹脂部品
61自体を導電性を有する樹脂部品にて形成し、アンテナ
装置として機能させたため、樹脂部品61に別部材のアン
テナ線などを取り付ける必要がなく、部品点数の削減、
配線作業の容易化などにより、自動車の製造コストを低
減することができる。
【0031】そして、この樹脂部品61は、車室18内に配
置されるため、アンテナ装置が雨水などにより劣化する
おそれがなく、耐腐食性を向上することができるととも
に、フィーダ線を車室18内に取り込むための開口部およ
びパッキングなどを不要にし、さらに、このフィーダ線
の長さ寸法を短くして感度低下を抑制することができ
る。
【0032】また、フロントガーニッシュ45をフロント
ピラー25に装着した状態で、樹脂部品61がフロントピラ
ー25に直接接触せず、この樹脂部品61の主要部がフロン
トピラー25を構成する金属板から約5mm以上離間するた
め、いわゆるコンデンサ効果を抑制して、利得を高くす
ることができる。
【0033】さらに、このフロントガーニッシュ45をフ
ロントピラー25に装着した状態で、樹脂部品61がフロン
トピラー25を構成する金属板から50mm以内に位置する
ように配置したため、良好な無指向性を得ることができ
るとともに、フロントガーニッシュ45の厚さ寸法を小さ
くして外観を良好にすることができる。
【0034】特に、上記の実施例では、大きな金属板に
よって電波を遮ることのないフロントピラー25の内側面
に装着されるフロントガーニッシュ45をアンテナ装置と
して機能させたため、ドアパネル16のような下方に行く
につれて電波が遮られるものに装着するドアトリム50,
51などに比べて、アンテナ装置の利得や無指向性などの
特性を向上することができる。
【0035】そして、上記のような構成により、例え
ば、車体18から半径3m〜5m以内の範囲において、リ
モコン送信機から315MHz で5 mW〜25 mWの制
御信号波を送信した際に、アンテナ装置の利得を約−2
0dB以上確保でき、キーレスエントリー装置の動作を確
保することができる。
【0036】なお、上記の実施例では、右側のフロント
ガーニッシュ45の樹脂部品を導電性の合成樹脂にて形成
してアンテナ装置として機能させたが、例えば、一側の
リアガーニッシュ47、両側のフロントガーニッシュ45,
45、センターガーニッシュ46,46、およびリアガーニッ
シュ47,47などを導電性の合成樹脂にて形成し、さら
に、必要に応じて、インストルメントパネル37、リアパ
ーシェルボード55、前後のドアトリム50,51、前後のル
ーフガーニッシュ52,53、デフロスタグリル54、および
リアグリル58などを導電性の合成樹脂にて形成してアン
テナ装置として機能させることができる。
【0037】また、前後のドアトリム50,51など、大き
な金属板に取り付けられる樹脂部品をアンテナ装置とし
て機能させる場合には、金属板の端縁部から20cm以内
の部分をアンテナ装置として機能させることにより、必
要な利得を確保することができる。
【0038】さらに、テレビやラジオの放送波の受信用
に用いる場合には、例えば両側のフロントガーニッシュ
45,45をそれぞれアンテナ装置として機能させ、あるい
は、両側のフロントガーニッシュ45,45およびリアガー
ニッシュ47,47をそれぞれアンテナ装置として機能させ
るとともに、これらの樹脂部品61をいわゆるダイバーシ
ティ(diversity) 装置に接続し、複数の樹脂部品61によ
り受信された受信電力を合成または切り換えなどするこ
とにより、走行中においても良好な受信状態を確保する
ことができる。
【0039】次に、図3ないし図4を参照して、本発明
の自動車用内装材の第2の実施例を説明する。
【0040】なお、以下の説明において、図1などに示
す実施例と同一の部分については同一の符号を付して説
明を省略する。
【0041】この実施例のフロントガーニッシュ81の樹
脂部品82は、絶縁性を有する合成樹脂にて一体に形成さ
れ、裏面側には、複数のクリップ固着部83と、複数の係
止突部84とが一体に突設されている。
【0042】そして、各クリップ固着部83は、断面略H
字状をなし、それぞれ図示しない金属製あるいは樹脂製
のクリップが係合固定されるようになっており、これら
のクリップを介して、樹脂部品82がフロントピラー25に
取り付けられるようになっている。
【0043】また、各係止突部84は、それぞれ先端部が
拡径されているとともに、長手方向に沿って2分割さ
れ、弾性変形可能に構成されている。
【0044】そして、これらの係止突部84に係止される
状態で、樹脂部品82の裏面側に、アンテナ装置88が取り
付けられている。このアンテナ装置88は、導電性を有す
る合成樹脂にて略枠状に形成され、各係止突部84に嵌合
する係止孔89が複数形成されている。さらに、このアン
テナ装置88の長手方向の一端部からは、突片部90が突設
され、この突片部90に、接続金具91が密着して電気的に
接続されている。
【0045】また、この接続金具91は、略矩形板状をな
す基板部92と、この基板部92から突設された断面略L字
状をなす接続部93とが形成されている。そして、基板部
92には、突片部90の係止孔89に連通する係止孔94が形成
されており、これらの係止孔89,94に嵌合する係止突部
84により、接続金具91と突片部90とが密着した状態で取
り付けられている。
【0046】そして、本実施例によっても、フロントガ
ーニッシュ81をフロントピラー25に装着することによ
り、このフロントピラー25を樹脂部品82で覆って内装で
きるとともに、アンテナ装置88を所定位置に容易に配置
することができる。
【0047】また、アンテナ装置88を導電性の合成樹脂
にて形成したため、フロントガーニッシュ81の様々な形
状に合わせて形成できるとともに、係止突部84による係
合などにより容易に樹脂部品82に装着でき、配線作業も
容易にすることができる。
【0048】そして、このアンテナ装置88がフロントピ
ラー25を構成する金属板から約5mm以上離間するよう配
置し、いわゆるコンデンサ効果を抑制して、利得を高く
することができる。
【0049】次に、図5および図6を参照して、本発明
の自動車用内装材の第3の実施例を説明する。
【0050】この実施例のフロントガーニッシュ101 の
樹脂部品102 は、絶縁性を有する合成樹脂にて一体に形
成され、この樹脂部品102 の裏面側には、長手方向に沿
って所定間隔でクリップ固着部83が形成されている。
【0051】さらに、この樹脂部品102 の裏面側には、
内側に溝部104 を形成したリブ105が格子状をなして形
成されており、この溝部104 に導電性を有する樹脂材料
106を導入することにより、溝部104 の形状をなすアン
テナ装置107 が樹脂部品102と一体的に形成されてい
る。
【0052】そして、このリブ105 の長手方向の一端部
には、突片形成部106aが形成されているとともに、この
突片形成部106aの延長状に位置して、両側一対のコネク
タ保持部107a,107aが形成され、これらの突片形成部10
6aおよびコネクタ保持部107a,107a間に嵌合されて、コ
ネクタ108 が装着されている。
【0053】また、このコネクタ108 は、導電性を有す
る金属などからなり、略矩形板状をなす基板部109 と、
この基板部109 から突設された断面略L字状をなす接続
部110 とが形成されている。そして、この基板部109 の
一部が、溝部104 に導入された導電性の樹脂材料106 に
覆われて、電気的に接続されるようになっている。
【0054】さらに、リブ105 の溝部104 には、樹脂材
料106 を覆うようにして、保護層112 が形成されてい
る。
【0055】そして、本実施例によれば、樹脂部品102
の裏面側に形成したリブ105 の溝部104 に、導電性を有
する樹脂材料106 を導入することにより、自由な形状の
アンテナ装置107 を樹脂部品102 と一体的に形成するこ
とができる。
【0056】また、格子状のリブ105 により、樹脂部品
102 の強度を向上できるとともに、リブ105 の内側に溝
部104 を形成したため、リブ105 の厚さ寸法を小さくし
て、樹脂部品102 成形時の変形(ひけ)を防止すること
ができる。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の自動車用内装材によれ
ば、自動車の車室内に装着される樹脂部品にアンテナ装
置を備えたため、この自動車用内装材を装着することに
より、車体を樹脂部品により覆って内装することができ
るとともに、アンテナ装置を所定位置に配置することが
できる。そして、アンテナ装置を導電性を有する合成樹
脂にて形成したため、このアンテナ装置を樹脂部品に容
易に設けることができ、自動車の製造コストを低減する
ことができる。
【0058】請求項2記載の自動車用内装材によれば、
自動車を構成する車体の車室内に装着される自動車用内
装材を導電性を有する合成樹脂にて形成したため、この
自動車用内装材自体をアンテナ装置として機能させるこ
とができ、部品点数を削減し、製造作業を容易にして、
自動車の製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用内装材の一実施例を示す分解
状態の斜視図である。
【図2】同上実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図4】同上実施例を示す一部の斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す製造工程の説明図
である。
【図6】同上実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の自動車用内装材を装着する車体の分解
斜視図である。
【図8】同上車室の説明図である。
【符号の説明】
11 車体 18 車室 45 自動車用内装材としてのフロントガーニッシュ 61 樹脂部品 88 アンテナ装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車を構成する車体の車室内に装着さ
    れる樹脂部品と、この樹脂部品に設けられたアンテナ装
    置とを備え、 このアンテナ装置は、導電性の合成樹脂にて形成された
    ことを特徴とする自動車用内装材。
  2. 【請求項2】 自動車を構成する車体の車室内に装着さ
    れる自動車用内装材であって、 導電性を有する合成樹脂にて形成されたことを特徴とす
    る自動車用内装材。
JP27275193A 1993-10-29 1993-10-29 自動車用内装材 Pending JPH07131223A (ja)

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