JPH1118909A - 滑り止めシート及びグリップテープ - Google Patents

滑り止めシート及びグリップテープ

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JPH1118909A
JPH1118909A JP9180997A JP18099797A JPH1118909A JP H1118909 A JPH1118909 A JP H1118909A JP 9180997 A JP9180997 A JP 9180997A JP 18099797 A JP18099797 A JP 18099797A JP H1118909 A JPH1118909 A JP H1118909A
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soft
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Kageaki Nakajima
中嶋景明
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SAN FIVE KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】耐水性に優れるため、水による洗浄が可能で長
期間使用することができ、粘着剤や両面テープを使用し
ないか、あるいは使用する場合でも感圧接着剤のような
弱粘着剤や、部分的な弱粘着剤の使用で固定することが
可能なことから、取り外し、及び再使用が簡単に行え、
滑り止めや振動防止のために該対象物品の下に設置した
り、グリップテープとしてラケット等のグリップ部に巻
き付けて使用できる、極めて汎用性に富んだシートを提
供する。 【解決手段】中間層として繊維製基布2を有し、一方の
表面層が多孔質ポリウレタン樹脂層1であり、他方の表
面層をJIS A法(JIS K−6301)による硬
度が85〜45度である軟質ポリオレフィン系樹脂層3
あるいは軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フローリングの床に敷
かれたカーペットやデスクマット等、あるいはコンプレ
ッサ−等の振動や騒音を発生する機械の下に、取り外し
及び再使用可能に設置して、それらの移動を防止すると
共に、振動を吸収して騒音の発生を低減する滑り止めシ
ート、また、テニス、バドミントン等のラケット、ゴル
フクラブ、野球のバット等のスポーツ用具、電動ノコギ
リ、電動カンナ、チェンソー等の電動工具などのグリッ
プ部分に巻き付けて使用する、滑りを防止し、振動を低
減させるグリップテープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の滑り止めシートが提案
されている。例えば、フローリングの床に敷かれたカー
ペットやデスクマットの滑り止めシートとして、ポリエ
ステル繊維のネットに塩化ビニール樹脂を付着させた滑
り止めシートや、片面に粘着剤を塗布したアクリル発泡
樹脂シート、防滑性を有するゴムあるいはビニル樹脂か
らなるシート体の両方の面に摩擦機能を有する粗面を設
けた滑り止めシート(実開昭62−196079号公
報)、あるいは表面に書類綴りの滑り止め作用を有する
起毛層が形成されたポリエステル樹脂織布層の裏面に発
泡ウレタン樹脂層が積層された書類綴りの滑り止め用シ
ート(実登03004835号公報)などが知られてい
る。
【0003】また、グリップテープとしても種々のもの
が提案されている。例えば、特開昭62−32043号
公報に、不織布、合成皮革、天然皮革、布などと、ゴム
や各種の発泡材などの弾性材料とを一体化したグリップ
材を開示している。また、実公平4−20462号公報
には、不織布に多孔性のポリウレタン被覆を施してなる
透水性軟質シートの、少なくとも表面に印刷又は塗布に
より所望のパターンを持つ合成樹脂弾性発泡体層を部分
的に設けて凸部を形成したことを特徴とするグリップ用
テープが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリエ
ステル繊維のネットに塩化ビニール樹脂を付着させた滑
り止めシート、及び防滑性を有するゴムあるいはビニル
樹脂からなるシート体の両方の面に摩擦機能を有する粗
面を設けた滑り止めシートは、床、棚、戸棚、机、テー
ブル、キャビネットなどの様な平滑な面を有するものに
使用する場合には、斜め上方より加えられた力に対して
は滑り止め効果を発揮するが、横方向から加えられた力
に対しての滑り止め効果は低いものであった。また、片
面に粘着剤を塗布したアクリル発泡樹脂シートは、アク
リル発泡層に形成された連続気泡の有する吸盤効果によ
って付着面に密着して滑り止め効果を発揮し、しかも付
着面から取り外し再使用可能ではあるが、粘着剤によっ
て滑りを防止させたい物品に固定されているために、容
易に取り替えることが困難である。
【0005】また、表面に書類綴りの滑り止め作用を有
する起毛層が形成されたポリエステル樹脂織布層の裏面
に発泡ウレタン樹脂層が積層された書類綴りの滑り止め
用シートは、発泡ウレタン樹脂層がキャビネット等に密
着するのでシート自体の移動は無いが、ポリエステル樹
脂織布層の表面に形成された起毛層が柔らかいため、軽
い書類綴りには滑り止め効果を有するが、重い書類綴り
には滑り止め効果が低いものであった。
【0006】また、従来のグリップテープは、基材とし
て不織布、合成皮革、天然皮革、布のみを使用している
ため、吸水性に優れ、汗などによるグリップの滑りを効
果的に防止するが、炎天下での長時間の使用や水洗等に
よって吸水量が多くなると、テープ自体が伸びたり、変
形を起こし、乾燥させた後でもその伸び及び変形が回復
しないため、耐久性が悪く、頻繁に交換しなければなら
なかった。さらに、ラケットのグリップ部に巻き付けて
固定する場合に、巻き付け後のグリップテープの移動や
ズレを防止するために強力な粘着剤や、両面テープをグ
リップテープの裏面全体に使用してグリップ部に貼り付
ける必要があり、一度巻き付けたグリップテープをまき
直すことができなかった。加えて手のひらで握るグリッ
プ部は僅かな凹凸でも敏感に感知し、違和感を感じる
が、強力な粘着剤や、両面テープを介してグリップ部に
貼り付けたグリップテープを交換するために古いグリッ
プテープを剥がすと、グリップ部に粘着剤やグリップテ
ープの一部分が付着したまま残ってしまい、新しいグリ
ップテープを均等に巻き付けるための大きな支障となっ
ていた。
【0007】本発明の目的は、従来の滑り止めシートや
グリップテープの上記の問題点に着目し、耐水性に優れ
るため、水による洗浄が可能で長期間使用することがで
き、粘着剤や両面テープを使用しないか、あるいは使用
する場合でも感圧接着剤のような弱粘着剤や、部分的な
弱粘着剤の使用で固定することが可能なことから、取り
外し、及び再使用が簡単に行え、滑り止めや振動防止の
ために該対象物品の下に設置したり、グリップテープと
してラケット等のグリップ部に巻き付けて使用できる、
極めて汎用性に富んだシートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明の滑り止めシート及びグリップテープの手段
とするところは、第1に、中間層として繊維製基布を有
し、一方の表面層が多孔質ポリウレタン樹脂層であり、
他方の表面層をJIS A法(JIS K−6301)
による硬度が85〜45度である軟質ポリオレフィン系
樹脂層あるいは軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層としたこと
にある。第2に、多孔質ポリウレタン樹脂層を湿式成形
法によって形成したことにある。第3に、軟質ポリオレ
フィン系樹脂を酢酸ビニル含有量が20〜41%、ビカ
ット法による軟化点(JIS K−6730)が30℃
以上であるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂としたこと
にある。第4に、本発明の滑り止めシートをテープ状に
整形し、グリップテープとすることにある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の滑り止めシートに使用さ
れる繊維製基布としては、ナイロン、ポリエチレンテレ
フタレート、ビニロン、ポリエチレン、ポリプロピレン
等の合成繊維、あるいはセルロース、レーヨン等の天然
繊維の不織布や織布を挙げることができる。また、本発
明の滑り止めシートの表面層である多孔質ポリウレタン
樹脂層及び軟質ポリオレフィン系樹脂層あるいは軟質ポ
リ塩化ビニル系樹脂層は比較的伸縮性に富むが、本発明
の滑り止めシートの用途によって基布の厚み、強度及び
伸びを選択し、多孔質ポリウレタン樹脂層及び軟質ポリ
オレフィン系樹脂層あるいは軟質ポリ塩化ビニル系樹脂
層の伸縮性を活かしたり、逆に抑えたりすることが可能
である。
【0010】例えばテープ状に整形してグリップテープ
とする場合には、グリップに巻き付ける場合に若干の伸
びを必要とするため、適度な伸びを有する繊維製基布が
好適であり、カーペットの滑りどめシートとして使用す
るためには伸びの無い基布が好適である。
【0011】本発明の滑り止めシートの一方の表面層で
ある多孔質ポリウレタン樹脂層の製造方法としては、従
来より知られている乾式及び湿式の多孔質ポリウレタン
樹脂層の形成方法を使用することができるが、なかでも
繊維製基布にポリウレタン樹脂の親水性有機溶媒溶液を
塗工又は含浸させ、水中に投入して親水性有機溶媒と水
を置換して、ウレタン樹脂を固化と同時に親水性有機溶
媒の水への置換により多数の細孔を生じせしめ、繊維製
基布と多孔質ポリウレタン樹脂層を一体として製造する
方法、あるいは離型性基材にポリウレタン樹脂の親水性
有機溶媒溶液を塗工した後、水中に投入して固化と同時
に親水性有機溶媒の水への置換により多数の細孔を生じ
せしめ、粘着剤等を介して繊維製基布の一方の面に張り
合わせた後、離型性基材を除去することによって製造す
る方法を挙げることができる。なお、ポリウレタン樹脂
の親水性有機溶媒溶液には発泡剤、抗菌剤、タック付与
剤、置換促進剤等の各種添加剤を添加しても良い。
【0012】上記のように湿式法によって形成された多
孔質ポリウレタン樹脂層は、滑りどめ効果が高く、柔軟
で肌触りが良く、また親水性の連続気泡を多数有するの
で吸水速度が早く、しかも保水量が多いため、グリップ
テープとして炎天下で使用しても、多量の発汗を十分に
吸収できる。さらに、繊維製基布として吸水性を有する
基布を使用することにより更に吸水量を多くすることが
できる。
【0013】本発明の滑り止めシートの他方の表面層で
ある軟質ポリオレフィン系樹脂層あるいは軟質ポリ塩化
ビニル系樹脂層を形成する樹脂としては、JIS A法
による硬度(JIS K−6301)が85〜45度の
範囲のポリオレフィン系樹脂あるいは軟質ポリ塩化ビニ
ル系樹脂であり、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、
エチレン、エチレン−メチルアクリレート等のアクリル
酸エステル共重合体樹脂、あるいは軟質ポリ塩化ビニル
を挙げることができ、それらを単独あるいはブレンドし
て使用できるが、より好ましくは酢酸ビニル含有量が2
0〜41%、ビカット法による軟化点(JIS K−6
730)が30℃以上であるエチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂を挙げることができる。
【0014】本発明の滑り止めシート及びグリップテー
プの他方の表面層をポリオレフィン系樹脂あるいは軟質
ポリ塩化ビニル系樹脂によって形成することによって、
濡れることによる伸びや変形を防止して洗濯後の再使用
を可能にし、しかも該樹脂のJIS A法による硬度
(JIS K−6301)を85〜45度の範囲とする
ことにより、滑りどめ効果を有すると共に柔軟でしかも
衝撃吸収能力を付与することが可能となり、また酢酸ビ
ニル含有量が20〜41%であるエチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂により軟質ポリオレフィン系樹脂層を形成す
ると、該樹脂の有する柔軟性と密着性から、より高い滑
りどめ効果を得ることができ、更にビカット法による軟
化点(JIS K−6730)が30℃以上である該樹
脂を使用することにより、通常の使用条件においての熱
による変形を防止することができると共に、寒冷地での
使用に際しても柔軟性を失うことがなく、滑りどめ効果
が低下しない。
【0015】軟質ポリオレフィン系樹脂層あるいは軟質
ポリ塩化ビニル系樹脂層の形成方法としては、押し出し
成形した軟質ポリオレフィン系樹脂あるいは軟質ポリ塩
化ビニル系樹脂のシートの温度が低下する前に繊維製基
布又は多孔質ポリウレタン樹脂層と繊維製基布が一体化
されたシートを張り合わせて形成するか、あるいは、押
し出し成形又は軟質ポリオレフィン系樹脂あるいは軟質
ポリ塩化ビニル系樹脂の溶液を離型性基材に塗布及び乾
燥することによって、軟質ポリオレフィン系樹脂あるい
は軟質ポリ塩化ビニル系樹脂のシートをあらかじめ形成
しておき、粘着剤等を介して繊維製基布又は多孔質ポリ
ウレタン樹脂層と繊維製基布が一体化されたシートと貼
り合わせる方法等を挙げることができる。
【0016】
【実施例】以下実施例を挙げて更に本発明の滑り止めシ
ート及びグリップテープを詳しく説明するが、本発明は
かかる実施例に限定されるものではない。
【0017】実施例1 図1に本実施例の滑り止めシートの一部を切除し、各層
を露出させて示した。本実施例は以下の手順によって製
造した。まず、ポリウレタンのジメチルフォルムアミド
溶液(商品名:CRISVON−8166、大日本イン
キ化学工業株式会社製造)をジメチルホルムアミドにて
3倍希釈し、ウレタン樹脂湿式加工用添加剤であるCR
ISVON ASSISTOR SD−7(大日本イン
キ化学工業株式会社製造)を1.5部、及びCRISV
ON ASSISTOR SD−14(大日本インキ化
学工業株式会社製造)を1.5部添加し、十分攪拌混合
及び脱泡を行った後、ポリエステル及びレーヨン製繊維
不織布ソンタラ#8423(デュポン株式会社製造)に
含浸し、間隙0.9mmのロールの間を通してポリウレ
タンのジメチルフォルムアミド溶液の付着量を均一とし
た後、水中に投入し、ジメチルホルムアミドと水を置換
してウレタン樹脂を固化し、同時にジメチルホルムアミ
ドの水への置換により多数の連続した細孔を生じせし
め、多孔質ポリウレタン樹脂層を表面に有し、しかも多
孔質ポリウレタン樹脂層と繊維製基布が一体化されたシ
ート(図1中1及び2の層)を製造した。
【0018】上記にて製造した多孔質ポリウレタン樹脂
層と繊維製基布が一体化されたシートを乾燥した後、1
60℃にて0.9mmの厚さでエチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂(商品名:V−523、硬度(JIS A
法):68度(JIS K−6301)、酢酸ビニル含
有量:33%、軟化点(ビカット法):33℃(JIS
K−6730)、三井デュポン・ポリケミカル社製造)
を押し出し、直ちに多孔質ポリウレタン樹脂層と繊維製
基布が一体化されたシートと張り合わせて図1に示す本
発明の滑り止めシートを製造した。
【0019】上記にて製造した滑り止めシートをフロー
リングの床とカーペットとの間に設置し、その実用試験
を行ったところ、斜め上方からの力のみならず、横方向
からの力に対しても十分な滑り止め性能を有し、しかも
カーペット上を歩いても滑り止めシートの設置部位に違
和感などを感じることはなかった。
【0020】実施例2 図2に本実施例の滑り止めシートの一部を切除し、各層
を露出させて示した。本実施例は以下の手順によって製
造した。まず、ポリウレタンのジメチルフォルムアミド
溶液(商品名:サンプレンLQ−3358、三洋化成工
業株式会社製造)をジメチルホルムアミドにて2倍希釈
し、ウレタン樹脂湿式加工用添加剤であるCRISVO
N ASSISTORSD−7(大日本インキ化学工業
株式会社製造)を1.5部、及びCRISVON AS
SISTOR SD−14(大日本インキ化学工業株式
会社製造)を1.5部添加し、十分攪拌混合及び脱泡を
行った後、ナイロン製長繊維不織布エルタス N010
50(旭化成工業株式会社製造)に塗工し、間隙0.9
mmのロールの間を通してポリウレタンのジメチルフォ
ルムアミド溶液の塗工量を均一とした後、水中に投入
し、ジメチルホルムアミドと水を置換してウレタン樹脂
を固化し、同時にジメチルホルムアミドの水への置換に
より多数の細孔を生じせしめ、多孔質ポリウレタン樹脂
層を一方の表面に有し、しかも多孔質ポリウレタン樹脂
層と繊維製基布が一体化されたシート(図2中1及び2
の層)を製造した。
【0021】上記にて製造した多孔質ポリウレタン樹脂
層と繊維製基布が一体化されたシートを乾燥した後、2
30℃にて1.0mmの厚さでオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー(商品名:ミラストマー6030N、硬度:
60(JIS A法)、三井石油化学工業株式会社製
造)を押し出してシートを形成させた後、接着剤を介し
て多孔質ポリウレタン樹脂層と繊維製基布が一体化され
たシートと張り合わせて図2に示す本発明の滑り止めシ
ートを製造した。
【0022】上記にて製造した滑り止めシートをコンプ
レッサーの下に敷き、その性能を確認したところ、コン
プレッサーの作動により発生する振動によるコンプレッ
サー自体の移動が防止できたのみならず、騒音及び振動
も低減することができた。
【0023】実施例3 実施例1にて製造した滑り止めシートを、幅2.5c
m、長さ100cmにカットし、長さ方向の両側に傾斜
を付けてグリップテープとし、野球のバットのグリップ
部に傾斜部が重なるように粘着剤を使用することなくそ
のままの状態で巻き付けた。巻き付けるときにグリップ
テープの位置修正が容易で、しかも使用時にグリップテ
ープの位置がずれることもなく、新しいグリップテープ
に交換する場合にも簡単に取り外しが可能であった。ま
た、多量の汗をかいた場合でも、多孔質ウレタン樹脂層
及び繊維製基布が汗を吸い取り、グリップ部が滑り出す
ことは無かった。更に、水洗によって汚れを除去し、乾
燥しても伸びたり変形することが無く、長期間の使用に
耐えるものであった。
【0024】
【発明の効果】本発明の滑り止めシートは一方の表面層
が多孔質ポリウレタン樹脂層であり、他方の表面層が軟
質ポリオレフィン系樹脂層あるいは軟質ポリ塩化ビニル
系樹脂層によって形成されているため、固定物であるフ
ローリングの床や机などには、JIS A法による硬度
が85〜50度である軟質ポリオレフィン系樹脂層ある
いは軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層の有する密着性、柔軟
性及び追従性により十分な滑り止め効果を発揮すると共
に、一方多孔質ポリウレタン樹脂層の有するクッション
性と密着性により、滑り止め対象物であるカーペットや
デスクマットの移動を効果的に防止すると共に、その柔
軟性から使用部位に違和感を与えることがない。また、
中間層に繊維製基布を有しているので、吸水性を有する
繊維よりなる基布を使用すれば、より吸水力を向上させ
ることができ、高強度の基布を使用すれば、強度補強を
行うことができ、大きな力が加わった場合でも伸びた
り、破断してしまうことがないなど、用途によって新た
な効果を付与することができる。
【0025】また、本発明の滑り止めシートは、柔軟性
と追従性及び密着性を有するので、粘着剤などを使用し
ないで設置でき、設置部位の変更や取り外し、再使用が
可能で、埃などの付着による滑り止め効果の低下が見ら
れた場合にも水洗するだけで元通りの滑り止め効果を復
元できるとともに、濡れることによる伸びや変形を起こ
すことがないため、洗濯後の再使用も可能である。
【0026】更に、本発明の滑り止めシートはコンプレ
ッサ−等の振動や騒音を発生する機械の下に敷くシート
として使用すれば、騒音や振動の発生を軽減できると共
に、振動による機械自体の移動をも防止することが可能
である。
【0027】加えて、本発明の滑り止めシートをテープ
状に整形してスポーツ用具や機械などのグリップ部に巻
き付けるテープとして使用すれば、手の滑りを防止する
ことはもちろん、グリップ部に巻き付ける場合に粘着剤
等を使用しなくても使用時にグリップテープがずれるこ
とが無く、また、たとえ粘着剤を使用して設置する場合
でも、強力な粘着剤を使用する必要がなく、感圧接着剤
などの弱粘着剤の使用や、部分的な粘着剤の使用で十分
な固定が可能であるため、よって取り替える場合にも交
換が容易であり、多量の汗をかいた場合でも、多孔質ポ
リウレタン樹脂層と繊維製基布が水分を吸収するのでグ
リップ部が滑ることがないなど、非常に汎用性に富む滑
り止めシートである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係る滑り止めシートの一
部を切除し、各層を露出させた斜視図である。
【図2】 本発明の実施例2に係る滑り止めシートの一
部を切除し、各層を露出させた斜視図である。
【図3】 本発明の実施例3に係るグリップテープをそ
の途中で切断して示した斜視図である。
【符号の説明】
1 多孔質ポリウレタン樹脂層 2 繊維製基布 3 軟質ポリオレフィン系樹脂層 4 接着剤層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A63B 59/06 A63B 59/06 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間層として繊維製基布を有し、一方の
    表面層が多孔質ポリウレタン樹脂層であり、他方の表面
    層がJIS A法(JIS K−6301)による硬度
    が85〜45度である軟質ポリオレフィン系樹脂層ある
    いは軟質ポリ塩化ビニル系樹脂層を有することを特徴と
    する滑り止めシート。
  2. 【請求項2】 多孔質ポリウレタン樹脂層が湿式成形法
    によって形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の滑り止めシート。
  3. 【請求項3】 軟質ポリオレフィン系樹脂が酢酸ビニル
    含有量が20〜41%、ビカット法による軟化点(JI
    S K−6730)が30℃以上であるエチレン−酢酸
    ビニル共重合樹脂であることを特徴とする請求項1及び
    2記載の滑り止めシート。
  4. 【請求項4】請求項1、2及び3記載の滑り止めシート
    をテープ状に整形したことを特徴とするグリップテー
    プ。
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