JPH04103169U - 止着性に優れたマツト - Google Patents

止着性に優れたマツト

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JPH04103169U
JPH04103169U JP177291U JP177291U JPH04103169U JP H04103169 U JPH04103169 U JP H04103169U JP 177291 U JP177291 U JP 177291U JP 177291 U JP177291 U JP 177291U JP H04103169 U JPH04103169 U JP H04103169U
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JP
Japan
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mat
microporous membrane
excellent adhesion
properties
adhesion properties
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Pending
Application number
JP177291U
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English (en)
Inventor
秀男 高瀬
幸恵 中島
Original Assignee
東レ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面粘着テープを用いなくともマットを床面
に繰り返し簡易止着・剥離ができる再剥離機能を有する
特にスポーツ用として好適な止着性に優れたマットを提
供する。 【構成】 クッション性を有するマットにおいて、裏面
に粘弾性を有する微多孔質膜を配設せしめた止着性に優
れたマット。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、体操用マット特に着地用マット、柔道用マットなどのスポーツ用途 に好ましく用いられるマットに関し、更に詳しくは、再剥離可能で止着性に優れ たマットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、過激な運動を行なう、体操用フロアマット、特に着地用マット、あるい は柔道用マットは、マットがずれ動いて、つまずき、転倒するなど危険を招いた り、体裁が悪くなるなどの問題を生じていた。
【0003】 このようなスポーツ用マットがずれ動くことを防止する手段としては、従来は 普通の板床またはコンクリートなどの剛性床とマットとの間に両面粘着テープを 介在させて、マットを貼り着け固定する技術が用いられていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記の如く、両面粘着テープを介在させる方法は、マットの移動及びその剛性 床面の掃除などのためにマットを床面から取外すのに苦心し、また、再度、位置 固定するには、新たにテープを貼り変える必要があって、使用上の不便さ、並び に、テープの無駄を招く不都合があった。
【0005】 本考案の目的は、上述の問題を解消するためになされたものであり、両面粘着 テープを用いなくともマットを床面に繰り返し簡易止着・剥離ができる再剥離機 能を有する特にスポーツ用として好適な止着性に優れたマットを提供せんとする ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本考案の構成は、クッション性を有するマットにおいて 、裏面に粘弾性を有する微多孔質膜を配設せしめたことを特徴とする止着性に優 れたマットである。
【0007】 以下、図面に示す実施例に基づいて本考案を更に詳しく説明する。 図1は、本考案に係るマットの斜視図である。 図において、1は粘弾性を有する微多孔質膜である。すなわち、本考案におい ては、たとえば合成樹脂発泡体や、フェルト等のクッョン性を有するマット本体 3で構成されたマット2において、微多孔質膜1が上記マット本体3の裏面に貼 着、積層されてなるものであって、微多孔質膜の粘弾性と該微多孔質膜を構成し ている開孔微多孔による吸盤作用との相乗効果により、マット2を、床面4に載 置、圧着時、止着効果を発現でき、マットのずれを防止することができるのであ る。
【0008】 上記本考案の微多孔質膜は、ポリウレタン樹脂、SBR樹脂、PVC樹脂、N BR樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂組成物からなるものが好ましく適用できる 。 上記形成微多孔質膜構成樹脂は、ゴム領域での動的弾性率(log 10E′)が9 .0dyne/cm2 以下であることが好ましい。これ以上の特性を有する樹脂では、 ヤング率、モジュラスが大きくなり、硬くなる。
【0009】 また、微多孔質膜構成樹脂は、動的損失E″のピーク温度が−50〜−10℃ 、損失正切(tan δ)ピーク値が0.8以下であるこが好ましい。この値が0. 8を越えるとこれを使った微多孔質膜は圧縮などに対して孔構造がくずれ易い欠 点がある。
【0010】 一方、動的損失E″のピーク温度とは、一般にはガラス転移点と言われるもの で、低温特性の観点より−50〜−10℃が好ましい。E″のピーク温度は低い ほど良いが、耐熱性との関係があり、あまり低くすると必然的に耐熱性が低下し 、実用時に問題が発生する。一方、−10℃以上になると、一般に低温硬化性が 大きくなり、好ましくない。
【0011】 なお、本考案における粘弾性特性は、下記の方法により測定した。 <粘弾性特性> シート状試験片をバイブロン試験機〔オリエンテック(株)製〕(110CPS)に より、−90℃〜200℃の温度範囲においてゴム領域での動的弾性率(log 10 E′)、損失正切(tan δ)、動的損失E″のピーク温度を測定した。
【0012】 また、本考案における微多孔質膜は、最大直径3〜250ミクロン、好ましく は20〜100ミクロンの微多孔径からなるもので、微多孔質膜表面から裏面に 貫通する多数の微細な小孔を有するものであることが好ましい。
【0013】 本考案においては、かかる微多孔質膜の内部に上記小孔と連通した比較的大き な空洞部が存在しているもの、さらに隣接する空洞部相互を仕切る壁面の少なく とも一部に連通孔を有するという構造特性を有しているものが好ましい。
【0014】 ここで、小孔は通常250ミクロン以下、例えば100ミクロン以下の平均直 径を有し、内部空洞は小孔直径の3.8倍以下の径を有するのが好ましい。また 、孔の形状は円形、楕円形、方形等の形状の微細孔が全微細孔の50%以上を占 めるものが好ましい。
【0015】 かかる微多孔質膜の厚さは薄ければ薄いほど柔軟性が増大して望ましい。しか し好ましくは0.1mm以上の厚さのものが床面との密着性の点から選択される。 しかし、厚さが10.5mmを越えると柔軟性ならびに止着性が阻害される。また 、微多孔質膜全面に占める開孔面積は20%以上が好ましい。
【0016】 更に、詳細には、微多孔質膜を構成する孔が、長径Lと短径lの比率が1.0 〜3.8、好ましくは1.0〜3.0の範囲にある円形であって、かつ該長径L が180ミクロン以下、好ましくは10〜100ミクロンの範囲にある実質的に 球状孔が最適である。
【0017】 なお、本考案のマットに貼着、積層する微多孔質膜の止着力は実用性の点から 15g/cm2 以上であることが好ましい。なお、止着力は、下記の方法により測 定した。
【0018】 <止着力> 試料2cm×10cmを採取し、長さ方向の一端より1cmの中央部に長さ4cmのル ープを糸で作る。これを50cm×125cm大の垂直試験板(ポリアクリル板、厚 み3mm、表面凹凸差3μ以下)に重ね圧着し、次に、これに任意の荷重を30秒 間加え、試料が垂直試験板からずれ(はがれ)落ちた時の荷重を求める。
【0019】 なお、本考案のマットは、マット裏面に直接、微多孔質膜形成樹脂を塗布・貼 着する方法以外に、微多孔質膜含有布帛を設ける方法がある。すなわち、織布、 編布あるいは不織布などの布帛に粘弾性を有する微多孔質膜形成配合樹脂の溶液 あるいは分散液をコーティング、スプレーイング、ディッピングなどによって処 理して、微多孔質膜含有布帛を得て、マット裏面に貼着する。貼着は裏面だけで なく表面にも貼着し、更に他布帛あるいは合成樹脂発泡体を積層・止着してもよ い。なお、貼着は、溶剤系、エマルジョン系、ホットメルトタイプなど通常の接 着剤を用いて行なうことができる。
【0020】 なお、微多孔質膜の裏面への配設形態は、全面配設はもちろん、部分配設、た とえば線状、ストライプ状、格子状、網目状または幾何学的模様状であってもよ い。
【0021】 この考案で用いるマット本体を構成するクッション材としては、例えば、一般 に熱可塑性合成樹脂と言われる重合体、共重合体及び混合された重合体を発泡剤 により発泡させた合成樹脂発泡体(架橋されたものも含まれる)が好ましく用い られる。具体的には、ポリオレフィン系、ゴム系、塩化ビニル系、ポリウケレタ ン系、及びポリエチレン−ポリスチレン共重合体、EVAなどで、復元性と衝撃 エネルギー吸収性に富む弾性発泡体であり、最も好ましいものは、ポリオレフィ ン系、ゴム系、ポリウレタンフォームなどを挙げ得る。なお、該発泡体の密度は 、10〜85g/1000cm3 程度が最適である。
【0022】 また、上記発泡体以外に動植物性ロック、合成、化繊ロック、鉱物性ロックな どのロック類とか、植物性フエルト(麻、綿、紙)、動物性フェルト(牛、馬、 豚)、合成、化繊フェルトなどのいわゆるフェルト類、また、その他として、綿 類、しゅろ、マオラン、羽毛、山羊毛、やし、サイザル、パンヤ、わら、馬毛、 豚毛、羊毛、おが屑などを挙げ得る。
【0023】 本考案マットにおいては、上記クッション材を単独で、あるいは、上記クツョ ン材を積層組合せて使用可能である。また、上記のクッション材は、あらゆる繊 維からなる編織布、不織布、あるいはスリットヤーン織布などの繊維集合体シー ト状物あるいはポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、塩ビなどの合成樹脂 フィルムを表皮として、一方、裏皮として上記した繊維集合体シート状物あるい は合成樹脂フィルム以外に、金巾、ビニール金巾、寒冷紗などを用いて被覆して もよい。
【0024】
【考案の効果】
本考案のマットは、両面粘着テープや粘着剤を用いることなく、マットを止着 、固定することができ、かつ繰り返し止着することができる再剥離機能を有する 。したがって、経済性もすぐれたもので、一般の床及びコンクリートなどの剛性 床でも安心して使用できるマットである。 また、両面粘着テープや粘着剤を用いないので、床面を汚さない、簡単に剥離 できる、手を汚さないでマットを止着・固定できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係るマットの一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1:微多孔質膜 2:マット 3:クッション性を有するマット本体 4:床面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クッション性を有するマットにおいて、
    裏面に粘弾性を有する微多孔質膜を配設せしめたことを
    特徴とする止着性に優れたマット。
  2. 【請求項2】 微多孔質膜の止着力が15g/cm2 以上
    であることを特徴とする請求項1記載の止着性に優れた
    マット。
JP177291U 1991-01-24 1991-01-24 止着性に優れたマツト Pending JPH04103169U (ja)

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