JP7006101B2 - プリフォーム及びプラスチックボトルの製造方法 - Google Patents

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本発明は、軽量のプリフォーム及びこれを二軸延伸ブロー成形してなるプラスチックボトルに関する。
飲料等が充填される容器として、プラスチックボトル、中でも、PET(PolyEthylene Terephthalate)ボトルが多く用いられる。そして、プラスチックボトルの製造にはプリフォームを二軸延伸ブロー成形する方法が一般的に用いられている。
従来よりプリフォームを二軸延伸ブロー成形PETボトルに成形することが一般に行われている。そして、PETボトルを軽量化すべく、プリフォームの形状を工夫して重量を削ることが行われてきた。ただ、口栓部は対応するキャップとの関係で規格が決まっており、重量を削減する余地が少ない。
そこで、従来より口栓部を除いた部分の重量の軽量化の方法が模索されているところである。しかし、プリフォームを軽量化することにより、白化あるいは芯ズレの現象が起きることが課題であった。
そこで本発明の目的は、白化や芯ズレを防ぎつつ、プリフォームの口栓部を除いた部分である胴部の軽量化を実現することにある。
そこで本発明は、口栓部、胴部、底部を軸方向に順次有する、内容量90ミリリットル~300ミリリットルプラスチックボトル用のプリフォームにおいて、前記胴部の肉厚が1.9mm以上2.1mm以下であり、かつ前記胴部の前記口栓部との境から、前記底部の端までの最短の長さが3.0mm以上4.0mm以下であることを特徴とする。
また、本発明は、前記プラスチックボトルの高さが110~136mmで、ボトル胴径が42~68mmであることを特徴とする。
更に、本発明は、上記のプリフォームを成形することにより作成された、プラスチックボトルの製造方法であることを特徴とする。
本発明によれば、口栓部、胴部、底部を軸方向に順次有する、内容量90ミリリットル~300ミリリットルプラスチックボトル用のプリフォームにおいて、胴部の肉厚が1.9mm以上2.1mm以下であり、かつ胴の口栓部との境から、底部の端までの最短の長さが3.0mm以上4.0mm以下であることを特徴とするので、二軸ブロー成形によりプリフォームを延伸した際に、軽量であり、底部が過延伸による白化(ボイド)が生じず、かつ芯ズレの少ないプリフォームを提供することができる。
また、本発明は、プラスチックボトルの高さが110~136mmで、ボトル胴径が42~68mmであることを特徴とするので、二軸ブロー成形によりプリフォームを延伸した際に、軽量であり、底部が過延伸による白化(ボイド)が生じず、かつ芯ズレの少ないプリフォームを提供することができ、また需要の高い小型プラスチックボトルに軽量プリフォームを用いることで、小型のプラスチックボトルを軽量なものとすることができる。
更に、本発明は、上記のプリフォームを成形することにより作成された、プラスチックボトルの製造方法であることを特徴とするので、口栓部を除いた部分の重量が5.3グラム前後の超軽量なプラスチックボトルを製造することができ、プリフォームの製造に必要な樹脂量を減らすことができ、ブロー成形後に、手で持つ場合にも軽いプラスチックボトルを製造することができる。

本実施形態に係るプリフォームの一例が示された斜視図である。 本実施形態に係るプリフォームの一例が示された断面図である。 本実施形態に係るプラスチックボトルの一例が示された底面図である。 加熱装置と本実施形態に係るプリフォームの断面図である。 二軸延伸ブロー成形機と本実施形態に係るプリフォームの断面図である。 本実施形態に係るプリフォームの一例が示された正面図である。 本実施形態に係るプラスチックボトルの一例が示された正面図である。 本実施形態に係るプラスチックボトルの他の例が示された正面図である。 本実施形態に係るプラスチックボトルの底面方向からの斜視図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の詳細を説明する。まず、本実施形態に係るPET(PolyEthylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)ボトル成形用のプリフォーム1(予備成形体)の構成を詳細に説明する。図1、図6は本実施形態に係るプリフォーム1の一例が示された斜視図及び正面図である。プリフォーム1は、有底筒状であって、口栓部10、胴部16、及び底部17を軸方向に順次有する。プリフォーム1が延伸されることによってボトル状に成形される。図2には、口栓部10から底部17までが軸方向と平行にプリフォーム1の中心で切断された面が示されている。
なお、以下では、説明の便宜上、図1、図6の状態のプリフォーム1において底部17に対する口栓部10の方向を上とする。
口栓部10は、軸方向の上端に、円形に開放された開口栓部11を有している。そして、口栓部10は、その外周面に、おねじ12と、カブラ13と、サポートリング14とを有している。図示せぬ蓋を取り付けるためのおねじ12は口栓部10の外周面から、プリフォーム1の径方向の外側に向かってらせん状に突出している。カブラ13は、おねじ12の下方で、径方向外側に向かって周回状に突出している。サポートリング14は、カブラ13の下方で周回状に、カブラ13よりも径方向外側まで突出している。
一般的に、サポートリング14から軸方向の上側の箇所ではプリフォーム1からボトル状に成形される際にその形状が変化しない。このサポートリング14を含めた、サポートリングより上の部分を口栓部10とする。口栓部10の重量は5.1gであるがこれに限定するものではない。
このように、口栓部10は、ブロー成形機による成形後もその形状が変化しない。ここで、プリフォーム1の口栓部10の内径や外径(ねじ谷径に相当)、ねじ山径といった各部の寸法に特に限定はない。しかしながら、飲料用ボトルで標準的に用いられている寸法とされることが、既存の蓋の汎用性や、飲料用ボトルの密封性を確保できる点で好ましい。このため、口栓部10は例えば、PCO1810規格や、PCO1881規格に対応した寸法とされると良い。
口栓部10から下は、胴部16となっている。胴部16は、途中まで逆テーパー状に構成されている。
また、胴部16は、先に述べた途中より下が、内径、及び外径が、軸方向の上下において略同寸の略真円筒形状に構成されている。
底部17は、外方に湾曲した略半球状に構成されている。底部17は、円錐形状であったり、角に丸みを持った円柱形状であったり、その他の形状であっても良い。
図2を示しながら本発明のプリフォーム1を詳述する。L0はプリフォーム1の高さ、全高を示す。口栓部10を除いたプリフォーム1の胴部16の長さをL1とする。L1は、胴部16の口栓部10との境から、底部17の端までの最短の長さと言い換えることもできる。そして胴部16の内径をDiと示し、胴部16の肉厚をtとしている。胴部16の長さL1が38.0mm以上43.0mm以下であることが白化、芯ズレなどの問題のない軽量なペットボトルの成形上好ましい。
さらに、本発明のプリフォーム1 は胴部の長さL1が38.0mm以上40.0mm以下であり、胴部の内径Diが13.0mm以上であることが白化、芯ズレが起きず、かつ軽量なペットボトルを成形するためのプリフォームとしては、より好ましい。
また、図2に示すようなプリフォーム1の胴部の肉厚tは、1.9mm以上2.1mm以下であることがボトルの軽量性、及び成形性の点で好ましい。これ以上肉厚tが薄いと芯ズレが発生する。
芯ズレとは、図3に示すように、底部17の中心の円Xのなかに、図示しないゲート痕が入っていない場合のことをいう。ゲート痕は射出成形によりプリフォーム1が成形される場合に、プリフォーム1の底部17の先端に、射出成形機のゲートの痕跡がのこっているその痕跡のことをいう。ゲート痕が円Xの中に入っていない、すなわち芯ズレが起こっている場合、商品性に問題があるばかりか、二軸ブロー成形による延伸が適切に行われていないことをも意味するため好ましくない。
また、白化(ボイド)とは、ここでは白みがかったプラスチックボトルとなってしまうことをいう。白化は、商品性に問題があり、好ましくない。また白化は過延伸が原因であり、二軸ブロー成形により、適切な延伸が行われていない点で、好ましくない。
プリフォーム1を構成するエチレンテレフタレート系熱可塑性樹脂としては、エステル反復部分の大部分、一般に70 mol%以上をエチレンテレフタレート単位が占めるものであり、ガラス転移点(Tg)が50 ℃以上、90 ℃以下であり、融点(Tm)が200 ℃以上、275 ℃以下の範囲にあるものが好適である。エチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルとして、ポリエチレンテレフタレートが耐圧性等の点で特に優れているものの、エチレンテレフタレート単位以外に、イソフタル酸や、ナフタレンジカルボン酸等の二塩基酸と、プロピレングリコール等のジオールからなるエステル単位を少量含む共重合ポリエステルも使用することができる。
ポリエチレンテレフタレートは熱可塑性の合成樹脂の中では生産量が最も多い。そして、ポリエチレンテレフタレート樹脂は、耐熱性、耐寒性や、耐薬品性、耐摩耗性に優れる等の種々の特性を有する。更に、ポリエチレンテレフタレート樹脂はその原料に占める石油の割合が他のプラスチックと比べて低く、リサイクルも可能である。このように、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする構成によれば、生産量の多い材料を用いることができ、その優れた種々の特性を活用することができる。
ポリエチレンテレフタレートは、エチレングリコール(エタン-1,2-ジオール)と、精製テレフタル酸との縮合重合によって得られる。ポリエチレンテレフタレートの重合触媒として、ゲルマニウム化合物、チタン化合物、及びアルミニウム化合物の少なくとも一つが用いられることが好ましい。これらの触媒が用いられることによって、アンチモン化合物が用いられるよりも、高い透明性を有し、耐熱性に優れた容器を形成することができる。
次に、本実施形態に係るプリフォーム1からボトル状に成形する方法の一例を詳細に説明する。プリフォーム1がボトル状に成形されるにあたってまず、プリフォーム1の加熱が行われる。図4は、プリフォーム1の加熱装置40の一例が示された断面図である。なお、図4は、プリフォーム1の搬送方向に対して垂直方向の断面を示す。
加熱装置40は、搬送装置41と、ヒータ42とを備えている。搬送装置41は、プリフォーム1を周方向に均等に加熱するために、プリフォーム1の軸を中心に回転させながら搬送するように構成されている。ヒータ42は、複数の例えばハロゲンランプによって構成され、ブロー成形に適した温度例えば80 ℃~140 ℃にプリフォーム1を加熱するように構成されている。更に、加熱装置40は、ヒータ42からの熱をプリフォーム1に反射させるための反射板43や、ヒータ42からの熱を口部10に伝わらないようにするための遮蔽部材44等を備えていても良い。なお、図4の加熱装置40では、プリフォーム1は口栓部10が下側を向いた状態で搬送、及び加熱されている。
加熱されたプリフォーム1は次に、ブロー成形機によって、プラスチックボトル例えばPETボトル2に成形される。図5は、プリフォーム1と、ブロー成形後のPETボトル2とが模式的に示された断面図である。ブロー成形機の一例としての二軸延伸ブロー成形装置50は、金型51と、延伸ロッド52と、図示せぬ高圧エア供給装置と、これらを制御する図示せぬ制御装置とを備えている。なお、図5には、下向きのブロー成形方法が例示されているものの、材料が重力の影響を受けにくい上向きのブロー成形方法が用いられても良い。
ここで、PETボトル2は、図7に示すように、口栓部10と、肩部60と、胴部70と、底部80とを有する。
図5において、金型51は、形成されるPETボトル2に対応した形状を有して例えば、胴部70に対応して半割りで構成される胴金型51aと、底部80に対応した底金型51bとを有する。金型51の表面の温度は、PETボトル2の用途、特に耐熱性に応じて例えば30 ℃~130 ℃に制御されるように構成されている。
延伸ロッド52は金型51内を伸縮自在に構成される。そして、延伸ロッド52は、金型51に口栓部10の取り付けられたプリフォーム1の胴部16を縦(軸)方向に延伸するように構成される。高圧エア供給装置からは、高圧エアが吹き出されるように構成される。高圧エアは、金型51に取り付けられたプリフォーム1の内部に供給されれば良く、延伸ロッド52から吹き出されても良く、延伸ロッド52とは別の部材から吹き出されても構わない。
加熱されたプリフォーム1は延伸ロッド52で縦方向、つまり図5のz方向に延伸されると同時に、高圧エアによりy方向及びz方向へ、金型51に接するまで延伸される。
以上のように、本実施形態に係るPETボトル2はプリフォーム1が、二軸延伸ブロー成形装置50でボトル状に成形される。そして、二軸延伸ブロー成形装置50が用いられることによって効果的に、本実施形態に係るプリフォーム1から良好なブロー成形性で軽量化されたPETボトル2を成形することができる。成形されたPETボトル2の一例を図7に示している。
なお、本実施形態においては、成形されるPETボトル2の用途が限定されない。したがって、PETボトル2は、耐圧性や耐熱性等を有するように成形されても良い。
次に、本実施形態に係るプリフォーム1から形成されるPETボトル2の構成を詳細に説明する。図7は、本実施形態に係るプリフォーム1から形成されたPETボトル2が示された正面図である。図7に例示されたPETボトル2は軸方向とは垂直方向の断面視が略円形の丸ボトルである。上述されたように、PETボトル2は、口栓部10と、肩部60と、胴部70と、底部80とを有する。そして、上述されたように、PETボトル2の口栓部10の構成はプリフォーム1の口栓部10の構成と同様である。
口栓部10は、中身の充填口、及び注出口となり、口栓部10に、図示せぬ蓋が取り付けられることによってPETボトル2が密閉される。口栓部10は、高温での中身の充填に必要な耐熱性を有するようにいわゆる結晶化装置での加熱によって白く着色されるまで結晶化されていても良い。結晶化は、PETボトル2の成形前に行われても良く、PETボトル2の成形後に行われても良い。
肩部60はその上側が、サポートリング14の下方で口栓部10に連なり、一方で、その下側が、胴部70に連なる。肩部60は、上方から下方に向かって拡径する略円錐台の形状を有する。
胴部70は、円筒の形状を有している。胴部70は、圧力吸収パネルや、横溝、縦溝を有していても良い。
底部80はその上側が、胴部70の下側に連なる。底部80は、凹部81や、脚部82、谷部83等を有している。底部80の径方向中央に位置する凹部81は、PETボトル2の内側(軸方向上側)に向かって突出するように構成されている。脚部82は、凹部81から径方向外側に放射状に、軸方向の下側に向かって延びている。脚部82は、PETボトル2の接地面となる。隣り合う脚部82の間には谷部83が形成されている。谷部83は、凹部81から、径方向外側、かつ軸方向の上側に向かって延びている。底部80の構成は、図の例示に限らず、内容物に対応した形状、例えば放射状にリブが設けられた形状であっても良い。
本実施形態に係るPETボトル2は、ボトルの全高が110~136mm、ボトル胴径が42~68mm、ボトル内容量が、90ml~300mlの範囲であることが好適である。このように構成することで、適度な剛性と軽量性を併せ持ったプラスチックボトルとすることができる。本実施形態に係るPETボトル2の図3以外の例として、図8を示す。図8は満注容量121ml、ボトルの全高が120mm、ボトル胴径が44mmの小型ボトルである。
以下に、実施例を示して、本開示をさらに詳細に説明する。しかしながら、本開示は、以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例]
ポリエチレンテレフタレートが用いられ、口栓部を除いた重量が重量5.3グラム、胴部長さL1が39.0mm、胴部の内径Diが13.0mm、胴部の肉厚tが2.0mmのプリフォームが、射出成形により成形された。
[比較例1]
ポリエチレンテレフタレートが用いられ、口栓部を除いた重量が重量5.3グラム、胴部長さL1が31.0mm、胴部の内径Diが13.0mm、胴部の肉厚tが2.6mmのプリフォームが、射出成形により成形された。
[比較例2]
ポリエチレンテレフタレートが用いられ、口栓部を除いた重量が重量5.3グラム、胴部長さL1が34.0mm、胴部の内径Diが13.0mm、胴部の肉厚tが2.3mmのプリフォームが、射出成形により成形された。
[比較例3]
ポリエチレンテレフタレートが用いられ、口栓部を除いた重量が重量5.3グラム、胴部長さL1が44.0mm、胴部の内径Diが13.0mm、胴部の肉厚tが1.8mmのプリフォームが、射出成形により成形された。これをまとめたものが表2である。
そして、プリフォーム1から、図7に示される、内容量280ml、満注容量が295mlのPETボトル2を、ブロー成形によって実施例、比較例ともに各5個作製が試みられた。
その結果、実施例、比較例2と3はブロー成形可能であった。比較例1はブロー成形時にボトルの底部が破れてしまうため、ブロー成形不可であった。表1には、各PETボトルにおけるブロー成形の結果が示されており、〇:成形可能であった、×:成形不可であった、で表記されている。
<評価方法>
(ボトルの芯ズレ)
実施例1、並びに比較例2、及び比較例3の各PETボトルにつき、図3に示す円Xの中にゲート痕が収まっているか否かが目視で判定された。表1には、各PETボトルにおける評価の結果が示され、○:すべてペットボトルにおいて円Xの中にゲート痕が収まっている、△:1つ以上、4つ以下、円Xの外にゲート痕がはみ出ている、×:ペットボトルが、5つとも円Xの外にゲート痕がはみ出ている、で表記されている。
(ボトルの白化発生)
実施例1、並びに比較例2、及び比較例3の各PETボトルの白化(ボイド)が発生しているかが目視で測定された。表1には、各PETボトルにおける評価の結果が示され、○:1つも白化が発生していない、△:1つ以上、4つ以下、白化が発生している。×:5つとも白化が発生している、で表記されている。
(ボトルの肉厚の簡易評価)
実施例1、並びに比較例2、及び比較例3の各PETボトルの口栓部・肩部、胴部、ヒール・底部をハサミで切断し、各部位の重量を電子天秤で測定した。その結果が表3である。
(ボトルの肉厚の接地面での評価)
実施例1、並びに比較例2、及び比較例3の各PETボトルの接地面における肉厚が測定された。測定方法としては、Panametrics社のMagna-Mike 8500を用いて測定された。その結果が表4である。
(総合評価)
上述された評価方法に基づいて、実施例1、並びに比較例1、比較例2、及び比較例3の各PETボトルの総合評価がなされた。表1には、総合評価の結果が示されている。総合評価は、○:良好、△:難あり、×:適性なし、で表記されている。
Figure 0007006101000001
Figure 0007006101000002
Figure 0007006101000003
Figure 0007006101000004
上述された実施例から以下の点が導き出された。実施例1に係るPETボトル2では、芯ズレ、白化が起きず、またペットボトルの接地面の肉厚も0.10mmと充分に有していた。
一方で、比較例1では二軸延伸ブロー成形により底部が破れてしまったため、ブロー成形不可であったため、総合評価としては×とした。
比較例2は芯ズレは起きなかったものの、全てのボトルに底部に白化(ボイド)が確認された。これは、底部の過延伸によるものと考えられた。
一方比較例3は、芯ズレをした個体があったので芯ズレの評価は×とした。また、底部が芯ズレしたものに限りボイドも起こったので白化(ボイド)は△とした。この現象は約半分の確率で起きている。これは、底部が芯ズレをしたものは偏って延伸が行われ、結果過延伸の部分が出てきたものと推測された。
表3で比較例2と実施例1を比較すると、比較例2のヒール・底部の重量が1.0グラムであるのに対し、実施例は1.2グラムであった。ここから実施例のほうが肉厚が多いと簡易的に示される。そこで表4を見ると、接地面における実施例の肉厚は、0.10mmである。これに対し、比較例2は0.09mmである。少なくとも0.10mm以上でないと剛性、自立性の点から問題があることからすると、比較例2は白化(ボイド)だけでなく、この点でも問題であることとなる。
以上の実施例の結果から、本実施形態に係るプリフォーム1、及びPETボトル2(充填体)では、芯ズレや白化(ボイド)の起こらない、PETボトルとして問題がなく、かつ重量が著しく軽いこととされたPETボトル2、プリフォーム1を提供することができることが示された。
本開示は、中身として液体が充填される種々のプラスチックボトルに好適に利用することができる。しかしながら、本開示は、上述された実施形態や実施例に限定されるものではない。本開示のプラスチックボトルは、例えば、水、緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、果汁、清涼飲料等の各種非炭酸飲料や、炭酸飲料、あるいはしょうゆ、ソース、みりん等の調味料、食用油、酒類を含む食品等、洗剤、シャンプー、化粧品、医薬品、その他のあらゆる中身の収容に有用である。
1 プリフォーム
2 PETボトル(プラスチックボトル)
10 口栓部
14 サポートリング
16 胴部
17 底部
60 肩部
70 胴部
80 底部

Claims (3)

  1. 口栓部、胴部、底部を軸方向に順次有する、内容量90ミリリットル~300ミリリットルプラスチックボトル用のプリフォームにおいて、前記胴部の肉厚が1.9mm以上2.1mm以下であり、かつ前記胴部の前記口栓部との境から、前記底部の端までの最短の長さが38.0mm以上40.0mm以下であることを特徴とする、プリフォーム。
  2. 前記プラスチックボトルの高さが110~136mmで、ボトル胴径が42~68mmであることを特徴とする、請求項1に記載のプリフォーム。
  3. 請求項1又は2に記載のプリフォームを成形することにより作成された、プラスチックボトルの製造方法
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