JPH04103226U - マフラー冷却装置 - Google Patents
マフラー冷却装置Info
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- JPH04103226U JPH04103226U JP197791U JP197791U JPH04103226U JP H04103226 U JPH04103226 U JP H04103226U JP 197791 U JP197791 U JP 197791U JP 197791 U JP197791 U JP 197791U JP H04103226 U JPH04103226 U JP H04103226U
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Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】マフラー部分の温度を低減することにより、外
形がコンパクトで且つ製造原価の安価な、また排ガス浄
化機能を正常に維持することができる小型汎用エンジン
を提供することを目的とする。 【構成】カバーで外被されたマフラーが配設された小型
汎用エンジンに装備されるマフラー冷却装置であって、
マフラーMに対向して設けられたマフラー冷却用のファ
ン2と、このファン2の吸入部位をカバー1の外部と連
通する開口部4からなる構成されていることを特徴とす
る。
形がコンパクトで且つ製造原価の安価な、また排ガス浄
化機能を正常に維持することができる小型汎用エンジン
を提供することを目的とする。 【構成】カバーで外被されたマフラーが配設された小型
汎用エンジンに装備されるマフラー冷却装置であって、
マフラーMに対向して設けられたマフラー冷却用のファ
ン2と、このファン2の吸入部位をカバー1の外部と連
通する開口部4からなる構成されていることを特徴とす
る。
Description
【0001】
この考案は、刈払機等の農林業機械その他に使用される小型汎用エンジンに付
設されるマフラー冷却装置に関する。
【0002】
刈払機等の農林業機械その他に搭載される小型汎用エンジンは、図10, 図11に
図示するように、フライホイールHに形成された冷却ファン10によって、リコイ
ルスタータ14に形成された吸入口16から外気を吸入して、ハウジングファン21,
シュラウド20でガイドし、上方のシリンダーS部位に冷却風Wを供給し、エンジ
ンEを冷却するよう構成されている。このような先行技術として実開平1-83129
号がある。
【0003】
このように従来の小型汎用エンジンの場合には、冷却風は専らエンジンのシリ
ンダーを中心に冷却するように構成され、同じく高温になるマフラー部分はハウ
ジングファン, シュラウドの外部に配置するとともに該マフラーを薄板あるいは
樹脂製のマフラーカバー19によって外被すると共に放熱用窓19a を付設して、自
然放熱によって冷却するような構成になっていた。
【0004】
上述の如く、このタイプのエンジンの場合にはマフラーが高温になることより
、該マフラーにマフラーカバーを装着するが、このマフラーカバーの表面が高温
になるのを防ぐため、マフラー本体とマフラーカバーとの間にある程度広い間隔
を設ける必要があるとともに、カバーが樹脂製である場合にはガラス繊維入り等
の高価な耐熱性樹脂を使用しなければならない場合がある。
【0005】
このことは、より小型化が要求されている状況下、エンジン全体の容積を増加
させることになるとともに、価格競争の厳しい小型汎用エンジンの分野にあって
製造原価を増加させることとなる。
【0006】
さらに、排ガス浄化に鑑み、図4に図示するように2室に区画されたマフラー
M内の矢印Yで示す排気ガスの通路部分に、図5に図示するよう構成された白金
触媒7を設ける場合には、浄化作用に伴う酸化反応熱が上記マフラーの燃焼室か
らの排気ガス温度に加わってさらに高温になり、結果として伝熱によりマフラー
本体が高温となる。かかる場合には、マフラー本体とマフラーカバーとの間隔を
これまで以上に確保する必要があり、更にエンジンが大きくなる。また、上述の
ように高温状態では白金触媒が所望の性能を発揮しなくなる可能性もある。
【0007】
本考案は、上述のような現況に鑑みおこなわれたもので、上記不都合のない小
型汎用エンジンを提供するべく、小型汎用エンジンのマフラー冷却装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
本第1の考案にかかるマフラー冷却装置は、カバーで外被されたマフラーが配
設された小型汎用エンジンのマフラー冷却装置であって、このマフラー冷却装置
が、エンジン冷却用のファンとは別にマフラー近傍に該マフラーに対向して設け
られたマフラー冷却用のファンと、このファンの吸入部位を外気側と連通するた
めの上記カバーに設けられた開口部から構成されていることを特徴とする。
【0009】
本第2の考案にかかるマフラー冷却装置は、上記第1の考案にかかるマフラー
冷却装置において、マフラー本体に、前記ファンからの冷却風を導通するための
、マフラー内部と隔壁されマフラー外部に連通した貫通穴を、設けたことを特徴
とする。
【0010】
しかして、上述のように構成された第1の考案にかかる小型汎用エンジンのマ
フラー冷却装置は、カバーに設けられた開口部からマフラー冷却用のファンによ
って外気をマフラー側に吸入送風し、冷たい冷却風でマフラー外部を冷却する。
【0011】
このため、マフラーとエンジンカバーあるいはマフラーカバーの間隔を小さくし
てもカバーが高温になることはない。しかも、上記マフラー冷却用のファンがエ
ンジン冷却用のファンとは別途もうけられ、又開口部がこのファンの吸入部位を
外気側と連通するよう設けられているため、マフラーを有効に冷却することがで
きる。
【0012】
また、第2の考案にかかるマフラー冷却装置は、上記第1の考案にかかるマフ
ラー冷却装置において、さらに貫通穴によってマフラーの内部部位を外気で冷却
することができるため、より有効にマフラーを冷却することができるとともに、
この貫通穴近傍に白金触媒を配設すれば、白金触媒の酸化反応熱を有効に除去し
て、白金の溶落等を防止することができる。
【0013】
図1は本考案にかかるエンジンカバーにマフラー冷却装置を具備した小型汎用
エンジンの構成を示す正面図、図2は図1に具備されたマフラー冷却用のファン
の形状を示すファンの部分平面図、図3は図1のI−I線での断面図である。
【0014】
図1あるいは図3において、1はエンジンカバーで、このエンジンカバー1は
ハウジングファン, マフラーカバー, 及びシュラウドを一体としたカバーで、マ
フラーMを含むエンジン本体を外被している。従って、エンジン本体を構成する
シリンダーS,エンジン冷却用の冷却ファン10を具備したフライホイールH部分
と、シリンダーS側部に配設されたマフラーMは、上記エンジンカバー1内に内
包された状態となっている。
【0015】
そして、上記マフラーMの正面(図1においてマフラーMの手前,図3において
マフラーMの左側方)にこれに対向して図2に示すマフラーM冷却用のファン2
が、上記冷却ファン10に平行状態に支持軸3で軸支されるとともに、このファン
2の吸入側に位置するエンジンカバー1の壁部に、該ファン2に対向する状態で
円形状の開口部4が形成されている。また、図3に図示するように、エンジンカ
バー1の上記開口部4のマフラーMを隔てた反対側の壁部に通気用のスリット5
が形成されている。
【0016】
尚、上記冷却装置は、上記エンジンカバー1からマフラーカバー部のみを別体で
マフラーカバーとして形成し、このマフラーカバーに付設してもよい。
【0017】
また、図1あるいは図3に図示するように、上記マフラーM冷却用のファン2に
は、該ファン2と一体的にプーリ部分2aが形成され、このプーリ部分2aがエンジ
ンのクランク軸11に取着されている駆動用のプーリ11a と駆動ベルトBで連結さ
れている。
【0018】
尚、図1において、12は気化器、13は点火プラグ、14はリコイルスタータ、14
a はリコイルスタータのグリップ部分、15はマフラーMの排気口、16はエンジン
冷却用のファン10の吸入口で、図3において、17はエンジン取付用のフランジ、
18は遠心クラッチである。
【0019】
しかして、上述のように構成された本マフラー冷却装置は以下のように作用す
る。即ち、エンジンが始動するとクランク軸11が回転し、この回転は駆動ベルト
Bを介してマフラーM冷却用のファン2に伝達され、このマフラーM冷却用のフ
ァン2が回転する。マフラーM冷却用のファン2が回転すると、エンジンカバー
1に形成された上記開口部4から外気が吸入され、吸入された外気はマフラーM
の周囲を通過することによりマフラーMを冷却し、温度の上昇した外気はエンジ
ンカバー1のスリット5から再び外気側に排出される。
【0020】
このため、マフラーMは極めて効果的に冷却され、従来のもの以上に冷却するこ
とができる。そして、この冷却能力は、上記二つのプーリ2a,11aの径の比率を変
えることにより、また上記ファン2のピッチ角あるいはブレードの枚数等を変え
ることにより、所望の能力のものが簡単に得られる。
【0021】
ところで、上記実施例に代えて、図6〜図8に図示するように、マフラー本体
mに、該マフラーM内部を壁部6aにより外部と隔壁し、マフラー外部に連通する
貫通穴6を形成することにより、図7に図示するようにマフラーM内部の温度の
高い部分 (例えば白金触媒7部分) あるいはその周辺部位に外気を積極的に接触
させてより効果的に冷却をおこなうことができる。尚、図6において矢印Yは排
気ガスの流れを、図3,図7においてZは上記ファン2(図1,図3参照)によ
り惹起された冷却風の流れを示す。
【0022】
また、図9に図示するように、マフラーMに上記ファン2(図1,図3参照)に
対向するよう逆止弁付の冷気導入管9を配設して、該マフラーM内に矢印Xで示
すように温度の低い外気を直接導入するよう構成すれば、マフラーMを内部より
、より効果的に冷却することができる。しかも、この場合には、マフラー内に酸
素を含んだ空気が導入されるため、現在、後述する白金触媒を用いたエンジンで
は触媒による酸化作用を円滑にするための酸素を確保するべく、気化器からのシ
リンダー内への吸入混合気をを必要以上に空気過剰状態にし、出力低下を甘受し
ているのを、止めることができる。従って、最適の空燃比にすることができるこ
とより、エンジンの出力を高めることができるという利点がある。
【0023】
そして、排ガス浄化のため、図4に図示する内部に図5に図示するような白金
触媒7を配設した形式のマフラーMの場合には、図8に図示するように、2室M1
,M2 間を連結するため設けられた連通パイプ材8が外気側に露出するよう上記貫
通穴6を形成し、この連通パイプ材8の露出した部分に冷却フィン8aを付設し、
この連通パイプ材8内に図5の白金触媒7を配置することにより、より効果的に
白金触媒7部分を冷却することができる。このように構成することにより、マフ
ラーM内で特に温度の高くなる触媒部分を効果的に冷却し、白金触媒の所望の性
能を維持することがてきる。
【0024】
本考案にかかるマフラー冷却装置は、上述のように構成され上述のような作用
を生じさせるため、マフラー部分を従来のものより低温にすることが可能で、且
つマフラー内に白金触媒を用いた場合でも、従来のもの以上に高温になることが
なく、むしろ低温にすることができるため、エンジンカバーをマフラーにより近
づけて配設することができる。従って、エンジン全体をコンパクトにすることが
でき、且つエンジンカバーに高価なガラス繊維入りの樹脂を使用しなくともよい
ため製造原価を低減することができる。
【0025】
また、上述の如く、排ガス浄化の面よりマフラーに配設した白金触媒についても
、この部分を効果的に冷却することができるため、白金触媒の所望の浄化性能を
損なわせるようなことはない。
【図1】本第1の考案にかかるマフラー冷却装置を具備
した小型汎用エンジンの構成を示す正面図である。
した小型汎用エンジンの構成を示す正面図である。
【図2】図1に具備されたマフラー冷却用のファンの形
状を示すファンの部分平面図である。
状を示すファンの部分平面図である。
【図3】図1に示すマフラー冷却装置を具備した小型汎
用エンジンの構成を示す該図1のI−I線での断面図で
ある。
用エンジンの構成を示す該図1のI−I線での断面図で
ある。
【図4】白金触媒を具備したマフラーの一般的構造を示
すマフラーの側断面図である。
すマフラーの側断面図である。
【図5】白金触媒の形状を示す図4のIII-III 矢視での
部分拡大図である。
部分拡大図である。
【図6】本第2の考案にかかるマフラー冷却装置の実施
例を示すマフラーの正面図である。
例を示すマフラーの正面図である。
【図7】本第2の考案にかかるマフラー冷却装置の実施
例を示す一部外板を破断した状態での図6のII−II矢視
図である。
例を示す一部外板を破断した状態での図6のII−II矢視
図である。
【図8】本第2の考案にかかるマフラー冷却装置の別の
実施例を示すマフラーの正面図である。
実施例を示すマフラーの正面図である。
【図9】本考案にかかるマフラー冷却装置の別の実施例
を示す一部断面したマフラーの側面図である。
を示す一部断面したマフラーの側面図である。
【図10】従来の小型汎用エンジンの構成を示す正面図
である。
である。
【図11】一部断面を有する図10のIV− IV 矢視図であ
る。
る。
1…エンジンカバー(カバー)
2…マフラー冷却用のファン
4…開口部
6…貫通穴
10…エンジンの冷却ファン
M…マフラー
m…マフラー本体
Claims (2)
- 【請求項1】 カバーで外被されたマフラーが配設され
た小型汎用エンジンのマフラー冷却装置であって、この
マフラー冷却装置が、エンジン冷却用のファンとは別に
マフラー近傍に該マフラーに対向して設けられたマフラ
ー冷却用のファンと、このファンの吸入部位を外気側と
連通するための上記カバーに設けられた開口部から構成
されていることを特徴とするマフラー冷却装置。 - 【請求項2】 請求項1のマフラー冷却装置において、
マフラー本体に、前記ファンからの冷却風を導通するた
めの、マフラー内部と隔壁されマフラー外部に連通した
貫通穴を、設けたことを特徴とするマフラー冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991001977U JP2520304Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 小型汎用エンジン用マフラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991001977U JP2520304Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 小型汎用エンジン用マフラー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04103226U true JPH04103226U (ja) | 1992-09-07 |
JP2520304Y2 JP2520304Y2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=31729765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991001977U Expired - Fee Related JP2520304Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 小型汎用エンジン用マフラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2520304Y2 (ja) |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1991
- 1991-01-25 JP JP1991001977U patent/JP2520304Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2520304Y2 (ja) | 1996-12-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |