JPH04100937A - ドライ感,ドレープ性を呈する超ソフト特殊混繊糸の製造方法 - Google Patents

ドライ感,ドレープ性を呈する超ソフト特殊混繊糸の製造方法

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JPH04100937A
JPH04100937A JP21374390A JP21374390A JPH04100937A JP H04100937 A JPH04100937 A JP H04100937A JP 21374390 A JP21374390 A JP 21374390A JP 21374390 A JP21374390 A JP 21374390A JP H04100937 A JPH04100937 A JP H04100937A
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yarn
elongation
undrawn
break
titanium dioxide
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JP21374390A
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Masaaki Yanagihara
正明 柳原
Kenji Kawakami
賢治 川上
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は、優れたドライ感、ドレープ性を?し、且つ゛
イラツキのない″、超ソフト特殊混繊糸の製造方法に関
する。
〈従来技術) 合成繊維糸には一般にガラス転移温度(二次転移温度と
も云う)が存在し、この温度以下では分子が凍結されて
いて動き難いので、これを延伸するに当っては、延伸温
度をガラス転移温度以上とし、分子を動き易くして引き
伸ばすのが常識である。もつとも、このガラス転移温度
以下の分子が凍結した状態で無理矢理にこれを引き伸ば
すと、分子が配向せず、今迄の延伸糸とは全く異なる特
異な風合を呈する糸が出来る(但し、分子が凍結された
状態で無理に引き伸ばすので、必ず斑延伸となり均一な
外観のものは出来ない)。即ち、ガラス転移温度以下の
低温で延伸することは、特開昭58−44762号公報
にも示されるように、所謂T hick  &  Th
1n糸の製造方法そのものとなり、斑を発生させずその
特殊風合のみを求めるといったことは不可能である。
これに加えて、凍結状態の分子を無理矢理に弓き伸ばす
のでそれに要する力は物凄く大きくなり、糸がローラー
とスリップしたり、毛羽立ってラップが発生したりする
などの問題が多く、延伸フィラメントヤーンの生産性が
低くなるという問題もある。
さらに、従来のポリエステル繊維織編物の表面タッチは
、ぬめり感が強く、ドライ感が不足し、また、透明感の
点でも、絹織物のような不透明感がなかった。
かかる問題点を解決するために、太デニールの繊維や、
断面形状が異型の繊維を使用することが試みられたが、
風合が硬くなったり、粗硬な表面タッチの織編物となり
、満足できるドライ感のある表面タッチのものを得るこ
とは困難であった。
また、嵩^性構造加工糸を製造する手払として、複数の
繊維糸条を合糸仮撚する方法が知られており、通常16
0〜240℃の仮撚温度で、仮撚するのが一般的である
。この方法を用いると、組合せる糸条及び仮撚条件等に
より、異なる風合を生み出すことが出来るが、その殆ん
どが、捲縮嵩高性の大きなウールライク風合糸であり、
嵩高性を有しつつも延伸糸(フラットヤーン)様である
、組設の加工糸は、得難い。
(発明の目的) 本発明の目的は、ポリエステル繊維のかかる欠点を改良
し、染斑(゛イラツキ″)が少なく、ふくらみ感に富み
、スケ感がなく、清涼感のある、ドライな表面タッチを
呈し、且つ優れたドレープ性を有し、極めて柔軟性が高
く、ユニークな風合を呈する超ソフト、フラットマルチ
フィラメントヤーンを、その重合体分子が凍結した状態
で、マルチフィラメントの断面形状を変化させることな
く、又、それに捲縮を付与することなく製造する方法を
提供することにある。
〈発明の構成) 即ち、本発明は、伸度差のあるフィラメント糸を引揃え
て延伸仮撚加工するに際して、切断伸度差が50%以上
120%以下、複屈折率がいずれも003以上でかつ二
酸化チタンの平均含有量が1.5重量%以上である、複
数本のポリエステル未延伸糸条を合糸し交絡処理を施し
た後、仮撚セット温度を常温若しくは高々78℃迄とし
延伸同時仮撚加工を行い、得られた糸をその後の工程に
おいて、130℃以上の温度で熱処理することを特徴と
する、ドライ感、ドレープ性を呈する超ソフト特殊混繊
糸の製造方法である。
本発明において、延伸同時仮撚加工に供する複数本のポ
リエステル未延伸糸条は、切断伸度差が50〜120%
で、かつ複屈折率がいずれも0.03以上であることが
必要である。
切断伸度差が50%より小の場合には、繊維間空隙は小
さくふくらみの小さな糸条となり、目標とするふくらみ
のある風合が得られない。一方、切断伸度差が120%
を越えると、両未延伸間の染着差がはっきりしてきて、
染斑(イラツキ)が目立つようになるので不適当である
また、複屈折率が0.03未満の場合には、加工中の糸
切れ2毛羽が発生しやすく、更には、未延伸糸条の内部
構造が不安定であるため、経時変化が大きく、染色性に
おいてもイラツキの問題を解消することが困難となる。
これらの問題点を解消するため、本発明では、複屈折率
0.03以上のポリエステル未延伸糸条を用いることが
必須の要件とされるのである。一般に、複屈折率0.0
3以上の未延伸糸条は、概略切断伸度200%以下のも
のに相当し、通常紡速2500m /分取上で紡糸する
ことにより得られる。切断伸度の低い方の未延伸糸条、
即ら混繊糸の芯糸を構成する未延伸糸条には切断伸度1
00%以下、好ましくは70%程度の未延伸糸条、即ち
通常紡速4000〜6000m /分の高速紡糸で得ら
れる未延伸糸条を用いる。
また、本発明で用いるポリエステル未延伸糸条は、二酸
化チタンの平均含有量が1.5重量%以上、好ましくは
2.0重量%以上であることが必要である。二酸化チタ
ンの平均含有量が1.5重量%未満では、目的とするス
ケ感のない、ドライタッチを呈する、加工糸を得ること
ができない。
ここで、二酸化チタンの平均含有量とは、複数本のポリ
エステル未延伸糸条の各々の二酸化チタン含有量の平均
値を意味する。例えば、二酸化チタン含有量が1.0重
量%の未延伸糸条(100de )と、二酸化チタン含
有量が3.0重量%の未延伸糸条(100de )とか
らなる場合、二酸化チタン平均含有量は2.0重口%で
ある。
ポリエステル未延伸糸条の二酸化チタン含有量が多くな
りすぎると、二酸化チタン粒子の凝集が起り、WAHに
溶融成型する過程でフィルターの目詰りが生じたり、糸
切れが発生したりして、操業性が低下するので通常は3
.5重量%以下で用いられる。なお、切断伸度の大なる
ポリエステル未延伸糸条、即ら捲付鞘糸を構成する方の
未延伸糸条の二酸化チタン含有−を、切断伸度の小なる
方のポリエステル未延伸糸条、即ち芯糸を構成する方の
未延伸糸条の二酸化チタン含有量よりも大きくすると、
スケ感低減、ドライタッチ改善効果が顕著となり特に好
ましい。
本発明においては、上述した複数本のポリエステル未延
伸糸条を合糸し、交絡処理を施した後、仮撚セット温度
を常温若しくは高々78℃迄として延伸同時仮撚加工を
施し、得られた糸をその後の工程において130℃以上
の温度で熱処理を施す。
以下、本発明を、具体例により、詳細に説明する。
第1図(ωは合成繊維の所謂未延伸糸の模式図である。
これをそのガラス転移温度以上に加熱して、構成分子の
凍結を解いた状態で引張ると+b+の様に均一に延伸さ
れる。しかしながら、これをガラス転移温度以下で引張
ると、構成分子は凍結された状態のままで無理に引き伸
ばされるので分子はスムースに揃わず、(C)の様に不
均一な斑々の糸になってしまう。
これに反し、第2図は本発明の方法による延伸の態様を
示すもので、+d+図の如く未延伸糸(1)とこれより
配向度の高い、従って伸び難い添え糸(aとを引揃えて
、〈e)図の如くこれをねじって行くとき、未延伸糸(
1)は伸び易く、他方添え糸(2)は伸び難いので、結
局未延伸糸(1)は添え糸(2)の周囲に(f)図の如
く捲き付けられる形となり、その結果未延伸糸(1)は
捲き付けに要する長さだけ均一に引き伸ばされる。
即ち、第1図の様に糸を両端で引張って延伸すると、特
にガラス転移温度(二次転移温度)以下で分子が凍結さ
れている様な状態では糸は伸び難いため、これを無理矢
理引き伸ばした場合、糸は伸び易い所が伸び、伸び難い
所はあまり伸びないといったように太さ斑が生じるが、
前記のように添え糸(2)と−緒にねじり、これを蔓巻
き状にする過程において伸ばすと、糸の各部分で少しず
つ伸ばされるので、糸の両端を引張ったような選択的な
伸びは起らず、糸の各部分で均−且つ平等に伸びること
になる。従って、このようにガラス転移温度以下でも均
一に伸ばす事が出来るし、また斑になり易い中途半端な
低い倍率でも均一に引き伸ばす事が可能になる。
但し、この方法では糸をねじって捲き付かせる時に自然
に伸ばされる程度以上には伸ばし得ないので、自ら延伸
出来る倍率の条件は決まって(るが、ここで注目すべき
ことは、添え糸(21を少し弓き伸ばしながら、この未
延伸糸(1)の捲き付けを行事 うど、未延伸糸(1)には捲き付けの伸びにこの添え糸
(1)の伸びが加わるが、その場合でも極めて均に伸ば
されるという事実が在ることである。これはやはり未延
伸糸(1)が添え糸(2)にしっかり捲き付いて拘束さ
れながら伸ばされる為と推察される。
従って、この添え糸(1)の伸長も加えることによって
、成る程度この伸長率は加減出来る。また、これに更に
、未延伸糸(1)と添え糸(2)とを予め交絡させてお
いて上で、前記のようなねじり操作を加えると両者の拘
束関係が一層密になり、より均一性が増す。
第3図は、本発明の具体的な実施工程の一例であって、
(1)は素材のポリエステル未延伸糸、(2Jはこれよ
り伸び難い添え糸のポリエステル中間伸度糸であり、両
糸は一対の供給ローラー(3)より供給され、空気ノズ
ル(4)で相互に絡められた後、中間ローラー(5)を
経て仮撚具(6)で相互にねじられる。
所で、本発明の特殊仮撚加工糸は、原糸として、下記■
〜■、好ましくは■〜■を同時に満足する高伸度糸と低
伸度糸とを用いて、例えば、第(3)図に示す、仮撚加
工方法によって、得ることができる。
■ 切断伸度差:50〜120% ■ 複屈折率(△n ) :  0.03以上■ 二酸
化チタン平均含有量:1.5重器%以上■ 二酸化チタ
ン含有量; 高切断伸度糸〉低切断伸度糸 第(3)図において、低伸度フィラメント群(2)と、
高伸度フィラメント群(1)とは、合糸されてから、イ
ンターレースノズル(4)で交絡付与された後、フィー
ドローラー(5)と、デリベリ−ローラー(刀との間で
、1.1〜1.4倍率に延伸されつつ仮撚され、ワイン
ダ−(ト))に捲きとられる。
ここで、仮撚加工の際には、仮撚セット温度を常温若し
くは高々78℃迄とし、仮撚加工することが必要である
本発明において、添え糸(2)として機能する芯部は、
主として張力担持体として働くものであり、この芯部を
主として構成する低伸度フィラメント群が、得られる布
帛に充分な張腰を付与し、同時に、良好な皺回復性も付
与するものである。他方、酸化チタンの平均含有率1.
5重量%以上である時、特に未延伸糸(1)に相当する
鞘部を主として構成する高伸度フィラメント群の方が高
濃度で酸化チタンを含有する時、主として低伸度フィラ
メント群で構成される芯部を、主として高伸度フィラメ
ント群が被覆する部分が糸軸の長さ方向に散在するため
、布帛に極めてドライなタッチと、スケ感がなく、良好
なふくらみを付与することができる。
更に、本発明において、低伸度フィラメント群と、高伸
度フィラメント群との繊度比率は5:5〜3ニアに設定
するのが望ましい。即ち、本発明による加工糸のユニー
クな風合は、重合体分子か凍結状態で伸長されることに
より発yAするものであり、特に鞘糸部となる高伸度フ
ィラメント群が細デニールの時その効果が大きいので、
その繊度比率は、半分以上であることが特に好ましい。
本発明は凍結状態の分子を無理に延伸して特巽な超ソフ
ト風合を出すわけであるが、その中でも延伸前の分子が
繊維軸方向に並んでいないほど、即ち配向度が低いほど
延伸仮撚加工が難しくなるので、得られる風合の特異性
は増す。一方、染色後においても「イラツキ」を発生す
ることがなく、また、その後の織物での収縮、lI時時
定定性の観点から、配向度はあまりに小さくない方が良
い。
従って、夫々の未延伸糸の配向度は、複屈折率にて、0
.03以上であることが望ましい。
このようにして無理に延伸された糸は一般に内部歪が大
きく、潜水中の収縮率が高いので、使用に際してはこれ
を熱処理してその収縮率を落とす必要がある。第3図(
8)のヒーターはこの目的のためのものであり、その加
熱温度としては少くとも130℃以上が必要で、好まし
くは160℃以上で少くとも0.1秒以上加熱するのが
良い。この加熱は前記延伸工程に引き続いて連続的に行
っておけば、得られた糸はどの様な分野にでも使えるの
で女心であるが、用途によってはこの加熱を織編物等の
布帛にしてから行う事も可能である。
その結果、仮撚具(6)の前では未延伸糸(1)は添え
糸(2)の周囲に捲き付くことによって伸ばされながら
、仮撚具(6)を通過し、再び捲き付きは解かれ、両者
がまとわりついたままデリベリローラー(力を経てヒー
ター(3)で熱セットされ、引取ローラー(9)を紅で
ワインダー(転))に捲き取られる。得られた加工糸を
製織し染色仕上して見ると、分子を凍結したまま延伸さ
れたことによって、今迄のポリエステル織物とは全く異
なる、極めて超ソフトでマシュマロの様な特殊な風合を
呈し、且つ高ドレープ感、更には太さ斑や染色斑等も全
くない汎用性ある織物が得られる。
本発明において、このような風合を得る為には、未延伸
糸(1)が伸ばされる時に構成分子が凍結状態にある温
度即ちガラス転移温度(二次転移温度ン以下にする必要
がある。その為には通常の仮撚加■に使う 160℃〜
240℃と云った合成繊維の所謂熱可塑化温度で加熱し
ては勿論駄目であって、高々78℃以下、好ましくは6
0℃以下(熱処理時間にして0.6秒以下)にする必要
があり、一般には、前記の例のように熱を加えない常温
で行うとき最も良い結果が得られる。特にガラス転移温
度の低い素材では強制冷却することも良い。
また、供給する未延伸糸(1)と添え糸(2)とは、こ
の様に予め交絡しておくことは必ずしも必須ではないが
、交絡することによって前述の如く未延伸糸(1)がよ
り均整に引き伸ばされ、その外板撚を経て解撚された後
の糸がバラバラになるのを防ぐ効果もある。後者につい
ては、場合によっては仮撚解撚後の交絡でも良いが、一
般的には仮撚前交絡の方がバラけが少い。
また、未延伸糸(1)の引き伸ばし量が少い場合には前
述の如く添え糸(2)も引き伸ばしてこれに加算するの
が良く、この例でいえばローラー(5)と(71間の速
度関係を引き伸ばし状態、所謂延伸仮撚の状態で行うの
が良い。このようにしても未延伸糸(1)は前述の如く
斑糸にはならず均一に伸ばすことが可能である。特に仮
撚を摩擦仮撚具で与える時は糸が゛スリップするので延
伸仮撚が必須となる。
また、仮撚でねじられた時に蔓巻き状となって専ら未延
伸糸(1)のみが伸ばされる為には、添え糸(2)は未
延伸糸(1)よりも伸び難い事が必要であることから、
複屈折率にして0.06以上の^配向糸が好ましい。そ
して、延伸性については、未延伸糸(1)よりも自然延
伸比(伸度%表示)で50%以上小さいことが望ましい
本発明において、未延伸糸(1)と添え糸(2)の複合
比率については、元々本発明による特異風合は分子凍結
状態で無理矢理伸ばされる側[未延伸糸(1)]、即ち
高伸度側(−自然延伸比の大きい側)で発生するので、
一般的には半分以上は占めた方が良い。但し、特に伸ば
し難い分子配向を有する繊維の場合においては、風合を
或程度犠牲にしても延伸性を優先させることもあり得る
が、その場合でも少くとも3割は占めるべきである。
方、高伸度側があまり増えると低伸度側[添え糸(2)
]が細くなりすぎて蔓巻き状を形成させることが困難に
なり、糸切れ等が発生するので、多くとも8割以下にと
どめておくことが望ましい。
また、仮撚数について言えば、本発明の場合、仮撚捲縮
を施すのが目的ではないので必ずしも従来の仮撚加工は
どの撚数でなくても効果は発生する。例えば仮撚加工で
あると 14000/ (5’r  t/m位の甘い撚
数では効果的な捲縮を施すことは出来ないが、本発明に
おいてはそれに応じて糸の冷延伸は起き、それなりの効
果は発生する。但し特にねじり難い素材でない限り目−
ばいの仮撚数、即ち糸の破断が起き易くなる32000
/ F百T以下の仮撚数で、安定加工出来る限り高くし
た方が糸がよく伸ばされて効果的である。仮撚を摩擦仮
撚で行う場合には仮撚数を測定し難いが、D/Yを1.
3〜2.8位の値にすれば良い。
ここにおいて [)e−仮撚中の糸トータル[)e D/Y−仮撚ディスク表面速度/仮撚加工中の糸速 である。
(発明の作用・効果) 本発明の工程は、特公昭61−19733号公報、特公
昭56−25529号公報に見られる所謂仮撚捲付二層
構造加工糸の製造工程と一見似ているが、その作用効果
や出来た糸の構造は全く異なる。
即ち、仮撚捲付二層構造加工糸の場合には、仮撚で糸を
捲き付き状態にしてW4温に加熱し、そのねじれた形で
IIの分子を再配向結晶化させるので、その形が熱固定
される。従ってこれを解撚しても捲き付きや撚りぐせ(
ねじりぐせ)が残って第4図(i)の様な「捲付」2層
構造加工糸となり、このものはスパンライク的な風合に
特徴がある。
これに反し、本発明の方法では仮撚で糸を捲き付き状態
にしてもこれは加熱セットはしないので、その捲き付き
ぐせやねじりぐせは全く残らず、糸は〈h〉の様なあく
までもストレートな糸となり、スパンライクな構造には
ならない。即ち、その構造はフィラメント的なストレー
トなものであり、凍結された分子を無理矢理引き伸ばす
事により、今迄のtllNとは全く異なった極めてソフ
トなタッチを有するし、しかも、鞘糸の被覆効果からく
る、高ドライ感、ドレープ性があり、且つ染色時のイラ
ツキのないフィラメント糸となる。
また、このようにガラス転移温度以下の常温等で無理矢
理延伸すると、分子は凍結状態にあるのでその延伸張力
は非常に大きくなり、特に紡糸速度が2ooom / 
I i n以下の未延伸糸の様に分子が殆んど配向して
いないようなものでは、その力は極めて大きい。従って
通常は延伸ラップや糸切れ、毛羽立ちが発生したりスリ
ップしたりして生産性が困難である。しかしながら、本
発明のようにねじる力でこれを伸ばすとスムースに延伸
が行われまた伸びる力はねじる力で主に与えられるので
、延伸機のようなローラーに何回もターン出来る設備は
勿論、仮撚加工機の様なワンニップの簡単なローラー装
置でも生産上のトラブルもなく簡単に延伸出来るという
特長も有する。
また、本発明の混繊糸は、従来の合成繊維の概念を破る
極めて柔軟な風合を呈するといった特徴を有する。さら
には、混繊糸の外層部には、二酸化チタンの含有量が 
1.5%以上のものが分布しているため、アルカリ処理
することにより、優れたドライな表面タッチと共に優れ
た着心地感が得られるといった特徴をも有するものであ
る。
従って、このような糸は特にスケ感のない看護婦の白衣
、或いはブラウス等の薄地織物、更には白ボケ防止効果
の要求されるカーシート用等、幅広い用途に好適に用い
ることができる。
又、特に比較的モジュラスが高く、従って風合が硬くて
腰の強いポリエステルIIHに応用すると、今迄のポリ
エステルの特徴的な硬さはなくなり、非常にソフトな風
合、強いていえばマシュマロかさくら紙のような柔かい
タッチのフィラメントになるので、肌に直接触れるラン
ジェリ−などのインナー衣料やベビー衣料などにその用
途は拡大することが出来、そのメリットは大きい。
(実施例) 以下、本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。
なお、実施例中の下記評価項目は、パネラ−による感応
評価を行い、相対評価で表わした。
風合■(ドライ感) ドライ感が極めて強い    :◎ ドライ感が強い       :O ドライ感が不足       :△ 風合■〈着心地) 良  好                   二 
〇普  通                   :
 △風合■(ツクラミ感、タッチ) ツクラミ感が有りソフトな風合:O ツクラミが小さい      :Δ 実施例1〜5 比較例1〜6 種々の紡糸速度で紡糸して得た、第1表記載の二酸化チ
タン含有層、複屈折率及び切断伸度を有するポリエステ
ル未延伸糸条(A)75デニール/12フイラメントと
ポリエステル未延伸糸条(B)75デニール/36フイ
ラメントとを、第3図に示す装置を用いて、合糸し交絡
処理を施した後、第1表記載の仮撚セット温度(30℃
、 70℃、100℃)で延伸同時仮撚加工を行い、次
にオーバーフィルド率O%で230℃に加熱したヒータ
ーを通して熱処理を行った。得られた糸条の断面形状を
顕微鏡で観察したところ、仮撚セット温度30℃及び7
0℃のものは変形が全く認められず、しかもノントルク
で捲縮のないフラットヤーンであった。一方、100℃
で加工したものは、断面変形が認められるとともにトル
クがあり、しかもそのトルクは小さくて捲縮発現の程度
は小さくフラットヤーンと加工糸との中間の形態を示す
ものであった。
次に、得られた混繊糸を、第2表に示す条件で製織、ア
ルカリ減量処理及び染色処理して、染色布帛を得た。
得られた混繊糸と織物の特性は第3表の通りであった。
以上の結果から明らかなように、本発明方法(実施例1
〜5)によれば、良好なドライ感が得られ、特にスケ感
がなく、新規なソフト感とドレープ性に冨み、婦人衣料
用途に適している。
これに対し、切断伸度差が50%未満の場合〈比較例1
)には、ふくらみ感に欠は目標とする風合が得られず、
逆に切断伸度が120%を越えた場合(比較例2)には
、染斑(カスリ)が目立つようになる。また、複屈折率
が0.03未満の未延伸糸を用いた場合(比較例3)で
は、高倍率での延伸が必要となり、交絡が減少して抱合
性が低下し、しかも経時体質が悪化して染斑も低下する
。更に、酸化チタンの平均含有凹が1.5重i%未満の
場合、(比較例4,5〉には、スケ感、ヌメリ感があり
、ドライタッチが得られない。
また、通常の仮撚加工条件(比較例6)では捲縮糸とな
り、フカツキ感がでて目的とする混繊糸(フラットヤー
ン)は得られない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の延伸原理を説明する模式図、第2図は本
発明の延伸原理を説明する模式図、第3図は本発明の一
実施態様を示す工程図、第4図は本発明の糸と従来のス
パンライク糸との違いを示す模式図である。 (1)・・・未延伸糸 (2)・・・未延伸糸(1)よりも伸度の低い添え糸(
3)・・・供給ローラー (4)・・・空気交絡ノズル (5)・・・中間ローラー (6)・・・仮撚具 (7)・・・デリベリローラー (8)・・・熱処理ローラー (9)・・・引取ローラー 第 図 (C) 一シー 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、伸度差のあるフィラメント糸を引揃えて延伸仮撚加
    工するに際して、切断伸度差が50%以上120%以下
    、複屈折率がいずれも0.03以上でかつ二酸化チタン
    の平均含有量が1.5重量%以上である、複数本のポリ
    エステル未延伸糸条を合糸し交絡処理を施した後、仮撚
    セット温度を常温若しくは高々78℃迄とし延伸同時仮
    撚加工を行い、得られた糸をその後の工程において、1
    30℃以上の温度で熱処理することを特徴とする、ドラ
    イ感、ドレープ性を呈する超ソフト特殊混繊糸の製造方
    法。 2、切断伸度の大なる方のポリエステル未延伸糸条の二
    酸化チタン含有量が、切断伸度の小なる方のポリエステ
    ル未延伸糸条の二酸化チタン含有量よりも大である、請
    求項1記載のドライ感、ドレープ性を呈する超ソフト特
    殊混繊糸の製造方法。
JP21374390A 1990-08-14 1990-08-14 ドライ感,ドレープ性を呈する超ソフト特殊混繊糸の製造方法 Pending JPH04100937A (ja)

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