JPH04101757A - バリ取仕上装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は内、外筒金具付ゴムブツシュの端面に付着し
たバリ取りに用いて好適なバリ取仕上装置に関する。

（従来の技術） 外筒金具及び内筒金具間に円筒形状のゴム弾性体を一体
に加硫接着した形態のゴムブツシュが、自動車の防振部
品等として広く用いられている。

このゴムブツシュは、一般には成形金型内に外筒金具と
内筒金具とをセットした状態で未加硫ゴム材料を成形凹
所内に充填し、これを加圧、加熱加硫することにより製
造する。その際ゴム材料が外筒金具及び内筒金具の端面
に付着し、これがバリとなって残る問題がある。

そこでこれら外筒金具、内筒金具の端面に付着したゴム
バリを除去することが必要となり、そのための装置とし
て、従来第６図に示すような装置が用いられていた。こ
の装置は、図示のように搬送チェーン１００に対してほ
ぼ半円形状の受面１０２を有する受治具１０４を一定間
隔毎に多数固定し、それら受治具１０４上にゴムブツシ
ュ１０６（以下単にワークとする）を横向きに載せて、
チェーン１００により搬送するようになっている。そし
てその搬送路の途中２箇所に内筒金具１０８及び外筒金
具１１０のバリ数機１１２゜１１４が設けられ、それら
によって内筒金具１０８の両端面及び外筒金具１１０の
両端面に付着したバリを取り除くようになっている。

ここでこれらバリ数機１１２，１１４は、金属イヤを束
ねた形態のパフヘッド１１６゜１８を回転駆動させ、そ
のパフへ７ド１１６゜１８の先端を内筒金具１０８及び
外筒金具１０の端面に押圧してバリを除去するものであ
ワ す る。

（発明が解決しようとするＨｓ） しかしながらこの装置においては、チェーンコンベヤ装
置が高価であり、また２セツトのバリ数機１１２，１１
４が必要であるために設備費が高く、しかも広い設置ス
ペースを必要とする問題があった。

更にこの装置においては、受治具１０４がチェーン１０
０に固定されているために８品種切替えに際して受治具
１０４の交換が面倒であり、しかもこの場合多数の受治
具１０４を全て交換しなければならないために、段取替
えのために多大な手間と時間とを要する問題があった。

また品種交換の際等の段取替えを作業者が行わなければ
ならないために、バリ取仕上げ工程を自動化することが
困難であるといった問題も存していた。

（課題を解決するための手段） 本発明の装置はこのような課題を解決するために案出さ
れたものであり、その要旨は、（イ）ほぼ水平に配置さ
れたターンテーブルと、（ロ）該ターンテーブルと分離
した状態で該ターンテーブル上に載せられて共に回転さ
せられるワーク受治具と、（ハ）該受治具上のワークが
回転軌跡上所定位置に至ったとき、該ワークをその中間
部において保持するチャック手段と、（ニ）該チャック
手段を昇降させる昇降手段と、（本）該チャー２り手段
を反転させて、該チャック手段により保持されたワーク
の向きを逆転させる反転手段と、（へ）ワークに対する
加工位置において互いに対向して配置され、前記チャッ
ク手段により保持されたワークに向って前進し、該ワー
クの端部に付着したバリを除去する一対のバリ数機と、
（ト）それらバリ数機を進退駆動する駆動手段とを有す
ることにある。

（作用及び発明の効果） 本発明の装置においては、ワークがターンテーブル上の
受治具の上にセットされ、かかるターンテーブルの回転
により搬送される。而して所定位置に至ると、チャック
手段がワークの中間部を保持し、そしてその保持状態に
おいてないしチャック手段が昇降手段により所定ストロ
ーク上昇させられた状態で１例えば上下に対向して配置
された一対のバリ取機が駆動手段により前進させられて
、ワーク端面のバリ取加工を行う、ここでワークが上記
のような内外筒金具材のゴムブツシュである場合、一方
のバリ数機が内筒金具の一端面のバリ取りを行い、また
他方のバリ数機が外筒金具の一端面のバリ取りを行う。

而してそれぞれの一端面のバリ取りが済むと、次にそれ
らバリ数機が後辺すると共に、反転装置が働いてチャッ
ク手段と共にワークを反転させ、その向きを逆向きとす
る。その後再びバリ数機が前進して、残った他端面のバ
リ取りを行う。

本発明の装置においては、搬送手段として高価なチェー
ンコンベヤに代えてターンテーブルが用いられ、またワ
ーク反転により、端面のバリ取りのためのバリ数機が１
セツトあれば良いため、装置のコストが安価となると共
に、装置の設置スペースが少なくて済む利点が生ずる。

またチャック手段によりワークを１つづつ保持するよう
にし、その状態でバリ取仕上するようにしているため、
受治具を搬送手段に固定する必要がなく１分離状態でか
かる受治具を、搬送手段とシテノターンテーブルに載せ
ることが可能となる。しかもチェーン搬送による前述の
従来装置のように、多くの受治具を必要としないので（
１つの受治具を短い周期で繰返し使用できるため）、治
具の交換を短時間で容易にできるようになり、しかもそ
の交換を作業者によらず機械的、自動的に行うことがで
きる。

このため本装置によれば、ワークに対するバリ取仕上工
程を自動化でき、製品生産性を高めることができる。

（実施例） 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。

第１図において１０はターンテーブルであって、モータ
１２により回転させられるようになっている。このター
ンテーブル１０は、所定個所に貫通の位置決め穴を有し
、この位置決め穴に受治具１４を挿入させて保持するよ
うになっている。

受治具１４は、鍔付きの浅い庇付円筒形状のもので底部
に口径の大きな開口が設けてあり、ゴムブツシュ１６（
以下単にワークとする）を縦向きに保持できるようにな
っている。

１８はワーク１６を把持するためのチャック装置で一対
の爪２０を有し、これら爪２０によってワーク１６の軸
方向中間部外周面を把持するようになっている。このチ
ャック装置１８は反転装置（ロータリーアクチュエータ
）２２に連結され、チャック装！１１８全体が１８０’
回転させられるようになっている。

これらチャック装置１８及び反転装！１２２は、昇降プ
レート２４に固定されており、かかる昇降プレート２４
と共に、位輯固定のフレーム２６に取り付けられたシン
リダ２８の推力により、ガイドロッド３０とこれに嵌合
する嵌合部３２の案内の下に所定ストローク昇降させら
れるようになっている。

ワーク１６の回転軌跡上所定位置（加工位置）下側には
、ワーク１６の内筒金具３４の端面をバリ取仕上げする
ためのバリ重機３６が上向きに配設されている。このバ
リ重機３６は、ワイヤを束ねて成るパフヘッド３８を有
し、このパフヘッド３８をモータ４０により回転（自転
）させるようになっている― これらパフヘット３８及びモータ４０は、第２図に示し
ているように保持プレート４２により保持されており、
この保持プレート４２が公転装＠４４の回転プレート４
６に連結されている。

回転プレート４６には、軸受４８を介して一対の軸５０
が回転可能に設けられている。これら−対の軸５０は、
それら軸５０に対して一定！偏心して配置された駆動軸
５２に、クランクアーム５４を介して連結されている。

各駆動軸５２にはギヤ５６が固設され、それらギヤ５６
が、モータ５８の出力軸６０に固設されたギヤ６２に噛
み合されている。即ちモータ５８の駆動力が、これらギ
ヤ５６，６２、更には駆動軸５２を介して一対の軸５０
に伝達され、以て回転プレート４６が一定軌跡に沿って
円運動させられるようになっている。この公転装置４４
は、第３図（Ｂ）に示しているように、パフヘッド３８
を内筒金具３４の端面に沿って円運動させる働きを有す
るものである。

この公転装置４４は、昇降プレート６４により保持され
ており、前記位置固定フレーム２６に固定されたシリン
ダ６６（第１図）の推力により、ガイドロー２ドロ８及
び嵌合部９０の案内の下に所定ストローク昇降させられ
るようになっている。

バリ取機３６の上方には、ワーク１６の外筒金具７０の
端面のバリ取仕上げをするための第二の５・入り取機７
２が下向きに配設されている。このバリ取ａ７２は、第
４図及び第５図に示しているように本体７４と、その下
面に植設された加工刃７６とから成るカッター７８を有
し、このカッター７８が、支持プレート８０により弾性
体８２を介して弾性支持されている。このカッター７８
にはピン穴８４が設けられていて、このピン穴８４に、
支持プレート８０から下向きに延び出す駆動ビン８６が
挿入されている。

このバリ取機７２は、第１図に示しているようにカッタ
ー７８を回転させるためのモータ８８を有し、これらモ
ータ８８及びカッター７８が昇降プレート９１と共に、
ンリンダ９２の推力によって且つガイトロ７ト９４及び
嵌合部９６の案内のドに、所定ストローク昇降させられ
るようになっている。

次に本装置の作用を説明する。

ターンテーブル１０上の受？１！？具１４の上に縦向き
に載せられたワーク１６は、ターンテーブル１０の回転
によって加工位置へと至り、ここにおいてターンテーブ
ルｌＯか一旦停止させられる。

すると待檄していたチャック装Ｍ１８の爪２０が閉じて
ワーク１６を横方向から把持し、その後シリンダ２８に
よって微少ストローク上昇してワーク１６を持ち上げる
。その後一対のバ１ノ取機３６及び７２が上向き及び下
向きに前進し、回転するパフヘー、ド３８及び力＋ｌタ
ーフ８をそれぞれ内筒金具３４の下側端面及び外筒金具
７０の上側端面に押圧する。

ここで内筒金具３４の下端面に押圧されたパフヘッド３
８は　自ら回転しつつ公転装置４４によって内筒金具３
４の端面に沿って周方向に円運動し、同端面全体に亘っ
てハリ取りを行う。

一方外筒金具７０の端面に接触した上側のバリ取置７２
のカッター７８は、一対の加工刃７６によって外筒金具
７０端面に付着したバリを除去する。

このように本例の装置においては、インナー金具孔上用
のバリ取板３６の／曳フヘッド３８として小型のものが
用いられ、かかるパフヘット３８の自転運動と公転運動
とによって内筒金具３４端面全体のｙ＜りを除去するよ
うになっているため、／゛・フヘ−７ト３８が均等に摩
耗する特長を有する。

従来のパフ掛けによるバリ取仕上機においては、口径の
大きなパフへ一７トが用いられ、かかるパフヘットが自
転のみによってインナー金具端面のバリを除去するよう
になっていることから、パフヘッドの特定部分のみ摩耗
が進行し、摩耗の少ない部分がゴム部分に食い込んでこ
れを削ってしまうといった不具合があった。

しかるに本例の装置においては、パフヘッド３８の自転
運動と公転運動とによりバリ取りを行うようにされてい
るため、そのような不具合を生じない。

尚、外筒金具７０に対する八り取機においては、一般に
がかる外筒金具７０の肉厚が薄いために、このような方
式を取ることが困離である。そこで本例の装置において
は、カッター７８によるバリ取方式を採用している。こ
こで外筒金具７０の端面形状が波を打っていると、良好
に仕上げが行えない恐れがある。このため本例の装置に
おいては、カッター７８を弾性支持、即ち浮動状態で支
持するようにしており、これによりカッター７８の刃７
６が外筒金具７０の端面形状に良く追従することができ
、良好にバリ取り仕上げを行うことができる。

さて一対のバリ重機３６．７２が内筒金具３４及び外筒
金具７０の下端面及び上端面のバリ取りを行ったところ
で、それらが微少ストローク後退し、次いで反転装置２
２によってワーク１６が１０００反転させられ、続いて
再び一対のバリ取置３６，７２が前進して残った端面の
バリ取仕上げを行う。

このようなバリ取仕上げが終了すると、バリ数機３６，
７２は再び後退し、続いてターンテーブルｌＯが回転さ
せられ、新たなワーク１６が加工位置へと運ばれる。−
裏加工の済んだワーク１６は、ターンテーブル１０上か
ら取り除かれ、新たなワーク１６がそこに載せられる。

このように本例の装置は、チェーンコンベヤによる搬送
方式に代えてターンテーブルによる搬送方式を採用して
おり、またバリ取置が１セツトだけあれば良いので、装
置の設備費が安価に抑えられる。因みに上記チェーン式
の従来の装置に比べ、本例の装置の場合コストが約３分
の１程度となる。また本例の装置においては仕上不良を
殆どゼロに抑えることができ、製品コストの低減にも寄
与する。

以上本発明の実施例を詳述したが、これはあくまで−具
体例であって、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形態で
構成可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であるバリ取仕上装置の正面
図であり、第２図は同じバリ取仕上装置の内筒金具用バ
リ取置とその公転装置の一部切欠正面図、第３ＦｉＪ（
Ａ）　　、　（Ｂ）はそれぞれ同じバリ取置及び公転装
置の平面図及び作用説明図である。 第４図は外筒金具用バリ数機の要部を含む作用説明図で
あり、第５図は第４図におけるカッターの斜視図、第６
図は従来のバリ取仕上装置の説明図である。 ｌＯ：ターンテーブル　　１４：受治具１６：ワーク　
　　　　　　１８：チャック装置２８．６６．９２ニジ
リンダ ２２二反転装置 ３６．７２＋バリ取機 特許出願人　　東海ゴム工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （イ）ほぼ水平に配置されたターンテーブルと、（ロ）
   該ターンテーブルと分離した状態で該ターンテーブル上
   に載せられて共に回転させられるワーク受治具と、 （ハ）該受治具上のワークが回転軌跡上所定位置に至っ
   たとき、該ワークをその中間部において保持するチャッ
   ク手段と、 （ニ）該チャック手段を昇降させる昇降手段と、（ホ）
   該チャック手段を反転させて、該チャック手段により保
   持されたワークの向きを逆転させる反転手段と、 （ヘ）ワークに対する加工位置において互いに対向して
   配置され、前記チャック手段により保持されたワークに
   向って前進し、該ワークの端部に付着したバリを除去す
   る一対のバリ取機と、 （ト）それらバリ取機を進退駆動する駆動手段と、 を有することを特徴とするバリ取仕上装置。