JP3620200B2 - アンテナの取り付け構造 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両へのアンテナの取り付け構造に関し、特にＧＰＳ衛星からの電波を受信する車両用ＧＰＳアンテナの取り付け構造に用いて好適である。
【０００２】
【従来の技術】
ＧＰＳ衛星からの電波を受信することによって、車両における走行位置を検出し、走行案内を行うナビゲーション装置がある。このＧＰＳ衛星からの電波はＧＰＳアンテナによって受信される。
そして、従来においてはこのＧＰＳアンテナを例えばトランクのドア等の車両外に設置したり、若しくは車両内のフロントガラス近傍のダッシュボード上やリアシート後方のリアガラス近傍等の車両内に設置している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車両外にＧＰＳアンテナを設置した場合には、車両の外観の見栄えを損ねる。また、ＧＰＳアンテナ設置用配線のための穴をボデーに開ける場合には、その部分が外部環境にさらされて錆びてしまう等の問題がある。
また、車両内にＧＰＳアンテナを設置した場合には、金属にて形成された車両のルーフによって電波が遮られるため受信範囲が狭くなるという問題がある。
【０００４】
本発明は上記点に鑑みてなされ、車室内に設け、かつ受信範囲を広くすることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。請求項１に記載の発明においては、車両天井部に形成され、チルトアップされる構造の、電波を遮らないガラス製のサンルーフガラス（３）を収容する略４角形状の窓部の内側のうち車両前方の一辺に隣接して形成され、電波を遮らない樹脂製の樋を有し、該樋の補強部分と車室内装の内張りとの間の空間内に、車両上部方向から電波を受信するためのアンテナ（２）を取り付けたことを特徴とする。
【０００６】
このようにアンテナ（２）を配置することによって、アンテナ（２）を外部から認識できないようにすることができる。また、車両のルーフによって電波が遮られることが概ねないため受信範囲を広くすることができる。
【０００７】
なお、アンテナとしてはＧＰＳアンテナ（２）を採用することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
車両にＧＰＳアンテナをチルトアップ式のサンルーフガラス下に搭載した模式図を図１に示す。また、図２にＧＰＳアンテナの具体的な配置断面図を示す。以下、図１、図２に基づきＧＰＳアンテナの配置について説明する。
【０００９】
図１に示すように、車両１において、ＧＰＳアンテナ２をサンルーフガラス（覆い）３の下の車室内天井部に取り付けている。ここでは、サンルーフガラス３は電波を遮らない材質であるガラス製のものを採用している。なお、サンルーフガラス３には電波を遮る導電材料以外のものであればその他の材質のものを採用してもよい。
【００１０】
具体的なＧＰＳアンテナ２の配置について説明する。
サンルーフガラス搭載車において、図中の点線に示すようにサンルーフガラス３をチルトアップして開放したときに、車室内に水が入り込まないようにサンルーフガラス３と車両内装の内張り４との間には樹脂製の樋５が形成されている。この樋５は、サンルーフガラス３を収納する略４角形状の窓部６の内側のうち車両前方の一辺６ａに隣接した状態で形成されており、耐久性向上のために部分的に補強されている。この補強部分において樋５は断面Ｓ字形状となっており、補強部分と内張り４による空間にＧＰＳアンテナ２を配置している。なお、樋５は樹脂にて形成されているためこれによってＧＰＳアンテナ２を覆っていても電波を遮ることはない。
【００１１】
具体的なＧＰＳアンテナ２の取り付けについて説明すると、樋５には金属製のステー７がネジ締め固定されており、このステー７にＧＰＳアンテナ２が保持されている。また、ＧＰＳアンテナ２の裏面には磁石が配されており、この磁石によってＧＰＳアンテナ２はステー７に保持されている。なお、ステー７は金属製のものを用いているが、ＧＰＳアンテナ２の裏面に位置しているため電波を遮ることはない。
【００１２】
このように、電波を遮らないガラス製のサンルーフガラス３の下であって車室内の天井部にＧＰＳアンテナ２を配置することによって、ＧＰＳアンテナ２を外部から認識できないようにすることができるため車両の外観の見栄えを損なうことがない。また、車両のルーフによって電波が遮られる部分が概ねないため受信範囲を広くすることができる。さらに、ＧＰＳアンテナ２自体が外部環境にさらされることがないためアンテナ２の耐久性を向上させることができる。
【００１３】
なお、本実施形態においてはＧＰＳアンテナ２を樋５の部分に取り付けたが、サンルーフガラス３の下の車室内天井部であればその他の場所に取り付けていても同様の効果を得ることができる。
本発明は、ＧＰＳアンテナだけでなく、衛星放送受信アンテナ、高速道路料金自動収集システム用車両アンテナ等の車両上方からの電波を受信するアンテナ全てに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ＧＰＳアンテナ２を車両におけるサンルーフガラス３の下に搭載したときの模式図である。
【図２】サンルーフガラス３下におけるＧＰＳアンテナ２の具体的な取り付け位置を示す断面図である。
【符号の説明】
１…車両、２…ＧＰＳアンテナ、３…サンルーフガラス、４…内張り、
５…樋、５ａ樋の補強部分、６…窓部、７…ステー。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両へのアンテナの取り付け構造に関し、特にＧＰＳ衛星からの電波を受信する車両用ＧＰＳアンテナの取り付け構造に用いて好適である。
【０００２】
【従来の技術】
ＧＰＳ衛星からの電波を受信することによって、車両における走行位置を検出し、走行案内を行うナビゲーション装置がある。このＧＰＳ衛星からの電波はＧＰＳアンテナによって受信される。
そして、従来においてはこのＧＰＳアンテナを例えばトランクのドア等の車両外に設置したり、若しくは車両内のフロントガラス近傍のダッシュボード上やリアシート後方のリアガラス近傍等の車両内に設置している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車両外にＧＰＳアンテナを設置した場合には、車両の外観の見栄えを損ねる。また、ＧＰＳアンテナ設置用配線のための穴をボデーに開ける場合には、その部分が外部環境にさらされて錆びてしまう等の問題がある。
また、車両内にＧＰＳアンテナを設置した場合には、金属にて形成された車両のルーフによって電波が遮られるため受信範囲が狭くなるという問題がある。
【０００４】
本発明は上記点に鑑みてなされ、車室内に設け、かつ受信範囲を広くすることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。請求項１に記載の発明においては、車両天井部に形成され、チルトアップされる構造の、電波を遮らないガラス製のサンルーフガラス（３）を収容する略４角形状の窓部の内側のうち車両前方の一辺に隣接して形成され、電波を遮らない樹脂製の樋を有し、該樋の補強部分と車室内装の内張りとの間の空間内に、車両上部方向から電波を受信するためのアンテナ（２）を取り付けたことを特徴とする。
【０００６】
このようにアンテナ（２）を配置することによって、アンテナ（２）を外部から認識できないようにすることができる。また、車両のルーフによって電波が遮られることが概ねないため受信範囲を広くすることができる。
【０００７】
なお、アンテナとしてはＧＰＳアンテナ（２）を採用することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
車両にＧＰＳアンテナをチルトアップ式のサンルーフガラス下に搭載した模式図を図１に示す。また、図２にＧＰＳアンテナの具体的な配置断面図を示す。以下、図１、図２に基づきＧＰＳアンテナの配置について説明する。
【０００９】
図１に示すように、車両１において、ＧＰＳアンテナ２をサンルーフガラス（覆い）３の下の車室内天井部に取り付けている。ここでは、サンルーフガラス３は電波を遮らない材質であるガラス製のものを採用している。なお、サンルーフガラス３には電波を遮る導電材料以外のものであればその他の材質のものを採用してもよい。
【００１０】
具体的なＧＰＳアンテナ２の配置について説明する。
サンルーフガラス搭載車において、図中の点線に示すようにサンルーフガラス３をチルトアップして開放したときに、車室内に水が入り込まないようにサンルーフガラス３と車両内装の内張り４との間には樹脂製の樋５が形成されている。この樋５は、サンルーフガラス３を収納する略４角形状の窓部６の内側のうち車両前方の一辺６ａに隣接した状態で形成されており、耐久性向上のために部分的に補強されている。この補強部分において樋５は断面Ｓ字形状となっており、補強部分と内張り４による空間にＧＰＳアンテナ２を配置している。なお、樋５は樹脂にて形成されているためこれによってＧＰＳアンテナ２を覆っていても電波を遮ることはない。
【００１１】
具体的なＧＰＳアンテナ２の取り付けについて説明すると、樋５には金属製のステー７がネジ締め固定されており、このステー７にＧＰＳアンテナ２が保持されている。また、ＧＰＳアンテナ２の裏面には磁石が配されており、この磁石によってＧＰＳアンテナ２はステー７に保持されている。なお、ステー７は金属製のものを用いているが、ＧＰＳアンテナ２の裏面に位置しているため電波を遮ることはない。
【００１２】
このように、電波を遮らないガラス製のサンルーフガラス３の下であって車室内の天井部にＧＰＳアンテナ２を配置することによって、ＧＰＳアンテナ２を外部から認識できないようにすることができるため車両の外観の見栄えを損なうことがない。また、車両のルーフによって電波が遮られる部分が概ねないため受信範囲を広くすることができる。さらに、ＧＰＳアンテナ２自体が外部環境にさらされることがないためアンテナ２の耐久性を向上させることができる。
【００１３】
なお、本実施形態においてはＧＰＳアンテナ２を樋５の部分に取り付けたが、サンルーフガラス３の下の車室内天井部であればその他の場所に取り付けていても同様の効果を得ることができる。
本発明は、ＧＰＳアンテナだけでなく、衛星放送受信アンテナ、高速道路料金自動収集システム用車両アンテナ等の車両上方からの電波を受信するアンテナ全てに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ＧＰＳアンテナ２を車両におけるサンルーフガラス３の下に搭載したときの模式図である。
【図２】サンルーフガラス３下におけるＧＰＳアンテナ２の具体的な取り付け位置を示す断面図である。
【符号の説明】
１…車両、２…ＧＰＳアンテナ、３…サンルーフガラス、４…内張り、
５…樋、５ａ樋の補強部分、６…窓部、７…ステー。
Claims (2)
- 車両天井部に形成され、チルトアップされる構造の、電波を遮らないガラス製のサンルーフガラスを収容する略４角形状の窓部の内側のうち車両前方の一辺に隣接して形成され、電波を遮らない樹脂製の樋を有し、該樋の補強部分と車室内装の内張りとの間の空間内に、車両上部方向から電波を受信するためのアンテナを取り付けたことを特徴とするアンテナの取り付け構造。
- 前記アンテナはＧＰＳアンテナであることを特徴とする請求項１に記載のアンテナの取り付け構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04627097A JP3620200B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | アンテナの取り付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04627097A JP3620200B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | アンテナの取り付け構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10242726A JPH10242726A (ja) | 1998-09-11 |
| JP3620200B2 true JP3620200B2 (ja) | 2005-02-16 |
Family
ID=12742544
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04627097A Expired - Fee Related JP3620200B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | アンテナの取り付け構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3620200B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7227508B2 (en) * | 2004-01-07 | 2007-06-05 | Motia Inc. | Vehicle mounted satellite antenna embedded within moonroof or sunroof |
| JP2008118546A (ja) * | 2006-11-07 | 2008-05-22 | Kojima Press Co Ltd | 車両アンテナ送受信構造 |
| US10854963B2 (en) | 2016-09-23 | 2020-12-01 | Ford Global Technologies, Llc | Antenna assembly |
| US10439276B2 (en) | 2016-09-23 | 2019-10-08 | Ford Global Technologies, Llc | Antenna assembly |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP04627097A patent/JP3620200B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10242726A (ja) | 1998-09-11 |
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