JPH0396401A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH0396401A JPH0396401A JP1232909A JP23290989A JPH0396401A JP H0396401 A JPH0396401 A JP H0396401A JP 1232909 A JP1232909 A JP 1232909A JP 23290989 A JP23290989 A JP 23290989A JP H0396401 A JPH0396401 A JP H0396401A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C9/00—Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
- B60C9/02—Carcasses
- B60C9/04—Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
-
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C9/00—Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
- B60C9/0007—Reinforcements made of metallic elements, e.g. cords, yarns, filaments or fibres made from metal
-
- D—TEXTILES; PAPER
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2022—Strands coreless
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、耐久性に優れた空気入りラジアルタイヤに関
する。
する。
従来、空気入りラジアルタイヤの例えばベルト部には、
ゴム引きスチールコード層からなるベルトiが使用され
ている。アラミド繊維(芳香族ボリアミド繊維)等の有
機繊維のコードをベルト部に使用するものも実施されて
はいるが、この場合にもベルト部の剛性を高めるために
、少なくとも一層のベルト層にゴム引きスチールコード
層が使用される。
ゴム引きスチールコード層からなるベルトiが使用され
ている。アラミド繊維(芳香族ボリアミド繊維)等の有
機繊維のコードをベルト部に使用するものも実施されて
はいるが、この場合にもベルト部の剛性を高めるために
、少なくとも一層のベルト層にゴム引きスチールコード
層が使用される。
スチールコードは、十分な剛性と強度を有するためベル
ト部に使用する繊維補強材としては適した材料ではある
が、鉄鋼材料であるが故に外傷を受けて外部より水分が
浸入した場合には腐食を起こし、これによりコードの耐
久性、ゴムとの接着の面で本来の機能が発揮できない場
合がある。この点に鑑み、外傷を受けてもコードに沿っ
て水分が浸透するのを防ぐ目的で考案されたのがゴム浸
透タイプのスチールコードであり、例えば、コア部に2
本のフィラメントを有し、アウターシースのフィラメン
ト間の間隙をあえて大きくした2+7、2千6等のコー
ドが実用化されている。しかし、このようなコードは、
素線の本数が多いのでコード径が増大し、ベルト部の厚
さが厚くなって好ましくない。また、フィラメント数が
多いので経済的な観点からも好ましくない。このため、
フィラメント数を4本にした2+2構造などが考案され
、実用に供されている。また、タイヤの軽量化を達或す
るために、さらに単純な構造とした1×2構造が考案さ
れている(特開昭62−117893号公報、特開昭6
3−234921号公報)。
ト部に使用する繊維補強材としては適した材料ではある
が、鉄鋼材料であるが故に外傷を受けて外部より水分が
浸入した場合には腐食を起こし、これによりコードの耐
久性、ゴムとの接着の面で本来の機能が発揮できない場
合がある。この点に鑑み、外傷を受けてもコードに沿っ
て水分が浸透するのを防ぐ目的で考案されたのがゴム浸
透タイプのスチールコードであり、例えば、コア部に2
本のフィラメントを有し、アウターシースのフィラメン
ト間の間隙をあえて大きくした2+7、2千6等のコー
ドが実用化されている。しかし、このようなコードは、
素線の本数が多いのでコード径が増大し、ベルト部の厚
さが厚くなって好ましくない。また、フィラメント数が
多いので経済的な観点からも好ましくない。このため、
フィラメント数を4本にした2+2構造などが考案され
、実用に供されている。また、タイヤの軽量化を達或す
るために、さらに単純な構造とした1×2構造が考案さ
れている(特開昭62−117893号公報、特開昭6
3−234921号公報)。
しかしながら、このような構造であっても、水分の浸入
に伴うベルト層のコードの耐久性の低下が見られ、スチ
ールコード本来の性能が十分に発揮されない場合がある
。
に伴うベルト層のコードの耐久性の低下が見られ、スチ
ールコード本来の性能が十分に発揮されない場合がある
。
本発明者らは、この点に鑑み、鋭意研究した結果、次の
ような事実を知り、本発明をなすに至った。すなわち、
■IX2構造のコードのフィラメントは長手方向におい
て連続的に互いに接触しているため、タイヤ使用中に2
つのフィラメントに相対ずれが起り、これらフィラメン
トの接触部近傍にわずかな空隙ができる。■このような
空隙が、いわゆるクローズドコードの空隙の大きさに比
較すると極めて小さいものであるが、水分子もしくは水
蒸気が浸透するには一十分な大きさである。■この領域
を通じて浸透する水分の浸透速度は、タイヤ表面から拡
散浸透する水分の浸透速度よりもはるかに速いため、実
質的に極めて重要である。■そのため外傷などによりタ
イヤ内部に浸入した水が、コード長手方向に浸透し、腐
食を起す。また、走行時のベルトの繰り返し変形に伴っ
てフィラメント同志が触れ合ってフレソティングを起す
。これらの理由から、従来の1×2構造のコードは吸湿
時の耐腐食疲労性に問題がある。第3図にこのIX2構
造のコードの一例を示す。第3図において、スチールコ
ード2では、互いに接する箇所a,b..cに示すよう
に、フィラメントl,1同士が長手力向において連続的
に互いに接触している(線接触)。■したがって、2本
のフィラメントが接する領域をコードの長平方向におい
て不連続にすることが有効である。■2本のフィラメン
トがコード長手方向で互いに接触する部分を持たないよ
うにすることは実質的に不可能なので、周期的に互いに
接触させることが実際的である。■このような形態は、
長手力向に沿ってコードを横方向に、一方向から押えつ
けたような形態、すなわち偏平化させることによって実
現させることができる。
ような事実を知り、本発明をなすに至った。すなわち、
■IX2構造のコードのフィラメントは長手方向におい
て連続的に互いに接触しているため、タイヤ使用中に2
つのフィラメントに相対ずれが起り、これらフィラメン
トの接触部近傍にわずかな空隙ができる。■このような
空隙が、いわゆるクローズドコードの空隙の大きさに比
較すると極めて小さいものであるが、水分子もしくは水
蒸気が浸透するには一十分な大きさである。■この領域
を通じて浸透する水分の浸透速度は、タイヤ表面から拡
散浸透する水分の浸透速度よりもはるかに速いため、実
質的に極めて重要である。■そのため外傷などによりタ
イヤ内部に浸入した水が、コード長手方向に浸透し、腐
食を起す。また、走行時のベルトの繰り返し変形に伴っ
てフィラメント同志が触れ合ってフレソティングを起す
。これらの理由から、従来の1×2構造のコードは吸湿
時の耐腐食疲労性に問題がある。第3図にこのIX2構
造のコードの一例を示す。第3図において、スチールコ
ード2では、互いに接する箇所a,b..cに示すよう
に、フィラメントl,1同士が長手力向において連続的
に互いに接触している(線接触)。■したがって、2本
のフィラメントが接する領域をコードの長平方向におい
て不連続にすることが有効である。■2本のフィラメン
トがコード長手方向で互いに接触する部分を持たないよ
うにすることは実質的に不可能なので、周期的に互いに
接触させることが実際的である。■このような形態は、
長手力向に沿ってコードを横方向に、一方向から押えつ
けたような形態、すなわち偏平化させることによって実
現させることができる。
本発明は、2×2構造のスチールコードをゴム引きして
なるスチールコード層の少なくとも1枚をベルト層、カ
ーカス層、ビート部補強層などとしたタイヤであって、
走行時にトレンド路面等に受けたカット傷より浸入した
水が上記スチールコード層のスチールコード長手方向に
浸透して行くのを防ぎ、錆に伴うコード折れ、ゴムとの
剥離を防ぎ、これによって耐久性を向上させた空気入り
ラジアルタイヤを提供することを目的とする。
なるスチールコード層の少なくとも1枚をベルト層、カ
ーカス層、ビート部補強層などとしたタイヤであって、
走行時にトレンド路面等に受けたカット傷より浸入した
水が上記スチールコード層のスチールコード長手方向に
浸透して行くのを防ぎ、錆に伴うコード折れ、ゴムとの
剥離を防ぎ、これによって耐久性を向上させた空気入り
ラジアルタイヤを提供することを目的とする。
本発明の空気入りラジアルタイヤは、少なくとも1枚の
ゴム引きスチールコード層を有するタイヤにおいて、前
記スチールコード層のスチールコードが2本のフィラメ
ントからなり、かつ該スチールコードの偏平比fが下記
の条件を満足することを特徴とする。
ゴム引きスチールコード層を有するタイヤにおいて、前
記スチールコード層のスチールコードが2本のフィラメ
ントからなり、かつ該スチールコードの偏平比fが下記
の条件を満足することを特徴とする。
0.6≦f≦0.9 ただしf=2d/hd=フィ
ラメント直径 h=最大コード径 以下、この手段につき詳しく説明する。
ラメント直径 h=最大コード径 以下、この手段につき詳しく説明する。
本発明の空気入りラジアルタイヤは、少なくとも1枚の
ゴム引きスチールコード層をベルト層などとして有する
。ベルト層では、複数層の場合には、全ての層がゴム引
きスチールコード層であってもよく、また、アラミド繊
維コード等のスチールコード以外のコードからなる層を
含んでいてもよい.ここで用いるゴム引きスチールコー
ド層とは、スチールコードをコートゴム(被覆ゴム)に
埋設してなるものである。また、本発明の空気入りラジ
アルタイヤは、乗用車用ラジアルタイヤ、重荷重用ラジ
アルタイヤなどの一般のラジアルタイヤである。
ゴム引きスチールコード層をベルト層などとして有する
。ベルト層では、複数層の場合には、全ての層がゴム引
きスチールコード層であってもよく、また、アラミド繊
維コード等のスチールコード以外のコードからなる層を
含んでいてもよい.ここで用いるゴム引きスチールコー
ド層とは、スチールコードをコートゴム(被覆ゴム)に
埋設してなるものである。また、本発明の空気入りラジ
アルタイヤは、乗用車用ラジアルタイヤ、重荷重用ラジ
アルタイヤなどの一般のラジアルタイヤである。
本発明においては、上記スチールコード層が2本のフィ
ラメントからなる。すなわち、■×2構造のスチールコ
ードからなる。そして、スチールコードの偏平比rが下
記の条件を満足する。
ラメントからなる。すなわち、■×2構造のスチールコ
ードからなる。そして、スチールコードの偏平比rが下
記の条件を満足する。
0.6 ≦f≦0.9
ここで、偏平比fとは、第1図(ト),■に示されるよ
うに、フィラメント1の直径をdとし、スチールコード
2の最大径をhとしたとき、下記式で定義されるもので
ある。
うに、フィラメント1の直径をdとし、スチールコード
2の最大径をhとしたとき、下記式で定義されるもので
ある。
f=2d/h
本発明者らは、コードの偏平比fを種々変更して、フィ
ラメント1.1同士の接触とタイヤの耐久性について調
べた結果、次のような事実が明らかとなった。すなわち
、偏平比fが0. 6≦『≦0.9の条件を満たすタイ
ヤは、スチールコード長手方向において2本のフィラメ
ントが完全にゴムに囲まれる部分が周期的に現われ、フ
ィラメント同士の接点が連続しないため、タイヤ外傷か
らの水分の浸入による劣化が少ないことがわかった。
ラメント1.1同士の接触とタイヤの耐久性について調
べた結果、次のような事実が明らかとなった。すなわち
、偏平比fが0. 6≦『≦0.9の条件を満たすタイ
ヤは、スチールコード長手方向において2本のフィラメ
ントが完全にゴムに囲まれる部分が周期的に現われ、フ
ィラメント同士の接点が連続しないため、タイヤ外傷か
らの水分の浸入による劣化が少ないことがわかった。
また、f < 0. 6となるタイヤはゴムの浸透性は
良好で、タイヤ外傷からの水分の浸入は防げるが、フィ
ラメントの変形量が大きいために、タイヤ走行時にフィ
ラメントに部分的に歪が集中してフィラメントが折れる
ことになる。さらに、タイヤ製造中の寸法変化が大きく
、製造ばらつきの点からも好ましくない。一方f>Q.
9では、ゴム浸透は不十分で吸湿疲労性に関して急激に
劣る。したがって、水分による劣化を防ぎ、かつ、走行
時のコード折れがなく、製造時のばらつきの面からも許
容されるタイヤは、1×2構造のスチールコード層を有
していて0.6≦f≦0. 9の条件を満足するタイヤ
であることがわかった。
良好で、タイヤ外傷からの水分の浸入は防げるが、フィ
ラメントの変形量が大きいために、タイヤ走行時にフィ
ラメントに部分的に歪が集中してフィラメントが折れる
ことになる。さらに、タイヤ製造中の寸法変化が大きく
、製造ばらつきの点からも好ましくない。一方f>Q.
9では、ゴム浸透は不十分で吸湿疲労性に関して急激に
劣る。したがって、水分による劣化を防ぎ、かつ、走行
時のコード折れがなく、製造時のばらつきの面からも許
容されるタイヤは、1×2構造のスチールコード層を有
していて0.6≦f≦0. 9の条件を満足するタイヤ
であることがわかった。
このことはまた、圧縮疲労試験による吸湿後のスチール
コードの一軸方向圧縮疲労性と偏平比fとの関係を示す
第2図からも明らかである。
コードの一軸方向圧縮疲労性と偏平比fとの関係を示す
第2図からも明らかである。
この圧縮疲労試験は、タイヤ走行時にベルトコードは圧
縮変形を受けることに基づくベルト部耐久性の評価のた
めのものであって、ゴムに埋設したスチールコードを1
20℃、95%の超加速寿命試験機で吸湿劣化させた後
、その軸方向にコード1本当たり5%の繰り返し圧縮歪
みを加えることにより、スチールコードが破断するに至
るまでの圧縮繰り返し回数を測定することによる。第2
図から明らかなように、偏平比fが0. 6未満又は0
. 9超の場合には、圧縮疲労性が急激に低下する (
圧縮操り返し回数減)。すなわち、耐久性がわるくなる
。
縮変形を受けることに基づくベルト部耐久性の評価のた
めのものであって、ゴムに埋設したスチールコードを1
20℃、95%の超加速寿命試験機で吸湿劣化させた後
、その軸方向にコード1本当たり5%の繰り返し圧縮歪
みを加えることにより、スチールコードが破断するに至
るまでの圧縮繰り返し回数を測定することによる。第2
図から明らかなように、偏平比fが0. 6未満又は0
. 9超の場合には、圧縮疲労性が急激に低下する (
圧縮操り返し回数減)。すなわち、耐久性がわるくなる
。
このように偏平比fが0.6≦f≦0.9の条件を満足
するスチールコードを製造するには、例えば、2本のフ
ィラメントを撚る前に、それぞれに型付けを行い、コー
ドを撚った後に矯正ローラ等を用いてコード断面におけ
る一方向にフィラメントに塑性変形を与えて押しつぶす
加工方法を用いればよい。
するスチールコードを製造するには、例えば、2本のフ
ィラメントを撚る前に、それぞれに型付けを行い、コー
ドを撚った後に矯正ローラ等を用いてコード断面におけ
る一方向にフィラメントに塑性変形を与えて押しつぶす
加工方法を用いればよい。
このようにして、第l図囚.eに示されるような2本の
フィラメント1.1が完全にゴムで取り囲まれた部分と
2本のフィラメント1. 1が互いに接する部分とが
交互に現われるスチールコード2を得ることができる。
フィラメント1.1が完全にゴムで取り囲まれた部分と
2本のフィラメント1. 1が互いに接する部分とが
交互に現われるスチールコード2を得ることができる。
換言すれば、スチールコード2の長手方向において、フ
ィラメント同士が互いに接触する部分が周期的に発生す
ることになる。第1図(ト),■において、スチールコ
ード2ではフィラメント1.1同士が互いに接する箇所
10, 12. 14と互いに離れている箇所IL 1
3. 15とがスチールコード2の長手方向において周
期的に発生している。なお、2本のフィラメント1,L
の撚り長さは、特定されるものではないが、8n〜16
nであることが好ましい。
ィラメント同士が互いに接触する部分が周期的に発生す
ることになる。第1図(ト),■において、スチールコ
ード2ではフィラメント1.1同士が互いに接する箇所
10, 12. 14と互いに離れている箇所IL 1
3. 15とがスチールコード2の長手方向において周
期的に発生している。なお、2本のフィラメント1,L
の撚り長さは、特定されるものではないが、8n〜16
nであることが好ましい。
以下に実施例および比較例を示す。
実施例、比較例
タイヤサイズ195/70 R14の第l表に示すタイ
ヤ(実施例1〜3、比較例1〜3、ベルト層:1層、ゴ
ム引きスチールコード層、撚り長さ14關)について、
空気圧を2kg/cflIで試験車に装着し、一般路を
全走行距離6万km走行後、ベルト層のスチールコード
の故障状態を評価した.また、この評価にあたっては、
予め、トレッド部にベルト層に達する穴をタイヤ周上に
2ケ所あけ、走行時に外からの水に浸入を容易にした.
この結果を第I表に示す。吸湿後の圧縮疲労性は、前述
した圧縮疲労試験によった。ゴムの浸透性は、タイヤか
ら取出したスチールコードのフィラメント間を観察し、
観察した長さに対して、フィラメントが完全にゴムでお
おわれている部分の長さの比をバーセント表示した。錆
発生の評価は、走行後、穴の端から錆が発生しているコ
ードの長さ(n)で評価した。走行後のコード破断の有
無は、ベルト部のX線撮影により評価した。
ヤ(実施例1〜3、比較例1〜3、ベルト層:1層、ゴ
ム引きスチールコード層、撚り長さ14關)について、
空気圧を2kg/cflIで試験車に装着し、一般路を
全走行距離6万km走行後、ベルト層のスチールコード
の故障状態を評価した.また、この評価にあたっては、
予め、トレッド部にベルト層に達する穴をタイヤ周上に
2ケ所あけ、走行時に外からの水に浸入を容易にした.
この結果を第I表に示す。吸湿後の圧縮疲労性は、前述
した圧縮疲労試験によった。ゴムの浸透性は、タイヤか
ら取出したスチールコードのフィラメント間を観察し、
観察した長さに対して、フィラメントが完全にゴムでお
おわれている部分の長さの比をバーセント表示した。錆
発生の評価は、走行後、穴の端から錆が発生しているコ
ードの長さ(n)で評価した。走行後のコード破断の有
無は、ベルト部のX線撮影により評価した。
(本頁以下余白)
第1表から、比較例1は偏平比1の従来のl×2構造の
スチールコードを使用したタイヤである。このスチール
コードの圧縮疲労性は104サイクル(回数)で破断す
るに至った。また、このスチールコードをベルト層の補
強コードとするタイヤはゴムの浸透が不完全(5%)で
、ドリル穴端部から錆が発生しているコードの長さが長
< (20n) 、さらに走行後にコードの破断が認
められた。実施例1〜3は比較例1において、偏平比を
0. 9 . 0.75, 0. 6に変更したもの
である。これらのスチールコードの吸湿後の圧縮疲労性
は10’〜105・5サイクルとかなり良好な値を示し
、タイヤに実・用可能な値である。
スチールコードを使用したタイヤである。このスチール
コードの圧縮疲労性は104サイクル(回数)で破断す
るに至った。また、このスチールコードをベルト層の補
強コードとするタイヤはゴムの浸透が不完全(5%)で
、ドリル穴端部から錆が発生しているコードの長さが長
< (20n) 、さらに走行後にコードの破断が認
められた。実施例1〜3は比較例1において、偏平比を
0. 9 . 0.75, 0. 6に変更したもの
である。これらのスチールコードの吸湿後の圧縮疲労性
は10’〜105・5サイクルとかなり良好な値を示し
、タイヤに実・用可能な値である。
また、これらのスチールコードをベルト層の補強コード
とするタイヤは、ゴムの浸透性(90〜95%)、錆の
発生状況(3〜51m)が改良され、コードの破断も認
められなかった。比較例2,3は、偏平比をさらに小さ
<0.5.0.3としたスチールコードを使用したタイ
ヤである。これらのスチールコードの吸湿後の圧縮疲労
性はコ一ドそのものの変形が大きいために10’・5、
103・5と弱くなっている。また、このスチールコー
ドをベルト層の補強コードとするタイヤは、ゴム浸透性
(95%)、錆発生長さ(31m)とかなり優れている
が、コード破断は防止できなかった。
とするタイヤは、ゴムの浸透性(90〜95%)、錆の
発生状況(3〜51m)が改良され、コードの破断も認
められなかった。比較例2,3は、偏平比をさらに小さ
<0.5.0.3としたスチールコードを使用したタイ
ヤである。これらのスチールコードの吸湿後の圧縮疲労
性はコ一ドそのものの変形が大きいために10’・5、
103・5と弱くなっている。また、このスチールコー
ドをベルト層の補強コードとするタイヤは、ゴム浸透性
(95%)、錆発生長さ(31m)とかなり優れている
が、コード破断は防止できなかった。
以上説明したように本発明によれば、少なくとも1枚の
ゴム引きスチールコード層を有するタイヤにおいて、こ
のスチールコード層のスチールコードを1×2構造とす
ることにより腐食に帰因するスチールコード層の破断を
防止すると共に、そのスチールコードの偏平比を定めて
圧縮変形に伴うスチールコード層の破断を改善したため
に、耐久性を向上させることが可能となる。
ゴム引きスチールコード層を有するタイヤにおいて、こ
のスチールコード層のスチールコードを1×2構造とす
ることにより腐食に帰因するスチールコード層の破断を
防止すると共に、そのスチールコードの偏平比を定めて
圧縮変形に伴うスチールコード層の破断を改善したため
に、耐久性を向上させることが可能となる。
第1図囚は本発明の空気入りラジアルタイヤに使用され
る1×2構造のスチールコードの側面図、第I図■はそ
の正面およびスチールコードの適当箇所の長手力向に直
角な断面を示す説明図、第2図はスチールコードの一軸
方向圧縮疲労性と偏平比との関係図、第3図は従来の空
気入りラジアルタイヤに使用される1×2構造のスチー
ルコードの側面とその適当箇所の長手力向に直角な断面
を示す説明図である。 1・・・フィラメント、2・・・スチールコード。
る1×2構造のスチールコードの側面図、第I図■はそ
の正面およびスチールコードの適当箇所の長手力向に直
角な断面を示す説明図、第2図はスチールコードの一軸
方向圧縮疲労性と偏平比との関係図、第3図は従来の空
気入りラジアルタイヤに使用される1×2構造のスチー
ルコードの側面とその適当箇所の長手力向に直角な断面
を示す説明図である。 1・・・フィラメント、2・・・スチールコード。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 少なくとも1枚のゴム引きスチールコード層を有する
タイヤにおいて、前記スチールコード層のスチールコー
ドが2本のフィラメントからなり、かつ該スチールコー
ドの偏平比fが下記の条件を満足することを特徴とする
空気入りラジアルタイヤ。 0.6≦f≦0.9ただしf=2d/h d=フィラメント直径 h=最大コード径
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1232909A JP2952495B2 (ja) | 1989-09-11 | 1989-09-11 | 空気入りラジアルタイヤ |
KR1019900011994A KR0155162B1 (ko) | 1989-09-11 | 1990-08-06 | 공기 레이디얼 타이어 |
EP90117390A EP0417694B1 (en) | 1989-09-11 | 1990-09-10 | Pneumatic radial tire |
DE69015290T DE69015290T2 (de) | 1989-09-11 | 1990-09-10 | Radialer Luftreifen. |
US07/810,300 US5213652A (en) | 1989-09-11 | 1991-12-19 | Pneumatic radial tire including 1×2 steel cords |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008119616A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Yamashin-Filter Corp | 濾過装置、濾過構造 |
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---|---|---|---|---|
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KR101279496B1 (ko) * | 2010-12-13 | 2013-06-27 | 한국타이어 주식회사 | 중하중 타이어용 벨트의 가변 인장율 코드구조 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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MY100832A (en) * | 1986-03-06 | 1991-03-15 | Goodyear Tire & Rubber | Reinforced composite structure |
US4836262A (en) * | 1986-08-08 | 1989-06-06 | Bridgestone Corporation | Metal cords and pneumatic tires using the same |
JP2646390B2 (ja) * | 1989-02-27 | 1997-08-27 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りラジアルタイヤ |
-
1989
- 1989-09-11 JP JP1232909A patent/JP2952495B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-08-06 KR KR1019900011994A patent/KR0155162B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1990-09-10 EP EP90117390A patent/EP0417694B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-09-10 DE DE69015290T patent/DE69015290T2/de not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008119616A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Yamashin-Filter Corp | 濾過装置、濾過構造 |
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---|---|
DE69015290D1 (de) | 1995-02-02 |
EP0417694A3 (en) | 1991-06-05 |
KR0155162B1 (ko) | 1998-10-15 |
DE69015290T2 (de) | 1995-05-18 |
EP0417694B1 (en) | 1994-12-21 |
JP2952495B2 (ja) | 1999-09-27 |
EP0417694A2 (en) | 1991-03-20 |
KR910006048A (ko) | 1991-04-27 |
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