JPH04101843U - エンジンの振動低減用バランサ - Google Patents
エンジンの振動低減用バランサInfo
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- JPH04101843U JPH04101843U JP1207191U JP1207191U JPH04101843U JP H04101843 U JPH04101843 U JP H04101843U JP 1207191 U JP1207191 U JP 1207191U JP 1207191 U JP1207191 U JP 1207191U JP H04101843 U JPH04101843 U JP H04101843U
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Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 潤滑油に浸るバランサウエイトが回転したと
きに潤滑油による回転抵抗を軽減してエンジンの出力損
失を低減する。 【構成】 バランサ13,14はクランクシャフトに平
行に設けられたバランサシャフト13a,14aとこの
バランサシャフトに一体的に設けられたバランサウエイ
ト13b,14bとを有する。バランサシャフト13
a,14aはクランクシャフトに駆動され、バランサウ
エイト13b,14bは重心がバランサシャフト13
a,14aの軸心から偏倚してほぼ半円柱状に形成され
る。バランサウエイト13b,14bの半円柱体の切欠
部13c,14cを半円筒状のカバー29,30により
被覆することによりバランサウエイト13b,14bが
円筒体に形成される。
きに潤滑油による回転抵抗を軽減してエンジンの出力損
失を低減する。 【構成】 バランサ13,14はクランクシャフトに平
行に設けられたバランサシャフト13a,14aとこの
バランサシャフトに一体的に設けられたバランサウエイ
ト13b,14bとを有する。バランサシャフト13
a,14aはクランクシャフトに駆動され、バランサウ
エイト13b,14bは重心がバランサシャフト13
a,14aの軸心から偏倚してほぼ半円柱状に形成され
る。バランサウエイト13b,14bの半円柱体の切欠
部13c,14cを半円筒状のカバー29,30により
被覆することによりバランサウエイト13b,14bが
円筒体に形成される。
Description
【0001】
本考案はエンジンの振動を低減するためのバランサに関するものである。
【0002】
エンジンが作動すると、ピストン等の往復動により振動が発生する。これはシ
リンダ配列により不平衡慣性力や偶力が残存するためである。例えば直列4気筒
エンジンでは2次慣性力等により振動が発生する。これらの振動を低減するため
に、エンジンにはクランクシャフトに平行にバランサが設けられている。
このバランサはクランクシャフトによりギヤを介して駆動されるバランサシャ
フトと、このバランサシャフトに一体的に設けられ重心がバランサシャフトの軸
心から偏倚してほぼ半円柱状に形成されたバランサウエイトとを備え、このバラ
ンサが回転することにより上記慣性力や偶力を打消す反対方向の慣性力や偶力が
発生する。この結果、エンジンの振動が低減するようになっている。
【0003】
しかし、上記バランサのバランサウエイトはオイルパン内の潤滑油にその一部
が浸る位置に設けられているため、バランサシャフトが回転するとバランサウエ
イトの半円柱体の切欠部に形成された平面部が潤滑油を掻き上げ或いはその平面
部が落下する油滴と干渉することによりバランサに大きな回転抵抗が発生し、エ
ンジンの出力損失を増大させる不具合があった。
【0004】
本考案の目的は、潤滑油に浸るバランサウエイトが回転したときに潤滑油によ
る回転抵抗を軽減してエンジンの出力損失を低減することのできるエンジンの振
動低減用バランサを提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図1及び図2を
用いて説明する。
本考案は、クランクシャフト12に平行に設けられかつクランクシャフト12
に駆動されるバランサシャフト13a,14aと、バランサシャフトに一体的に
設けられ重心がバランサシャフトの軸心から偏倚してほぼ半円柱状に形成された
バランサウエイト13b,14bとを備えたエンジンの振動低減用バランサの改
良である。
その特徴ある構成は、バランサウエイト13b,14bが半円柱体の切欠部1
3c,14cを半円筒状のカバー29,30により被覆して円筒体に形成された
ところにある。
【0006】
バランサウエイト13b,14bの一部が潤滑油に浸った状態でバランサ13
,14が回転すると、カバー29,30により円筒体に形成されたバランサウエ
イト13b,14bは潤滑油を掻き上げずに回転する。またバランサ13,14
の回転中バランサウエイト13b,14b上に油滴が落下してもこの油滴はバラ
ンサウエイト13b,14bの回転を妨げない。
【0007】
次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1〜図3に示すように、直列4気筒エンジンのシリンダブロック11内には
クランクシャフト12と2本のバランサ13,14が設けられる。クランクシャ
フト12は軸受16を介してシリンダブロック11のシャフト受部11aとベア
リングキャップ17により回転可能に挾持される。バランサ13,14はクラン
クシャフト12に平行に設けられたバランサシャフト13a,14aと、バラン
サシャフトに一体的に設けられたバランサウエイト13b,14bとを備える。
バランサシャフト13,14は軸受18を介してバランサハウジング19に回転
可能に取付けられ、バランサウエイト13b,14bはその重心がバランサシャ
フト13a,14aの軸心から偏倚してほぼ半円柱状に形成される。またバラン
サハウジング19はオイルパン21とともにシリンダブロック11の底面に設け
られる。
クランクシャフト12には駆動ギヤ22が嵌着され、2本のバランサ12,1
3のバランサシャフト13a,14aには互いに噛合する同歯数の従動ギヤ23
,24がそれぞれ嵌着される。ここで駆動ギヤ22に対する従動ギヤ23,24
の歯数比は2対1である。また駆動ギヤ22及び一方の従動ギヤ23にはアイド
ルギヤ26が噛合し、このアイドルギヤ26はシリンダブロック11に固着され
たギヤシャフト27に軸受28を介して回転可能に取付けられる(図2)。
【0008】
本実施例の特徴ある構成は、バランサウエイト13b,14bが半円柱体の切
欠部13c,14cを半円筒状のカバー29,30により被覆して円筒体に形成
されたところにある。カバー29,30はこの例では薄い鋼板をプレス加工によ
り半円筒状に成形した後、バランサウエイト13b,14bの半円柱体の切欠部
13c,14cに形成された平面部13d,14dの縁に溶着される。またバラ
ンサウエイト13b,14bはその一部がオイルパン21に貯えられた潤滑油3
1に浸る位置に設けられる。(図3)。
【0009】
このように構成されたエンジンの振動低減用バランサの動作を説明する。
エンジンが始動すると、クランクシャフト12は駆動ギヤ22、アイドルギヤ
26及び従動ギヤ23,24を介してバランサ13,14をそれぞれ反対方向に
回転させる。バランサウエイト13b,14bは円筒体に形成されているため回
転しても半円柱体の平面部13d,14dが直接潤滑油31に接触することはな
く、この平面部13d,14dは潤滑油31を掻き上げない。バランサウエイト
13b,14bには外周面の潤滑油31への接触により僅かな粘性抵抗のみが発
生する。またクランクシャフト12等からの油滴が直接平面部13d,14dに
落下しないので、油滴はバランサウエイト13b,14bの回転を妨げない。ピ
ストン等の往復動により2次慣性力が発生するが、バランサ13,14の回転に
より上記2次慣性力と反対方向の2次慣性力が発生するので、これらの力が互い
に打消し合う。この結果、バランサ13,14はエンジンの出力損失を大幅に低
減するとともにエンジンの振動を低減できる。
【0010】
なお、実施例ではピストン等の往復動による振動を低減するバランサウエイト
の切欠部をカバーで覆ったが、これは一例であってオーバヘッドバルブを有する
エンジンのプッシュロッド等の往復動による振動を低減するバランサウエイトの
切欠部をカバーで覆ってもよい。
また、実施例では2次慣性力を打消すバランサを有する4気筒エンジンを挙げ
たが、これに限らず慣性力や偶力を打消すバランサを有するエンジンであれば3
気筒以下又は5気筒以上のエンジンにも適用できる。
更に、クランクシャフトによるバランサシャフトの駆動はギヤを介して行った
が、チェーンや溝付きベルトを介して行ってもよい。
【0011】
以上述べたように、本考案によれば、半円柱体の切欠部を半円筒状のカバーに
より被覆してバランサウエイトを円筒体に形成したので、バランサウエイトの一
部が潤滑油に浸っていても、従来のように切欠部の形成によりバランサウエイト
の半円柱体に設けられた平面部が潤滑油を掻き上げることはない。また油滴がこ
の平面部に落下しないので、油滴がバランサウエイトの回転を妨げることはない
。この結果半円筒状のカバーの増加だけでエンジンの出力損失を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例エンジンの振動低減用バランサ
をカバーで被覆する状態を示す斜視図。
をカバーで被覆する状態を示す斜視図。
【図2】そのバランサを含むエンジンの要部縦断面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
12 クランクシャフト
13,14 バランサ
13a,14a バランサシャフト
13b,14b バランサウエイト
13c,14c 切欠部
29,30 カバー
Claims (1)
- 【請求項1】 クランクシャフト(12)に平行に設けられ
かつ前記クランクシャフト(12)に駆動されるバランサシ
ャフト(13a,14a)と、前記バランサシャフトに一体的に
設けられ重心が前記バランサシャフトの軸心から偏倚し
てほぼ半円柱状に形成されたバランサウエイト(13b,14
b)とを備えたエンジンの振動低減用バランサにおいて、
前記バランサウエイト(13b,14b)が半円柱体の切欠部(13
d,14d)を半円筒状のカバー(29,30)により被覆して円筒
体に形成されたことを特徴とするエンジンの振動低減用
バランサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1207191U JPH04101843U (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | エンジンの振動低減用バランサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1207191U JPH04101843U (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | エンジンの振動低減用バランサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04101843U true JPH04101843U (ja) | 1992-09-02 |
Family
ID=31745798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1207191U Pending JPH04101843U (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | エンジンの振動低減用バランサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04101843U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2766539A1 (fr) | 1997-07-23 | 1999-01-29 | Aisin Seiki | Arbre d'equilibrage pour un moteur a combustion interne |
-
1991
- 1991-02-12 JP JP1207191U patent/JPH04101843U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2766539A1 (fr) | 1997-07-23 | 1999-01-29 | Aisin Seiki | Arbre d'equilibrage pour un moteur a combustion interne |
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