JPH0410230Y2 - - Google Patents

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JPH0410230Y2
JPH0410230Y2 JP1986147478U JP14747886U JPH0410230Y2 JP H0410230 Y2 JPH0410230 Y2 JP H0410230Y2 JP 1986147478 U JP1986147478 U JP 1986147478U JP 14747886 U JP14747886 U JP 14747886U JP H0410230 Y2 JPH0410230 Y2 JP H0410230Y2
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water
warp
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weft
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【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、水噴射式織機においてたて筋の発生
を防止する装置に関するものである。
従来技術 従来より、織物のたて方向に発生するたて筋に
ついては、種々の原因があることが究明され、そ
の対策についても種々検討されている。このたて
筋発生の根本原因として考えられるのは、特開昭
61−17445号公報に記載されているように、一部
のおさ羽に水が滞留することによつて、水が滞留
していない部分とおさ羽の間隔が異なるという、
いわゆる目寄れの現象が生じるからである。これ
は、例えばよこ入れ期間を100°〜260°とし、かつ
よこ入れノズルの水噴射期間を90°〜180°とした
場合、よこ入れ完了後おさがよこ入れされたよこ
糸をおさ打ちするべく前進し、よこ入れノズルの
前方を通過する時点では、よこ入れノズルから噴
射された噴射水流の後部が、まだ反給糸側のよこ
糸搬送路中に存在し、おさは挿入されたよこ糸と
ともにこの噴射水流と衝突するため、その部分の
おさ羽には、水が滞留するからである。
これに対し、従来は、特開昭60−151341、61−
17445号公報に提案されているように、織幅全体
にわたつて上方に設けられた孔を有するパイプか
ら、織前の注水するか、またはホースの先端から
たて筋が発生しやすい織前へ注水し、織前を濡ら
すことによつて、たて筋の発生を解消している。
しかし、織前を濡らしても、目寄れの現象は、
効率よく解消されるものではない。つまり、濡れ
た織前によつておさが間接に濡らされる程度であ
り、依然、おさ羽の水の滞留度合いには差があ
る。このため、たて筋発生の防止には有効である
といえなかつた。
また、織幅全体にわたつて織前を濡らすこと
は、上述した理由により水の無駄な消費となる。
考案の目的 したがつて、本考案の目的は、上述した各引用
例のように、注水手段としてパイプを用いること
なく、ノズルを用い、これの給水時間を適宜調節
して、水の浪費をなくすばかりか、確実にたて筋
の発生を防止することのできる水噴射式織機のた
て筋防止装置を提供するにある。
考案の概要 そこで、本考案は、よこ入れノズルの織前側近
傍に設けた注水ノズルによつて、所定期間たて糸
開口中へ水を噴射し、おさが反給糸側の一部のみ
ならず、おさ打ち時においておさの織幅全体にわ
たつて噴射水と衝突するよようにし、おさ羽全部
に水を均一に滞留させることによつて、目寄れを
なくし、もつてたて筋の発生を防止するようにし
た。
実施例の構成 以下、図に示す実施例を用いて、本考案の詳細
を説明する。
第1図は、水噴射式織機のたて筋防止装置1を
示している。このたて筋防止装置1は、よこ入れ
ノズル2に近接して配置された注水ノズル3によ
り構成されている。すなわち、前記よこ入れノズ
ル2は、水の噴射を利用してよこ糸4を水ととも
にたて糸5の開口6に通すように構成したもの
で、ノズルホルダー7を介して給糸側のフレーム
8上に固定されている。前記注水ノズル3は、こ
のよこ入れノズル2の織前9側(巻取り側)近傍
に設けられており、前記フレーム8上にノズルホ
ルダー3aを介して取付け位置、角度が変更可能
なように取り付けられている。なお、第1図にお
いて、符号10は、よこ糸4を切断するためのカ
ツター、11は、よこ糸4を織前9へ打ち寄せる
おさを示している。
ところで、前記よこ入れノズル2は、第2図に
示すように、流体供給源(図示せず)からバルブ
12、ストレーナ13、定圧力タンク14、およ
びポンプ15に接続されており、またこのポンプ
15は、そのプランジヤ15aが図示しない織機
主軸と同期回転するカムによつて所定の期間動作
するレバー16と連結しており、このプランジヤ
15aの往復動作によつてシリンダ15b内の容
積を変えて、水の吸い込み、送り出しを行うよう
になつている。よこ入れノズル2は、このポンプ
15から送り出されてくる圧力水を所定期間噴射
することによつてよこ入れを行うようになつてい
る。また、ポンプ15の上流側と下流側には、そ
れぞれ逆止弁17,18が配設されている。
一方、このよこ入れノズル2に近傍配置された
注水ノズル3は、制御手段、つまり、電磁切換弁
9、および流量制御弁20を介してストレーナ1
3および定圧力タンク14の間へ分岐接続されて
おり、よこ入れ完了時からおさ打ち時に織前9を
所定の長さにわたつて濡らすべく、その取り付け
角度水の噴射量および噴射期間が設定されてい
る。
考案の作用 次に、第3図は一連の動作の順序を示してい
る。
よこ入れ期間は、例えばクランク角100°〜260°
の間に行われる。すなわち、このタイミングでク
ランパ(図示せず)がよこ糸4を解放する。また
ポンプ15は、クランク角90°〜180°の期間が吐
出期間となつている。この吐出期間にあつては、
プンジヤ15aの圧縮動作によつてシリンダ15
b内の容積が次第に縮小されていき、シリンダ1
5b内の水を逆止弁17を通つてよこ入れノズル
に吐出供給し、これによつてよこ入れが行われ
る。また、ポンプ15は、よこ入れ動作終了直前
のクランク角240°から90°までの間に吸入期間に
入る。この吸入期間においては、プランジヤ15
aがスプリング15cの弾性力に抗して初期位置
に復帰しようとするため、シリンダ15b内の容
積は次第に大きくなり、この伸長動作に追従して
定圧タンク14の水が逆止弁18を通つてポンプ
15のシリンダ15b内に供給される。
一方、電磁切換弁19は、クランク角0°〜170°
までは閉じており、注水ノズル3への水の供給を
遮断しているが、クランク角170°の時点で開弁状
態となり、流体供給源からの水がこの電磁切換弁
19を通つて注水ノズル3へ供給される。この電
磁切換弁19の開弁期間、つまり注水期間は、ク
ランク角300°の時点で終了し、以後再び閉弁状態
となるよう設定されている。
したがつて、注水ノズル3の噴射タイミング
は、クランク角170°の時点で開始し、クランク角
300°の時点で終了することになる。
今、よこ入れノズル2と注水ノズル3の噴射タ
イミングの関係を第4図a,bを用いて説明す
る。なお、第4図aは、よこ入れノズル2が丁度
水噴射を終了した時点を示している。第3図の説
明からもわかるように、よこ入れノズル2の水噴
射終了時期(クランク角180°)の直前の時期(ク
ランク角170°)に注水ノズル3から水が噴射する
ことになる。そして、この注水ノズル3からの水
噴射は、第4図bに示すように、よこ入れが完了
するまでの間行われることになり、したがつて、
よこ入れノズル2から噴射された噴射水21の後
部と注水ノズル3から噴射される噴射水22の前
部は、重なつた状態つまり連続した状態で、よこ
入れ方向に移動することになる。
一方、おさ11は、第5図に示すように、クラ
ンク角180°の時点(実線で示す位置)で最後退位
置にあり、よこ入れ完了後、よこ入れされたよこ
入れ糸4をおさ打ちすべく織前9側へ前進する過
程で、まずクランク角270°の時点(符号11aで
示す位置)でよこ入れノズル2から噴射された噴
射水21に衝突し、次に、クランク角300°の時点
(符号11bで示す位置)で注水ノズル3から噴
射された噴射水22に衝突し、さらにクランク角
360°の時点(符号11cで示す位置)でおさ打ち
する。したがつて、おさ11は、織前9に到達す
る前の過程で噴射水21,22と衝突し、おさ羽
全部にわたつて積極的に水を滞留させることがで
きるので、織り幅方向で部分的な目寄れをなくす
ことができ、よつてたて筋の発生を確実に防止す
ることができる。また、注水ノズル3からの噴射
水22は、電磁切換弁19によつて必要最小限の
範囲、つまりよこ入れノズル2からの噴射水21
が衝突しないおさ羽の部分を濡らすに足る水量に
制御されるので、水の無駄な消費をなくすことが
でき、水の消費量を節約できる。
なお、注水ノズル3の噴射開始タイミング(ク
ランク角170°)は、よこ入れノズル2の噴射終了
タイミング(クランク角180°)を基に、水圧も加
味して設定される。例えば、よこ入れノズル2の
噴射水21の飛走速度が注水ノズル3の噴射水2
2の飛走速度より速いならば、噴射開始タイミン
グは、少し早めに設定される。要するに、おさ打
ちするべく前進してきたおさ11が噴射水21,
22と衝突する時点(クランク角270°〜300°)
で、よこ入れノズル2の噴射水21と注水ノズル
3との噴射水22とによつて少なくとも織幅方向
全体にわたつて噴射水21,22が連続的に存在
していればよい。
また、注水ノズル3の噴射終了タイミング(ク
ランク角300°)は、早くとも注水ノズル3の前方
をおさ11が通過するまで(クランク角300°)と
するのがよい。あまり早く終了すると給糸側付近
でおさ羽に水が滞留しない場合があるので、それ
は避けなければならない。
考案の効果 以上説明したように、本考案に係る水噴射式織
機のたて筋防止装置によれば、よこ入れノズルの
織前側近傍に設けられた注水ノズルによつて水を
補助的にたて糸開口内に挿入し、積極的に全体の
おさ羽を濡らすことによつて目寄れをなくすよう
にした。したがつて、織幅全体にわたつて同一の
条件でおさ打ちされることになるから、有効にた
て筋の発生を防止できる。また、注水ノズルから
噴射する噴射水量は、おさ羽の所定部分を濡らす
に足る水量でよいので、従来に比べて水の無駄を
省け、水の消費量を節約できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るたて筋防止装置を採用し
た水噴射式織機の要部斜視図、第2図は本考案装
置のブロツク線図、第3図は動作時のタイムチヤ
ート図、第4図はa,bは本考案装置のよこ入れ
ノズルと注水ノズルの動作説明図、第5図はおさ
と噴射水との衝突関係を示す動作説明図である。 1……たて筋防止装置、2……よこ入れノズ
ル、3……注水ノズル、4……よこ糸、5……た
て糸、6……開口、9……織前、11……おさ、
19……電磁切換弁、21,22……噴射水。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) よこ入れノズルからの水噴射とともによこ糸
    をたて糸開口中によこ入れするよう構成した水
    噴射式織機において、よこ入れノズルの織前側
    近傍でよこ入れノズルに対して平行に設けられ
    たて糸開口内へおさ羽濡らし用の水を噴射する
    注水ノズルと、この注水ノズルへ水をよこ入れ
    ノズルの水噴射終了時期の直前からよこ入れ期
    間の終期までの期間にわたつて供給する制御手
    段とを設けたことを特徴とする水噴射式織機の
    たて筋防止装置。 (2) 前記注水ノズルは、噴射水の方向および圧力
    のうち少なくとも一方が調整可能であることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の水噴射式織機のたて筋防止装置。
JP1986147478U 1986-09-26 1986-09-26 Expired JPH0410230Y2 (ja)

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JP1986147478U JPH0410230Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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JP1986147478U JPH0410230Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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JPS6356278U JPS6356278U (ja) 1988-04-15
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ID=31060877

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4930037A (ja) * 1972-07-18 1974-03-18

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4930037A (ja) * 1972-07-18 1974-03-18

Also Published As

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JPS6356278U (ja) 1988-04-15

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