JPH039596Y2 - - Google Patents

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JPH039596Y2
JPH039596Y2 JP1983052945U JP5294583U JPH039596Y2 JP H039596 Y2 JPH039596 Y2 JP H039596Y2 JP 1983052945 U JP1983052945 U JP 1983052945U JP 5294583 U JP5294583 U JP 5294583U JP H039596 Y2 JPH039596 Y2 JP H039596Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、テーパねじ部材の端部に螺刻され
たテーパねじに対応するテーパねじを有し、該テ
ーパねじを利用してテーパねじ部材の端部に螺合
させて、テーパねじ部材の端部のテーパねじを保
護するテーパねじ部材用プロテクタに関する。
〈従来の技術〉 燃料管、油管等の接合をかたくするために、こ
れらの接合部には、所定のテーパとされたテーパ
ねじが螺刻されている。
例えば、第1図に示すように、石油掘削用ドリ
ルパイプ等の管1の一端外周面には、テーパおね
じ2が螺刻されている。
そして、管1のテーパおねじ2を保護するため
のテーパねじ部材用プロテクタ(以下、単にプロ
テクタという)4は、内周面に、テーパおねじ2
に螺合するテーパめねじ3が螺刻されている。
このプロテクタ4を管1に螺着接合する場合に
は、管1のテーパおねじ2のねじ山部にプロテク
タ4のテーパめねじ3のねじ山部が接触しない状
態で、プロテクタ4を管1端部へその軸線方向に
沿つてL1で示す位置まで嵌まり込ませ、そして、
テーパおねじ2とテーパめねじ3との各ねじ山部
が接触するに至るようになつたとき、このときの
テーパねじの嵌まり込み分L1が重なり部となり、
以後、プロテクタ4を螺合方向へ回転させれば、
テーパおねじ2とテーパめねじ3とは螺合し、プ
ロテクタ4が管1のテーパねじ部に螺着接合され
て、プロテクタ4が管1のテーパおねじ2を保護
することができる。
そして、上記重なり部は、第2図に示すよう
に、テーパねじ部材として、一端の内周面にテー
パねじ6が螺刻された管5を使用する場合におい
て、そのテーパねじ6を保護するための、外周面
にテーパおねじ7を螺刻させたプロテクタ8を螺
合させる際、同様に、テーパねじの重なり部L2
として生ずる。
〈考案が解決しようとする課題〉 すなわち、テーパねじを有するテーパねじ部材
のプロテクタでは、そのテーパねじがテーパねじ
部材のテーパねじとオーバラツプする部分(すな
わち重なり部)ができ、このため、テーパねじ部
材に対するプロテクタの心合せ状態が悪くて一方
に対し傾いていたりすると、前記重なり部が正し
く形成されず、テーパおねじとテーパめねじとの
正しい嵌まり合いが達成されないで螺合ができな
くなる。そして更には、重なり部に存在するテー
パおねじの山とテーパめねじの山がそれぞれの頂
点において同時に接触する、いわゆる「食いつき
現象」を起こして回転不能となる等の不都合を生
ずる。このような状態になつた場合は、プロテク
タを逆回転させてテーパねじ部材からいつたん分
離させた後、再びプロテクタを慎重に螺合方向へ
正しく回転前進させながら、プロテクタの螺合開
始部位を感覚的に探し出して接合させねばならな
い。
したがつて、テーパねじを有するプロテクタの
螺合作業は厄介で熟練と時間を要し、場合によつ
てはそれぞれのテーパねじの山が損傷する等の欠
点がある。
この考案は、以上のような欠点をなくしてテー
パねじ部の螺合を円滑容易とするプロテクタを提
供することを目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 この考案に係るプロテクタは、テーパねじ部材
の端部に螺刻されたテーパねじに対応するテーパ
ねじを有し、このテーパねじを利用してテーパね
じ部材の端部に螺合させるプロテクタであつて、 螺合時に形成されるテーパねじ部材との重なり
部の、プロテクタにおけるテーパねじのねじ山又
はねじ山の仮想延長上の位置に、 ねじ山よりも高く、かつ、螺合するテーパねじ
部材のテーパねじのねじ溝に嵌合可能な案内部
を、設けることにより、既述の課題を解決するも
のである。
〈実施例〉 以下、この考案の実施例を第3〜21図に基づ
いて説明する。
第3〜6図において、11はテーパねじ部材と
しての燃料管、油管等であり、管11の一端の外
周面にはピツチをPとするテーパおねじ12が螺
刻されている。また、13は管11のテーパおね
じ12部を保護するコツプ状のプロテクタであ
り、その内周面にはテーパおねじ12と螺合可能
なピツチPのテーパめねじ14が螺刻されてい
る。
L3は管11のテーパおねじ12部へプロテク
タ13を螺着接合する場合、第3図の鎖線略図で
示すテーパおねじ12と実線のテーパめねじ14
のそれぞれのねじ山部が、互いに接触するに至る
までプロテクタ13を管11端部へ嵌め合せた場
合に形成されるテーパねじの重なり部である。
そして、この重なり部L3内でかつ、プロテク
タ13内周面の開口端16側に近い位置のテーパ
めねじ14のねじの山の一部に、所定の深さ及び
長さの溝15が螺刻してある。この溝15内に
は、第5図に示すような約1巻き分のコイル状に
形成した可変形の金属製などの環状体17aより
なる案内部17が嵌着してあり、該案内部17の
環状体17の外周面に形成される凹部状の係止部
17bと溝15底部間には、はさみ形ばね18を
外挿した止めピン19のような係止部材が配設し
てあつて、案内部17は溝15内に拡開、復帰可
能の状態に設けられている。
また、この案内部17はその内周面の直径が、
テーパめねじ14の各ねじ山を軸線方向に結んで
形成される仮想切頭円錐体P−Q−R−Sの円周
面の直径よりも小さくされ、したがつて、案内部
17の内周面、すなわち案内部17をテーパねじ
のねじ山の一部として見た場合の高さは、テーパ
めねじ14のねじ山の高さよりも高く形成してあ
る。
このように構成されたプロテクタ13の作動を
次に説明する。
まず、プロテクタ13のテーパめねじ14部を
第4図に示すように管11のテーパおねじ12部
へ遊挿して前進させると、前記したようにテーパ
ねじの重なり部L3におけるテーパめねじ14の
溝15には、該テーパめねじ14のねじ山の一部
に位置されるとともに該ねじ山よりも高い案内部
17が設けてあるので、テーパめねじ14とテー
パおねじ12の各ねじ山が前記した「食いつき現
象」を生ずるような接触状態となる以前に、テー
パおねじ12のねじ山12aにテーパめねじ14
の案内部17が接触する。
更にプロテクタ13を前進させると、案内部1
7は接触したねじ山12aにより外側へその弾発
力に抗して拡開され、該ねじ山12aを越えて隣
りのねじ溝12bへ落ち込み、その弾性的な反発
力により元の形状に復帰し、その内周面により表
わされる高さもテーパめねじ14よりも高い位置
に戻り、案内部17は前記ねじ溝12bへ嵌合さ
せた状態となる。
このような状態で適当な工具によりプロテクタ
13を螺合方向へ回転前進させると、テーパおね
じ12の次のねじ山12cは前記ねじ山12aよ
り拡径されていて高いので、案内部17はねじ山
12cを越えることができずに前記ねじ溝12b
に沿つて案内されることとなり、この結果、テー
パめねじ14のねじ山又はねじ溝はそれぞれテー
パおねじ12のねじ溝又はねじ山と螺合可能な同
一位相の状態となつて両者は円滑に螺合され、管
11に対するプロテクタ13の螺着接合が完成さ
れる。
次に、内周面にテーパめねじを螺刻したカツプ
リングと、前記テーパめねじ部の保護用として用
いられる外周面にテーパおねじを螺刻したプロテ
クタと、の場合を第7〜9図により説明する。
20は各種管類などのカツプリングであり、そ
の一端内周面にはピツチをpとするテーパめねじ
21が螺刻されている。また、22は前記テーパ
めねじ21部を保護するコツプ状のプロテクタで
あり、その外周面には、テーパめねじ21と螺合
可能なピツチpのテーパおねじ23がテーパめね
じ21との螺合側の一部を除いて螺刻されてい
る。
L4はカツプリング20のテーパめねじ21部
へプロテクタ22を螺着接合する場合、第7図の
鎖線略図で示すテーパめねじ21と実線のテーパ
おねじ23のそれぞれのねじ山部が、互いに接触
するに至るまでプロテクタ22をカツプリング2
0へ嵌め合わせた場合に形成されるテーパねじの
重なり部で、この重なり部L4内におけるテーパ
おねじ23の螺刻されていない部分において、テ
ーパおねじ23のピツチpの整数倍の距離で前記
テーパおねじ23のねじ山の仮想延長上の位置
で、かつ、同じリード角とされる溝24が、プロ
テクタ22の開口端25側であるテーパおねじ2
1との螺合側に螺刻されている。
そして、溝24内には、第9図に示すような約
1巻き分の蛇行コイル状に形成した金属線などの
線状体26aよりなる案内部26が、その端部2
6bを溝24に穿設した止め穴27に嵌入するこ
とにより係止され、その外径を弾性により縮小、
復帰可能として設けてある。
また、この案内部26の凸部における外周面の
直径は、テーパおねじ23の各ねじ山を軸線方向
に結んで形成される仮想切頭円錐体P−Q−R−
Sの円周面の直径よりも大とされ、したがつて、
案内部26の凸部の外周面、すなわち高さはテー
パおねじ23のねじ山の高さよりも突出して高く
形成してある。
次に、以上の構成のプロテクタ22の作動を説
明する。
まず、プロテクタ22のテーパおねじ23部を
第8図に示すようにカツプリング20のテーパめ
ねじ21部に遊挿して前進させると、前記したよ
うにテーパねじの重なり部L4におけるテーパお
ねじ23の溝24には、該テーパおねじ23のテ
ーパめねじ21の螺合側寄りにあるねじ山から2
倍のピツチの距離とされるとともにそのねじ山よ
りも高い案内部26が設けてあるので、テーパめ
ねじ21とテーパおねじ23の各ねじ山が前記し
た「食いつき現象」を生ずるような接触状態とな
る以前に、案内部26の凸部の外周面がテーパめ
ねじ21のねじ山21aへ接触する。
更にプロテクタ22を前進させると、案内部2
6は接触したねじ山21aにより内側へその弾発
力に抗して収縮し、該ねじ山21aを通り越して
隣りのねじ溝21b内へ落ち込み、その弾性的反
発力により元の形状に復帰し、また、凸部の外周
面により表わされる高さもテーパおねじ23より
も高い位置に戻り、案内部26はねじ溝21bへ
嵌合された状態となる。
このような状態でプロテクタ22を螺合方向へ
回転前進させれば、テーパめねじ21の次のねじ
山21cは前記ねじ山21aより縮径されていて
高いので、案内部26はねじ山21cを越えるこ
とができなくて前記ねじ溝21bに沿つて案内さ
れることとなり、この結果、テーパおねじ23の
ねじ山又はねじ溝はそれぞれテーパめねじ21の
ねじ溝又はねじ山と螺合可能な同一位相の状態と
なり、プロテクタ22がカツプリング20に円滑
に螺合されて螺着接合が完成される。
また、第10〜12図は案内部28をプロテク
タ22に一体的に設けた場合の実施例を示すもの
で、前記実施例におけるカツプリング20のテー
パめねじ21に螺着接合されるプロテクタ22の
テーパおねじ23の先端側に形成される重なり部
L5には、該テーパおねじ23のテーパめねじ2
1との螺合側寄りにあるねじ山から2pの距離で、
かつテーパおねじ23のねじ山の仮想延長上の位
置に、同じリード角とされてねじ山状の突条体2
8aより形成される案内部28が、ほぼ1巻き分
の長さの間一体状に突設されている。案内部28
の外周面の直径は、前記仮想切頭円錐体P−Q−
R−Sの円周面の直径よりも大とされるととも
に、その形状は上面をラウンドな形とする山形状
に形成させてある。
このような構成においては、カツプリング20
に対してプロテクタ22を慎重に往復運動させな
がらゆつくり前進させると、前記と同様に案内部
28がカツプリング20のテーパめねじ21に接
触する部位に達した時点において、その接触によ
る抵抗が感覚的に得られるから、この状態におい
て案内部28がテーパめねじ21のねじ山21a
を越えてねじ山21cの側壁に当接する。
すなわち、案内部28の頂部がテーパめねじ2
1のねじ溝21bに嵌合状態とされて案内される
こととなつて、テーパめねじ21とテーパおねじ
23のねじ山同志が「食いつき現象」を起す前に
正常な螺合状態に入ることとなり、テーパおねじ
23とテーパめねじ21とは前記同様の同一位相
とされ、プロテクタ22の円滑なカツプリング2
0への螺合が達成される。
この場合、案内部28の突条体28aはその山
形形状が上面側をラウンドとされているから、テ
ーパめねじ21への導入を楽に行うことができ
る。
更に第13〜15図の実施例はプロテクタ22
における案内部32をスプリングにより弾性支持
されたピン部材13により構成したもので、前記
実施例の場合と同様に、カツプリング20のテー
パめねじ21に螺着接合されるプロテクタ22の
テーパおねじ23の先端側に形成される重なり部
L6には、該テーパおねじ23のテーパめねじ2
1との螺合側寄りにあるねじ山pの距離で、か
つ、テーパおねじ23のねじ山の化想延長上の位
置に、所定数の挿通孔29が同じリード角上に位
置して穿設されている。挿通孔29には中間部に
スプリング30を介装させた一対のピン部材31
よりなる案内部32が、前記スプリング30によ
り進退可能に弾発支持され、その先端部31aを
テーパおねじ23の外側へ突出させた状態で係止
させて設けてある。
そして先端部31aの先端外周面における直径
は、前記同様のテーパおねじ23の各ねじ山を軸
線方向に結んで形成される仮想切頭円錐体P−Q
−R−Sの円周の直径より大とされ、したがつ
て、案内部32の先端外周面である先端部31a
外周面、すなわち高さはテーパおねじ23の山の
高さよりも突出して高く形成されている。なお、
33はピン部材31に設けられる位置決め用の鍔
である。
このような構成においては、第14図に示すよ
うに、カツプリング20にプロテクタ22を遊挿
して前進させると、前記したように、重なり部
L6におけるテーパおねじ23の山の仮想延長上
で、テーパめねじ21との螺合側寄りにあるテー
パおねじ23の山からpの距離には、そのねじ山
よりも高い案内部32が設けてあるので、テーパ
めねじ21とテーパおねじ23の各ねじ山が前記
の「食いつき現象」を起すような接触状態となる
以前に、案内部32のピン部材31の突出外周面
がテーパめねじ21のねじ山21aへ接触し、更
に、プロテクタ22を前進させると、案内部32
のそれぞれのピン部材31は接触したねじ山21
aにより中心側にスプリング30の弾発力に抗し
て後退し、該ねじ山21aを通り越して隣りのね
じ溝21bへ落ち込むとともにスプリング30に
より元の突出状態に復帰する。
この状態でプロテクタ22の螺合方向へ回転前
進させれば、テーパめねじ21の次のねじ山21
cは前記ねじ山21aにより縮径されていて高い
ので、案内部32はねじ山21cを越えることが
できず、したがつて、案内部32は前記ねじ溝2
1bに沿つて案内されることとなつて、テーパお
ねじ23はテーパめねじ21と前記同様な同一位
相の状態となり、プロテクタ22がカツプリング
20に円滑に螺合されて螺着接合が完成される。
次に第16〜18図は、外周面に所定の高さの
突出部を適数個形成したCリング、スナツプリン
グ等の形状で、弾性により外径を拡開、復帰可能
とするリング体を案内部37とした実施例の場合
で、前記実施例の場合と同様に、カツプリング2
0のテーパめねじ21に螺着接合されるプロテク
タ22のテーパおねじ23の先端側に形成される
重なり部L7には、該テーパおねじ23のテーパ
めねじ21との螺合側寄りにあるねじ山から2p
の距離で、かつ、テーパおねじ23のねじ山の仮
想延長上の位置に、所定数の嵌着孔34が同じリ
ード角上に位置して穿設されている。
35はCリング、スナツプリングなどのような
形状に形成された弾性材よりなるリング体であ
り、リング体35の外周面に、嵌着孔34にそれ
ぞれ嵌着可能とされる突出部36が適数個形成さ
れて、案内部37が構成されている。この案内部
37におけるリング体35を工具により内側へ押
圧することによりその弾発力に抗して外径を小さ
くしてプロテクタ22の内側へ挿入し、各突出部
36を対応する嵌着孔34に嵌着させたのち前記
押圧作用を解除すれば、第18図に示すように、
案内部37のリング体35はその弾発力により拡
開復帰されてプロテクタ22の内面に係止された
状態として設けられ、かつ、それぞれの突出部3
6はリング体35の弾発力により進退可能な状態
として嵌着孔34より突出される。
そして案内部37における突出部36の先端外
周面の直径は、前記したようにテーパおねじ23
の各ねじ山により形成される化想切頭円錐体P−
Q−R−Sの円周面より大とされ、したがつて案
内部37の先端外周面、すなわち高さはテーパお
ねじ23の山の高さよりも高く形成されている。
このような構成においては、第17図に示すよ
うにカツプリング20にプロテクタ22を遊挿し
て前進させると、重なり部L7におけるテーパお
ねじ23のねじ山の仮想延長上で、テーパめねじ
21との螺合側寄りにあるテーパおねじ23のね
じ山から2pの距離には、そのねじ山よりも高い
案内部37が設けられてあるので、前記したよう
な両者の各テーパねじのねじ山が「食いつき現
象」を起すような接触状態となる以前に、案内部
37の突出部36の外周面がテーパめねじ21の
ねじ山21aへ接触する。
そして更にプロテクタ22を前進させると、案
内部37のそれぞれの突出部36は接触したねじ
山21aにより内側へ押されて中心側へ後退し、
該ねじ山21aを通り越して隣りのねじ溝21b
に落ち込むとともにリング体35の弾発力により
元の突出状態に復帰し、案内部37は前記ねじ溝
21bへ嵌合された状態となる。
この状態でプロテクタ22を螺合方向へ回転前
進させれば、案内部37の突出部36は前記ねじ
山21aより高い次のねじ山21cを越えること
ができず、したがつて、案内部37はねじ溝21
bに沿つて案内されることとなつてテーパおねじ
23とテーパめねじ21と前記同様の同一位相の
状態となり、プロテクタ22はカツプリング20
に円滑に螺合されて螺着接合が完成される。
なお、第17図の実施例において、前記案内部
をカツプリング20側、すなわちテーパめねじ側
へ設ける場合は、案内部の内周面に突出部を形成
した構成として、嵌着孔を穿設したテーパめねじ
部へ外側より弾性嵌着させればよい。
また、第19〜21図に示される実施例は、内
周面にテーパめねじ41と螺刻したプロテクタ4
0に、プレス加工等により案内部43を所定の高
さに一体状として突設させた場合を示すもので、
前記第3〜第5図と同様な管38の一端外周面に
はピツチをpとするテーパおねじ39が螺刻され
ており、これに対応するプロテクタ40の内周面
には、テーパおねじ39と螺合可能なピツチpの
テーパめねじ41が螺刻されている。
また、L8はテーパおねじ39とテーパめねじ
41とにより形成される前記同様のテーパねじの
重なり部で、この重なり部L8内において、テー
パめねじ41の開口端42側でテーパおねじ39
との螺合側寄りにあるねじ山から3pの距離で、
かつ、テーパめねじ41のねじ山の仮想延長上の
位置には、プレス加工等により舌状に突出させた
所定数の突起部43aより形成される案内部43
が、同一リード角上に位置されて設けられてい
る。
そしてその案内部43の突起部43aの先端側
は、テーパめねじ41の各ねじ山を軸線方向に結
んで形成される化想切頭円錐体P−Q−R−Sの
円周面より内側へ突出しており、したがつて、案
内部43の突出部43aの高さはテーパめねじ4
1のねじ山の高さよりも高く形成してある。
以上の構成のプロテクタ40の場合の作動を以
下に説明すると、まず、プロテクタ40のテーパ
めねじ41部を第20図に示すように、管38の
テーパおねじ39部に遊挿して慎重に往復運動さ
せながらゆつくりと前進させると、前記したよう
に重なり部L8におけるテーパめねじ41のねじ
山の仮想延長上には、そのねじ山よりも高い案内
部43が設けてあるので、該案内部43が管38
のテーパおねじ9に接触する部位に達した時点に
おいて、その接触による抵抗が感覚的に得られる
から、その状態において案内部43がテーパおね
じ39のねじ山39aを越えて隣りのねじ山39
cに側壁に当接する。
すなわち、案内部43の突出部43aは前記ね
じ山39aより高いねじ山39cを越えることが
できず、テーパおねじ39のねじ溝39bに嵌合
状態とされて案内されることとなつて、テーパめ
ねじ41とテーパおねじ39のねじ山同志が「食
いつき現象」を起す前に正常な螺合状態に入り、
テーパめねじ41はテーパおねじ39と前記同様
の同一位相とされ、プロテクタ40の円滑な管3
8への螺着接合が達成される。
この場合、突起部43aをプレス成形する代り
に、所定の位置に突起部を溶着、接着等により固
定して案内部とすることもできる。
なお、各実施例における案内部は、一箇所のみ
ならず複数箇所に設けてもよいことはいうまでも
なく、更に、案内部の材質は金属のほか、プラス
チツク、ゴム等も使用できる。
〈考案の作用・効果〉 以上の説明より明らかなように、この考案によ
れば、テーパねじ部材に対してプロテクタを遊挿
して前進させると、テーパねじの重なり部におい
て、相互のテーパねじの各ねじ山が前記した「食
いつき現象」を生ずるような接触状態となる以前
に、テーパねじ部材の所定のねじ山にプロテクタ
の案内部が接触して、正常な螺合状態となり、こ
のような状態でプロテクタを螺合方向へ回転前進
させれば、テーパねじ部材に対してプロテクタを
円滑に螺合させることができる。
したがつて、この考案に係るプロテクタでは、
テーパねじを有するねじ部材の端部への螺合時に
おける螺合不良、「食いつき現象」等がなくなり、
テーパねじ部材への螺着接合が円滑、述速に可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はテーパねじの重なり部を示
す説明図、第3〜21図はこの考案の実施例を示
すもので、第3図はテーパめねじ部に環状体より
なる案内部を設けた場合の一部切欠正面図、第4
図はテーパおねじ部のねじ山にテーパめねじ部の
案内部が接触する状態を示す一部切欠正面図、第
5図は案内部の斜視図、第6図は第4図のA−A
線における縦断面図、第7図はテーパおねじ部線
状態よりなる案内部を設けた場合の一部切欠正面
図、第8図はテーパめねじ部のねじ山にテーパお
ねじ部の案内部が接触する状態を示す一部切欠正
面図、第9図は第8図のB−B線における縦断面
図、第10図はテーパおねじ部に突条体よりなる
案内部を一体状に設けた場合の一部切欠正面図、
第11図はテーパめねじ部のねじ山にテーパおね
じ部の案内部が接触する状態を示す一部切欠正面
図、第12図は第11図のC−C線における縦断
面図、第13図はテーパおねじ部にピン部材より
なる案内部を設けた場合の一部切欠正面図、第1
4図はテーパめねじ部のねじ山にテーパおねじの
案内部が接触する状態を示す一部切欠正面図、第
15図は第14図のD−D線における縦断面図、
第16図はテーパおねじ部にリング体よりなる案
内部を設けた場合の一部切欠正面図、第17図は
テーパめねじ部のねじ山にテーパおねじ部の案内
部が接触する状態を示す一部切欠正面図、第18
図は第17図のE−E線における縦断面図、第1
9図はテーパめねじ部に突起部よりなる案内部を
一体状に設けた場合の一部切欠正面図、第20図
はテーパおねじ部のねじ山にテーパめねじ部の案
内部が接触する状態を示す一部切欠正面図、第2
1図は第20図のF−F線における縦断面図であ
る。 L3〜L8……重なり部、4,8,13,22,
40……プロテクタ、12,23,39……テー
パおねじ、14,21,41……テーパめねじ、
17,26,28,32,37,43……案内
部、17a……環状体、26a……線状体、28
a……突条体、31……ピン部材、35……リン
グ体、43a……突起部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) テーパねじ部材の端部に螺刻されたテーパね
    じに対応するテーパねじを有し、該テーパねじ
    を利用して前記テーパねじ部材の端部に螺合さ
    せるテーパねじ部材用プロテクタであつて、 螺合時に形成される前記テーパねじ部材との
    重なり部の、前記プロテクタにおけるテーパね
    じのねじ山又はねじ山の仮想延長上の位置に、 ねじ山よりも高く、かつ、螺合する前記テー
    パねじ部材のテーパねじのねじ溝に嵌合可能な
    案内部が、設けられていることを特徴とするテ
    ーパねじ部材用プロテクタ。 (2) 前記案内部は、約1巻き分のコイル状に形成
    した環状体よりなる実用新案登録請求の範囲第
    1項記載のテーパねじ部材用プロテクタ。 (3) 前記案内部は、約1巻分の蛇行コイル状に形
    成した線状体よりなる実用新案登録請求の範囲
    第1項記載のテーパねじ部材用プロテクタ。 (4) 前記案内部は、テーパねじ部に一体状に突設
    される約1巻き分の突条体より形成される実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のテーパねじ部
    材用プロテクタ。 (5) 前記案内部は、スプリングにより弾性支持さ
    れて突出するピン部材よりなる実用新案登録請
    求の範囲第1項記載のテーパねじ部材用プロテ
    クタ。 (6) 前記案内部は、所定の高さの突出部を周面に
    形成した弾性を有するリング体よりなる実用新
    案登録請求の範囲第1項記載のテーパねじ部材
    用プロテクタ。 (7) 前記案内部は、テーパねじ部に一体状に突設
    される突起部より形成される実用新案登録請求
    の範囲第1項記載のテーパねじ部材用プロテク
    タ。
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DE8383902447T DE3371663D1 (en) 1982-08-02 1983-08-01 Tapered threaded member with guide
EP83902447A EP0115542B1 (en) 1982-08-02 1983-08-01 Tapered threaded member with guide
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JPS5958213A (ja) * 1982-08-02 1984-04-03 大同特殊鋼株式会社 フアスナ
JPS59151610A (ja) * 1983-02-18 1984-08-30 大同特殊鋼株式会社 フアスナ

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