JPH04103588U - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大容量の冷凍冷蔵庫を、上部貯蔵室の物品の
出し入れが簡単で且つ設置床面積の小さい態様で、提供
するものである。 【構成】 冷蔵庫本体１の内部に、冷凍室２及び冷蔵室
３等を上下方向で区画形成し、前記各室２，３を冷凍装
置にて冷却してなるものにおいて、前記冷蔵庫本体１
に、引き出し構造の踏み台８を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、冷蔵庫本体に踏み台を設けた冷凍冷蔵庫に関する。

【０００２】

【従来の技術】

本考案に先行する特公平１−５９５１１号公報に記載された従来の冷凍冷蔵庫 では冷蔵庫本体の内部に冷凍室及び冷蔵室等を上下方向で区画形成している。

【０００３】 しかしながらこの種従来の冷凍冷蔵庫では、冷蔵庫本体の高さを１７８センチ メートル以上に設定した場合、平均身長１５７センチメートルの日本女性が手を 伸ばしても上部貯蔵室の奥部までは到達し得ずこの上部貯蔵室の物品の出し入れ が困難となったり、この上部貯蔵室の奥部が見えなくなりこの奥部スペースの物 品が置き忘れられて腐敗してしまう等の欠点がある。また前記冷凍冷蔵庫を大型 化のために幅広型とした場合には、日本の住宅事情からして狭い台所には設置で きなくなる欠点がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前述の欠点を解消し、背の低い人や子供であっても簡単に上部貯蔵室 の物品を出し入れできる冷凍冷蔵庫を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、冷蔵庫本体の内部に、冷凍室及び冷蔵室等を上下方向で区画形成し 、前記各室を冷凍装置にて冷却してなるものにおいて、 前記冷蔵庫本体に、引き出し構造の踏み台を設けたものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、踏み台を使用することで、背の低い人も簡単に上部貯蔵室の 物品を出し入れできるようになる。また踏み台は冷蔵庫本体から引き出されるた め、持ち運ぶ不都合も、障害物となる不都合も解消されるようになる。

【０００７】

【実施例】

次に本考案の一実施例について説明する。

【０００８】 図１において、１は冷蔵庫本体で、その内部を上下方向で複数に区画して冷凍 室２、冷蔵室３及び野菜室４を形成している。冷蔵室３と野菜室４は、互いに上 下方向で連通することで略等しい温度に保たれている。冷凍室２と冷蔵室３は、 夫々の前面を専用の回動扉５，６で閉塞されている。野菜室４もその前面が引き 出し扉７で閉塞されている。また冷蔵庫本体１は、その背面側に、コンプレッサ ー、凝縮器、減圧弁及び蒸発器等からなる冷凍装置（図示しない）を備え、この 冷凍装置により各室 ２，３，４を冷却している。

【０００９】 而して前記冷蔵庫本体１は、引き出し構造の踏み台８を設けてある。踏み台８ は、図２、図３にも示すように、前後ローラー９，１０を有する踏み台脚部１１ と、該踏み台脚部１１で支持された踏み板固定枠１２と、該踏み板固定枠１２で 支持された踏み板１３，１３等から構成されている。

【００１０】 この踏み台８を組み立てる場合は、先ず図２に示すように、冷蔵室３と野菜室 ４の間に納められた取っ手１４を手前に引く。すると前後ローラー９，１０が回 転して踏み台８はスムーズに冷蔵庫本体１から引き出され、所定の引き出し位置 で後ローラー１０及び上端突起１５が夫々ストッパー１６，１７（後記する）に 係止する。次に図３に示すように、踏み板固定枠１２の両側に回動枢支された踏 み板１３，１３を矢印のように内側に回動し踏み板固定枠１２の張設板１８上に 載置し、図１に示すように乗り台を作る。また踏み台８を収納する場合は、前述 の組立て操作とは反対に図１、図３、図２の手順を経て踏み台８を押し込むこと でゴム板１９に当接して冷蔵庫本体１に収納される。この踏み台８は、その収納 時には踏み板１３，１３が開かれ踏み台固定枠１２の切欠部２０，２０を開口し て冷蔵室３と野菜室４を確実に連通できるようになる。

【００１１】 前記ストッパー１６，１７は図４、図５に示すように構成してある。具体的に ストッパー１６，１７は、図４（ａ）（ｂ）に示すように矢印Ａ方向に踏み台８ が引き出され、図４（ｃ）に示すように後ローラー１０に押されて反時計方向に 回転し、図４（ｄ）に示すように更に反時計方向に回転し後端部１６ａが突出す ることで後ローラー１０の後戻り動作を阻止し得る状態となる。この状態でもう 一方のストッパー１７は図５に示すように踏み台８の上端突起１５に当接し踏み 台８の前進を阻止し得る状態となる。

【００１２】 前記冷凍冷蔵庫では、踏み台８を使用することで背の低い人も簡単に上部貯蔵 室５の物品を出し入れできるようになる。また踏み台８は冷蔵庫本体１から引き 出されるため、持ち運ぶ不都合も障害物となる不都合も解消されるようになる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成され、踏み台を設けたから背の低い人でも簡単に上 部貯蔵室の物品を出し入れでき冷蔵庫本体を高さ方向に大容量化でき、また踏み 台を引き出し構造としたからこの踏み台の持ち運ぶ不都合も障害物となる不都合 も解消できるようになり、 従って、大容量の冷凍冷蔵庫を、設置床面積が小さく且つ貯蔵物品の出し入れ の簡単な態様で、提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の概略的斜視図である。

【図２】同実施例に備えた踏み台の引き出し過程の説明
図である。

【図３】同実施例に備えた踏み台の組立て過程の説明図
である。

【図４】同実施例に備えた後ローラーのストッパーの各
過程の動作説明図である。

【図５】同実施例に備えた上端突起のストッパーの説明
図である。

【符号の説明】

１ 冷蔵庫本体 ２ 冷凍室 ３ 冷蔵室 ８ 踏み台

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷蔵庫本体の内部に、冷凍室及び冷蔵室
   等を上下方向で区画形成し、前記各室を冷凍装置にて冷
   却してなるものにおいて、前記冷蔵庫本体に、引き出し
   構造の踏み台を設けたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。