JPH07189143A - ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH07189143A JPH07189143A JP5333606A JP33360693A JPH07189143A JP H07189143 A JPH07189143 A JP H07189143A JP 5333606 A JP5333606 A JP 5333606A JP 33360693 A JP33360693 A JP 33360693A JP H07189143 A JPH07189143 A JP H07189143A
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- Japan
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- cord
- steel cord
- tire
- filaments
- belt
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- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C9/00—Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
- B60C9/0007—Reinforcements made of metallic elements, e.g. cords, yarns, filaments or fibres made from metal
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2016—Strands characterised by their cross-sectional shape
- D07B2201/2018—Strands characterised by their cross-sectional shape oval
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2023—Strands with core
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気入りタイヤ等のエラストマ−製品の補強
材として使用されるスチールコ−ド及びそれを用いた空
気入りタイヤの耐久性の向上を図る。 【構成】 2本のコアフィラメントと6本のシースフィ
ラメントからなる2+6構造のオープンコードであっ
て、フィラメント径(α)が0.215mm≦α≦0.
225mmであり、該コ−ドの長手方向と直行する断面
が楕円形をなし、該楕円形はその長軸aと短軸bの比
(b/a)が0.65≦b/a≦0.90であるスチー
ルコード及び前記スチールコードを、タイヤのベルト部
に使用し、タイヤの周方向に対して62〜70°の角度
で配置し、ベルト幅50mmあたり21〜25本で打ち
込まれたベルト層を持つ空気入りタイヤ
材として使用されるスチールコ−ド及びそれを用いた空
気入りタイヤの耐久性の向上を図る。 【構成】 2本のコアフィラメントと6本のシースフィ
ラメントからなる2+6構造のオープンコードであっ
て、フィラメント径(α)が0.215mm≦α≦0.
225mmであり、該コ−ドの長手方向と直行する断面
が楕円形をなし、該楕円形はその長軸aと短軸bの比
(b/a)が0.65≦b/a≦0.90であるスチー
ルコード及び前記スチールコードを、タイヤのベルト部
に使用し、タイヤの周方向に対して62〜70°の角度
で配置し、ベルト幅50mmあたり21〜25本で打ち
込まれたベルト層を持つ空気入りタイヤ
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工業用ベルト等のゴ
ム物品の補強材として使用されるスチールコードおよび
それを使用した空気入りラジアルタイヤに関するもので
ある。
ム物品の補強材として使用されるスチールコードおよび
それを使用した空気入りラジアルタイヤに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、空気入りタイヤのベルト部とし
て、タイヤの赤道方向に対して所定の角度を有する、主
として、スチ−ルコ−ドが配設されたゴム・スチ−ルコ
−ド複合体からなるベルトを、少なくとも2枚積層し、
車両性能に合致した操縦性能、耐摩耗性能等を改善する
ようにした空気入りタイヤが知られている。
て、タイヤの赤道方向に対して所定の角度を有する、主
として、スチ−ルコ−ドが配設されたゴム・スチ−ルコ
−ド複合体からなるベルトを、少なくとも2枚積層し、
車両性能に合致した操縦性能、耐摩耗性能等を改善する
ようにした空気入りタイヤが知られている。
【0003】従来は外傷からの水分の侵入による耐久性
の低下を防ぐ必要があり、タイヤのベルトコードとして
オープン撚り構造の2+6構造が適応されていたが、最
近ではそれに加えて地球環境問題等から、低燃費化およ
び軽量化の要求が強くなってきている。
の低下を防ぐ必要があり、タイヤのベルトコードとして
オープン撚り構造の2+6構造が適応されていたが、最
近ではそれに加えて地球環境問題等から、低燃費化およ
び軽量化の要求が強くなってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような2
+6構造をベルト層に用いた空気入りタイヤでは、2+
6オープンコードが加硫時にコードに加わる圧力により
コードの隣接するフィラメント同士に隙間を持たない状
態つまりクローズ化(図4)してしまい、ゴムが十分に
侵入しないため、本来の外傷からの耐久性が確保出来な
い状況となる。また、軽量化要求に応じて単純に細フィ
ラメント化した場合も軽量化には寄与できるが、やはり
加硫中にコードがクローズ化して外傷からの耐久性確保
が難しい。
+6構造をベルト層に用いた空気入りタイヤでは、2+
6オープンコードが加硫時にコードに加わる圧力により
コードの隣接するフィラメント同士に隙間を持たない状
態つまりクローズ化(図4)してしまい、ゴムが十分に
侵入しないため、本来の外傷からの耐久性が確保出来な
い状況となる。また、軽量化要求に応じて単純に細フィ
ラメント化した場合も軽量化には寄与できるが、やはり
加硫中にコードがクローズ化して外傷からの耐久性確保
が難しい。
【0005】本発明の目的は、加硫中に圧力によってコ
ードがクローズ化せずに前記したような要求特性、すな
わち低燃費化および軽量化、さらに耐久性を確保したス
チールコード及びそれを使用した空気入りタイヤに関す
るものである。
ードがクローズ化せずに前記したような要求特性、すな
わち低燃費化および軽量化、さらに耐久性を確保したス
チールコード及びそれを使用した空気入りタイヤに関す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明においては、2本のコアフィラメントと6
本のシースフィラメントからなる2+6構造のオープン
コードであって、フィラメント径(α)が0.215m
m≦α≦0.225mmであり、該コ−ドの長手方向と
直行する断面が楕円形をなし、該楕円形はその長軸aと
短軸bの比(b/a)が0.65≦b/a≦0.90で
あるスチールコードおよびそれを使用した空気入りタイ
ヤに関するものである。
に、この発明においては、2本のコアフィラメントと6
本のシースフィラメントからなる2+6構造のオープン
コードであって、フィラメント径(α)が0.215m
m≦α≦0.225mmであり、該コ−ドの長手方向と
直行する断面が楕円形をなし、該楕円形はその長軸aと
短軸bの比(b/a)が0.65≦b/a≦0.90で
あるスチールコードおよびそれを使用した空気入りタイ
ヤに関するものである。
【0007】本願は2+6構造のオープン構造のスチー
ルコードにおいて、フィラメント径(α)を0.215
mm≦α≦0.225mmとし、かつその断面を楕円形
状とし、その長軸aと短軸bの比(b/a)が0.65
≦b/a≦0.90であるスチールコードを空気入りタ
イヤのベルト層に適用したところ、より軽量化に寄与す
るとともに、加硫時にも圧力によってクローズ化するこ
となく、外傷からの耐久性が確保できることがわかっ
た。
ルコードにおいて、フィラメント径(α)を0.215
mm≦α≦0.225mmとし、かつその断面を楕円形
状とし、その長軸aと短軸bの比(b/a)が0.65
≦b/a≦0.90であるスチールコードを空気入りタ
イヤのベルト層に適用したところ、より軽量化に寄与す
るとともに、加硫時にも圧力によってクローズ化するこ
となく、外傷からの耐久性が確保できることがわかっ
た。
【0008】ここで言うオープン構造とは、スチールコ
ードの断面において、構成するフィラメント同士の一部
に隙間を持つような構造のことである。
ードの断面において、構成するフィラメント同士の一部
に隙間を持つような構造のことである。
【0009】ここでスチールコードのフィラメント径を
0.215mm〜0.225mmとし、かつコードの断
面形状を、長軸と短軸の比(以下、偏平比と示す)が
0.65〜0.90とすることが、肝要である。すなわ
ちフィラメント径と偏平比を本願の範囲とすることによ
って初めて、加硫時にも圧力によってクローズ化するこ
との無い軽量化と耐久性を両立したコードが得られる。
0.215mm〜0.225mmとし、かつコードの断
面形状を、長軸と短軸の比(以下、偏平比と示す)が
0.65〜0.90とすることが、肝要である。すなわ
ちフィラメント径と偏平比を本願の範囲とすることによ
って初めて、加硫時にも圧力によってクローズ化するこ
との無い軽量化と耐久性を両立したコードが得られる。
【0010】ここで、フィラメント径は細フィラメント
であれば軽量化には寄与できるが、0.215mm未満
であると十分な引っ張り強力を得られない。また0.2
25mm以上であっても軽量化が難しくなるため、本願
の目的を達成することはできない。
であれば軽量化には寄与できるが、0.215mm未満
であると十分な引っ張り強力を得られない。また0.2
25mm以上であっても軽量化が難しくなるため、本願
の目的を達成することはできない。
【0011】長軸aと短軸bの比b/aすなわち偏平比
については、0.90より大きいものでは加硫時にスチ
ールコードがクローズ状態になりやすく耐久性が確保で
きず、0.65未満のものではタイヤに埋設された場合
にコードとコードの間の距離が確保されない状況が生じ
(図5)、ベルト端セパレーションに非常に悪い影響を
示す。
については、0.90より大きいものでは加硫時にスチ
ールコードがクローズ状態になりやすく耐久性が確保で
きず、0.65未満のものではタイヤに埋設された場合
にコードとコードの間の距離が確保されない状況が生じ
(図5)、ベルト端セパレーションに非常に悪い影響を
示す。
【0012】またこのコード間距離を確保すべく打ち込
みを粗くしていくと、操縦性が維持できなくなるため、
偏平比としては0.65以上でかつ0.90以下のもの
が好ましい。またその際のベルト層へのスチールコード
の打ち込み数は、50mmあたり21〜25本とするこ
とが好ましく、打ち込み角度はタイヤの周方向に対して
62〜70°とすることがベルト端セパレーションの防
止と操縦性の維持という点から好ましい。
みを粗くしていくと、操縦性が維持できなくなるため、
偏平比としては0.65以上でかつ0.90以下のもの
が好ましい。またその際のベルト層へのスチールコード
の打ち込み数は、50mmあたり21〜25本とするこ
とが好ましく、打ち込み角度はタイヤの周方向に対して
62〜70°とすることがベルト端セパレーションの防
止と操縦性の維持という点から好ましい。
【0013】ここでこの2+6コードの断面形状におけ
る長軸aの長さは、0.90〜0.98mmであり、短
軸bの長さは、0.72〜0.80mmであることが本
願発明の範囲においては好ましい。
る長軸aの長さは、0.90〜0.98mmであり、短
軸bの長さは、0.72〜0.80mmであることが本
願発明の範囲においては好ましい。
【0014】さらに本願のスチールコードを空気入りタ
イヤのベルト層にに適応したときのベルトトリート厚み
は1.40〜1.60mmの範囲にすることが好まし
い。
イヤのベルト層にに適応したときのベルトトリート厚み
は1.40〜1.60mmの範囲にすることが好まし
い。
【0015】上記の規制に従って各フィラメントを配置
することによって、加硫時のコードのクローズ化を防
ぎ、コードの耐久性が向上すると共に軽量化も達成さ
れ、このコードを本願の範囲においてベルト層に適応し
た空気入りタイヤにおいては、より耐久性と操縦性を向
上させることができる。
することによって、加硫時のコードのクローズ化を防
ぎ、コードの耐久性が向上すると共に軽量化も達成さ
れ、このコードを本願の範囲においてベルト層に適応し
た空気入りタイヤにおいては、より耐久性と操縦性を向
上させることができる。
【0016】また、この発明のスチールコードを製造す
るには、円形の2+6構造のコードを撚り合わせた後、
該コードを押えロール等により偏平加工し、楕円状コー
ドに製造するか、または各フィラメントを型付けした後
に、2+6構造のコードとして撚り合わせる等の手法が
有利に適合する。
るには、円形の2+6構造のコードを撚り合わせた後、
該コードを押えロール等により偏平加工し、楕円状コー
ドに製造するか、または各フィラメントを型付けした後
に、2+6構造のコードとして撚り合わせる等の手法が
有利に適合する。
【0017】ここで2本のコアフィラメントは撚りあわ
せたものであっても本願発明の効果は得られるが、単に
2本のコアフィラメントをストレートのまま引きそろえ
たものを用いれば、コード径を小さくすることができる
ことによりベルトトリート厚を小さくすることが可能で
あり、より軽量化が計れる。さらに2本のコアフィラメ
ントを引きそろえ、波形またはらせん形に型付けしたも
のが、前記軽量化の点またゴム浸透性の点でもより好ま
しい。
せたものであっても本願発明の効果は得られるが、単に
2本のコアフィラメントをストレートのまま引きそろえ
たものを用いれば、コード径を小さくすることができる
ことによりベルトトリート厚を小さくすることが可能で
あり、より軽量化が計れる。さらに2本のコアフィラメ
ントを引きそろえ、波形またはらせん形に型付けしたも
のが、前記軽量化の点またゴム浸透性の点でもより好ま
しい。
【0018】
【作用】ここで図4においてゴムがコード内部に侵入す
る度合い、すなわちゴム浸透性とフィラメント径につい
ての関係を、偏平比の異なる3種類のスチールコードに
ついて求めてみた。すなわち、2+6構造のオープン構
造の断面における偏平比を0.75、0.85、0.9
5とした各コードについて、ゴム浸透性とフィラメント
径との関係を調査した。ここでコードがゴムに埋設され
た場合、ゴムに被覆されると結果として耐腐食疲労性が
良くなるので、この点でゴム浸透性は耐久性を表す指標
となる。この結果、図6に示すようにコード断面を従来
の円形(偏平比:0.95〜1.0)から偏平比の小さ
い楕円形とし、かつフィラメント径を細くすることによ
って、ゴム浸透性の良い、つまり耐久性の高いコードが
得られる。
る度合い、すなわちゴム浸透性とフィラメント径につい
ての関係を、偏平比の異なる3種類のスチールコードに
ついて求めてみた。すなわち、2+6構造のオープン構
造の断面における偏平比を0.75、0.85、0.9
5とした各コードについて、ゴム浸透性とフィラメント
径との関係を調査した。ここでコードがゴムに埋設され
た場合、ゴムに被覆されると結果として耐腐食疲労性が
良くなるので、この点でゴム浸透性は耐久性を表す指標
となる。この結果、図6に示すようにコード断面を従来
の円形(偏平比:0.95〜1.0)から偏平比の小さ
い楕円形とし、かつフィラメント径を細くすることによ
って、ゴム浸透性の良い、つまり耐久性の高いコードが
得られる。
【0019】すなわち優れた耐久性を持つコードを得る
ためには、単に偏平比を規定するだけでなく、特に2+
6構造においてオープン構造とし、偏平比、フィラメン
ト径等を規定する必要がある。またこれを本願で規定し
たようなベルト補強層、打ち込み角度、打ち込み数を持
つ空気入りタイヤで使用することによって、より高い耐
久性を持つことができる。
ためには、単に偏平比を規定するだけでなく、特に2+
6構造においてオープン構造とし、偏平比、フィラメン
ト径等を規定する必要がある。またこれを本願で規定し
たようなベルト補強層、打ち込み角度、打ち込み数を持
つ空気入りタイヤで使用することによって、より高い耐
久性を持つことができる。
【0020】
【実施例】表1、表2には、本発明の実施例及び比較例
についての耐久性の指標となるゴム浸透性、重量指数、
またタイヤに適応した時の操縦安定性、ベルト端セパレ
ーションについての試験結果が示されている。
についての耐久性の指標となるゴム浸透性、重量指数、
またタイヤに適応した時の操縦安定性、ベルト端セパレ
ーションについての試験結果が示されている。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表1、表2に示されている試験に使用され
たタイヤは、以下の構造を有するチュ−ブレスタイヤで
ある。 タイヤサイズ: 185 R14 カ−カス: 1500デニ−ル(D)/2 2枚 ベルト層: 表1のコ−ド構造の欄に記載されているコ
−ドを有する2枚切り離し構造
たタイヤは、以下の構造を有するチュ−ブレスタイヤで
ある。 タイヤサイズ: 185 R14 カ−カス: 1500デニ−ル(D)/2 2枚 ベルト層: 表1のコ−ド構造の欄に記載されているコ
−ドを有する2枚切り離し構造
【0024】表1及び表2に記載されているゴム浸透
性、重量指数、操縦安定性及びベルト端セパレーション
の試験方法は以下のとおりである。 [ゴム浸透性]ゴム浸透性(ゴムペネトレーション)
は、タイヤ中の1本のベルトコードを取り、コード全長
に渡り内部に侵入したゴムの体積を評価し、百分率で表
した。外傷を伴う耐久性の評価メジャーとして用いた。
数値が大きいほど好ましいが、80%以上であれば実際
上の問題はない。 [重量指数]重量指数は、比較例1を100としタイヤ
のベルト中に埋設されたコード重量で指数化した。数値
が小さいほど良好である。またここでコードの偏平比と
は1本のシースフィラメントの型付け量の短い方を長い
方で除した値を示し、シースの6本のフィラメントにつ
いて測定し平均化した。 [操縦安定性]操縦安定性は製造したタイヤを実車装着
し、フィーリング試験を行った。比較例1のタイヤを1
00とし、指数表示した。数値が大きいほど好ましい。 [ベルト端セパレーション]ドラム試験によって、JI
S正規内圧荷重で2万km走行後、ベルト端セパレーシ
ョンの有無を解剖後測定した。
性、重量指数、操縦安定性及びベルト端セパレーション
の試験方法は以下のとおりである。 [ゴム浸透性]ゴム浸透性(ゴムペネトレーション)
は、タイヤ中の1本のベルトコードを取り、コード全長
に渡り内部に侵入したゴムの体積を評価し、百分率で表
した。外傷を伴う耐久性の評価メジャーとして用いた。
数値が大きいほど好ましいが、80%以上であれば実際
上の問題はない。 [重量指数]重量指数は、比較例1を100としタイヤ
のベルト中に埋設されたコード重量で指数化した。数値
が小さいほど良好である。またここでコードの偏平比と
は1本のシースフィラメントの型付け量の短い方を長い
方で除した値を示し、シースの6本のフィラメントにつ
いて測定し平均化した。 [操縦安定性]操縦安定性は製造したタイヤを実車装着
し、フィーリング試験を行った。比較例1のタイヤを1
00とし、指数表示した。数値が大きいほど好ましい。 [ベルト端セパレーション]ドラム試験によって、JI
S正規内圧荷重で2万km走行後、ベルト端セパレーシ
ョンの有無を解剖後測定した。
【0025】ベルト層に本願の2+6オープン構造を持
つコ−ドを用いた実施例のものは、比較例のものに比べ
て十分なゴム浸透性を保ちながら重量指数も優れてい
る。またそれを使用した空気入りタイヤにおいては、比
較例のものを使用したタイヤに比べ、耐久性及び操縦安
定性が優れている。
つコ−ドを用いた実施例のものは、比較例のものに比べ
て十分なゴム浸透性を保ちながら重量指数も優れてい
る。またそれを使用した空気入りタイヤにおいては、比
較例のものを使用したタイヤに比べ、耐久性及び操縦安
定性が優れている。
【0026】
【発明の効果】この発明のゴム物品補強用スチールコー
ドによれば、加硫時にコードに加わる圧力によりコード
がクローズ化することなく、耐久性に優れ、軽量化によ
り低燃費性に優れたコードを得ることができる。またそ
のコードを本発明の範囲で空気入りタイヤのベルト層に
適応することにより、より耐久性及び操縦安定性に優れ
た空気入りタイヤを得ることができる。
ドによれば、加硫時にコードに加わる圧力によりコード
がクローズ化することなく、耐久性に優れ、軽量化によ
り低燃費性に優れたコードを得ることができる。またそ
のコードを本発明の範囲で空気入りタイヤのベルト層に
適応することにより、より耐久性及び操縦安定性に優れ
た空気入りタイヤを得ることができる。
【0027】
【図1】この発明に従うスチールコードの断面図であ
る。
る。
【図2】この発明に従うスチールコードの断面図であ
る。
る。
【図3】この発明に従うスチールコードの断面図であ
る。
る。
【図4】スチールコードの偏平比による加硫時の挙動の
違いについて図示している。
違いについて図示している。
【図5】スチールコードの偏平比によるコード間距離を
図示している。
図示している。
【図6】ゴム浸透性(%)とフィラメント径(mm)の
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
1 フィラメント a 楕円の長軸 b 楕円の短軸
Claims (5)
- 【請求項1】 2本の撚り合わせたコアフィラメント
と、6本のコアフィラメントのまわりに撚り合わせたシ
ースフィラメントからなる2+6構造のオープンコード
であって、フィラメント径(α)が0.215mm≦α
≦0.225mmであり、該コ−ドの長手方向と直交す
る断面が楕円形をなし、該楕円形はその長軸aと短軸b
の比(b/a)が0.65≦b/a≦0.90であるス
チールコード - 【請求項2】 前記請求項1記載のスチールコードにお
いてコアフィラメントが平行に引きそろえられた、2+
6構造のスチールコード - 【請求項3】 前記請求項1記載のスチールコードにお
いてコアフィラメントが平行に引きそろえられ、かつ波
形に型付けされた、2+6構造のスチールコード - 【請求項4】 前記請求項1記載のスチールコードにお
いてコアフィラメントが平行に引きそろえられ、かつら
せん形に型付けされた、2+6構造のスチールコード - 【請求項5】 前記請求項1、2、3、または4におけ
るスチールコードをタイヤのベルト部に使用し、タイヤ
の周方向に対して62〜70°の角度で配置し、ベルト
幅50mmあたり21〜25本で打ち込まれたベルト層
を持つ空気入りタイヤ
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5333606A JPH07189143A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5333606A JPH07189143A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07189143A true JPH07189143A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18267932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5333606A Pending JPH07189143A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07189143A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100456728B1 (ko) * | 1996-10-03 | 2005-01-25 | 엔.브이. 베카에르트 에스.에이. | 상이한물결모양의필라멘트를가지는엘라스토머제품보강용스틸코드 |
KR100647889B1 (ko) * | 2005-12-22 | 2006-11-23 | 홍덕스틸코드주식회사 | 타이어 벨트 보강재용 스틸 코드 |
WO2007026825A1 (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-08 | Bridgestone Corporation | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
JP2007063724A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Bridgestone Corp | ゴム物品補強用スチールコード |
CN109797588A (zh) * | 2017-11-17 | 2019-05-24 | 贝卡尔特公司 | 用于橡胶强化的钢帘线 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5333606A patent/JPH07189143A/ja active Pending
Cited By (7)
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