JPH04100839U - 複合材構造体 - Google Patents

複合材構造体

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JPH04100839U
JPH04100839U JP395291U JP395291U JPH04100839U JP H04100839 U JPH04100839 U JP H04100839U JP 395291 U JP395291 U JP 395291U JP 395291 U JP395291 U JP 395291U JP H04100839 U JPH04100839 U JP H04100839U
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filler
flat plate
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bending
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JP395291U
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Inventor
井 正 則 細
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富士重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 折曲部材とフィラーとの間の隙間を、完全に
埋め、かつ完成品の外面に、凹みが生じない。 【構成】 溝形に成形した2個の折曲部材22,23を
背合わせに組合わせ、その外面側に、フィラー25およ
び平板部材24を配置する。そして、平板部材24の外
面側から圧力を加え、折曲部材22,23、フィラー2
5および平板部材24を一体に接合する。フィラー25
の断面形状を、両側面が、折曲部材22,23の折曲げ
R部の外面の曲率に近似する曲率で湾曲し、かつ先端面
が、平板部材24に向かって凸に湾曲する扇状とする。
これにより、フィラー25が変形して、隙間33を完全
に埋め尽した時点で、フィラー25の先端面が平面にな
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、繊維強化樹脂複合材を組合わせてI型あるいはT型等の形状に製作 される複合材構造体に係り、特に製品表面の凹みを防止することができる複合材 構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、航空機の構造部材として使用される繊維強化樹脂複合材部品は、薄い 素材を複数枚積層して成形されており、また、所定の形状を得るためには、いく つかの形に分けて成形を行なってから、これらを組合わせる方法が採られている 。 そして、これら一連の作業は、すべて手作業で行なわれている。
【0003】 ところで、I型あるいはT型等の形状を複合材料を用いて成形する場合には、 例えば特開昭58−205730号公報あるいは実開昭58−205730号公 報に示されているように、2枚の折曲部材を背合わせに接合するとともに、これ ら両折曲部材の外面側に平板部材を配置し、かつ2枚の折曲部材と平板部材とで 囲まれる空隙内にプリプレグのフィラーを介装して加圧加熱成形する方法を採っ ている。
【0004】 図14ないし図24は、I型形状の完成品を、複合材料を用いて成形する場合 の従来の成形方法を示すものである。すなわち、図14に示すI型の完成品1を 成形する場合には、まず図15に示すように、成形型2,3の成形面上に薄い素 材を複数枚順次積層していき、両端部がほぼ90度に折曲げられた溝形の折曲部 材4,5を成形する。
【0005】 次いで、図16に示すように、前記両折曲部材4,5を背合わせに接合した後 、図17に示すように、両折曲部材4,5の折曲げ部分の間に、プリプレグのフ ィラー6を配置し、次いで、図18に示すように、これらの外面に、コールプレ ートまたはキャップ等の平板部材7を配置して加圧8を行ない、図19に示すよ うに、両折曲部材4,5、フィラー6および平板部材7を一体化する。そしてそ の後、これらを硬化補助材9で包み、加圧加熱成形を実施して図14の完成品1 を得る。
【0006】 ところで、前記フィラー6は、図20に示すように、フィラー成形型10とフ ィラー成形プレート11とを用いて成形され、このフィラー6は、図21および 図22に示すように、両側の側面6a,6bが、前記折曲部材4,5の外面の曲 率に近似する曲率で湾曲し、かつこれら両側面6a,6bの先端間を連結する外 端面6cが、平坦面をなす断面形状となっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の成形方法においては、フィラー6の外端面6cが平坦面をなしてい るため、図18における加圧により、図23に示すように、フィラー6の外面に 凹み12が生じるとともに、図14および図24に示すように、完成品1の外面 にも凹み13が生じるという問題がある。
【0008】 すなわち、折曲部材4,5の成形は、前述のようにすべて手作業で行なわれて いるため、折曲げR部が同一の曲率とはならない。このため、この部分にフィラ ー6を配置すると、図17に示すように、各折曲部材4,5の外面とフィラー6 との間に隙間14が生じることになる。そして、この状態で、加圧加熱成形を実 施すると、フィラー6が前記隙間14を埋めるように変形し、これが凹み12, 13を発生させる原因となっている。
【0009】 本考案は、かかる現況に鑑みなされたもので、完成品の表面に凹みを生じさせ ることがない複合材構造体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本考案は、前記目的を達成する手段として、板状をなす繊維強化樹脂複合材の 端部をほぼ90度に折曲げて形成される2枚の折曲部材を、背合わせに接合する とともに、これら両折曲部材の外面側に、繊維強化樹脂複合材からなる平板部材 を配置し、かつ2枚の折曲部材と平板部材とで囲まれる空隙内に、プリプレグの フィラーを介装した複合材構造体において、前記フィラーを、両側面が、前記各 折曲部材の外面の曲率に近似する曲率で湾曲し、かつこれら両側面の先端間を連 結する外端面が、前記平板部材側に凸に湾曲する扇形の断面形状とするようにし たことを特徴とする。
【0011】
【作用】
本考案に係る複合体構造体においては、2枚の折曲部材と平板部材とで囲まれ る空隙内に介装するフィラーの外端面が、従来のように平坦面ではなく、平板部 材側に凸に湾曲している。このため、各折曲部材の外面とフィラーとの間に隙間 が生じ、加圧加熱成形の実施により、フィラーがこの隙間を埋めるように変形し ても、凸状をなすフィラーの外端面が平坦になった時点で、前記隙間が完全に埋 められ、フィラー外面や完成品の外面に凹みが生じることはない。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1ないし図13を参照して説明する。
【0013】 図2は、本考案に係る複合材構造体の一例として、I型に成形された完成品2 1を示すもので、この完成品21は、図1に示すように、溝形をなす2枚の折曲 部材22,23と、これら両折曲部材22,23の外面側に配置される2枚の平 板部材24と、2枚の折曲部材22,23と平板部材24とで囲まれる二箇所の 空隙内にそれぞれ介装される2本のプリプレグのフィラー25とを組合わせて成 形されるようになっている。
【0014】 前記各折曲部材22,23は、図3に示すように、成形型26,27の成形面 上に、薄い素材を所定枚数順次積層して、両端部がほぼ90度に折曲げられた溝 形に成形されるようになっており、これら両折曲部材22,23は、図4に示す ように、背合わせに接合されるようになっている。そして、両折曲部材22,2 3の折曲げR部の間には、フィラー25がそれぞれ配置されるようになっている 。
【0015】 前記各フィラー25は、図5ないし図7に示すように、フィラー成形型28と フィラー成形プレート29とを用いて成形されるようになっており、このように して成形された各フィラー25は、図8および図9に示すように、両側の側面2 5a,25bが、各折曲部材22,23の折曲げR部外面の曲率に近似する曲率 で湾曲し、かつこれら両側面25a,25bの先端間を連結する外端面25cが 、平板部材24側に凸に湾曲する扇形の断面形状をなしている。
【0016】 すなわち、前記フィラー成形型28には、図10に示すように、フィラー25 の両側面25a,25bを成形するための主空間30が設けられているとともに 、前記フィラー成形プレート29には、フィラー25の外端面25cを成形する ための補助空間31が設けられており、補助空間31の体積は、前記主空間30 の体積の15〜25%に設定されている。そして、これら両空間30,31内に 素材を充填し、図11に示すように、真空圧または加圧32を用い、フィラー成 形プレート29をフィラー成形型28に押付けることにより、フィラー28が成 形されるようになっている。
【0017】 次に、本実施例の作用について説明する。
【0018】 完成品21の成形に際しては、まず、図3に示すように、成形型26,27を 用いて各折曲部材22,23を成形するとともに、図4に示すように、これら両 折曲部材22,23を背合わせに接合する。そして、両折曲部22,23の折曲 げR部の間に、予め成形されたフィラー25をそれぞれ配置するとともに、図1 2に示すように、これらの外面側に、平板部材24をそれぞれ配置する。
【0019】 ところで、この状態では、各折曲部材22,23の折曲げR部外面とフィラー 25との間には、図12に示すように隙間33が形成されている。
【0020】 次いで、各平板部材24の外面側から、図12に示すように加圧34を施し、 折曲部材22,23、フィラー25および平板部材24を一体化する。すると、 フィラー25は、前記隙間33を埋めるように変形し、図13に示すように、凸 状をなすフィラー25の外端面25cが平坦になった状態で、前記隙間33が完 全に埋め尽される。
【0021】 そこで、この一体品の外面を、図示しない硬化補助材で包んで加圧加熱成形を 実施する。すると、図2に示すように、外面に凹みが全くない完成品21が成形 される。
【0022】 なお、本考案者等が幾多の実験を行なった結果、フィラー25が各部材22, 23,24とほぼ同一の材質である場合、図10に示す補助空間31の体積を、 主空間30の体積の15〜25%に設定した場合に、上面が最も平坦で凹凸がな く、しかも隙間33が完全に埋め尽されることが確認されている。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、フィラーを、その外端面が平板部材側に凸に湾 曲する扇状の断面形状をしているので、外面が平坦で、しかも折曲部材および平 板部材とフィラーとの間に隙間がない複合材構造体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る複合材構造体の成形前
の状態を示す構成図。
【図2】図1の構成で得られる完成品を示す斜視図。
【図3】折曲部材の成形方法を示す説明図。
【図4】2枚の折曲部材を背合わせに接合し、その間に
フィラーを配置した状態を示す説明図。
【図5】前記フィラーの成形装置を示す構成図。
【図6】図5の平面図。
【図7】図5の右側面図。
【図8】前記成形装置で成形されたフィラーを示す斜視
図。
【図9】このフィラーの断面形状を示す説明図。
【図10】フィラー成形型に形成される主空間とフィラ
ー成形プレートに形成される補助空間との関係を示す説
明図。
【図11】フィラー成形型とフィラー成形プレートとを
用いたフィラー成形方法を示す説明図。
【図12】フィラーと折曲部材との間に形成される隙間
を示す説明図。
【図13】フィラーの変形により折曲部材との間の隙間
が埋められた状態を示す説明図。
【図14】従来の複合材構造体を示す斜視図。
【図15】従来の折曲部材の成形方法を示す説明図。
【図16】2枚の折曲部材を背合わせに接合した状態を
示す説明図。
【図17】これら両折曲部材の間にフィラーを配置した
状態を示す説明図。
【図18】フィラーの外面側に平板部材を配して一体化
した状態を示す説明図。
【図19】一体品を硬化補助材を用いて加圧加熱成形す
る状態を示す説明図。
【図20】従来のフィラー形成装置を示す構成図。
【図21】この成形装置で成形されたフィラーを示す斜
視図。
【図22】このフィラーの断面形状を示す説明図。
【図23】フィラー外面に発生する凹みを示す説明図。
【図24】完成品の外面に発生する凹みを示す説明図。
【符号の説明】
21 完成品 22 折曲部材 23 折曲部材 24 平板部材 25 フィラー 25a 側面 25b 側面 25c 外端面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状をなす繊維強化樹脂複合材の端部をほ
    ぼ90度に折曲げて形成される2枚の折曲部材を、背合
    わせに接合するとともに、これら両折曲部材の外面側
    に、繊維強化樹脂複合材からなる平板部材を配置し、か
    つ2枚の折曲部材と平板部材とで囲まれる空隙内に、プ
    リプレグのフィラーを介装した複合材構造体において、
    前記フィラーを、両側面が、前記各折曲部材の外面の曲
    率に近似する曲率で湾曲し、かつこれら両側面の先端間
    を連結する外端面が、前記平板部材側に凸に湾曲する扇
    状の断面形状としたことを特徴とする複合材構造体。
JP395291U 1991-02-05 1991-02-05 複合材構造体 Pending JPH04100839U (ja)

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