JPH04102540A

JPH04102540A - 合成樹脂製壜体

Info

Publication number: JPH04102540A
Application number: JP2221929A
Authority: JP
Inventors: Shiyachisuke Umizumi; 海住　鯱介; Akira Nakada; 中田　旻
Original assignee: Hokkaican Co Ltd
Current assignee: Hokkaican Co Ltd
Priority date: 1990-08-23
Filing date: 1990-08-23
Publication date: 1992-04-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ポリエチレンテレフタレート樹脂で２軸延伸
ブロー成形された槽体の口部に設けられたねじ部の改良
に関し、特にねじ部の耐熱強度を向上させたものに関す
る。

（従来の技術）従来、この種の槽体はその本体が２軸延伸されて分子配
向され、透明性、耐衝撃性、ガスバリア性、軽量性に優
れたもので広く使用されている。

しかしながら、この２軸延伸ブローにより成形された槽
体は、その口部は未延伸のままであり、該口部は機械的
強度が劣り、特に加熱された状態では特に強度が低下す
る。このため、口部に一体にねじ部を成形して、内容物
を熱充填したときには、該ねじ部に螺着したキャップの
螺合状態が不十分となり、内容物の液漏れ等の問題が発
生する不都合がある。

このため、特公昭５Ｂ−４１７３２号公報及び特公平２
−５５６４号公報等にみられるように、前記口部を改良
するものが捉案されている。

前者にあっては、該ねじ部を有する口部を堰本体とは別
体のねし形成部とし、これをポリエチレンテレフタレー
ト樹脂以外の樹脂又は金属により形成したものである。

これは、円筒状のポリエチレンテレフタレート樹脂製の
パリソンに、ポリエチレンテレフタレート樹脂以外の材
料で形成されたねじ形成部を嵌合接着し、次いで、該パ
リソンを２軸延伸ブロー成形したものである。しかしな
がら、このような構成によるときには、壜軸方向に前記
ねし形成部を嵌合させているだけであるため、該口部と
パリソンとの接合面積が少なく、両者の接合強度が十分
ではない不都合がある。このため、落下したときにねじ
形成部に衝撃が加わると、該ねじ形成部がポリエチレン
テレフタレートの堰本体から脱落するおそれがある。

後者は、前者に鑑み、前記口部を未延伸のまま残して、
該口部の外周に耐熱性の樹脂からなるねし形成部を埋設
することが従業されている。そして、更に口部とねじ形
成部との接合強度を向上させるために、口部とねし形成
部との間に堰本体の横断方向に延びる境界面を形成して
接合面積を増大して、これにより一層接合強度を向上さ
せている。

しかしながら、前記のように、ねじ形成部と口部との間
に壜の横断方向に延びる境界面を設けるときは、ねじ形
成部の口部との接合形状が複雑となる。このため、咳ね
し形成部を金型にインサーとした状態で、その金型の空
隙にポリエチレンテレフタレート樹脂を流入する際に、
その境界面がポリエチレンテレフタレート樹脂の流れの
妨げになって製造が容易でない不都合がある。

（本発明が解決すべき課題）本発明は、かかる不都合を解消し、口部に設けられたね
じ形成部が口部と強力に接合して内容物を熱充填しても
支障がない接合強度と耐熱性を有し、螺着したキャップ
の開栓トルクにも十分に耐えられる合成樹脂製堰体を提
供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明は、前記の目的を達成するために、堰本体と、該
堰本体の首部に設けられたサポートリングと、該サポー
トリングの上方に設けられた口部とを有する合成樹脂製
堰体であって、前記堰本体とサポートリングとをポリエ
チレンテレフタレート樹脂で成形すると共に、堰本体は
２軸延伸ブローして成形され、サポートリングは未延伸
で成形され、前記口部にポリエチレンテレフタレート樹
脂４０〜８０重置％と耐熱性樹脂６０〜２０重量％との
混合樹脂からなるねし形成部がサポートリングの上面全
面と種本体側とに融着して設けられていることを特徴と
する。

更に、本考案は、堰本体と、該堰本体の首部に設けられ
たサポートリングと、該サポートリングの上方に設けら
れた口部とを有する合成樹脂製堰体であって、前記堰本
体と口部とサポートリングとをポリエチレンテレフタレ
ート樹脂で成形すると共に、堰本体は２軸延伸ブローし
て成形され、口部及びサポートリングは未延伸で成形さ
れ、該口部の外周にねじ形成部を設けたものにおいて、
該ねじ形成部がポリエチレンテレフタレート樹脂４０〜
８０重量％と耐熱性樹脂６０〜２０重量％との混合樹脂
から成り、該ねじ形成部の下面がサポートリングの上面
全面に融着されると共にねじ形成部の内周面が口部外周
に融着されていることを特徴とする。

前記耐熱性樹脂は、芳香族ポリカーボネート、ポリアセ
クール樹脂、ポリプロピレン、ナイロン樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリアリレート等が使用可能であ
るが、特にポリアリレートは飲料用の種棒に好適である
。

（作用）本発明は、前記の構成により、前記ねし形成部が、接合
する壜本体側と同じポリブチレンレフタレート樹脂を４
０〜８０重景％含む混合樹脂であるので、融着性が向上
し、また、ねじ形成部がサポートリングの上面全面と壜
本体側とに融着されているので、接合面積が大きく接合
強度が向上する。

また、ねじ形成部がサポートリングの上面全面に融着さ
れると共にねじ形成部の内周面が口部外周に融着される
ときには、−層、接合面積を大きくすることができるの
で接合強度が更に向上する。

そして、前記ねし形成部の接合面積を拡大したので、ね
じ形成部の形状を複雑にする必要がない。

前記ねし形成部は６０〜２０重量％の耐熱性樹脂を含有
するので、耐熱性に優れ、また、この範囲ではねし形成
部の成形性が良好である。

なお、前記ねし形成部のポリエチレンテレフタレート樹
脂が４０重量％以下であると、前記の融着性が低下し、
８０重量％以上となると耐熱性が劣り、耐熱性樹脂が２
０重量％以下であるとねし形成部の耐熱性が低下し、６
０重量％以上であるとねじ形成部の耐熱性は向上するも
のの成形性と前記の融着性が低下する。

前記耐熱樹脂がポリアリレートであるときにはねじ形成
部の成形性がよく、また、該ねじ形成部のガラス転移点
が１００°Ｃ前後となり、通常の熱充填の加熱温度に十
分に耐えられると共に、前記重量％では食品衛生法にも
適合する。

（実施例）本発明の実施の一例を図面に従って説明する。

第１図は、本発明の実施例である種棒の全体図、第２図
は、第１図の種棒を製造するためのパリソンの断面図で
ある。

図中、１はポリエチレンテレフタレート樹脂からなる種
棒であり、該種棒１の壜本体１ａは２軸延伸ブロー成形
されており、その口部２は未延伸のままであり、該口部
２の外周下部には、鍔状の未延伸のサポートリング３が
一体に形成されている。該口部２の外周とサポートリン
グ３の上部にはねし形成部４が一体に設けられている。

該ねじ形成部４はポリエチレンテレフタレート樹脂６０
重量％とポリアクリレート４０重量％の混合樹脂から成
る。ポリエチレンテレフタレート樹脂のガラス転移点は
７０℃であるが、この混合樹脂のガラス転移点は１００
°Ｃである。

該ねし形成部４を第２図示のようにパリソン５に設ける
ときには、この混合樹脂により、予め所定の形状に成形
して、パリソン成形用金型に装着し、パリソン用のポリ
エチレンテレフタレート樹脂を該金型に充填することに
より、ポリエチレンテレフタレート樹脂の溶融温度によ
り加熱されてねじ形成部４が口部２の成形と同時に一体
に融着される。

第２図に見られるように、ねじ形成部４と口部２とは、
ねじ形成部４の外周下部に設けられたサポートリング３
の上面全面に接合する鍔部６と、ねじ形成部２の内周面
とにより口部２に融着されている。

従って、ねじ形成部４と口部２とは、従来に比して接合
面積が大きいばかりではなく、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂の口部２とポリエチレンテレフタレート樹脂を
含むねじ形成部４とが強固に融着されて、その接合強度
が向上させられている。

具体的には、前記ねし形成部４０８５°Ｃにおける引張
り降伏強度は４００〜５００ｋｇ／ｃｄであり、十分に
耐熱強度を有する。また、９０″Ｃの熱水を滴注に充填
しサポートリング３の下部で支持して、口部２に２００
ｋｇ／ｃ−の荷重を付与してキャッピングを行ったが、
支障なくキャッピングを行うことができ、また、サポー
トリング３に変形を生じるようなことはなかった。

第３図乃至第５図は、本発明の他の実施例を示すもので
ある。

第３図乃至第５図は、第２図と同様な断面図である。

第３図示の実施例は、前記実施例に比して、口部２の外
周面とねし形成部４の内周面との接合面積を増大するた
めに、口部２の頂部に向かってねし形成部４を肉厚とす
る形状とし、特に耐熱性を要求される頂部をねし形成部
４により形成したものである。

第４図示の実施例は、第３図の実施例と同様に口部２の
外周面とねし形成部４の内周面との接合面積を増大する
と共に、頂部に耐熱性を付与するために、ねじ形成部４
の頂部側を口部２内方に張り出した形状としたものであ
る。

このようにすることにより、第２図の構造に比して接合
面積が拡大され、接合強度が一層向上すると共に、キャ
ッピングの際に特に荷重がかかる頂部を強化することが
できる。

第５図示の実施例は、口部２をねじ形成部４により形成
したもので、前記実施例に比して接合面積は少ないが、
本発明の目的を妨げない。

なお、前記実施例では、壜本体！ａとサポートリング３
とをポリエチレンテレフタレート樹脂で成形したものを
示したが、ねじ形成部４との融着性を阻害しない範囲で
ポリエチレンテレフタレート樹脂に他の樹脂をブレンド
したものであってもよい。

（本発明の効果）前記の説明から明らかなように、本発明によるときには
、口部を補強するねし形成部が、壜本体の材質と同種の
ポリエチレンテレフタレート樹脂を４０〜８０重量％含
有するので、口部との融着が確実に行われると共に、壜
本体側との接合面積がサポートリングとの接合により従
来に比して増大されているので、ねじ形成部の接合強度
が極めて大であり、落下した際に加えられる衝撃にも十
分に耐えることができ、また、ねじ形成部が６０〜２０
重量％の耐熱性樹脂を含有しているので、熱充填の際に
も耐熱性を有して十分なキャラピンをすることができて
内容物が漏れるようなことのない合成樹脂製壜体を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

図示するものは、本発明の実施の一例を示すもので、第
１図は堰体の全体図、第２図は第１図の堰体を製造する
ためのパリソンの断面図、第３図乃至第５図は他の実施
例を示すもので、第２図と同様な部分断面図である。ＦＩＧ、１１・・・堰体２・・・口部３・・・サポートリング４・・・ねじ形成部

Claims

【特許請求の範囲】１、壜本体と、該壜本体の首部に設けられたサポートリ
ングと、該サポートリングの上方に設けられた口部とを
有する合成樹脂製壜体であって、前記壜本体とサポート
リングとをポリエチレンテレフタレート樹脂で成形する
と共に、壜本体は２軸延伸ブローして成形され、サポー
トリングは未延伸で成形され、前記口部にポリエチレン
テレフタレート樹脂４０〜８０重量％と耐熱性樹脂６０
〜２０重量％との混合樹脂からなるねじ形成部がサポー
トリングの上面全面と壜本体側とに融着して設けられて
いることを特徴とする合成樹脂製壜体。２、壜本体と、該壜本体の首部に設けられたサポートリ
ングと、該サポートリングの上方に設けられた口部とを
有する合成樹脂製壜体であって、前記壜本体と口部とサ
ポートリングとをポリエチレンテレフタレート樹脂で成
形すると共に、壜本体は２軸延伸ブローして成形され、
口部及びサポートリングは未延伸で成形され、該口部の
外周にねじ形成部を設けたものにおいて、該ねじ形成部
がポリエチレンテレフタレート樹脂４０〜８０重量％と
耐熱性樹脂６０〜２０重量％との混合樹脂から成り、該
ねじ形成部の下面がサポートリングの上面全面に融着さ
れると共にねじ形成部の内周面が口部外周に融着されて
いることを特徴とする合成樹脂製壜体。３、前記耐熱性樹脂はポリアリレートであることを特徴
とする請求項１又は２記載の合成樹脂製壜体。