JPH04100893U - 筆記具のキヤツプ内気密保持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 筆記具Ａの軸１は周状の段部２を有し、この
段部２に環状弾性体３が装着している。そしてこの環状
弾性体３が筆記具Ａのインキ色表示体となっている。こ
の環状弾性体３にキャップ４の開口端５が当接してい
る。 【効果】 筆記具本体とキャップに対して環状弾性体を
周状当接体としてなるものにおいて、キャップ内を気密
に保ち、且つ色表示をする構造として安価なものとなり
得る。また、キャップと筆記具本体との当接部がインキ
で汚れても目立たない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

筆記具本体にキャップを周状当接するよう装着して気密保持してなる筆記具の キャップ装着構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

筆記具の軸とキャップの間にキャップ内を気密にするために環状弾性体を周状 当接体として使用するすることは、筆記具の筆記部乾燥防止に有効な手段として 知られている。

【０００３】 また、軸やキャップをインキ色とすることで筆記具のインキ色の表示をするこ とも一般的である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような筆記具においては、筆記部の乾燥防止の機能とインキ色表示の機 能を同時に満たすためには、部品点数が多くなり、また、制約された部品点数、 コストなどの中で、環状弾性体を周状当接体として気密保持のみに使用するので は部品点数を増やすのみであり、あまりにも非合理的であるという問題があった 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、筆記具本体にキャップを周状当接するよう装着して気密保持してな る筆記具のキャップ装着構造であって、前記筆記具本体とキャップに対して環状 弾性体を周状当接体としてなるものにおいて、前記環状弾性体をインキ色の表示 体ともしてなる筆記具のキャップ装着構造をその要旨とする。

【０００６】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例を示す。筆記具Ａの軸１は周状の段部２を有し、こ の段部２に環状弾性体３が装着している。この環状弾性体３は図面上は表わされ ていないが筆記具Ａのインキ色に着色されている。この環状弾性体３にキャップ ４の開口端５が当接している。尚、参照符号６はリブ嵌合部を示す。また、筆記 具Ａとしては一般的な油性ボ−ルペンを意識して図示したが、適宜であってよい 。

【０００７】 図２は、本考案の他の実施例を示す。筆記具Ａの軸１はキャップを固定する嵌 合リブ６と共に筆記具Ａの把持する部分にまで届く周状の凹部７を有し、この凹 部７に筒長の環状弾性体３を嵌着している。つまり、環状弾性体３が筆記具Ａの 把持部におけるスベリ止め体ともなっている。勿論、環状弾性体３は筆記具のイ ンキ色を有している。

【０００８】 図３は、本考案の更に他の実施例を示す。図２に示した実施例と同じように、 筆記具Ａの軸１は周状の凹部７を有し、この凹部７にインキ色の環状弾性体３を 嵌着している。しかし、キャップ４は環状弾性体３の外周壁に周上当接する周状 突起１０を有している。本例はキャップ装着に当って圧入嵌合を利用した一例で ある。

【０００９】 以上の実施例において、環状弾性体３はキャップ４から外露している。しかし 、透明なキャップを使用するなど、キャップ嵌合時、環状弾性体がキャップ内に あってもインキ色表示できるものとすることもできる。従って、環状弾性体をキ ャップ側へ配することも容易である。

【００１０】

【考案の効果】

筆記具本体にキャップを周状当接するよう装着して気密保持してなる筆記具の キャップ装着構造であって、前記筆記具本体とキャップに対して環状弾性体を周 状当接体としてなるものにおいて、前記環状弾性体をインキ色の表示体ともして なるのでキャップ内を気密に保ち、且つ色表示をする構造として安価なものとな り得る。また、キャップと筆記具本体との当接部はインキで汚れ易い部分である が、周状当接体としての環状弾性体がインキ色となっているので、インキで汚れ ても目立たないという長所を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す断面図。

【図２】本考案の他の実施例を示す断面図。

【図３】本考案の更に他の実施例を示す断面図。

【符号の説明】 Ａ 筆記具 １ 軸 ２ 段部 ３ 弾性体 ４ キャップ ５ 開口端 ６ 嵌合リブ ７ 凹部 ８ 前端面 ９ 側面 １０ 周状突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筆記具本体にキャップを周状当接するよ
   う装着して気密保持してなる筆記具のキャップ装着構造
   であって、前記筆記具本体とキャップに対して環状弾性
   体を周状当接体としてなるものにおいて、前記環状弾性
   体をインキ色の表示体ともしてなる筆記具のキャップ装
   着構造。